東映太秦映画村
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テンプレート:基礎情報 テーマパーク 東映太秦映画村(とうえいうずまさえいがむら)は、京都市右京区太秦東蜂ケ岡町にある映画のテーマパーク。東映の京都撮影所の一部を分離・一般公開したもの。
概要
東映は1960年代後半から映画の斜陽化が顕著になると、ヤクザ映画で観客動員を保つ一方で、時代劇が斜陽になったことから京都撮影所のオープンセットの維持を画して、その一部を新設子会社の「(株)東映京都スタジオ」に移管し、東映太秦映画村として1975年(昭和50年)11月1日に開村・公開した。
時代劇の殺陣ショーや俳優のトークショー・撮影会・握手会などのほか、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダー等のキャラクターショー、殺陣講座などの体験企画なども行なわれている。
舞妓、姫、殿様、武士、町人、町娘、等、時代劇の登場人物への変身体験が出来る変身スタジオもある(予約制)。 駕籠屋、体験として実際の駕籠を運行している。(有料)
東映系列が運営していることから、東映の製作作品のロケ地として使われたり、系列会社の東映アニメーションが製作した作品(『おジャ魔女どれみ♯』など)に京都の観光名所として登場することもある。
また、映画村を舞台にしたオリジナルの特撮の撮影も行われており、いくつかは市場で販売されている。
京都撮影所との関係
隣接する京都撮影所は東映本体の部署であり、子会社の映画村とは業務を連携しているものの、東映内部では別組織として取り扱われている。
沿革
- 1974年(昭和49年)5月 - 「京都撮影所再開発プラン」の検討開始
- 1975年(昭和50年)4月 - 「一日映画村」を試行実施し、撮影所を一般公開
- 1975年(昭和50年)9月 - 株式会社東映京都スタジオ設立
- 1975年(昭和50年)11月 - 東映太秦映画村オープン
- 1977年(昭和52年) - 中村座、大手門、ガラス張りステージ、武家屋敷等の施設オープン
- 1997年(平成9年)3月 - 大型屋内エンタテインメント施設「『パディオス」オープン。
- 2011年(平成23年)9月 - 大リニューアルの実施(からくり忍者屋敷、東映アニメミュージアム、浮世絵美術館オープン、新ゲート「撮影所口」の新設(JR太秦駅からのアクセスを改善)
主な施設
- オープンセット – 46.000 m2
- ロケーションスタジオ
- パディオス(複合施設)
- まるごととびだす超立体360シアター(有料施設)
- 多目的ホール
- 太秦トリックアート迷宮館(有料施設)
- 映画文化館(展示施設) - 京都太秦美空ひばり座
- 本丸御殿・東映アニメミュージアム(展示・イベント施設)
- 中村座(イベント施設)
- 浮世絵美術館(展示施設)
- 史上最恐のお化け屋敷(有料施設)
- からくり忍者屋敷(有料施設)
- 忍者修行道場(有料施設)
- おもしろ迷路館(有料施設)
- 飲食施設
- 駐車場 700台
映画村案内図太秦映画村公式ホームページ
アクセス
バス
- 京都バス 61系統・62系統・63系統
- 「太秦映画村前」バス停下車すぐ
- 市バス 75系統・91系統・93系統
- 「太秦映画村道」バス停下車徒歩5分
電車
- 「京福太秦広隆寺駅」下車徒歩5分
車
マスコットキャラクター
- かちん太
- 1980年(昭和55年)に映画村誕生5周年を記念して誕生した、2代目マスコットキャラクター。股旅姿をしたカラスで、名前はカチンコから取られている。園内のシンボルマークや案内板などにデザインされており、かちん太一座によるショーも行われている。2002年(平成14年)よりマスコットとしては「旅に出た」として休業していたが、2007年(平成19年)に帰郷した。今後マスコットとして本格復帰が検討されている。
- からす天狗うじゅ
- 映画村で2007年(平成19年)より開催されているイベント「太秦戦国祭り」の公式キャラクター。かちん太の妹で、鞍馬山で暮らす烏天狗。かちん太の行方がわからなくなったため京の町に下りてきた。かちん太と違い魔法少女風のデザインのいわゆる「萌えキャラ」で、青い髪を左右で束ねたツインテールに、ミニのプリーツスカートとニーソックスを身につけている。イメージソングをMOSAIC.WAVが担当するなど、かちん太とは別の形でキャラクター展開を進めている。相棒の「うりゅ」や幼馴染の「もみじゅ」、将軍「よしあき」など、関連キャラクターは10人以上にのぼる。ただし、映画村の公式キャラクターではない。
- かんたろう
- 映画村の初代マスコットキャラクター。開村から「かちん太」に代わる前の1980年まで使用された。