ケイブ
テンプレート:Infobox 株式会社ケイブ(テンプレート:Lang-en-short)は、1994年(平成6年)6月15日に設立された日本のコンピュータゲーム製作会社。アーケードゲームやコンシューマーゲーム開発を経て携帯電話用コンテンツ開発に参入。他、オンラインゲーム事業やソーシャルゲーム事業、スマートフォン事業も手がける。
過去にビーズ事業も手掛けていたが、2010年(平成22年)に撤退。2013年(平成25年)にアーケードゲーム、コンシューマーゲーム事業から撤退。
概要
1994年(平成6年)6月15日設立。創業当初はゲームソフトの他社からの受託開発を手がける一方、自社タイトルとしては『怒首領蜂』などのヒットを生む。1999年(平成11年)からは、同年にサービスが開始されたi-modeへのコンテンツの提供を開始し、クラシック・ジャズ音楽の配信や占いコンテンツの提供で存在感を示す。2004年(平成16年)に大証ヘラクレス市場に株式上場。2005年(平成17年)にビーズのアクセサリー事業を買収。2007年(平成19年)からは『女神転生IMAGINE』などのオンラインゲームの開発・運営を行っている。また、2010年(平成21年)からはモバゲータウンやGREEなどの携帯電話向けソーシャルネットワークサービス上でしろつくをはじめとしたソーシャルゲームやiPhoneなどのスマートフォン事業の展開を行っており、2011年(平成23年)1月の段階で売上の約50パーセントを占めるまでになっている。
社名について
社名の「CAVE」は
- Computer
- Art
- Visual
- Entertainment
の頭文字であることが、IR資料などで確認できる。
沿革
- 1994年(平成6年)6月 - 資本金1,500万円で設立。当時の所在地は東京都新宿区市ヶ谷左内町27番地。
- 1995年(平成7年)6月 - 本社を東京都新宿区箪笥町13番地に移転。
- 2001年(平成13年)
- 2月 - 本社を東京都新宿区神楽坂一丁目1番地に移転。
- 4月 - 名門ジャズクラブのブルーノート・ニューヨークと独占契約締結。
- 9月 - 東京フィルハーモニー交響楽団と情報提供契約締結。
- 2002年(平成14年)9月 - ニューヨーク近代美術館と独占契約締結。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2月 - タミヤと共同でミニ四駆ネットワークス株式会社を設立。
- 9月 - 子会社だった株式会社ケイブ・オンライン・エンターテイメントを吸収合併。
- 2007年(平成19年)6月 - タボット株式会社を設立。
- 2008年(平成20年)6月 - ビーズマニア株式会社と事業統合。
- 2010年(平成22年)
- 1月 - 株式会社ゲームオン(オンラインゲーム運営サービス大手)と業務提携。
- 1月 - モバゲータウンでソーシャルゲームミニ四駆チャンピオンシップをサービス開始。ソーシャルゲーム事業参入。
- 2月 - モバゲータウンでソーシャルゲームしろつくをサービス開始。
- 2月 - iPhone向けシューティング ゲームエスプガルーダII for iPhone/iPod touchを配信開始。スマートフォン事業に参入。
- 5月 - コマース事業の一部譲渡ならびに事業の廃止。
- 6月 - GREEでソーシャルゲームしろつくを配信開始。
- 6月 - タボット株式会社の全株式を売却。
- 10月 - 株式会社ノース・スターズ・ピクチャーズと北斗の拳のソーシャルゲーム化に関する業務提携。
- 2011年(平成23年)
- 1月 - しろつくの会員数が265万人を越える。
- 2月 - 米国エレクトロニック・アーツ社と共同開発契約の締結。
- 5月 - しろつくの会員数が300万人を越える。
- 10月 - GREEでソーシャルゲームくにつくを配信開始。
- 2012年(平成24年)
- 11月 - 本社を東京都目黒区上目黒2丁目に移転。
- 2013年(平成25年)
弾幕系シューティングへの貢献
ケイブは縦スクロールシューティングゲームの分野でアーケードゲームに一時代を築いた旧東亜プランの社員によって設立された、いわば後継会社である。また、旧コンパイルの社員も一部参加している。『怒首領蜂』のヒットで弾幕系シューティングのジャンルを確立。これ以降、2Dグラフィックによって描かれたそれぞれ独自のカラーを持つ弾幕系シューティングを毎年1 - 2本出し続けており、現在のシューティングゲーム市場を支える、数少ない会社の一つである。
「(ボタンの押し分けによる)2種類のショットとボンバー」というスタイルは『怒首領蜂』以降、ほぼ不変である。『虫姫さま』以降は萌え要素を付け加えた作品も制作している。また、旧ライジングのスタッフによって、これまでのケイブ式とは異なるタイプの弾幕系シューティングもリリースしている。
近年の作品は想像を絶する弾幕やバカゲー要素を持ち合わせたゲームが多く、それも特徴となっている。
2011年(平成23年)2月には「世界一弾幕シューティングゲームを作って販売した会社」(Most prolific developer of danmaku shooters) としてギネス・ワールド・レコーズに認定された[1]。
主なゲーム
リスト詳細は、ケイブのホームページを参照。
- 1995年(平成7年)
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)
- 2000年(平成12年)
- SNOWBOARD HEAVEN - 販売:カプコン
- 峠MAXG - 販売:アトラス
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 怒首領蜂 大往生 - 販売:エイエムアイ
- 怒首領蜂 大往生 ブラックレーベル - 販売:エイエムアイ
- 2003年(平成15年)
- ケツイ〜絆地獄たち〜 - 販売:エイエムアイ
- エスプガルーダ - 販売:エイエムアイ
- 2004年(平成16年)
- 虫姫さま - 販売:エイエムアイ
- 陸海空ジオラマ大爆破
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 鋳薔薇黒 ブラックレーベル - 販売:エイエムアイ
- ピンクスゥイーツ 〜鋳薔薇それから〜 - 販売:エイエムアイ
- 虫姫さま ふたり
- ラヴニーの絵本 - (携帯電話アプリゲーム)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 怒首領蜂 大復活
- お姫さまデビュー - (ダンスアクションアドベンチャーゲーム)
- SWITCH (ケイブ) - (携帯電話アプリゲーム)
- デススマイルズ メガブラックレーベル
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 怒首領蜂 大復活 ブラックレーベル
- エスプガルーダII - (Xbox 360版)
- ミニ四駆CHAMPIONSHIP(チャンピオンシップ) - (モバゲータウン配信ゲーム)
- しろつく - (モバゲータウン配信ゲーム。同年8月よりGREE、10月よりYahoo!モバゲーで配信)
- TACTIC SWITCH(携帯アプリゲーム)
- アルカナハート カード・オブ・グローリー(携帯アプリゲーム)
- スーパーアクションオンライン - (2010年(平成22年)2月サービス開始)
- ワクワク無限大 ミニ四駆ワールド - (2010年(平成22年)3月24日サービス開始)
- エスプガルーダII for iPhone/iPod touch - (2010年(平成22年)4月10日配信開始)[1]
- デススマイルズIIX - (Xbox 360版・2010年(平成22年)5月27日発売)
- 怒首領蜂大復活-(AppStoreにて2010年(平成22年)8月26日配信開始)[2]
- 虫姫さま BUG PANIC for iPhone/iPod touch(2010年11月配信開始)[3]
- ぐわんげ - (Xbox 360版・XBLA・2010年11月10日配信)[4]
- 怒首領蜂大復活Ver1.5 - (Xbox 360版・2010年11月25日発売)
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 怒首領蜂最大往生
- 虫姫さま - (Xbox360版)
- 赤い刀 真 for NESiCAxLive (アーケードとして最後)
- ガン・ブラッド・デイズ
- 2013年(平成25年)
- 怒首領蜂最大往生 (Xbox 360版・家庭用として最後)
- ハローキティのパズルチェイン
- ドン★パッチン
- ジャグラー×モンスター
イベント
1年に1 - 2回、「ケイブ祭り」と称するイベントを開催しており、ケイブ製シューティングゲームのサウンドトラックやキャラクター抱き枕、直筆掛け軸などのグッズ販売、ゲーム開発者によるトークショーやサイン会が行われている。
各種グッズはこのケイブ祭りで限定販売もしくは先行販売となり、一部はケイブのウェブサイト上で通販もされる。
また、特別バージョンの調整がなされた基板でゲームを遊ぶことができる。
2012年5月18日から20日までの最後のイベント「さよならケイブ祭り」を行った。
関連会社
- ミニ四駆ネットワークス株式会社(50.0%出資持分法適用関連会社、清算手続中)