前田恵一
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前田 恵一(まえだ けいいち、1950年10月30日 - )は、大阪府大阪市出身の理論物理学者、宇宙物理学者。専攻は一般相対性理論、宇宙論。理学博士。
林忠四郎の弟子の1人で、重力に深い関心を持っている。京都大学で学位を取得後、中村卓史、佐々木節、観山正見と数値相対論の数値計算に取り組んだ。1988年に高次元理論の効果を取り入れたブラックホール解、Gibbons-前田解を導出した。近年はブレーンワールドの研究を積極的に行っている。
趣味は推理小説、上方落語、日没の写真を撮ること、ごろんとすること。阪神タイガースのファンとしても有名だが、後述のように1985年の阪神タイガース日本一の時に日本に居なかった。
前田研究室の出身者には、真貝寿明、坂井伸之、鳥居隆、辻川信二らがいる。
略歴
- 1974年:京都大学理学部物理学科卒業。
- 1979年:京都大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。
- 1979年:京都大学基礎物理学研究所 学振特別研究員。
- 1980年:京都大学より理学博士号を取得。
- 1983年:イタリア・トリエステ国際理論物理学センター SISSA研究員。
- 1985年:イタリア・トリエステ国際理論物理学センター ICTP研究員。
- 1986年:パリ・ムードン天文台 客員研究員。
- 1987年:東京大学理学部助手。
- 1989年:早稲田大学理工学部教授。
著書
単著
- 『宇宙のトポロジー』(岩波書店 1991年)
- 『アインシュタインの時間』(ニュートンプレス 1998年)
- 『図解雑学 ビッグバン』(ナツメ社 1999年)
- 『図解雑学 ブラックホール』(ナツメ社 2001年)
共著
- 『The Scalar-Tensor Theory of Gravitation』(Cambridge University Press 2003年)
- 『複雑系叢書5 複雑さと法則』(共立出版 2006年)