朝霞市
テンプレート:Infobox 朝霞市(あさかし)は日本の埼玉県南部[1]、武蔵野台地の中北端にある人口約13万2千人の市。東京都特別区部への通勤率は37.1%(平成22年国勢調査)。
目次
地理
地形は大きく荒川低地と武蔵野台地に分けられる。その高低差は約40mである。
市の北東部の市境付近を荒川が、それよりも多少西側を新河岸川が南東に向かって流れる。中央部の黒目川の流れは初めは北向き、やがて弧を描くように東に向きを変える。南東部の広沢の池(市立図書館に程近い)から発する越戸川が、東部の和光市との市境付近を北に向かって流れている。
隣接している自治体(行政区)
- 東京都
- 埼玉県
人口
テンプレート:人口統計 東京のベットタウンとして人口は増加傾向である。
地名の由来
当市中心部はかつて、膝折村という川越街道の宿場町であった。地名の由来は、ある武士の馬がこの付近で足を骨折したためといわれている。
1932年(昭和7年)、東京府荏原郡駒沢町(現在の東京都世田谷区)にあった東京ゴルフ倶楽部が当地に移転[2]して来た。また同時期に町制が施行された。その際、倶楽部の名誉総裁で、当時の皇族であった朝香宮鳩彦王(やすひこおう)にちなんで、町制施行と同時に倶楽部の許可のもとに[3]「朝霞町」と改名された。この時、朝香という宮号をそのまま使用するのは畏れ多いということで、一字変えて朝霞となった。
朝霞は瑞祥地名で、改名理由は「膝折」という名前自体に縁起が悪いという印象があったため。東武東上線の朝霞駅も元は膝折という名前だったが1932年の町制施行時に改称。
歴史
- 膝折宿という名称は、1478年(文明10年)に太田道灌が膝折宿に着陣した所として、「太田道灌書状写」松平文庫所蔵文書に記述がある。
- 膝折宿が川越街道の第4の宿場とされ、栄える。
- 江戸時代頃から、伸銅工業が盛んになる。
- 1889年4月1日 - 町村制施行に伴い、膝折村・溝沼村・岡村・台村・根岸村が合併し、新座郡膝折村が成立する。
- 1896年3月29日 - 新座郡が廃止され、北足立郡に編入される。
- 1932年5月1日 - 北足立郡膝折村が改称・町制施行により、朝霞町となる。
- 1955年4月1日 - 北足立郡内間木村と合併し、新たに朝霞町となる。
- 1967年3月15日 - 市制施行により、朝霞市となる(東上線沿線では、川越市、東松山市に次いで3番目の市制施行)。
行政
歴代市長
- 渡辺源蔵(1967年(昭和42年)3月15日 - 1989年(平成元年)3月16日) 6期22年
- 岡野義一(1989年(平成元年)3月17日 - 1993年(平成5年)3月16日) 1期4年
- 塩味達次郎(1993年(平成5年)3月17日 - 2005年(平成17年)3月16日) 3期12年
- 富岡勝則(2005年(平成17年)3月17日 - 現職)3期目、任期は2017年(平成29年)3月16日まで
財政
当市の収入は安定し、2009年度(2009年4月 - 2010年3月)の地方交付税不交付団体だった[4]。
2010年度も、地方交付税不交付団体を維持した[5]。多くの県内市町村が不景気により保護費が増大したり、財政力指数が悪化・交付団体への転落を余儀なくされる中、朝霞市の場合、豊富な地方法人税や陸上自衛隊駐屯地があることが、不交付団体を維持出来た要因とされる。
しかし2011年度[6] 、2012年度[7]は、交付団体となった。
行政機関等
市の機関
- 朝霞市役所
- 朝霞駅前出張所
- 朝霞台出張所
- 内間木支所
- 水道庁舎・泉水浄水場
- ゆめぱれす(市民会館)
警察
消防
- 朝霞消防署(埼玉県南西部消防本部)
- 浜崎分署
国の機関
県の機関
- 朝霞県税事務所
- 朝霞保健所
- 朝霞県土整備事務所
- 南西部地域振興センター
- Saitama Prefecture Asaka local building.JPG
南西部地域振興センター・朝霞県税事務所・朝霞公共職業安定所が所在する埼玉県朝霞地方庁舎
- Asaka Land Development Office.JPG
朝霞県土整備事務所庁舎
広域行政
その他の機関
その他
- パブリックコメント制度(意見公募手続):朝霞市では、市の基本的な計画等の策定をする際に、市民に対して広く意見を募集するためのパブリックコメント制度がある。
産業
朝霞駅周辺と川越街道沿いに商業施設があるほか、多くの工場や倉庫・研究所などがある。
- 当市に事業所を置く主な企業
地域
町名・大字
- 青葉台(あおばだい)一丁目
- 朝志ケ丘(あさしがおか)一 ~ 四丁目
- 岡(おか)一 ~ 三丁目
- 大字岡
- 大字上内間木(かみうちまぎ)
- 北原(きたはら)一、二丁目
- 幸町(さいわいちょう)一 ~ 三丁目
- 栄町(さかえちょう)一 ~ 五丁目
- 大字下内間木(しもうちまぎ)
- 泉水(せんずい)一 ~ 三丁目
- 大字台(だい)
- 田島(たじま)一、二丁目
- 大字田島
- 仲町(なかちょう)一、二丁目
- 西原(にしはら)一、二丁目
- 西弁財(にしべんざい)一、二丁目
- 大字根岸(ねぎし)
- 根岸台(ねぎしだい)一 ~ 八丁目
- 浜崎(はまさき)一 ~ 四丁目
- 大字浜崎
- 東弁財(ひがしべんざい)一 ~ 三丁目
- 大字膝折(ひざおり)
- 膝折町(ひざおりちょう)一 ~ 五丁目
- 本町(ほんちょう)一 ~ 三丁目
- 溝沼(みぞぬま)一 ~ 七丁目
- 大字溝沼
- 三原(みはら)一 ~ 五丁目
- 宮戸(みやど)一 ~ 四丁目
- 大字宮戸
病院
- 朝霞台中央総合病院
- 朝霞厚生病院
等
教育
- 小学校
- 朝霞市立朝霞第一小学校
- 朝霞市立朝霞第二小学校
- 朝霞市立朝霞第三小学校
- 朝霞市立朝霞第四小学校
- 朝霞市立朝霞第五小学校
- 朝霞市立朝霞第六小学校
- 朝霞市立朝霞第七小学校
- 朝霞市立朝霞第八小学校
- 朝霞市立朝霞第九小学校
- 朝霞市立朝霞第十小学校
- 中学校
- 高等学校
- 各種学校
- 大学
郵政
郵便番号は、市内全域が「351-00xx」である。
- 朝霞郵便局(風景印あり) - ゆうちょ銀行朝霞店を併設。
- 朝霞宮戸郵便局(風景印あり)
- 朝霞溝沼郵便局(風景印あり)
- 朝霞根岸郵便局(風景印あり)
- 朝霞三原郵便局(風景印あり)
- 膝折郵便局(風景印あり)
- 朝霞本町郵便局(風景印あり)
交通
鉄道
バス
タクシー
タクシーの営業区域は県南西部交通圏で、川越市・所沢市・東松山市・飯能市・和光市などと同じエリアとなっている。
道路
米軍跡地
テンプレート:Main 市内には第二次世界大戦の敗戦まで二つの日本陸軍関連施設があった。現在の市役所の南にあった陸軍被服廠と、川越街道の南側を占めていた陸軍予科士官学校(上記「東京ゴルフ倶楽部」跡)である。これらはそれぞれ敗戦後にアメリカ軍に接収され、1972年(昭和47年)まで米軍施設キャンプ・ドレイク(キャンプ・ノース及びキャンプ・サウス)として使用されていた。
現在では一部の用地が1960年(昭和35年)設置の陸上自衛隊朝霞駐屯地として使用され、その他、学校や運動公園などにも転用されているが、未利用のままの土地も残っている。そのうちの3ヘクタール分に対して、国家公務員宿舎を建設する計画があったが、事業仕分け(行政刷新会議)の対象になるなど政治問題になった末に、2011年(平成23年)12月1日に財務省が計画中止を決めた[9]。
キャンプ・ノース跡地にできた朝霞市立図書館、埼玉県立朝霞西高等学校、朝霞市営球場付近には、うっそうとした木々が茂り貴重な自然が残っている。
出身人物
- 田中みな実(TBSアナウンサー)
- 小沢典子(山陽放送アナウンサー)
- 和田あい(元CBCアナウンサー)
- 田村啓美(青森放送アナウンサー)
- 関口由香里(福島テレビアナウンサー)
- 高島祥平(中日ドラゴンズ投手)
- 中里篤史(読売ジャイアンツ投手)
- 中村晃(福岡ソフトバンクホークス外野手)
- 加藤大志(サッカー選手、横浜FC)
- 西村陽毅(サッカー選手、大宮アルディージャ)
- 高橋峻希(サッカー選手、ヴィッセル神戸)
- 谷田悠介(サッカー選手、カターレ富山)
- 栃不動周二(元大相撲力士)
- 小林よしひさ(第11代たいそうのおにいさん)
- 高橋理子 (ファッションデザイナー)
- 土井杏南(陸上競技選手、ロンドンオリンピック出場)
- 夕陽(プロレスラー)
- 大栄翔勇人(大相撲力士)
ゆかりの人物
朝霞市の登場する作品
コミュニティFM局
行事
毎年7月末から8月初の週末までに「彩夏祭(さいかさい)」と呼ばれる市民まつりが実施されている。彩夏祭の一環として、関東地域のYOSAKOIの大会である「関八州よさこいフェスタ」が実施され、市内からも各小中学校や幼稚園などのよさこいチームが参加する。
脚注
関連項目
外部リンク
- 行政
- 観光
- ↑ 現行の5か年計画「ゆとりとチャンスの埼玉プラン」(計画期間:2007年度 - 2011年度)では、南西部に区分けされている。 地域別計画 埼玉県ホームページ、2010年11月閲覧。埼玉県#10地域区分参照。
- ↑ 陸軍に用地を買収され、1941年(昭和16年)に狭山市へ再移転する。
- ↑ “朝霞市の名の由来” 朝霞市ホームページ
- ↑ 産経ニュース2009年7月28日テンプレート:リンク切れ
- ↑ 平成22年度不交付団体の状況(総務省ホームページ PDFファイル)
- ↑ 平成23年度不交付団体の状況(総務省ホームページ PDFファイル)
- ↑ 平成24年度不交付団体の状況(総務省ホームページ PDFファイル)
- ↑ JR武蔵野線新駅(仮称_東朝霞駅)設置について-埼玉県議会平成12年12月一般質問(埼玉県HP),2010-10-21閲覧。
- ↑ “朝霞公務員宿舎建設中止 市は「長い夢から覚めたよう」” MSN産経ニュース 2011年12月28日閲覧。