三菱・ブラボー
テンプレート:Pathnav ブラボー (BRAVO) は、三菱自動車工業で製造・販売していたワンボックスカー型軽自動車である。
目次
概要
ミニキャブエステートの後継車として発売され、タウンボックスがブラボーの後継車として発売される。
貨物自動車登録ながら、エアコン、全席全開閉式パワーウインドウ、集中ドアロック、内装フルトリム、4スピーカー搭載オーディオなど、当時としては乗用車に引けをとらない豪華装備を備えた上級グレードも存在した。[1]
名目上はワゴン車だが、車検証の登録上では「貨物」扱い(4ナンバー)となっている。最大積載量は200kg(ミニキャブは350kg)
独立車種としては1999年に消滅したが、2011年11月のミニキャブバンの一部改良で豪華装備を持つ上級グレードの名称として復活した。
歴史
初代(1989年-1991年)
1989年2月、ミニキャブエステートの後継車としてミニキャブ・ブラボーの名でデビュー。当初は550cc(3気筒SOHC自然吸気、同3気筒SOHCスーパーチャージャー。エンジンはいずれも3G81型)。実質的にはミニキャブエステートのマイナーチェンジ版であった。
1990年2月、マイナーチェンジに伴い、自然吸気エンジンのみ660cc(3気筒SOHC。エンジンは3G83型)化され、全車ボディの全長がおよそ50mm延長された。 テンプレート:-
2代目(1991年-1999年)
テンプレート:Double image aside テンプレート:Double image aside 1991年1月22日、前年(1990年)の軽自動車の規格改正に完全対応させる為に開発され、発売された。名称が単に「ブラボー」となる。全車マルチバルブ化され普及グレードには3気筒SOHC12バルブ(3G83・1気筒あたり4バルブ)シングルキャブレターエンジンが、中堅グレードには3気筒DOHC15バルブ(3G83・1気筒あたり5バルブ) ECIマルチエンジンが、最上級グレードには3気筒15バルブ(3G83・1気筒あたり5バルブ)DOHCインタークーラーターボエンジンがそれぞれ搭載される。現在でも軽ワンボックスとしては数少ないステアリングチルトや後席フットランプ(ステップ付近に樹脂カバー付きのランプを搭載)が装備される仕様も存在する。さらに当時のスライドドア車全体的に見ても非常に珍しいスライドドアパワーウィンドウもパワーウィンドウ装着車に設定。この頃はヒンジ式のリアドアであっても手動式ウィンドウも多かった。(同社の1999年発売のミラージュディンゴも当初はリアは全グレード手動式であった)
1994年1月、マイナーチェンジによりフロントフェイス、およびリアバンパーの形状変更。リアサスペンションがリーフスプリングから3リンク式コイルスプリングに変更、中堅グレードは3気筒15バルブDOHC ECIマルチエンジン(3G83)が4気筒16バルブSOHC ECIマルチエンジン(4A30) に変更され、最上級グレードは3気筒15バルブDOHC インタークーラーターボエンジン(3G83)から4気筒20バルブ(1気筒あたり5バルブ)DOHC インタークーラーターボエンジン(4A30) に変更された。尤も、ミニカの4A30エンジンの場合5MTはもちろんATは4AT(ファジーシフト)であったがブラボーの4A30は車の性格を考慮して同年12月に発売されたパジェロミニともどもATは3ATのままであった。
1999年、後継車のタウンボックスが発売され、販売終了。 テンプレート:-
3代目(2011年-2014年)
2011年11月、ミニキャブバンの一部改良の際に、新たなグレードとして「ブラボー」の名称が復活する。なお、乗用車登録の「タウンボックス」は一旦廃止された。 テンプレート:-
4代目(2014年-)
2014年2月にミニキャブバンがスズキ・エブリイのOEMモデルとなりフルモデルチェンジ。「ブラボー」は継続設定され、ターボ仕様の「ブラボーターボ」も設定された。また、乗用車登録の「タウンボックス」もスズキ・エブリイワゴンのOEMモデルとして復活し、ミニキャブと同時にフルモデルチェンジされた。 テンプレート:-
車名の由来
- イタリア語で「でかした」「うまいぞ」等の喝采の意味である。本来の発音は「ブラーヴォ」に近い。なお、フィアット・ブラーボ(英語)(日本名ブラビッシモ)とは関係ない。
注釈
- ↑ なお、4ナンバーでありながら乗用車並みの装備を備えた車種・グレードは2014年現在、ミニキャブバン「ブラボー」のみならず、エブリイ「JOIN」、スクラムバン「BUSTER」、NV100クリッパー「GX」、ハイゼットカーゴ・ピクシスバン「クルーズ」、サンバー「VC」、バモスホビオ「Pro」と国内の主要メーカー全社に設定されている。