T-BOLAN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年4月4日 (金) 10:45時点におけるBk5kis5 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox Musician T-BOLAN(ティー・ボラン)は、1990年に結成された、日本ロックバンド。所属レコード会社はBeing1991年7月にビーイングからデビューし、1999年12月解散。2012年にオリジナルメンバーによって再結成された[1]が、2014年3月に活動休止を発表[2]

メンバー

ボーカル作詞作曲編曲担当。広島県出身。AB型。
ギター、作曲、編曲担当。東京都出身。O型。
  • 上野博文(うえの ひろふみ)
ベース、編曲担当。栃木県出身。AB型。
  • 青木和義(あおき かずよし)
ドラムリーダー、編曲担当。岐阜県出身。A型。

来歴

  • 1987年、青木和義が森友嵐士(当時、東海大学理学部に在籍)を誘い、T-BOLANの前身となるバンド「プリズナー」を結成。11月22日、ビーイング主催の第2回BADオーディション(目黒ライブステーションで開催)でグランプリを受賞。
  • 1988年7月22日、「BOLAN」としてビーイングのインディーズレーベル『YEAH』からEP「I WAITED FOR A TIME」をリリースしインディーズデビュー。ライブ活動を年間100本以上行う。その後、森友は他メンバーとの音楽性の相違により「BOLAN」を脱退し、新たなバンドを複数掛け持ちするなどして音楽活動を続け、その過程で五味孝氏、上野博文のそれぞれに出会う。森友脱退後のBOLANは、しばらくしてギターとベース(赤羽浩治)が脱退し活動停止状態になる。
  • 1990年 再び、青木と組む道を選んだ森友は、他のバンドでそれぞれ活動していた五味と上野を迎え入れ、「T-BOLAN」を結成する。
  • 1991年7月、川島だりあ作詞・作曲、西田昌史(EARTHSHAKER)編曲・プロデュース(西田魔阿思惟名義)の「悲しみが痛いよ」でメジャーデビュー。以降、「離したくはない」「Bye For Now」「マリア」などがヒット。
  • 1992年、6thシングル「Bye For Now」がミリオンヒット。
  • 1995年、ライブツアー『LIVE HEAVEN '94〜'95』中に、森友は原因不明の心因性発声障害(当時は公表されなかった)により喉の調子が悪い状態が続いていたが様子をみながらツアーを続けていた。しかし、ツアー最終公演であった3月26日大阪厚生年金会館(現・オリックス劇場)大ホールでドクターストップがかかるもライブを敢行した。その後、翌年のシングル「Be Myself/Heart of Gold 1996」を境に新曲を発表することなく活動休止状態となる。
  • 1996年、活動停止中にリリースされたベストアルバム『SINGLES』がミリオンヒット。
  • 1999年12月、森友嵐士の復調の目処が立たないことから解散。ベストアルバム『FINAL BEST GREATEST SONGS & MORE』、VHS『FINAL BEST LIVE HEAVEN〜LIVE&CLIPS〜』をリリース、また、森友による自伝エッセイ『泥だらけのエピローグ』も発売される。
  • 2009年11月、森友嵐士、音楽活動を再開。
  • 2012年6月、この年の秋に、13年ぶりにオリジナルメンバーで再結成することが発表された[1]
  • 2012年10月4日〜11月29日、「BEING LEGEND Live Tour 2012」16都市18公演をFIELD OF VIEW、B.B.QUEENS、DEENと共に行う。
  • BEING LEGEND第二弾として2013年3月に行われる「BEING LEGEND 〜Guitar Summit〜」に五味が参加することが発表された。
  • 2014年1月2月に、T-BOLANのドキュメンタリー映画が公開されることが決定した[3]。1990年代のライブやドキュメント映像を中心に現在の彼らの姿も交えて構成される予定である[3]
  • 2014年3月8日に大阪・オリックス劇場、3月21日に東京・渋谷公会堂で単独ライブを開催することが発表された[3]。単独ライブを行うのは、1995年3月26日の大阪厚生年金会館大ホール(現・オリックス劇場)以来、19年ぶりとなる[3]
  • 2014年3月8日、大阪・オリックス劇場公演にて、4月26日に渋谷公会堂での追加公演を開催することが発表された[2]。また、同日のライブをもって活動を休止することも発表された[2]

エピソード

テンプレート:雑多

  • アマチュア時代のリーダーは青木だったが、裏リーダーは森友であった。
  • アマチュア時代は原宿ホコ天で演奏していたことがある。
  • 青木は森友とバンドを結成する前に、湘南を根城にしたバンド「シェリフ」でレコードをリリースしている。このバンドは女性ヴォーカルのバンドだった。
  • T-BOLANのほとんどの楽曲を森友が手掛けているが、オリジナル曲を作るにあたり森友が作詞をすることになったのは、「作詞はバンドのボーカルがするものだから」と青木が強く勧めたことによる。森友は数多くの作品を生み出している。
  • 「BOLAN」としてメジャーデビューする予定だったが、海外メーカーの服の商標に登録されていて使えなかったため、“T-BOLAN”に改名してデビューした。
  • テレビドラマ『ホテルウーマン』(関西テレビ、1991年10月7日 - 12月23日)の挿入歌となった森友の作詞・作曲による楽曲「離したくはない」が有線へリクエストが殺到。ドラマが終わる直前にシングルカットされ、最高位15位でありながらじわじわと長期に渡り売れ続け約50万枚のヒットとなった(ちなみに、このシングルのC/Wには、「Heart of Gold」が収録されている)。
  • 「離したくはない」は1stアルバム『T-BOLAN』に収録されているものがオリジナルである。シングルバージョンはオリジナルバージョンと一部歌詞が異なっている。このアルバム以外には、シングルバージョンの歌詞で収録されている。ライブでは1stアルバムバージョンの歌詞で歌った。
  • ビーイング所属アーティストが数々の楽曲に参加している。編曲は主に、B'zの編曲をしていた明石昌夫や、アコースティックアレンジでは葉山たけしがサポートした。コーラスでは、大黒摩季宇徳敬子川島だりあ等が主に参加している。
  • ビーイング所属の中にはライブを行わないアーティストがいたが、T-BOLANはメジャーデビュー以前から盛んにライブ活動を行っており、デビュー後も積極的にライブツアーを行うライブバンドであった。また、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などテレビ音楽番組にも数多く出演している。
  • 『LIVE HEAVEN '94〜'95』ツアー最終日であった1995年3月26日大阪厚生年金会館大ホール公演当日、森友のびらん性の声帯結節によりドクターストップがかかり、協議のうえ森友も他メンバーも渋々ながら一旦受け入れた。ところが、舞台でスタッフがライブの中止および延期の旨を客席に告げたところ、観客から大ブーイングと割れんばかりの森友コールが沸き起こった。これを舞台の袖から見ていた森友は心を動かされ、中止せずにステージに立ちたい思いを他メンバーとスタッフに話しメンバーは同意する。スタッフは反対し、黙ってステージに立たせるわけにいかず制止(止めるスタッフに森友が「離してくれ」と言う大きな声が舞台袖から聞こえひしめきあっていた)したのだが、バンドはスタッフの制止を振り切り舞台に出てライブを行った。このライブは中断されることなく最後までやり終えている。その後、コンサートでのドクターストップなどでの精神的ストレスからか森友は心因性発声障害を引き起こした。このライブを見た者が、ジェイロックマガジン誌に、ボーカリストの体調が万全でない状態でライブを行った(観客は入場料を払った)T-BOLANの姿勢を批判する内容の意見を投稿する。
  • 上記の1995年3月26日大阪厚生年金会館大ホール公演を最後にライブは行われていないが、その後シングル「SHAKE IT」「愛のために 愛の中で」「Be Myself」をリリースしている。またオリジナルアルバム制作にもとりかかっていて、リリースに足りるだけの楽曲は揃っていたといわれているが、結局リリースされることはなかった。シングル「Be Myself」以降に発表された新曲は、1999年解散時リリースの「FINAL BEST GREATEST SONGS & MORE」に収録された「SMILE」だけだったが、その後、2010年リリースの2枚組ベストアルバム『LEGENDS』に、デジタルリマスタリングされた「SMILE」と共に未発表曲「満月の夜」が収録された。
  • 2006年8月2日。横浜アリーナで開催されたWBA世界ライトフライ級タイトルマッチで森友が国歌独唱をした。
  • T-BOLANのインディーズ時代のライブにはB'zとしてデビューが決まっていた稲葉浩志が、ライブ経験を積むために20本以上ゲスト出演し、主に洋楽のカヴァーをセッションをしていた。また、お互い教員免許を持っていた森友と稲葉(専攻は森友が理科「化学」、稲葉は「数学」)は、「もし売れなかったら一緒に塾でもやろう」と話していた。稲葉は、B'zファンクラブ会報Vol.70でこの時のことを回想している。

ディスコグラフィ

シングル

発売日 タイトル 楽曲制作 オリコン
最高位
1st 1991/7/10 悲しみが痛いよ 作詞:川島だりあ
作曲:川島だりあ
編曲:西田魔阿思惟
46位
2nd 1991/12/18 離したくはない 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:西田魔阿思惟
15位
3rd 1992/2/26 JUST ILLUSION 作詞:高樹沙耶
作曲:織田哲郎
編曲:明石昌夫
22位
4th 1992/5/27 サヨナラから始めよう 作詞:森友嵐士
作曲:織田哲郎
編曲:T-BOLAN、明石昌夫
13位
5th 1992/9/22 じれったい愛 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:T-BOLAN、明石昌夫
2位
6th 1992/11/18 Bye For Now 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:T-BOLAN、明石昌夫
2位
7th 1993/2/10 おさえきれない この気持ち 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:T-BOLAN、明石昌夫
1位
8th 1993/3/10 すれ違いの純情 作詞:森友嵐士
作曲:織田哲郎
編曲:T-BOLAN、葉山たけし
2位
9th 1993/6/16 刹那さを消せやしない/傷だらけを抱きしめて 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士・五味孝氏 (#1)
作曲:森友嵐士 (#2)
編曲:T-BOLAN、明石昌夫
1位
10th 1993/11/10 わがままに抱き合えたなら 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:T-BOLAN、明石昌夫
3位
11th 1994/5/11 LOVE 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:T-BOLAN、葉山たけし
3位
12th 1994/9/5 マリア 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:T-BOLAN、明石昌夫
3位
13th 1995/8/28 SHAKE IT 作詞:森下桂人
作曲:森友嵐士
編曲:T-BOLAN、明石昌夫
4位
14th 1995/11/20 愛のために 愛の中で 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:T-BOLAN、葉山たけし
2位
15th 1996/3/25 Be Myself/Heart of Gold 1996 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士・五味孝氏 (#1)
作曲:川島だりあ (#2)
編曲:T-BOLAN、池田大介 (#1)
編曲:T-BOLAN (#2)
10位
16th 1998/11/26 じれったい愛 '98 作詞:森友嵐士
作曲:森友嵐士
編曲:徳永暁人
26位

アルバム

オリジナルアルバム
発売日 タイトル オリコン
最高位
1st 1991/11/21 T-BOLAN 19位
2nd 1992/4/22 BABY BLUE 4位
3rd 1992/11/11 SO BAD 3位
4th 1993/5/26 HEART OF STONE 1位
5th 1993/12/8 LOOZ 2位
アコースティックミニアルバム
  1. 夏の終わりに 〜‎Acoustic Version〜‎ 1992/9/22 
  2. 夏の終わりにII 〜‎Lookin' for the eighth color of the rainbow〜‎ 1994/8/6 
ベストアルバム
  1. SINGLES 1996/8/8 シングルベスト
  2. BALLADS 1996/12/12 バラードベスト
  3. T-BOLAN FINAL BEST GREATEST SONGS & MORE 1999/12/8 解散時に発売されたベスト盤
  4. complete of T-BOLAN at the BEING studio 2002/7/25 
  5. BEST OF BEST 1000 2007/12/12
  6. T-BOLAN BEST HITS 2008/5/27
  7. LEGENDS 2010/3/24
リミックスアルバム
  1. 1999 REMIXES 1999/1/23 リミックス集
BOX

THE COMPLETE 2014/7/10 完全受注生産限定

映像

VHS
  • FINAL BEST LIVE HEAVEN〜LIVE&CLIPS〜 (2万本完全限定) 1999/12/01
DVD

オムニバス

  1. ホテルウーマン オリジナル・サウンドトラック (M-4.離したくはない) 1991/11/21
  2. ウーマンドリーム オリジナル・サウンドトラック (M-1.Bye For Now) 1992/12/02
  3. vocal compilation 90's hits Vol.1〜male〜 at the BEING studio (M-2.悲しみが痛いよ,M-13.サヨナラから始めよう) 2003/4/25
  4. IT'S TV SHOW!! (DISC I M-2.マリア) 2004/10/27
  5. R35 Sweet J-Ballads(M-7.離したくはない) 2007/04/25
  6. クライマックス ロマンティック・ソングス(DISC2 M-7.Bye For Now) 2008/08/20
  7. メモリーズ〜涙あふれても(DISC1 M-5.離したくはない) 2009/10/07
  8. COUNTDOWN BEING (DISC1 M-5.じれったい愛,M-14.マリア/DISC2 M-2.刹那さを消せやしない,M-13.離したくはない/DISC3 M-9.おさえきれないこの気持ち/DISC4 M-8.Bye For Now,M-13すれ違いの純情)
  9. FUN Greatest Hits of 90's (DISC1 M-2.じれったい愛,M-14.Bye For Now/DISC2 M-2.離したくはない)
  10. BEST HIT BEING(DISC3 M-1.LOVE/DISC4 M-1.離したくはない,M-7.愛のために 愛の中で)

出典

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:T-BOLAN
  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite news
  2. 2.0 2.1 2.2 テンプレート:Cite news
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 テンプレート:Cite news