福井空港
テンプレート:Infobox 空港 福井空港(ふくいくうこう、Fukui Airport)は、福井県坂井市春江町江留中に位置する地方管理空港である。
概要
定期便の発着は1976年以降ないが、自家用プロペラ機、グライダーなどの発着が行われている。年間着陸回数は5,000回程度。
グライダースポーツが盛んに行なわれており、多くの大学の航空部がここで訓練を行なっている。国内で数少ない航空機曳航(グライダーを他の航空機で曳航して離陸させる方法)での訓練が行なえることも、グライダーパイロットからの支持を受けている要因である。同立戦のグライダー競技会は毎年ここで行なわれている。
また、映画の撮影にもたびたび使われているテンプレート:いつ。
福井県警察のヘリコプター「くずりゅう」(ユーロコプターEC135 T2i)、県の防災ヘリ「Blue Arrow」(ブルーアロー、川崎重工業BK117)の基地にもなっている。
歴史
1964年に工事が開始され、1966年開港した。全日本空輸がフォッカー F27を投入(1972年4月1日からはYS-11)し、東京国際空港(羽田)線を1日1 - 2便就航させた。
しかし、1973年に近隣の小松空港がジェット化された影響で乗客数が減少。滑走路が短く機体を大型化できない福井空港の発着便は採算が悪化し、1974年12月1日からは名古屋乗継となり、1976年3月限りで定期航路が廃止された。
これに対し、1985年、福井県が滑走路の延長を2,000 mに拡張する計画を決定。調査が行われるものの、地元住民からの強硬な反対運動に遭う。1986年の第5次空港整備5箇年計画に福井空港が組み入れられ、滑走路延長へ向けた動きもあったが、依然住民の反対は根強く、具体的な取り組みができないまま計画は事実上放置された。一方で小松空港へは空港連絡バスの整備が行われ、アクセス改善が進んだ。
2000年、公共事業の抜本的見直しに関する三党合意による公共事業の見直しで、福井空港拡張整備計画は地元住民の意見が醸成されていないとの理由で唯一「保留」扱いとされた。翌2001年には全国的な公共事業の見直しの気運もあり、当時の福井県知事栗田幸雄が福井空港拡張整備計画の凍結を表明。事実上、ジェット化の構想は白紙となった。2003年6月27日、県議会で福井県知事の西川一誠が福井空港拡張整備計画の断念を表明。「北陸新幹線・小松空港重視」に政策を転換し、現滑走路の利用を軸に有効活用を模索することになった。
2006年9月30日、国土交通省大阪航空局福井空港出張所と気象庁東京航空地方気象台福井空港出張所が閉鎖。同年10月、空港管制業務が中部国際空港(中部FSC)からの遠隔管制(RAG)に移行した(リモート空港)。
定期路線
現在、国内外の定期路線は設定されていない。上記の通り1976年までは羽田便が運航されていた。他にも、小松・名古屋・新潟便が設定されていた時期がある。
アクセス
- 京福バス運転者教育センター線「春江郵便局」から徒歩約15分。
- えちぜん鉄道三国芦原線西春江駅から徒歩約20分。
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線春江駅から徒歩約25分。
- 北陸自動車道丸岡ICから約6km。
エピソード
英『インデペンデント』紙が2009年6月18日に発表した「世界で最もおかしい空港名」(World's funniest airport names) の「最も野蛮な名前」(The rudest) 部門で、福井空港は第1位に選ばれている[1]。その理由としては、2008年に大リーグに移籍した福留孝介の名前が「FUCK YOU DO ME」と聞こえるとして論議が巻き起こったのと同様に、英語圏の人々にとって「Fukui」という単語も際どい発音であると見られている(一種のダジャレと見る向きもあるが)[2]。なお、「Fukui」に近い発音のものでは「Fak Fak空港」(インドネシア)も選ばれている[2]。
ギャラリー
- Fukui Airport Terminal Building.jpg
ターミナルビル正面
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駐機場
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滑走路