止別駅
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止別駅(やむべつえき)は、北海道斜里郡小清水町字止別にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB73。電報略号はヤツ。
北海道在住タレント鈴井貴之監督映画『銀のエンゼル』のロケ地として当駅が使用された。
駅構造
単式ホーム1面1線を持つ地上駅。かつては相対式ホーム2面2線、副本線および貨物ホームを有していた[1]。知床斜里駅管理の無人駅である。
駅事務室跡に『ラーメン喫茶・えきばしゃ』がテナントとして入居している。窓口は現在もありこの店が乗車券販売を受託していたが、現在は廃止されている。
- Yamubetsu station02.JPG
待合室の様子
- Yamubetsu station03.JPG
ホームの様子
駅名の由来
駅名はアイヌ語の「ヤム・ペッ」(冷たい川)、即ち「止別川」に由来する[1][2]。
表記上は「やむべつ」となっているが、元のアイヌ語発音に近い「やんべつ」と呼ばれる場合もある[3]。
駅周辺
オホーツク海に近く、駅前の北海道道557号止別停車場線から国道244号にかけての沿線に止別の集落が広がる。小清水町中心部とは約11 km離れている。
- 小清水町役場止別出張所
- 止別郵便局
歴史
かつて北見鉄道が分岐し、小清水市街地方面との間に混合列車が運行されていた。
- 1925年(大正14年)11月10日 - 国有鉄道の駅として開業[4]。一般駅。
- 1930年(昭和5年)6月3日 - 北見鉄道開業。当駅付近に仮止別駅が設置される。
- 1937年(昭和12年)3月15日届出 - 北見鉄道が駅前に乗り入れ(仮止別駅の構内側線扱い)。
- 1939年(昭和14年)8月25日 - 北見鉄道廃止。
- 1968年(昭和43年)11月30日 - 駅舎改築[5]。
- 1982年(昭和57年)9月10日 - 貨物取扱い廃止[6]。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
隣の駅
脚注
参考文献
- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
- 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年) ISBN 978-4-89453-464-3
関連項目
外部リンク
- 止別駅 - JR北海道釧路支社