ルネッサンス (バンド)
ルネッサンス(Renaissance)は主として1970年代に活躍したイギリスのプログレッシブ・ロック・バンドであり、メンバー構成により大きく2つの時期に分けられる。代表曲は「ノーザン・ライツ」「カーペット・オブ・ザ・サン」など。
目次
- 1 第1期
- 2 第2期
- 3 その後、そして現在
- 4 メンバーと担当楽器
- 4.1 第1期-1 1969年
- 4.2 第1期-2 1969年~1970年
- 4.3 第1期-3 1970年
- 4.4 第2期-1 1970年
- 4.5 第2期-2 1970年
- 4.6 第2期-3 1971年
- 4.7 第2期-4 1971年
- 4.8 第2期-5 1971年
- 4.9 第2期-6 1971年
- 4.10 第2期-7 1972年
- 4.11 第2期-8 1972年
- 4.12 第2期-9 1973年
- 4.13 第2期-10 1973年
- 4.14 第2期-11 1974年~1980年
- 4.15 第2期-12 1981年
- 4.16 第2期-13 1983年
- 4.17 第2期-14 1983年
- 4.18 第2期-15 1984年
- 4.19 第2期-16 1985年
- 4.20 第2期-17 1998年~2000年
- 4.21 第2期-18 2001年
- 4.22 第2期-19 2011年
- 5 ディスコグラフィー
- 6 外部リンク
- 7 関連項目
- 8 脚注
第1期
1968年(昭和43年)のヤードバーズ解散後、メンバーだったキース・レルフ(Vocal & Harmonica)とジム・マッカーティー(Drums)の2人は、フォーク・デュオ「トゥゲザー」を結成するが、これはシングル盤1枚を出しただけで活動を終了した。この後、2人は新たにルイス・セナモ(Bass)、ジョン・ホウクン(Keyboard)、キースの妹のジェーン・レルフ(Vocal)の3人を加え5人編成となり、1969年(昭和44年)バンド名をルネッサンスとして活動を開始した。バンド名をタイトルにしたアルバム『RENAISSANCE(ルネッサンス)』を発表している。サウンドはヤードバーズ時代のブルースとはうって変わり、フォークにクラシックを加えたものであった。
しかし、商業的にはほとんど成功せず、2ndアルバム『ILLUSION(イリュージョン)』のレコーディング中に解散状態となった。このレコーディングはマイケル・ダンフォードらによって引き継がれて完成し(そのため、『イリュージョン』の中の1曲ではメンバーがほとんど入れ替わっている)、1971年(昭和46年)に発売された。また、後にキースとルイスはハードロック・バンド「アルマゲドン」を結成している。
なお、この時代を、次項の時代と区別するためにオリジナル・ルネッサンスと呼ぶことも多い。
第2期
『イリュージョン』完成後、マイケル・ダンフォードを中心とした新生ルネッサンスが結成された。通常、ルネッサンスといえばこの時代を指すことが多い。この時のメンバーはアニー・ハズラム(Vocal)、ジョン・キャンプ(Bass)、ジョン・タウト(Keyboard)、テレンス・サリヴァン(Drums)の4人で、中心人物であるマイケル・ダンフォードは契約の関係でアルバムには参加せず、作曲のみの参加であった。また、作詞者として6人目のメンバーとも呼ばれるベティー・サッチャーがいた。このメンバーにより、1972年(昭和47年)に『PROLOGUE(プロローグ)』、1973年(昭和48年)に『ASHES ARE BURNING(燃ゆる灰)』をリリース。テンプレート:要出典範囲。
1974年(昭和49年)の『TURN OF THE CARDS(運命のカード)』からはマイケル・ダンフォードも正式にメンバーとして加わり、このメンバーでライブを含む数枚のテンプレート:要出典範囲アルバムを残している(特にテンプレート:要出典範囲)。
なお、70年代のこの時期におけるルネッサンスは、全面的にオーケストラを起用しているものの、テンプレート:要出典範囲。さらに、1979年(昭和54年)の『AZURE D'OR(碧の幻想)』ではオーケストラが無くなり、代わりにシンセサイザーの音色を前面に打ち出したサウンドへと変化している。その後、テレンス・サリヴァンとジョン・タウトがバンドを脱退、そしてルネッサンスは一旦解散した。
この間に(オリジナル・)ルネッサンスが再結成したものの、(アニー・ハズラムの)新生ルネッサンスが大成功していたため「ルネッサンス」の名前を使えず、(オリジナル・)ルネッサンスの2ndアルバムのタイトル『イリュージョン』をバンド名として再出発した。
一旦解散した後、アニー・ハズラム、ジョン・キャンプ、マイケル・ダンフォードの3人によりルネッサンスは再結成され、2枚のアルバムを残す。その後、再度解散し、それ以降、再結成・解散を繰り返している。
その後、そして現在
その後アニー・ハズラムはソロ活動へと移行、来日公演も行うが、1990年代末頃よりマイケル・ダンフォードも音楽活動を活発化させた。そして2000年(平成12年)にはこの二人が合流、テレンス・サリヴァンも加わり正式にルネッサンスとして活動を再開。2000年(平成12年)にアルバムを発表した後、2001年(平成13年)にはルネッサンスとしては初めての来日公演も行った。
なお、(オリジナル・)ルネッサンスのメンバーであるジム・マッカーティ、ジェーン・レルフ、ジョン・ホウクン、ルイス・セナモの4人は2001年(平成13年)に再度集結し、『RENAISSANCE ILLUSION(ルネッサンス・イリュージョン)』の名前でアルバムを発表している。
2012年(平成24年)11月20日、第2期ルネッサンスの中心人物であったマイケル・ダンフォードが脳内出血により死去[1]。
2013年、約12年ぶりの新作アルバム「消ゆる風」のリリースが行われた。
メンバーと担当楽器
第1期-1 1969年
- キース・レルフ(Keith Relf) - vocal/guitar
- ジム・マッカーティー(Jim McCarty) - drums/backing vocal
- ジョン・ホウクン(John Hawken) - piano
- ルイス・セナモ(Louis Cennamo) - bass guitar
- B.J.・コール(B.J. Cole) - steel guitar
- クリス・ドレヤ(Chris Dreja) - guitar
第1期-2 1969年~1970年
- キース・レルフ(Keith Relf) - vocal/guitar/harmonica
- ジム・マッカーティー(Jim McCarty) - drums/backing vocal
- ジョン・ホウクン(John Hawken) - piano/harpsichord/electric piano(2nd)
- ルイス・セナモ(Louis Cennamo) - bass guitar
- ジェーン・レルフ(Jane Relf) - vocal/percussion
1st「Renaissance」、2nd「Illusion」の5曲録音。
(但し“Past Orbits Of Dust”はホウクン不参加でドン・シン(Don Shin)がelectric pianoを弾いている。)
第1期-3 1970年
- ジェーン・レルフ(Jane Relf) - vocal/percussion
- テリー・クロウ(Terry Crowe) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar
- ジョン・ホウクン(John Hawken) - harpsichord/electric piano/organ
- ニール・コーナー(Neil Korner) - bass guitar
- テリー・スレイド(Terry Slade) - drums
2nd「Illusion」の1曲“Mr. Pine”を録音。
第2期-1 1970年
- ビンキー・カロン(Binky Cullom) - vocal
- テリー・クロウ(Terry Crowe) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar
- ジョン・ホウクン(John Hawken) - piano/harpsichord/electric piano/organ
- ニール・コーナー(Neil Korner) - bass guitar
- テリー・スレイド(Terry Slade) - drums
第2期-2 1970年
- ビンキー・カロン(Binky Cullom) - vocal
- テリー・クロウ(Terry Crowe) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard
- ニール・コーナー(Neil Korner) - bass guitar
- テリー・スレイド(Terry Slade) - drums
第2期-3 1971年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- テリー・クロウ(Terry Crowe) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard
- ニール・コーナー(Neil Korner) - bass guitar
- テリー・スレイド(Terry Slade) - drums
第2期-4 1971年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- テリー・クロウ(Terry Crowe) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard
- ダニー・マッカロウ(Danny McCullough) - bass guitar
- テリー・スレイド(Terry Slade) - drums
第2期-5 1971年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- テリー・クロウ(Terry Crowe) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard
- フランク・ファレル(Frank Farrell) - bass guitar
- テリー・スレイド(Terry Slade) - drums
第2期-6 1971年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- テリー・クロウ(Terry Crowe) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard
- ジョン・ウェットン(John Wetton) - bass guitar
- テリー・スレイド(Terry Slade) - drums
第2期-7 1972年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- ミック・パーソンズ(Mick Parsons) - acoustic guitar/guitar
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard/backing vocal
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
- テレンス・サリヴァン(Terence Sullivan) - drums/backing vocal
ダンフォードが作曲に専念するためにメンバーから外れる。
第2期-8 1972年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- ロブ・ヘンドリー(Rob Hendry) - guitar/backing vocal
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard/backing vocal
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
- テレンス・サリヴァン(Terence Sullivan) - drums/backing vocal
+
- フランシス・モンクマン(Francis Monkman) - synthesizer(ゲスト/3rd)
3rd「Prologue」録音。
第2期-9 1973年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- ピーター・ファイナー(Peter Finer) - guitar
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard/backing vocal
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
- テレンス・サリヴァン(Terence Sullivan) - drums/backing vocal
第2期-10 1973年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard/backing vocal
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
- テレンス・サリヴァン(Terence Sullivan) - drums/backing vocal
+
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar(ゲスト/4th)
- アンディー・パウエル(Andy Powell) - guitar(ゲスト/4th)
4th「Ashes Are Burnning」録音。この時期ダンフォードは契約の関係からゲストとしてクレジットされている。
第2期-11 1974年~1980年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar/backing vocal
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard/backing vocal
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
- テレンス・サリヴァン(Terence Sullivan) - drums/backing vocal
5th「Turn Of The Cars」、6th「Scheherazade and Other Stories」、
ライブ「Live At Carnegie Hall」、7th「Novella」、8th「A Song For All Seasons」、9th「Azure D'or」録音。
第2期-12 1981年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar/backing vocal
- ピーター・ゴスリング(Peter Gosling) - keyboard/backing vocal
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
- ピーター・バロン(Peter Barron) - drums/backing vocal
10th「Camera Camera」録音。
第2期-13 1983年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar/backing vocal
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
+
- ピーター・ゴスリング(Peter Gosling) - keyboard(ゲスト/11th)
- ニック・マグナス(Nick Magnus) - keyboard(ゲスト/11th)
- エディー・ハーディン(Eddie Hardin) - keyboard(ゲスト/11th)
- ピーター・バロン(Peter Barron) - drums(ゲスト/11th)
- イアン・モズレー(Ian Mosley) - drums(ゲスト/11th)
- ビンボー・エイコック(Bimbo Acock) - sax(ゲスト/11th)
- デイヴ・トンプソン(Dave Thomson) - trumpet(ゲスト/11th)
11th「Time Line」録音。
第2期-14 1983年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar/backing vocal
- マイク・テイラー(Mike Taylor) - keyboard
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
- ギャビン・ハリソン(Gavin Harrison) - drums
シカゴ公演が現地のテレビ番組 "USA Hot Spots" で放送されている。
第2期-15 1984年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar/backing vocal
- ラファエル・ラッド(Raphael Rudd) - keyboard/harp
- ジョン・キャンプ(Jon Camp) - bass guitar/backing vocal
- グレッグ・カーター(Greg Carter) - drums
第2期-16 1985年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/guitar/backing vocal
- ラファエル・ラッド(Raphael Rudd) - keyboard/harp
- マーク・ランバート(Mark Lambert) - bass guitar
- チャーリー・デスカーフィーノ(Charles Descarfino) - drums
第2期-17 1998年~2000年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar
- テレンス・サリヴァン(Terence Sullivan) - drums
+
- ミッキー・シモンズ(Mickey Simmonds) - keyboard(ゲスト/12th)
- アレックス・カード(Alex Caird) - bass guitar(ゲスト/12th)
- ロイ・ウッド(Roy Wood) - bass guitar/keyboard/vocal/percussion(ゲスト/12th)
- ジョン・タウト(John Tout) - piano/keyboard(ゲスト/12th)
12th「Tuscany」録音。
第2期-18 2001年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/backing vocal
- レイヴ・テザール(Rave Tesar) - keyboard
- ミッキー・シモンズ(Mickey Simmonds) - keyboard
- デヴィッド・キーズ(David Keyes) - bass guitar/backing vocal
- テレンス・サリヴァン(Terence Sullivan) - drums
ライブ「In the Land of the Rising Sun:Live In Japan」録音。
第2期-19 2011年
- アニー・ハスラム(Annie Haslam) - vocal
- マイケル・ダンフォード(Michael Dunford) - acoustic guitar/backing vocal
- レイヴ・テザール(Rave Tesar) - keyboard
- ジェイソン・ハート(Jason Hart) - keyboard/backing vocal
- デヴィッド・キーズ(David Keyes) - bass guitar/backing vocal
- フランク・パガーノ(Frank Pagano) - drums
ライブ「Live 2011」録音。
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
- ルネッサンス Renaissance (1969年 第1期-2)
- イリュージョン Illusion (1971年 第1期-2~第1期-3)
- プロローグ Prologue (1972年 第2期-8)
- 燃ゆる灰 Ashes Are Burnning (1973年 第2期-10)
- 運命のカード Turn Of The Cards (1974年 第2期-11)
- シェーラザード夜話 Scheherazade And Other Stories (1975年 第2期-11)
- お伽噺 Novella (1977年 第2期-11)
- 四季 A Song For All Seasons (1978年 第2期-11)
- 碧の幻想 Azure D'or (1979年 第2期-11)
- カメラ・カメラ Camera Camera (1981年 第2期-12)
- タイムライン Time Line (1983年 第2期-13)
- トスカーナ Tuscany (2000年 第2期-17)
ライブ・アルバム
- ライブ Live At Carnegie Hall (1976年 第2期-11)
- ライブ・イン・ジャパン In The Land Of The Rising Sun:Live In Japan (2001年 第2期-18)
- Tour 2011 (2011年) CD2枚組み + DVD。ただし、CDの内容はDVDの音声のみ。
その他
- Renaissance / Innocence (1998年)
- 1st「Renaissance」にシングル曲、2nd「Illusion」時のアウトテイク等を収録している。
外部リンク
関連項目
脚注
テンプレート:Reflist- ↑ Michael Dunford, Founding Member of Renaissance, Dies Examiner.com 2012年(平成24年)11月27日閲覧