リヴォニア語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年5月7日 (水) 05:00時点における84.245.194.89 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox language リーヴ語līvõ kēļ)は、ラトビアクルゼメ半島の北部(リヴォニア)でかつて話されていた言語。現在では、母語としてはほぼ死語だが、復活を目指す動きもある(#概要を参照)。フィン・ウゴル語派バルト・フィン諸語に属し、フィンランド湾を挟んで対岸のフィンランド語エストニア語と関係が深い。

書記にはラテン文字が使われ、種々の特殊なダイアクリティカルマークを用いる。

アルファベット

A/a、Ā/ā、Ä/ä、Ǟ/ǟ、B/b、D/d、Ḑ/ḑ、E/e、Ē/ē、F/f、G/g、H/h、I/i、Ī/ī、J/j、K/k、L/l、Ļ/ļ、M/m、N/n、Ņ/ņ、O/o、Ō/ō、Ȯ/ȯȰ/ȱ、Õ/õ、Ȭ/ȭ、P/p、R/r、Ŗ/ŗ、S/s、Š/š、T/t、Ț/ț、U/u、Ū/ū、V/v、Z/z、Ž/ž

概要

話者数のきわめて少ない危機に瀕する言語であり、1980年代には既に消滅の危機に瀕していた。2000年の調査によれば、約35人によって話されており、流暢に話すのはその内の10名ほどであるとされた[1]。2009年のユネスコの調査では、ネイティブスピーカーはただ一人であると報告されていたが、2009年2月28日に、最後のネイティブスピーカーであったViktor Berthold(en:Viktor Berthold)が亡くなっている。

とはいえ、リーヴ語を復興させる努力は続いており、個人で第二言語として学習する人や、リーヴ語を使う詩人や作家がおり、リーヴ語新聞や、歌詞にリーヴ語を使った音楽などが作られている[2]。ユネスコのリーヴ語の現状についての評価は「critically endangered - revitalized(深刻な危機に瀕しているが、再活性化している)」とされている[3]

歴史

19世紀には約2000人のリーヴ語話者がいたとされている。1852年リーヴ人の数は2394人であった[4]。 いくつかの歴史的要因のために、現在では絶滅の危機にさらされている。

表現

  • こんにちは - Tēriņtš!
  • 召し上がれ - Jõvvõ sīemnaigõ!
  • おはよう - Jõvā ūomõg! / Jõvvõ ūomõgt!
  • こんにちは - Jõvā pǟva! / Jõvvõ päuvõ!
  • ありがとう - Tienū!
  • あけましておめでとう - Vȯndzist Ūdāigastõ!
  • 1 - ikš
  • 2 - kakš
  • 3 - kuolm
  • 4 - nēļa
  • 5 - vīž
  • 6 - kūž
  • 7 - seis
  • 8 - kōdõks
  • 9 - īdõks
  • 10 - kim

参考文献

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Incubator

テンプレート:ウラル語族

テンプレート:Language-stub
  1. ed. György Nanovfszky: Nyelvrokonaink. Budapest, 2000.
  2. Livonian, Latgalian in danger, reports UNESCO atlas
  3. UNESCO Interactive Atlas of the World’s Languages in Danger
  4. Paul Ariste. Keelekontaktid. Tallinn: Valgus. [pt. 2.6. Kolme läänemere keele hääbumine lk. 76 - 82]. 1981.(エストニア語文献)
  5. Schätzung Vääri. 1966.