13世紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Centurybox

ファイル:Mongolen-Reich (1227-1295).PNG
モンゴル帝国の最大領域

13世紀(じゅうさんせいき)は、西暦1201年から西暦1300年までの100年間を指す。

13世紀の歴史

モンゴル帝国全盛(Pax Mongolica)

13世紀は、チンギス・ハーンの興したモンゴル帝国ユーラシア大陸の大半を支配したため、モンゴルの世紀と呼ばれる。モンゴル帝国は交易を奨励、保護しユーラシア大陸を陸路、海路で結ぶ一大交易網が成立した(シルクロードの発展)。ユーラシア各地を多くの技術や情報が行き交い、大きな世界史の転換期となった。

ジャワ島では、シンガサリ王国が東部から興ってクディリ王国を倒したが、モンゴル帝国()のクビライの遠征軍の派兵により、内部で混乱し滅亡した。しかし、元の遠征軍も内紛の一部勢力と手を結んだが、最後には裏切りに遭いジャワ島より敗退する(1292年マジャパヒト王国成立)。12世紀に中国を二分した南宋は元により滅ぼされた。また、日本も2度にわたる元の侵攻(元寇)に遭ったがこれを撃退している。

十字軍勢力は衰退へ

第6回十字軍に赴いた神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世は、アイユーブ朝スルタンアル=カーミルとの交渉によってエルサレムの譲渡を認めさせたが、10年余りで再びイスラム勢力により陥落した(以後、20世紀までエルサレムはイスラムの支配下に置かれる)。その後も十字軍の遠征は行なわれたが、レバントにおける十字軍国家は縮小の一途をたどり、1291年には最後の拠点アッコを失ってエルサレム王国も滅亡、パレスチナ全域がイスラム勢力下に入った。

マグナ・カルタ成立

イングランド王国では、国王の権限を制限するマグナ・カルタが制定された。その後、この憲章は廃止されないまま忘れ去られており中世の時代の中でほとんど影響力を失うが、国王と議会の対立が激しさを増す17世紀に再度注目されることとなる。清教徒革命アメリカ合衆国建国の際にもマグナ・カルタが引用され、現在のイギリス憲法を構成する前文にも残っている。

できごと

ファイル:Mongol Empire map.gif
モンゴル帝国の発展
ファイル:Magna Carta (British Library Cotton MS Augustus II.106).jpg
マグナ・カルタ(認証付写本)、1215年に作られたもの
ファイル:Giotto - Legend of St Francis - -07- - Confirmation of the Rule.jpg
教皇権の最盛期を代表するインノケンティウス3世とアッシジのフランチェスコの会見(14世紀のジョットの壁画)
ファイル:Seventh crusade.jpg
第七回十字軍。南仏エーグ・モルトを出港し、マムルーク朝支配のエジプトに向かうフランス王ルイ9世とその一行。
ファイル:Cathedrale nd chartres vitraux015.jpg
盛期ゴシック様式を代表するフランスのシャルトル大聖堂のバラ窓ステンドグラス
ファイル:Mōko Shūrai Ekotoba 2.jpg
御家人竹崎季長によって依頼され、元寇の様子を生々しく伝える記録となった「蒙古襲来絵詞
ファイル:Qutab.jpg
クトゥブ・ミナール奴隷王朝アイバクによって13世紀初頭に建てられたインド最古のミナレット

人物

モンゴル世界

イスラム世界

アフリカ

キリスト教世界

東ローマ帝国・ラテン帝国・ニカイア帝国

東欧・カフカス

イタリア

イベリア半島

フランス

イングランド

スコットランド

神聖ローマ帝国

北欧

南アジア・チベット・東南アジア

東アジア

南宋・金・元

大越

高麗

日本

フィクションのできごと

10年紀と各年

1200年代 1200 1201 1202 1203 1204 1205 1206 1207 1208 1209
1210年代 1210 1211 1212 1213 1214 1215 1216 1217 1218 1219
1220年代 1220 1221 1222 1223 1224 1225 1226 1227 1228 1229
1230年代 1230 1231 1232 1233 1234 1235 1236 1237 1238 1239
1240年代 1240 1241 1242 1243 1244 1245 1246 1247 1248 1249
1250年代 1250 1251 1252 1253 1254 1255 1256 1257 1258 1259
1260年代 1260 1261 1262 1263 1264 1265 1266 1267 1268 1269
1270年代 1270 1271 1272 1273 1274 1275 1276 1277 1278 1279
1280年代 1280 1281 1282 1283 1284 1285 1286 1287 1288 1289
1290年代 1290 1291 1292 1293 1294 1295 1296 1297 1298 1299
1300年代 1300 1301 1302 1303 1304 1305 1306 1307 1308 1309