Y

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Sidebar Yとは、ラテン文字アルファベット)の 25 番目の文字小文字yU, V, W とともにギリシア文字Υ に由来し、キリル文字У は同系の文字である。Υ の別形に由来する F とも同系といえる。

呼称

字形

縦棒の上部が左右に分岐した形である。小文字は縦棒の下部が右に分岐した線と直線になって、ベースラインを下に越える。筆記体では大文字もこの小文字書体に基づき、左の線を縦に書いた後で緩やかに湾曲して右上にのび、縦棒をまっすぐ下に書いて左に曲げ、折り返して縦棒を右上に突き抜け、次の字に続ける。初筆は、左下からの線を緩やかに湾曲させて縦棒に連ねることが多い。フラクトゥールは<math>\mathfrak{Y\ y}</math>。

音素

この文字が表す音素は、i とほぼ同等である。

音声記号としては、小文字 テンプレート:IPA2 は「円唇前舌狭母音」(フランス語 u 、ドイツ語 ü)。スモールキャピタル(小さい大文字) [ʏ]テンプレート:IPA2その少し広い発音を表す。音素文字として、[j] の代用表記にも使われる。180度回転させた小文字 テンプレート:IPA2 は、「硬口蓋側音」(「リ」のように聞こえる音)であるが、ギリシャ文字 λ (ラムダ小文字)の変形である。

歴史

ギリシャ文字の Υ(ウプシロン)がラテン文字の V(ウー)に変化した後で、より後代の Υ(ユプシロン)の発音を書き表すために、あらためて Υ(ユプシロン)を Y(ユー)として取り込んだものである。

Y の意味

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Y テンプレート:FormattingError 1-3-57 &#xテンプレート:Dec to hex;
&#89;
y テンプレート:FormattingError 1-3-89 &#xテンプレート:Dec to hex;
&#121;
テンプレート:FormattingError 1-3-57 &#xテンプレート:Dec to hex;
&#65337;
テンプレート:FormattingError 1-3-89 &#xテンプレート:Dec to hex;
&#65369;
全角

関連項目

テンプレート:ラテン文字