BITTERSWEET SAMBA

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テンプレート:Infobox Song Bittersweet Samba(ビタースウィート・サンバ)とは、トランペット奏者で音楽プロデューサーであるハーブ・アルパート(Herb Alpert)による「ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス」の1965年のアルバム『Whipped Cream & Other Delights』に収録されている、ジャズアメリアッチ?)のインストゥルメンタル曲である。曲の演奏時間は、実際には1分43秒。作曲 : ソル・レイク (Sol Lake)、演奏 : ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス (Herb Alpert & The Tijuana Brass)。

オールナイトニッポンとの関係

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日本では、1967年にスタートしたラジオ深夜番組オールナイトニッポン』シリーズ(『オールナイトニッポンR』も含む)(ニッポン放送キーステーションNRN全国36局ネット)のテーマ曲として使われているため、ラジオリスナーには大変馴染み深い曲であり、一般にこの曲といえば『オールナイトニッポン』のイメージが強い(前述の様に、原曲は2分にも満たないが、番組用に編集されている。ただし、オールナイトニッポン関連のCDに収録されている曲は原曲である)。

以前は1部のオープニングと2部のエンディングのみ流れていたが、現在は『オールナイトニッポン』(月曜-土曜25:00-27:00)、『オールナイトニッポンGOLD』(月曜-金曜22:00-24:00)のオープニング、『オールナイトニッポン0(ZERO)』(月曜-金曜27:00-29:00)のエンディングで使用されている。

通常、オープニングトークの後にすぐ1曲目が始まるため、最後まで聴けることは少ないが、木曜日の『ナインティナインのオールナイトニッポン』(木曜25:00-27:00)と『オードリーのオールナイトニッポン』(土曜25:00-27:00)ではオープニングトークが長くなる為、フルで聴くことができる。(ナイナイANNは5回繰り返しの4分15秒バージョンである。)また、2002年から1年間放送されていた『Gackt@llnightnippon.com』では、オリジナル版は使用されずGacktのムードに合わせたアレンジのミックスが流れた。また、同年秋に『氣志團綾小路“セロニアス”翔のオールナイトニッポン』(この時は『氣志團綾小路“セロニアス”翔の@llnightnippon.com』)でも一時期、氣志團の曲『One Night Carnival』とこの曲の一部のパートを被せた曲がテーマ曲として流れたことがあった。パーソナリティの綾小路翔(氣志團)は、これを『BITTERSWEET CARNIVAL』と呼んでいた。

1973年、『オールナイトニッポン』はそれまでニッポン放送のアナウンサーらがDJを務めていたが、この頃よりパーソナリティをタレント・歌手・芸人らが担当するようになった。当時「ビバ・カメショー」を担当した亀渕昭信(亀渕はアナウンサーではなく制作担当)は、オールナイトニッポンの転機を図るべく、スタジオ・ミュージシャンでモータウンのファンクギタリスト、デニス・コフィーに依頼してテーマ曲を一新し、オリジナルの“ハーブ・アルパート版”の別ヴァージョン曲(演奏:デニス・コフィー&ザ・デトロイト・ギター・バンド(Dennis.Coffey & The Detroit Guitar Band))[1]を作ってもらい採用した。のちレーティング(聴取率)があまりよくなかったため、その後オリジナルの“ハーブ・アルパート版”に戻すようになった。最後に使用されたのは1974年末頃の土曜深夜『笑福亭鶴光のオールナイトニッポン』のみで、他曜日のオールナイトニッポンのテーマ曲はオリジナルに戻された。

ラジオ・チャリティー・ミュージックソン』での『オールナイトニッポン ラジオ・チャリティー・ミュージックソン』では「BITTERSWEET SAMBA クリスマスバージョン」(「シャンシャンシャン・・・」という鈴の音が足され、曲調もアップテンポ)が流れる。なお、この鈴の音を除いた単にアップテンポにしたヴァージョンも存在し、こちらが放送されることもある。
また、2013年4月からNoGoD団長のオールナイトニッポン0(ZERO)が始まり、エンディングに、BITTERSWEET SAMBA・Vロックバージョンが流れた。なお、『糸居五郎のオールナイトニッポン』の最終回では、初めてこの曲が生演奏された。

ただ、一方でスペシャルウィークの放送分でちわきまゆみが本曲を強制停止させた。また、『ピストン西沢のオールナイトニッポンGOLD』ではパーソナリティのピストン西沢が「BGMとして邪魔」という理由で度々強制停止させている。

2010年秋からは文化放送とのリレー放送で『セイ!ヤング』との合同番組である、『セイ!ヤング・オールナイトニッポン Are you ready? Oh!』を開始しているが、ニッポン放送制作の回のオープニングでこの曲が流れる(エンディングは『セイ!ヤング』のテーマ曲の「夜明けが来る前に」)が、文化放送制作の回ではそれが逆となる。

備考

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  • 『オールナイトニッポン』以外では、CBCラジオ週刊第14帝國』のオープニング、TBSラジオ木曜JUNKおぎやはぎのメガネびいき』(スペシャルウィークに行われるオールナイトニッポンのパロディ)で使用されていた。
  • CBCでは、オールナイトニッポンを3時で飛び降りるときにアコースティックバージョンや少しテンポを落としたエレキバージョンが流れることがあった。
  • TBCラジオでは、オールナイトニッポンを3時で飛び降りるときオリジナルのエンディングのBGMとして流れる。
  • 1970年代の人気テレビドラマ『時間ですよ』(TBS)の音楽を担当した作曲家、山下毅雄の晩年の述懐によると、同番組のテーマ曲は本曲をモチーフに更に明るい曲調にして作ったものという。
  • 1995年9月には、演歌歌手の森進一が出演していた日産自動車ローレルのCM曲としても使われていた。同時期にリリースされていた8cmシングルには、オールナイトニッポンの歴代パーソナリティ表が添付されていた。
  • 1998年GTSのアルバム「BRAND NEW WORLD」の1曲目でハウスのアレンジカバーされる。
  • 2002年吉本興業のユニット「Re:Japan」により、オールナイトニッポン35周年記念企画で歌詞がついた歌謡曲『bittersweet samba~ニッポンの夜明け前~』としてカバーされた。作詞は「オールナイトニッポン リスナーズ」の名のもとに、リスナーからの公募を中心とし、放送作家としてオールナイトニッポンも担当している藤井青銅が補作詞という形で携わった。吉本興業所属で当時オールナイトニッポンでパーソナリティを務めていた藤井隆ロンドンブーツ1号2号はこのユニットに参加していたものの、木曜パーソナリティのナインティナインは参加していない。
  • 2007年6月から、サントリー金麦のCM曲に使われている。独自アレンジ。
  • 2007年8月19日に、TOKYO FM山下達郎のサンデー・ソングブック』でこの曲がフルコーラスでOAされた(ちなみに、山下の番組でこのような選曲がされることは珍しく、この回がたまたま、ポピュラーな曲を特集した「ベタな曲リクエスト」だったためである)。
  • 2008年1月~2月には、オールナイトニッポン40周年記念の告知の一環として、朝・夕方などに放送されるニッポン放送の交通情報のBGMにも使われていた。
  • 日本テレビラジかるッ』の「5&5ランキング」において、前日の視聴率ランキングTOP5を発表する際にBGMとして使われている。
  • 関西テレビ通販番組買物探偵社 シナモン』(関西ローカル)のオープニングテーマとして使われている。
  • 2011年2月11日深夜(日付の上では2月12日)には、NHKラジオ第一放送の『ラジオ深夜便』2時台「ロマンチックコンサート、競演・世界のアーティスト:渡辺貞夫&ハーブ・アルパート」の中で放送された。アンカーの中村宏が、「途中からラジオをつけた方、この放送はNHKのラジオ深夜便です。「BITTERSWEET SAMBA」は長く民放ラジオの某深夜番組のテーマソングに使われています」とコメントした。
  • 2012年に放送されたアニメ「あっちこっち」第4話にて、この曲によく似た曲が校内放送のBGMとして使用されていた(ちなみに作曲者は横山克で、曲名は「放送室」。同アニメのサウンドトラックにも収録)。
  • 2012年7月22日、文化放送で制作、ネットされていたミュージックギフト〜音楽・地球号の中で、この曲にリクエストがあり、放送された。他局の象徴でもある曲であり、「文化放送さんでは絶対に流してもらえないと思いますが、あえてリクエストします。」というリクエストカードが届いていたが、これに対して「文化放送は寛大だから」という理由でフルでこの曲が流れた。

関連項目

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