重戦機エルガイム
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『重戦機エルガイム』(じゅうせんき(ヘビーメタル)エルガイム、HEAVY METAL L-GAIM)は、1984年2月4日から1985年2月23日まで、名古屋テレビを制作局として、テレビ朝日系列にて毎週土曜17:30 ‐18:00(JST)に全54話が放映された日本サンライズ(現サンライズ)制作のロボットアニメである。
後にOVAや、渡邊由自によるノベライゼーション、池原しげとによる漫画化作品(コミックボンボン連載)および、白石琴似による再構成漫画『UNDER THE SUNS』(一迅社刊)が制作されている。
目次
作品解説
『聖戦士ダンバイン』の後番組として制作。監督は富野由悠季。若手スタッフを積極的に登用し、北爪宏幸や大森英敏といった制作当時の20代を中心としたスタッフ編成がなされた。中でも、当時23歳だった新人デザイナーの永野護は、日本サンライズ制作のロボットアニメとしては初の、キャラクターデザインとメカニックデザインを同時に担当するという大抜擢を受けた。しかし、「番組を若い連中の教育に利用している。それは作品作りではない。」などとする一部視聴者からの批判もあった[1]。
物語の前半は主人公ダバ・マイロードの成長を軸にコメディタッチで展開されており、優柔不断なダバを2人のヒロインが取り合うというラブコメ的要素の強い演出がなされていた。キャッチフレーズとして「天下を盗るなら妖精と笑え」という本作品世界のことわざを使い、サクセスストーリーであることを謳っていたのがこの頃である[2]。中盤にダバが滅亡したカモン王朝の末裔であることが明かされ、カモン王朝を滅ぼした悪の支配者を打倒するという貴種流離譚的な展開を経てダバたちは苦難と激闘の末に仇敵を倒すが、ダバ自身は新たな統治者となる道を選ばなかったうえ、人格が崩壊した義妹かつ許婚のクワサン・オリビーとともに生まれ故郷の惑星コアムで隠棲するという結末を迎えている。
一方、池原しげとによるコミカライズ版ではアニメ版でのラストを大胆に変更し、逆に新しい世界を作るために活動するリーダーとしてオリビーをはじめ、ギャブレー、アム、レッシィら4人の仲間と力を合わせていく、という完全なハッピーエンドとして描かれた。これは「もう1つの『かくあるべき結末』」としてファンから絶賛され、今日もなお語り継がれていると言う[3]。
敵側のポセイダル軍に対して主人公側は反乱軍という構図や、登場人物が使用する光の剣「セイバー」などに、洋画『スター・ウォーズ』との類似性が見られる。永野は後年、同作品を好きな作品として挙げており[4]、その衝撃が大きかったことを語っている。
本作品は同時間枠の前2作『戦闘メカ ザブングル』や『聖戦士ダンバイン』と同様に「主役メカ交代」のスタイルを踏襲しており、番組タイトルでもあるエルガイムが前半の主役メカ、中盤で登場するエルガイムMk-IIが後半の主役メカとなる。
本作品が放映される前より『機動戦士Ζガンダム』の企画が始動しており、富野は「『エルガイム』というのは『ガンダム』をやる前の半分は捨て駒だった」と述べている[5]。
当初の予定の全50話から4話延長されている。第49話で敵の本拠地へ突入するのは延長前の名残りで、本来はこのまま第50話で決着を付ける予定だった。
世界設定
公式には永野護が担当したのはキャラクターデザイン及びメカニカルデザインのみだが、実質的な物語の世界観の構築も彼の手によるものとされる。これはデザインを行うにあたりその文化的な背景を確立させる必要があったことから、永野が物語には表れないものを含め様々な設定を創作したためである。彼は後にアニメ雑誌ニュータイプ1985年6月号誌上の「バイストンウェル物語」特集において、エルガイムのストーリーは、エルガイムの前作である『聖戦士ダンバイン』に登場する妖精の長、ジャコバ・アオンが所有する水晶球内で展開されるおとぎ話であると発言している。劇中ではファンサービスとしてダンバインのフィギュアがヤーマンの廃墟の家の中に置かれている描写がある。
しかしその一方で、(バイストン・ウェルの世界に登場する)妖精が存在することが理解できないとの発言もしている。この妖精フェラリオ達の棲む水の国「ウォ・ランドン」の上層には選ばれたものだけが入ることを許される「オージ」なる領域が存在し、エルガイムの物語に登場するオージもしくはオージェの名もその領域に由来するものと考えられる。この「オージ」のさらに上層にはバイストン・ウェルの宇宙といえるべきものが存在しており、その宇宙の果てにペンタゴナワールドやガンダムシリーズの世界が存在するとも一部のアニメ誌の記事にて明言している。
永野は本作品の世界観を構築する際に年表や過去の歴史など膨大な裏設定を起こしており、角川書店から発行されたムック『重戦機エルガイム-2』やラポートから発行された書籍『重戦機エルガイム大辞典』などに独自のアイデアで再構成したストーリー『ファイブスター物語』を発表した。ファイブスターとは、本作品の舞台であるサンズ太陽系が5つの惑星で構成されていることによるものと推測されている。ストーリーは概ね放映のものを踏襲するが、結末が大きく異なっており、永野版でのダバはヒロインの一人であるファンネリア・アムと結婚しカモン王朝を復興させるものの、民衆はそのカモン王朝に対し反体制運動を起こし歴史は繰り返される事になる。
本作品終了後1年の期間をあけて永野は、『ファイブスター物語』(FSS)をリニューアルして発表し、アニメ誌「月刊ニュータイプ」に連載を開始した。この物語はこの永野版エルガイムをベースにしていることで知られており、アニメのストーリーは本作品の第2部に相当する。そのため本作品とFSSとの間にはダバとFSSのコーラス6世のキャラクターデザインなど類似性が各所に見られ、両作品がそれぞれの作品の裏設定として捕らえる向きもある。
主要な舞台
- コアム星
- 作中序盤の舞台となった惑星。首都はキトー(作中未登場)。ナレーター役のキャオ曰く「辺鄙な惑星」で、岩砂漠や森などの描写が多かった。
- 作中に登場する都市プリャーモにはアマン商会の本社とアマンダラ・カマンダラの私邸が置かれ、郊外の軍基地には13人衆のうち4人(ギワザ、ネイ、チャイ、レッシィ)が駐在していた。
- ミズン星
- アマンダラを追ってコアム星を離れたダバ達が向かった惑星。ヤーマン王朝時代の首都はロージナ、現在の首都はカナール。
- かつてヤーマン族の王朝が大きな勢力を誇っていたが、ポセイダル軍との戦いに敗れた後民族ごと絶滅させられている。その影響か反ポセイダルの動きが激しく、ダバが最初に身を投じたリトル・セイ反乱軍などが活動している。
- ガストガル星
- ミズンでの反乱軍活動が敗れた後ダバ達が向かった、ポセイダルの本拠地がある惑星。首都はスヴェート。
- スヴェートを始めとする主要都市は海上人工都市で、陸地は環境破壊により風化して海中に崩落し始めている。レッシィの言葉によれば、この星から陸地が消えるのも遠くないとの事。
- トライデトアル星
- ガストガルを脱出したダバ達が次に向かった惑星。
- 技術的な伝統が古く、新型HMの開発も行われていた。この星でもポセイダルへの反感は根強く、各地で反乱軍が結成されている。
- ファ星
- 5つの惑星の中で唯一人が定住していない惑星。作中未登場。元々は惑星カラミティの衛星に過ぎず、カラミティが消滅したために惑星に数えられる事になったという設定がある。
あらすじ
二重太陽サンズを中心に五つの惑星を擁するペンタゴナワールドは、絶対権力者オルドナ・ポセイダルの統治下にあった。そんなある日、惑星コアムの片田舎から主人公ダバ・マイロードと親友ミラウー・キャオはダバの父の形見であるヘビーメタル・エルガイムを携え青雲の志を胸に都会へと旅立つ。それは行方不明の義妹クワサン・オリビーを探すための旅立ちでもあった。
突如現れそしてあっさり行き倒れた男から100万ギーンの手形をアマンダラ・カマンダラに届けるよう託されたダバは、元盗賊のファンネリア・アムや元正規軍人のガウ・ハ・レッシイを仲間に加え、盗賊や正規軍をエルガイムで退けるうちに、今の世の中は腐敗した正規軍による圧政の敷かれた世界だと知る。力による統治に反発するダバ達は、やがて正規軍と反ポセイダル勢力との戦乱に巻き込まれていく。
登場人物
特に表記が無い限りはTV版での設定・事柄とする。なお、これらの人名はいずれも日本式の「苗字が先、名前は後」表記である。
ダバ一行と関係者
- ダバ・マイロード
- 声 - 平松広和
- 主人公。本名はカモン・ワーラー三世で、ヤーマン族カモン王朝の王子。ヤーマン族がポセイダルにより滅ぼされた際、養父となるダバ・ハッサーに連れられ脱出。以後、ダバ姓を名乗る。自身がカモン王朝の後継者であることはダバ・ハッサーから知らされていた(幼少の時分ではあったが王都陥落の際の記憶も持っている)が、彼自身はカモン王朝再興の意志はなく、ダバ・ハッサーの今際においても自分はダバ・マイロードでありカモンなど知らないと言い切っていた。
- 行方不明となった義妹で許婚であるクワサン・オリビーの捜索と立身出世を望むキャオにつきあう形で故郷を後にし、ポセイダル正規軍への入隊を志向したが、成り行きから反乱軍に身を投じることとなる。ポセイダルの治世への疑問から現体制の打倒を志向するようになり、ステラ・コバンの死後に反乱軍を統べるシンボルとしてカモン王朝の継承者であることを明かし、カモン・マイロードを名乗るようになる。
- 戦後は新世界の建設に関わることなく、精神失調を来たしたオリビーを介護するため隠棲する。
- 乗機は物語前半はエルガイム、物語後半はエルガイムMk-II。
- ミラウー・キャオ
- 声 - 大塚芳忠(ナレーションも兼任)
- ダバの幼馴染で、世に出るつもりの無かったダバを連れ出し、共に旅をする。お調子者だが優秀なメカニックで、一行のHM及び艦船のメンテナンスを手がける。戦乱終結後はリリスと「ミラリー探し」の旅を始める模様。
- 小説版では暴走しかけた原子炉を止めるために放射線を大量に浴びてしまい、終盤で放射線障害で死去した。
- 初期設定として、ダバと同性愛カップル扱いされると喜ぶ、というものがあったが、作品には反映されていない。
- ファンネリア・アム
- 声 - 本多知恵子
- ミヤマ・リーリン一家に身を寄せており盗賊家業を働いていたが、ダバの一行を襲った際にダバに惚れ、ダバらと行動を共にするようになる。その後に同じくダバに惚れて一行に加わったレッシィとはダバを巡り恋の鞘当を演じ、物語前半に華を添えている。後にHMにも搭乗、戦闘に参加するようになる。乗機はエルガイム、スペースゴロンゴなど。ダバがエルガイムMk-IIを手に入れた以降、エルガイム専任となる。
- 小説版ではフル・フラット(=ポセイダル)に親子関係を暗示されていたが、フラットの死亡により決定的な証拠の提示はなされなかった。
- リリス・ファウ
- 声 - 川村万梨阿
- この世界ではほとんど絶滅した有翼人「ミラリー」(妖精)の数少ない生き残り。キャオの故郷では、「天下を取るなら妖精と笑え」という言い伝えがある一方、ギャブレーの故郷ではミラリーは災いの元であると信じられている。見世物小屋で見世物にされていたところをダバに助け出され、行動を共にするようになった。登場当初は大人しく争いを拒絶しする性格だったが、後半以降はダバを戦いに駆り立てるセリフも多い。終盤は核爆発を阻止して健康を害し、伏せていることが多かった。戦乱終結後はキャオと同族探しの旅に出た模様。裁縫が得意で、普段着から宇宙服に至るまで、自身が着用する衣服は全てお手製である。また料理や潜入工作など、様々な活躍をみせた。
- 池原しげとによるコミカライズ版では暴走しかけた原子炉を止めるために放射線を大量に浴びの後で死去した。
- なお、名前の「ファウ」や容姿など、前作「聖戦士ダンバイン」に登場したキャラの「チャム・ファウ」と似ているが、関連性は不明。服装はチャムが着用していたレオタード調のものから、北爪宏幸デザインのカジュアルなものに変わっている。登場当初はほとんど台詞がなかった。
- ガウ・ハ・レッシイ
- 声 - 川村万梨阿(二役)
- ポセイダル陣営の名家ガウ家の出身。家柄に加え実力も兼ね備えており、若くして十三人衆に取り立てられ将来を嘱望されていたが、ダバに惹かれポセイダル軍を離脱。これに伴い自らの意思で自身の髪を断髪し、髪型がロングの三段レイヤーからショートボブになった。物語の序盤では、ダバを巡りアムとは恋の鞘当を演じるが、馴れ合いのチームではポセイダル軍を打倒することは困難であるとして、自らダバの元を離れアマンダラの元に身を投じ、ダバらを側面から支援するようになる。再登場後は髪型がショートボブからボリューム感のあるセミロングに変更され、髪の色も真っ赤から赤褐色に変わっていた。乗機はゴロンゴ、ディザード(赤)、ヌーベル・ディザードなど。なお小説版では「目つきの悪いブス」という旨の表記があるが、実際のデザインはアニメ、小説ともに決して醜くはなく、前者では容姿について兵士が「いい女」と評する場面もあった。
- ダバ・ハッサー
- 声 - 池田勝
- ダバの養父で、カモン王朝の家臣。王都陥落の際に幼少のカモン・ワーラー三世(ダバ)を連れて脱出する。以後、ポセイダル軍の目を逃れながらダバを育成しつつ、持ち出したオリジナルHMガイラムを単身でエルガイムに改良したが、志半ばにして病で急逝することとなった。
反乱軍
- ステラ・コバン
- 声 - 立沢雅人
- ミズン反乱軍のリーダー。元はミズンの貴族出身(ヤーマン族ではない。小説版ではコアム王朝遠戚筋、王位継承順位十六番目の大公。)で、故郷をポセイダルに滅ぼされていた。エルガイムをヤーマン系の技術と看破するなど器量はあるものの、度量が狭いが故の失敗が多く、金をばらまく撒く悪癖があった。根拠地のリトル・セイをチャイ・チャー率いる正規軍が襲撃した時に重傷を負い、その後乾坤一擲の反撃を挑んで戦死し、彼の死によって反乱軍は瓦解寸前となってしまう。
- シェラ・リーフ
- 声 - 山崎哲成
- ステラの部下の一人で、元はコアム貴族の出身。ステラに接触したばかりのダバの案内役を務めた。
- キャボット・ササ
- 声 - 佐藤正治
- リトル・セイの老メカニックで、ダバがカモン王家の生き残りだと最初に見抜いた人物。ヤーマン族の生き残りでもある。カモン家の存在は災いを呼ぶとしてダバを遠ざけようとしていたが、チャイ・チャーの画策した離反工作により暗殺される。
- ロンペ、マルシェ
- 声 - 塩屋浩三、佐藤正治
- アロン・ジェルバ
- 声 - 船戸健行(TV版) / 菊池正美(OVA版)
- ターナのクルーで、アムがハッシャ・モッシャと共に連れてきた昔の仲間。最初はハッシャの子分として行動していたが、ハッシャ離脱後はダバ達の良き仲間となる。主にオペレーター・砲手などを務める。
- ロンペとマルシェには目立ったエピソードは無いが、アロンのみレッシィに好意を持っていた描写がある。
- セムージュ・シャト
- 声 - 玄田哲章(TV版) / 大林隆介(OVA版)
- トライデトアル反乱軍のリーダー。クワサン・オリビーを追ってトライデトアルを訪れたダバを旗頭として迎え入れる。当初は彼らを名目上のお飾りとして反乱軍の実権を握ろうとしていたが、ダバの活躍を目の当たりにしていくうちに真の指導者と認めるようになり、単独行動を取る事の多いダバに代わって参謀格として反乱軍をまとめてゆく。実はフル・フラットに通ずるスパイでアマンダラともコネクションを持っていたが、全てを知られて以降はダバに臣従するようになり、スパイ活動も止めフラットとは直接会話を経て決別を選択する(第23話でギワザとネイが話題にしていた「ポセイダルが直接送り込んだスパイ」とは、元々彼の事を指していた可能性がある)。TV版では最終決戦後、隠棲するダバに代わって彼が新たな統治者としての重責を担うことになった。
- メッシュ・メーカー
- 声 - 島田敏
- 惑星トライデトアルのドヴァ基地の技術者。A級HMアモンデュール「スタック」の開発をしていた。ギャブレーからスタックを酷評されたところにキャオにスカウトされ、技術者としての興味からスタックの開発が継続できるとしてダバの一行に加わり、ダバ一行が正規軍から強奪していたスタックをキャオと共同でエルガイムMk-IIに改良する。メカニック全般の開発と整備を担当した。
- 有能だが、Mk-II組み立ての為にエルガイムの部品を勝手に取り外したり、フル・フラットの使者が乗っていたベアズを無断で調査しようとするなど、技術者馬鹿的な行動をとる事もある。
- ムト
- 声 - 島田敏
- アジーン
- 声 - 飛田展男
- 資源衛星パラータ・スターの労働者の青年。悪代官ボンサーンスの圧政下で強制労働を強いられていたが、たまたま立ち寄ったダバ一行と決起してパラータ・スターを解放する。その後パラータ・スターは反乱軍の拠点の一つとなり、終盤のガストガル強襲作戦「スターダスト作戦」の基地となった。
- タック
- 声 - 二又一成
- クワサン・オリビーとリョクレイが指揮していた正規軍所属の偽装商船イプシオンの乗組員。船内で捕らえられたダバ達の言葉に動かされて一行を救おうとしたが、リョクレイによって殺される。
- クロソ
- 声 - 曽我部和恭
- 反乱軍の大立者で、「クロソ将軍」と呼ばれるほどの人物。実はダバが出会ったクロソはネイの送り込んだスパイで、本物のクロソはすでに死亡していた。だがダバの誠意と反乱軍の人々の熱意に動かされてクロソ将軍として戦う事を選び、ネイからダバをかばって命を落とす。
- モーブ
- 声 - 広森信吾
- トライデトアル・マレーニキ市の反乱軍の幹部。クロソの正体を知った為に殺される。
- ニコマコス
- 声 - 山野史人
- トライデトアルの反乱軍の一つのリーダーで、セムージュとは懇意。初めの内はダバをリーダーと認めていなかったが、やがてセムージュ同様ダバに従うようになる。
- ルコ・マイト
- 声 - 立木文彦
- レッシィが指揮官となったホエールの艦長。作中後半のレッシィがダバと一定の距離を置いていたため、ダバとの交信を代わって行う事が多かった。
ギャブレーと関係者
- ギャブレット・ギャブレー
- 声 - 速水奨
- 地方の田舎貴族出身。一族の期待を背に立身出世のためポセイダル軍に仕官する。序盤はシナリオ上の展開もあいまってコミカルな面も目立つが、軍人としては有能で、後にポセイダル13人衆に序せられている。ストーリーがシリアス路線となった後半でもコメディリリーフとしての地位を保ち続けた。クワサン・オリビーに横恋慕するあまりに近衛軍とギワザ軍の間を行き来した挙句に、双方からの信用を失ってしまい、ガストガルでの決戦ではポセイダル軍、ギワザ軍、反乱軍の三つ巴の戦いを静観していたが、最終的にはなし崩し的に反乱軍に寝返り、ダバとの共闘でアマンダラやギワザを撃破するなど戦乱の鎮静に尽力する。結局、精神が崩壊したオリビーを自分では支えきれないと判断して自ら身を引いた。乗機はアローン、グライア、バルブド、バッシュ、アシュラ・テンプル、グルーン、アトールなど。リアルロボットアニメにおける主人公のライバルらしく様々な機体に乗り込んだが、量産型のB級ヘビーメタル以外はまともに撃破されておらず、後半ではバッシュ、アシュラ・テンプル、アトールを状況に応じて使い分け、アマンダラとの戦いではバッシュに乗り込んでいる。
- ポセイダルを倒した後に設立した新政権の樹立にも加わっていたらしく、TV版の後日談である「白いヘビーメタル」では治安部隊の司令官となっており、ペンタゴナ・ワールドで初めて異星人とのファーストコンタクトを果たした。
- 『UNDER THE SUNS』では未登場。
- キャラクターデザインのモチーフは、イエスのベーシスト、クリス・スクワイア。デザイナーの永野護が尊敬し、自身の愛称ともしている人物である。
- ハッシャ・モッシャ
- 声 - 戸谷公次
- 盗賊団リーリン一家の副頭だったが、ボスに成り上ろうとしてリーリンを戦闘のどさくさに紛れて殺害する。しかし一家の後継者の座はギャブレーに奪われ、一家を脱走する。人手不足でアムに誘われて反乱軍に参加するが、反乱軍が劣勢に陥るとさっさとギャブレーの元に寝返っている。以降は前線におけるギャブレーの副官的な立場となって最終決戦も生き残る。乗機はゼッタ、スペースリスタ、グライア、カルバリー・テンプル。
- ミヤマ・リーリン
- 声 - 島津冴子
- 盗賊団リーリン一家のリーダー。第1話のクレジットではミアマ・リーリンと表記されていた。
- テレビ版では序盤で部下のハッシャの裏切りで落命するが、小説版ではギャブレーの世話女房的な立場でラストまで活躍する。
- イレーネ・イルス
- 声 - 神田和佳
- ポセイダル軍に加わったギャブレーに供与された、女性のみで構成されたミサイル巡洋艦プラネット・ボマー「スレンダースカラ」のキャプテン。そのままギャブレーの副官となる。大きく逆立てた赤毛が特徴。ヘッドライナーとして前線に出ることが多いギャブレーに代わり、艦の指揮を執ることが多かった。当初はギャブレーを成り上がりの若輩と侮るような言動もあったが、戦いを重ねていくなかでギャブレーの才能を評価するようになる。ギャブレーのいい加減な態度に終始振り回され、呆れつつも影からフォローする苦労人。ギワザとの決戦の際は「ギャブレー君に最後のご奉公だ」と称し、ギワザ軍への総攻撃を敢行している。貯金が趣味らしく、キャプテンシートのコンソールにピンク色の象の貯金箱を収納している。ちなみに、この貯金箱は後にカラーリングと若干のデザイン変更を行った後にトイズプレス社から期間限定で発売された他、『ファイブスター物語』でファティマ・ダイオードがMMオージェのファティマコクピットに持ち込んだファンシーグッズの一つとして登場している。各艦船のブリッジにも置かれており、プラネットボンバーのトリガーとのこと。
- パメラ・ビロレッジ
- 声 - 藤井佳代子
- スレンダースカラのブリッジ要員。ネイが派遣した目付役で、ギャブレーの動きを止める為に色仕掛けでたらし込んだこともある。しかしギャブレーに好意を抱いてしまい、本気で彼に協力するようになる。フル・フラットとの戦いで戦死する。
- TV版の後日談である「白いヘビーメタル」では完全に死亡する前にフラットによって蘇生され、戦役終結の2年後に彼女の遺臣によりギャブレーに引き渡される。その際、蘇生の代償として怪力体質に変化してしまっており、再会を喜んで抱き合った拍子にギャブレーを意識不明になるほど締め上げてしまった。
- ミヤマ・アスフィー
- 声 - 原えりこ
- リーリンの一人娘。ハッシャに母の仇だと吹き込まれてHMパードナーでダバを襲撃するが、誤解だと悟って和解する。最終回では終戦の祝賀会に姿を見せている。
- ドモ、バラ
- 声 - 広森信吾(ドモ)、戸谷公次(バラ)
- どちらもリーリン一家のメンバーで、リーリンやハッシャと共に盗賊稼業に手を染めていた。サングラスをかけてターバンを頭に巻いているのがドモ、インディアンのような容貌をした大男がバラである。リーリンの死後、ギャブレーに率いられてポセイダル軍に入隊、ギャブレーが遊撃軍司令官になるとスレンダースカラのブリッジ要員となる。
アマン商会
- アマンダラ・カマンダラ(真・オルドナ・ポセイダル)
- 声 - 豊田真司(第4話 - 第33話)→堀部隆一(第43話 - 第54話)、仁内建之(OVA版)、中尾隆聖(ゲーム『SUNRISE WORLD WAR』)
- 星団でも屈指の規模を有する「アマン商会」の当主だが、その正体は本物のオルドナ・ポセイダルである。自身に対するミアンの愛情に付け込み、自分の影武者ポセイダルに仕立ててサンズに君臨させ、統治の重責と反乱軍の始末を押しつけ、自らは影で好き放題に何の責任も取らずに暗躍する。また若い頃ヤーマン族に家族を虐殺された経緯によりヤーマン族を憎み、その根絶やしを行う。
- かなりの高齢である(第43話以降の「地声」に現れている)にもかかわらず、バイオリレーション・システムにより無限の若さを手に入れている。自らが操縦するHMオリジナル・オージェもまた、バイオリレーションにより無限のエネルギーを得てあらゆる攻撃を受け付けなかったが、最終的には「完全に操っていた」はずのミアンにダバとの戦いの最中に裏切られ、システムを停止されたことで急激に老化して衰弱し、ダバとギャブレーの連携により死亡、敗北する。ただ、ヤーマン族根絶という執念はダバがオリビーの介護で結婚せずに隠棲するという道を選んだため、図らずも達成されることになった。
- 普段は金髪の長髪にサングラス姿で、長い顎鬚を生やしていたが、真の姿を現した時は女性と見紛う程の美貌と紫色の長髪を見せており、両目の瞳も金と紫色のオッドアイであった。
- なお、ネーミングの着想はアンドレ・カンドレから得ている(スタッフ自身が認めている)。
- 小説版ではただの武器商人。戦後は新国家建設評議委員会の議長として活躍する事になる。
- エイマン
- 声 - 佐藤正治
- アマンダラの執事。アマンダラの正体についても知っていた模様。アマンダラと共にミアンを取り押さえるべくスヴェートに潜入するが、最終決戦の混乱で死亡する。
サートスター
- フル・フラット
- 声 - 土井美加(TV版) / 勝生真沙子(OVA版)
- ポセイダルからサートスターを自治領として与えられている有力者。かってミアンとともに、ポセイダルのために戦った同士であり恋人だった。ダバとアム、レッシィの関係を、かってのポセイダルと、ミアン、そして自分の関係に見立てており、アム、レッシィに忠告を与えたりするが、逆に自分たちが失ってしまったものを見いだしてポセイダルから離反。だが、ミアンを解放しようとして失敗し、彼女を庇って絶命してしまう。因みにアマンダラ、ミアンらと共にバイオリレーションで若さを保っていた。設定によると195cmという長身の持ち主。
- サートスターには旧カモン王朝で鹵獲された複数のHMガイラムが動態保存されており、搭乗した際にはダバやギャブレーを軽くいなした。
- 小説版では、TV版とは違い、彼女こそが真のポセイダルであり、かっての恋人を傀儡として操っていた。また、アムが隠し子であるかのような描写もされていたが明言はされていない。
- スー・アザン
- 声 - 入江雅子
- フル・フラットの部下。
ポセイダル軍
- オルドナ・ポセイダル(ミアン・クゥ・ハウ・アッシャー)
- 声 - 島津冴子
- ペンタゴナ・ワールドの支配者。90歳と思えない美しい姿をしており、金と銀のオッドアイ。
- その素性は本物のポセイダル(アマンダラ)のかつての恋人・ミアンであり、影武者として彼に代わりポセイダルとして君臨している。
- その美しい姿はバイオリレーションシステムの恩恵によるものであり、操られるがままにポセイダルを長年演じてきたため、やがて己がポセイダル本人だと思い込むようになっていく。そして己もまたクワサン(後述)をバイオリレーションシステムによって意のままに操るようになる。
- しかし、最終決戦の中でついに真実を思い出し、アマンダラとの愛がとうに終わっていたこと、これ以上芝居を続けることの無意味さを悟り、バイオリレーションシステムを停止させて老衰死した。
- クワサン・オリビー
- 声 - 木下由美(ゲーム『スーパーロボット大戦GC』以降は内川藍維)
- ダバの義妹で婚約者(ダバはオリビーの父親に引き取られた設定なので血は繋がっていない)。本編開始の3年前に盗賊に攫われて行方不明になるが、オリビーがヤーマン族である事を見抜いたポセイダルによって精神改造を受け、正規軍の近衛師団の司令官としてダバの前に現れる。逐次ポセイダルから指令を受けて動いていた。物語終盤あたりから、精神改造による負担からか精神崩壊の兆しが現れ始め、最終回では遂に人格が崩壊。結局、精神は元に戻らぬまま、ダバと静かにコアムへ去る。
- 乗機はカルバリーテンプル。
- 『UNDER THE SUNS』では正統派のヒロインとなっており小説・アニメとは全く異なるラストを飾っている。
13人衆
EX13とも呼称される。ポセイダル軍中でも屈指の精鋭で構成されており、ポセイダルの意向を直接受け、それを実行する最高意思決定機関。ただし劇中での役割や出番はそれほど重要ではなく、台詞さえない者もいた。
序列は席次順だが、TV版当時は第1席次のサイ・クォ・アダー及び第2席次のプレータ・クォイズは設定自体が存在せず、実質的に実権を握っていたのは第3席次のギワザであり、その職権・職責は事実上の宰相に近い。13人衆の名称は、「設立時のメンバーが13人だったから」という理由での命名でメンバーの定数は無く、リーダーであるギワザ以外に序列は「表立っては」存在しない。13人衆の中にはポセイダルには従わず、13人衆のリーダーであるギワザに臣従する者もいた。
ただし、「定数がない」という設定は本編中語られる事が無かった為、「なぜ13人登場しないのか?」等といった疑問が浮上し、後のOVA作成時に、新たに二人が追加されるとともに13人衆ではなかった人物も含められ、定数13の席次設定が公開された。
なお、13人衆のうちガウ・ハ・レッシィ(後述)ただ一人が反乱軍へと離反している。
小説版ではギワザがポセイダルに成り代わりペンタゴナ・ワールドを支配しようという野望の為に組織した。
- 第1席次
- サイ・クォ・アダー
- 声 - 柴田秀勝(OVAフルメタル・ソルジャーに登場)
- 前大戦をポセイダルらと共に戦った歴戦の勇士で13人衆では最古参だが、本作品中では第一線からは退いており存在が象徴化している。レッシィのことを幼少より知っており、彼女がポセイダル軍を裏切った後も孫娘のように思う気持ちは変わっていなかったが、ダバ一行を追撃した際は歴戦の勇士らしい猛攻を見せる。
- ヘビーメタルに搭乗するシーンは無いが、エルガイムを見て一目でガイラムと看破するなど高い洞察力を持っていた。
- 第2席次
- プレータ・クォイズ
- 声 - 速水奨(OVAフルメタル・ソルジャーに登場)
- 野心家。地方豪族の出身ゆえに名門であるレッシィなどに敵意を燃やす。レッシィを人質に取ってダバを誘い込み、ヘビーメタルでの一対一の戦いを挑むが敗北した。首筋にクワサンと同じくハーケンのような紋章があるので洗脳改造されていた可能性もある。乗機はパゴータ。
- 第3席次
- ギワザ・ロワウ
- 声 - 西村知道
- 13人衆の実質的なリーダー。有能な野心家で、自己の野望のために利用価値がなくなった愛人のネイを捨て駒にするなど、冷酷な性格。地位を生かしてポセイダル軍内に自らの派閥を形成し、ポセイダル正規軍、反乱軍が戦闘により疲弊したところで双方を撃破し、星団の実権を握ろうと画策するが、その企みはダバ、ギャブレーに見透かされ、最終決戦で新時代の統治者の器ではないと喝破され撃破された。政治力に長けているだけでなくセイバーや射撃の腕前も一流で、ネイに片腕を切断されながらも逆手の射撃で返り討ちにし、旗艦に侵入したダバとセイバーで渡り合った。
- TV版は戦域からシャトルで離脱しようとした所を、エルガイムに搭乗したダバにMk-II用のバスターランチャーで撃破され、小説版ではネイの殺害を恨んだギャブレーとネイの副官に最終決戦前に暗殺された。
- 第4席次
- ネイ・モー・ハン
- 声 - 竹内久美
- 序盤の難敵として第4話から登場。非常に優秀なヘッドライナーで度々ダバらを窮地に追い込む。ギワザの愛人であり、その愛情からギワザの野望を知りつつ協力していたが、失敗が続いた為にストーリー中盤で事実上、ギワザから切り捨てられた。スヴェートに招聘された時はポセイダルへの反逆を疑われるも最終的には無罪放免となる。しかし、その事でギワザからスパイの嫌疑をかけられて死刑宣告を受けた為に逆上し、セイバーでギワザの片腕を斬り落とすも、ギワザの反撃で倒された。乗機はオージェ、グルーン、サロンズ(サロンズの登場はOVAフルメタル・ソルジャーのみ)。本編ではあまり触れられていないが年齢は21歳で185cmというモデルもかくやという長身の持ち主。細身ながらも体術に長け、鞭を武器にする。また常に化粧バッグを持ち歩くほどにお洒落を欠かさない女性らしさと、アイスクリームが好物という女の子らしさを見せた事もある。
- 第5席次
- ワザン・ルーン
- 声 - 堀部隆一
- 13人衆でも古参にあると思われる老戦士。武人的な性格の持ち主。作戦失敗で囚われた際に出会ったダバの姿に初陣で戦死した息子ミザンの面影を重ねて見ていた。円熟した人格と歴戦の武人としての風格から多くの兵士に慕われており(泣きながら彼の出撃を見送った兵士もいる)、その人望の篤さにギャブレーも感心していた。エルガイムMk-IIのバスターランチャーの直撃からリィリィを庇って戦死した。
- 第6席次
- チャイ・チャー
- 声 - 島田敏
- 序盤の難敵の一人。プリャーモ・ベースの司令官でギャブレーの上司だった。傲慢で陰湿な性格。失敗が重なってロアンヌに左遷された事で更に暗く陰湿になった。反ギワザ派だった為に乗機がB級HMのバルブドだった。リトル・セイ奪回作戦の中で戦死する。
- マーハル・セヌーマ
- 声 - 佐脇君枝
- チャイ戦死後の第6席次。
- 本編において終盤ポセイダル側につき、実質ギワザ陣営と対立。スキンヘッドが特徴の女性。最終回でいとこであるハンス・アラハートと共に、ポセイダル(ミアン)をラキシスの心臓まで連れて行く手助けをしたが、バイオリレーションの影響で死亡。その後、遺体は砂のように崩れ去った。OVA版2巻の女子プロレス対決では、なぜかパメラとイレーネと正規軍代表チームを組み、反乱軍代表のレッシィ、アム、リリスのチームと対戦した。
- 第7席次
- テッド・デビラス
- 顔の傷跡が特徴の、いかにも歴戦の戦士のような風貌の13人衆。しかし出番は極めて少なく、本編はおろか、OVAですら台詞がなかった。名前の由来はプロレスラーのテッド・デビアス。
- 第8席次
- マフ・マクトミン
- 声 - 銀河万丈
- 普段は貴族口調だが精神不安定な面を持っており、HM搭乗時は異常な言動の持ち主となる。ギワザのポセイダル反逆に随行し、ギワザに心酔している。アトールV・マクトミンビルドという、アトールを独自にカスタムした機体を使用。スヴェード降下作戦にヘッケラーと共に先陣を務め、バスターランチャーでポセイダル像を破壊した。キャラクターデザインのモチーフはクラウス・ノミ。
- 第9席次
- リョクレイ・ロン
- 声 - 若本紀昭(現・~規夫)
- 13人衆だったが、クワサン・オリビーがポセイダルの手によって洗脳、近衛師団の師団長となると、副官兼監視役として近衛師団に移り、結果的にギワザ陣営と対立した。HMの操縦以外にも拳法のような格闘技にも精通している。首筋にはクワサンのコントローラーハーケンと同様の施術跡が見られるため、彼女ほどではないが、ある程度のマインドコントロールを受けていた可能性がある。最終決戦後の生死は不明。
- 第10席次
- リィリィ・ハッシー
- 声 - 向殿あさみ
- ギワザのポセイダル反逆に従ったが、気分屋で忠誠心は薄く、戦略眼に欠けている。以前は普通の女性だったが、男で酷い目に遭った過去があるらしく、徹底した男嫌いに変貌し、なおかつ男の為に戦う女には激しい怒りを燃やす。そのため、捕らえたアムを執拗にいたぶった事もあった。冷酷非情な性格で、逆らう部下には反逆の汚名を着せて家族に不遇を与えると脅迫して特攻を命ずる事も厭わない。戦闘中に足にマニキュアを塗るなどマイペースな性格。乗機はグルーン。アムとは捕虜にした経緯から因縁の相手となり、幾度も戦闘を繰り返した後、スヴェートの決戦でアムのエルガイムに敗北して戦死した。余談だが「永遠の若さ」に憧れを持っていた。
- 第11席次
- バーン・ガニア・キラーズ
- 声 - 高宮俊介(TV版) / 石塚運昇(OVA版)
- ギワザ側についた13人衆だが、ネイとは仲が良くないらしく、OVA序盤ではコアムに左遷されたギワザを揶揄する台詞をネイに投げ掛けた。TV版最終回ではポセイダルを倒した直後のダバに肉薄するも、あと一歩のところでキャオとの連携で敗れる。乗機はアシュラ・テンプル、バッシュ(OVA版)。名前の由来はプロレスラー(後にAWAプロモーター)のバーン・ガニア。
- 第12席次
- ハンス・アラハート
- 声 - 高宮俊介
- 本編において終盤ポセイダル側につき、実質ギワザ陣営と対立。乗機はカルバリー・テンプルだが、カラーリングは黒。最終回でマーハル・セヌーマと共にバイオリレーションの犠牲となって死亡。マーハルとはいとこ同士。
- 第13席次
- ガウ・ハ・レッシィ
- 声 - 川村万梨阿
- ダバ一行と関係者を参照。
- なお、小説版では十三人衆候補生の将校。
- ギャブレット・ギャブレー
- 声 - 速水奨
- ギャブレット・ギャブレーを参照。
- レッシィの寝返り後に13人衆に序せられるが、上記事情でポセイダル軍・ギワザ軍双方を敵に回す形になり、事実上脱走した。
- 小説版オリジナルキャラクター
- ホーテ・ケット
- キャット
- カ・ワール
- ハングー・モー・バー
その他の軍人
- アントン・ランドー
- 声 - 島田敏
- 顔面に入れ墨が施されている(ただしハッシャに頬の部分を剥がされるシーンがある事から、シール等による虚仮威しの可能性が高い)。ネイの副官として初期より登場していたが、ネイの戦線離脱後はギワザの副官的な立場に立ち、後方で艦隊の指揮を取った。ポセイダル軍の高級幹部中、最終回で生存が確認された数少ない人物。
- ヘッケラー・マウザー
- 声 - 塩屋浩三
- ネイの副官としてアントンと初期より登場。ギワザのポセイダル反逆時には、ガストガル攻撃の先陣を、マクトミンと共に任される。バッシュを鬼神のように操り、壮絶な最期を遂げる。隻眼のような出で立ちだが、右目の眼帯の下は普通に見えている伊達の可能性もある(ギワザに殴られて眼帯が外れるシーンがある)。名前の由来は、銃器メーカーのヘッケラーとモーゼル。
- ボンサーンス
- 声 - 玄田哲章
- 資源採掘衛星・パラータ・スターを管理していた軍人。パラータを強制収容所のように扱っていた悪代官で、ダバ一行と労働者達の蜂起に遭って倒された。
ヘビーメタル
ヘビーメタルとは、本作品に登場するロボット兵器の一部呼称である。全長は約18メートル。この名称は本編メカニックデザイナーの永野護が音楽ファンであることから、その音楽ジャンルである「ヘヴィメタル」と、アメリカ陸軍で重戦車の俗称として使用される「ヘビーメタル」もしくは「ヘビーアーマー」を掛けて命名されたといわれている。ただ、監督の富野由悠季は最初この名称を「恥ずかしい」と気に入っておらず、「フロッサーシルエット」という別の呼称が考えられていた。なお、永野自身も「ヘビーメタルなんて大嫌いだ」とアニメック誌で発言しているが、音楽のヘヴィメタルと取れるような軽口の類であり、本心は不明。
作中に登場するヘビーメタルに当たるメカニックはほとんど永野がデザインしたが、永野以外の人物がデザインしたメカニックも若干存在する。例えばマシンナリィのゼッタ(民間用)はかがみあきらがデザインを担当した。その経緯はかがみの単行本「レディ・キッド&ベビィ・ボウイ」でのインタビューに詳しい。また、OVA「フルメタル・ソルジャー」に登場したオリジナル・ヘビーメタルのパゴータとサロンズも大森英敏がデザインした。
機体固有の名称においても実在の音楽バンドの名称を冠するなど、永野の音楽好きが反映されたものとなっている。
本ロボットのデザインコンセプトは特徴的で、永野独特の世界観に依存するところが大きい。従来のロボットは、デザイン優先のあまり模型立体化すると自由度の高い関節の動きは不可能だったが、永野はデザイン性を損なうことも無いデザインを提案した。また、骨格と表皮(装甲)が一体化したモノコック構造だった従来とは違い、装甲と駆動機構を独立させたムーバル・フレーム (MORVABUL F-LAME)という新しいアイデアを提唱し、これは後のZガンダムにおいても採用された。もっとも、富野由悠季が指示した「360度全天リニアシート」については、永野もかなり面食らって、最初のエルガイムにおいてはパイロットが向いた面だけモニタリングされるシステムになっており、Mk2においてようやく実現した。
その他、本作品ではロボットの格付けという概念がある。「オリジナルヘビーメタル」「A級ヘビーメタル」「B級ヘビーメタル」「マシンナリィ」と分けられており、前者になるほど戦闘力とデザイン性において優れているとされる。中でも「A級ヘビーメタル」は作品中で希少性の高い機体として設定されている(A級ヘビーメタルの操縦者は「ヘッドライナー」と呼ばれる)。文明の後退が起こっているペンタゴナ・ワールドでは、ヘビーメタルの製造が難しくなっている。過去の戦争時に使用された機体が、「オリジナル」のヘビーメタルであり、それと遜色ない部品を使い、性能がオリジナルに準ずるものが「A級ヘビーメタル」である。それを補完する為に製造されているのが入手しやすい代用部品を多用した「B級ヘビーメタル」であり、もっと単純な機械の「マシンナリィ」である。A級ヘビーメタルの基となった「オリジナルヘビーメタル」は、作中ではオージとガイラムのみ登場した。
ただし、これらの設定は劇中描写には必ずしも生かされず、また機体作画の複雑化による「止め絵」化も生じた。
動力源は光エネルギー。装甲面が太陽エネルギーを変換し、さらに消費したエネルギーをソーラージェネレータで再利用するという設定。隠密行動により太陽光線を十分に受けられず行動不能となる描写もあった。浮遊する機構は劇中では総称としてフロッサーと呼ばれるが、フロッサーを装備したHMは飛行が可能となっている。またフロッサーによる滑走で走行よりも高速な移動が可能である。
登場兵器
反乱軍
- エルガイム(L-GAIM)
- ダバ・マイロードの最初の愛機。失われたヤーマン族の遺産ともいえるA級HM。スパイラル・フローを首の付け根に収納することでコクピットとする。小型の大気圏内飛行用ランドブースター「ライト」を背面に装備することで単体での飛行が可能だが、長距離は大型のランドブースター「スピリッツ」を使用する。また、後述するプローラー(ランドブースター)形態に変形したエルガイムMK-IIと合体する事も可能である[6]。
- 両腕の格納部にはセイバー、ランサー、ハンドランチャーをどれか1本ずつ収納可能。パワーランチャー接続口は3。ほかに人体とは異なる位置で曲がる腕関節を生かし、曲げたことにより露出する腕部装甲の尖った箇所で相手を突く近接格闘装備アキュートがある。前述のような事情で間合いは短い。ムーバル・フレームはMサイズ。
- ハンドメイドとされているが、実際はヤーマン王朝のオリジナルHMガイラムの改良機である。ダバ・マイロードの養父ダバ・ハッサーが、HMからマイロードの出自を推測されないための外装の変更と、ヤーマン族復興の際に即戦力となるよう量産を容易にするため、敢えて構造の簡素化等のデ・チューンが施されている。それでも、A級HMの中でも戦闘力は安定したレベルを保持している(戦闘能力自体は決して突出しているわけではなく、A級HMとしては平均的なレベルに過ぎない)。A級HMの常として、オリジナルHMと遜色ない機能を発揮できる部品が使われている。ヘッドライナーはダバ・マイロード、およびファンネリア・アム[7]。
- Mk-II登場後には、Mk-I(マークワン)とも呼称されるようになるが、やや影が薄くなり出番は減少、特にMk-II登場直後の話(第26話 - 第27話)では、無断でMk-II用にコアパーツを部品取りされたり、(ギャブレーの作戦による)アシュラテンプルの自爆の巻き添えを食らって大破した。しかし、アムの操縦でリィリィのグルーンを撃墜したり(第51話)、最終話では、ダバが本物のポセイダル(アマンダラ)操るオージとの戦いでMk-IIを失った後、スパイラルフロー・ビュイを用いて再びエルガイムに搭乗して、戦域から離脱しようとしたギワザ・ロワウ搭乗のシャトルをMk-II用のバスターランチャーで狙撃して最後のケリをつけた。
- 『UNDER THE SUNS』では、Mk-IIは登場するが乗り換えることなく、最終決戦まで本機で戦い抜き、オージとの戦闘において大破、ダバはスパイラル・フローで離脱し、本機は放棄された。
- 永野護はスタッフ間で使われる設定書に「Lガイム」と記載することもあった。
- スペック
- 頭頂高20.7m(通常状態時での場合。サスペンションストローク最大伸長状態時22.5m、ランドブースター「ライト」装備時24.1m)、全備重量31.1t(スパイラルフロー・フリッカ含む)、本体重量19.1t[6]。
- 武装
- セイバー、ランサー、ハンドランチャー、パワーランチャー、Sマイン(シールドに装填)、アキュート、バスターランチャー(オプション)
- スパイラル・フロー(Spiral Flow)
- 普段は車両のように独立してホバー走行するエアバイクで、これが変形して収納されることにより、そのままコクピットとして機能するシステム。エルガイム用のスパイラル・フローはフリッカと呼ばれる。ヤーマン族独特の技術で、ポセイダル軍のHMには一切採用されていない。エルガイムの場合、首の付け根に収納スペースがあり、変形し収納されたフリッカの内側がスクリーンとなることで、視界210度という高い視認性を確保する。収納されても常にフリッカは内部で浮遊しており、衝撃やGに対するパイロットへの負担を軽減している。スパイラル・フロー収納の際、パイロットは「ドッキング・センサー」と発声する。本編でスパイラル・フローシステムを採用したHMは、エルガイム、エルガイムMk-II、ヌーベルディザード、そしてディザードの一部の機体の計4機種である。エルガイムには補助操縦システムも組み込まれており、フリッカ未収納でも簡易操縦は可能。またMk-II用のスパイラル・フロー・ビュイでも操縦は可能で、劇中では最終回で操縦する場面が見られるが、その際はビュイの前面カバーのみがモニターとして機能するため、視認性は極めて悪い。なお、逆はサイズ的に収納できない。
- アモンデュール「スタック」(Amonduul[Stack])
- ディザードをベースに設計された可変A級HM。ポセイダルが基本設計を行い、ポセイダル軍技術者メッシュ・メーカーがトライデトアルの正規軍のドヴァ空港の工場内にて開発した。コードネームは「スタック」。ペンタゴナワールドにおいて、A級としては数百年ぶりに新設計されたHM。ポセイダルとヤーマンの技術の融合を図った上に、変形というこれまでのHMに無い機能を導入した野心的な機体だが、スパイラル・フローシステムは採用されておらず、その目的は達成したとは言い難い。ミラウー・キャオは一目で、この機体にヤーマンの技術が導入されていることを見抜いた。初陣のヘッドライナーはギャブレット・ギャブレーだったが、運用方法のまずさ(脚部を折畳んだまま歩行しようとした)から本来の性能を発揮できず、「兵器とは単一機能を確実にこなすものでなくてはいかん」と酷評していた(但し、後に生まれ変わったMk-IIを見た時は逆に絶賛していた)。結局、潜入してきたダバ一行に奪取され、彼らの改造(改修)によって後述のエルガイムMk-IIとして生まれ変わり、「技術の融合」という当初の目的は達成されることとなった。
- 高速移動時にはプローラーと呼ばれる飛行形態(ランドブースター)に変形する。
- 名称の由来はドイツのロックバンド「アモン・デュール」。
- エルガイムMk-II(L-GAIM Mark-II)
- ダバ・マイロードの2台目の愛機。ダバの一行のドヴァ襲撃時にキャオがメッシュと共にどさくさ紛れに奪取した先述の可変HMアモンデュール「スタック」を改造したもので、ヤーマン系の技術が採用されているなどエルガイムの孫にあたる存在である。
- 奪取時の乱戦で頭部を失ったが、過去の戦火で失われたポセイダル軍のHM・ブラッドテンプル3番機の頭部(キャオが発掘)を取り付け、さらにエルガイム同様スパイラルフローなどヤーマンの技術がより導入されたことでより強力な機体となった。
- コクピットとしているスパイラルフロー(Mk-II用のものはビュイ)はフリッカの様に変形せず、そのままMk-IIの胸部に収納される。収納ブロックの内側全面がスクリーンとして表示され、エルガイム以上の360度の視認性を確保する。360度スクリーンは本来、ダバとキャオがエルガイムで実現しようとした機能だったが、多忙のため先送りになり、結局Mk-IIにて実現することとなった。続々とポセイダル軍が繰り出してくる強力なA級HMに抗しきれなくなりつつあったエルガイムに代わり、反乱軍のシンボル的な機体として、A級HM相手でも互角以上の戦いができるようになった。ただし、バランスの取れたエルガイムと違い、それなりに腕に覚えのあるヘッドライナーでないと使いこなせない。事実ダバも性能を発揮するまで、ある程度時間がかかっていた。
- プローラー形態で肩装甲に他のHMがぶら下がるためのハンドルが追加された。セイバー、ランサー、ハンドランチャー、パワーランチャー、Sマイン、バスターランチャーを装備。ランチャー接続口は6。ヤーマンとポセイダルの技術の完全な融合という新世代のHMで、オリジナルと呼んでも良いグレードだが、A級として分類されることが多い。ヘッドライナーはダバ・マイロード。リリス・ファウもダバと共に搭乗することが多い。
- 『UNDER THE SUNS』では、レッシィの乗機として登場(デザインは明らかにMk-IIであるが、作中ではエルガイムMk-IIとは明言されていない)し、HM形態は本編中では描かれていない。
- 当初は全高29.9m、頭頂高23.4m、全備重量36.8tと設定されていたが、途中で設定書の該当部分を線で消して全高26.5m、頭頂高22.6mに設定を変更している。名称もグレイオンであった。
- ディザード(D-Seerd)
- 反乱軍がエルガイムの技術を元にして開発したB級HM(ただし、ガウ・ハ・レッシィ機の赤いディザードのみ、1号機ということもあり、パーツの精査や組み立ての精度が高いレベルで行われておりA級HMに匹敵する性能を持っている)。「コピー・エルガイム」(量産型エルガイム)とも呼ばれる。パーツの全体の約80パーセントがエルガイムと共通であり、初期型のA型、マスエルと呼ばれるB型、ターナで改良されたC型の3タイプが存在する。高出力の割にフロッサー(ペンタゴナでの浮上装置の総称)の出力が弱く、重力下での飛行には適さない。なお初期型は生産人員の熟練不足や、設備の不備などからかなり欠陥品が多かったが、これは次第に改善されていき、B型、C型となると本来の性能を発揮するようになった。最初の機体は赤だった(レッシィ用)が、後に白い機体(一般兵用)も配備された。ベースがA級HMということもあり、これまでに反乱軍で使用されていた他のB級HM(ゴロンゴ等)よりも性能は高く、極めて短期間に反乱軍の主戦力となった。短期間の量産・配備が可能だった要因として、反乱軍の技術者達の奮闘と、このことを予期して、予めエルガイムのデ・チューンを行っていたダバ・ハッサーの先見の明が挙げられる。セイバー、ランサー、ハンドランチャー、パワーランチャー、Sマインを装備。ランチャー接続口は2。2機が協力すればバスターランチャーも撃てる(ただし、発射の際の強力な負荷に耐えられず、機体は行動不能となる)。ムーバル・フレームはMサイズ。量産型HMなので多くのパイロットが搭乗しているが、ダバ一行ではガウ・ハ・レッシィやファンネリア・アム、ミラウー・キャオ、セムージュ・シャトが主に使用した。ちなみにダバもエルガイム大破後、エルガイムMk-IIの最終調整が完了するまでの間、一度だけ本機に搭乗した事がある(第28話)。Mk-II入手後はアムがエルガイムに乗ったためキャオがメインパイロット(キャオが搭乗しない場合はセムージュが搭乗)となる。
- マスエル
- リトル・セイで生産されたB型のディザード。後に名前をディザードに統一される。
- ヌーベル・ディザード(クルツ・テンプル)(Nouvelle D-Seerd/Klutz Temple)
- ポセイダル軍とヤーマン王朝のHM技術の統合を意図したA級HMで、可変HMアモンデュールのプロトタイプ。ヌーベルはフランス語の「新しい」を意味する。本来はテンプルシリーズの一つで、その場合の名称はクルツ・テンプル。反乱軍に合流したレッシィがアマンダラから貸与されたHM。本来のコクピットはフロッサーシートだが、レッシィに貸与する理由でスパイラルフロー・フリッカで使用するよう改修されている。本来ランドブースター形態への変形が可能だが、劇中では全く変形しなかった(永野護は変形可能なデザインとしたが、その事を口外しなかったため。ちなみにバンダイにおいて模型化する際に社員が気づき、永野にその事を問いただして発覚した)。盾であるバインダーを肩に直接マウントし、その先端にパワーランチャーを装備している。全高24.5m、頭長高19.8m、重量24.9t、セイバー、Sマイン、パワーランチャー装備。ただしエネルギー出力が弱い為、単独ではバスターランチャーは撃てない(但し自機と宇宙船それぞれにエネルギーコードを接続して射撃している)。ランチャー接続口は3。ムーバル・フレームはMサイズ。試作機故に量産はされていない。ヘッドライナーはガウ・ハ・レッシィ。
- 『UNDER THE SUNS』では、レッシィは再登場の際、エルガイムMk-IIに搭乗していたため、本機は未登場。
- ゴロンゴ(Gorongo)
- 反乱軍が使用しているB級HMアローンで、ゴロンゴ・ゴーレンによる設計からその名がある。スペック的にはアローンと大差は無く、劇中でもアローンと呼ばれている事が多い。セイバー、レーザーガン、パワーランチャー装備。ムーバル・フレームはMサイズで大量に生産配備されている。オリジナルのアローンと異なっているのは頭部のデザインのみで、その理由は単に生産性を向上させる為である。ミズンのリトル・セイとトライデトアルのエロウ・バレイとで生産される。地上用と宇宙用(スペース・ゴロンゴ)の二種類が存在する。全高は地上用は15.7m、宇宙用は16.2m。重量29.5t。
- ワークス(Works)
- ダバ・マイロードとミラウー・キャオが田舎からやって来た際に乗っていたHMキャリア。HMの整備を行なう工場であり、家であり交通手段でもある。トレーラーのように上部のキャリア部分にエルガイムを寝かせて、シートで覆って運搬していた。フロッサーでわずかに浮上して航行するため車輪は無い。エルガイム起動時はフリッカとのドッキングのため短時間だけ直立可能だった。自衛用にパワーランチャーを装備している。ターナ登場後はほとんど出番が無くなっており、後半では地上で整備していたエルガイムとMk-IIをターナに搬入するシーンで2台同時に登場している。
- ターナ(Turner)
- アムがアマンダラから調達し、物語の途中からワークスに代わるダバ一行の家となった中型艦。全長240m。正式名称はクウォート・ターナ。「クウォート」と称される所から本来は輸送艦で、改装により艦首大型レーザー砲と副砲2門、HMの発進口が3ヶ所に設置されており、素早い展開が行える。中盤以降は反乱軍艦隊の旗艦となった。
- ホエール(Whale)
- レッシィがアマンダラから譲り受けた白亜のソーラーヨット。全長375m。民間船の為にヨットと称してはいるが、実質は巡洋戦艦である。レッシィの離反でまるごと反乱軍のものとなる。対レーザー拡散システムS.L.S(かつてヤーマン族が使用した兵器。特殊な光線を投射する事で、センサー類とレーザー兵器を無効化する装置。スターライトシャワー)を装備。本艦は三番艦で、同型艦はアマン商会(ネームシップ。塗装はブルーグレイ)やサート・スター(二番艦。塗装はショッキングピンク)にも存在する。
- ディップス(Dipps)
- 大型トランスポーター。全長260m。側面と上部に連装ビーム砲を載せた改装戦艦型をディップス改と称する。元は輸送艦なのでHMの搭載量が多い。
ポセイダル軍
- グライア(Greia)
- 全高17m、重量25.7t
- アローンの次に量産されたB級HM。その名は、ギリシャ神話の三身一眼の魔女グライアイに由来する。アローンと共にポセイダル軍の各基地に配備されている。初期型のグライア・ノーダやアローンに比べてセンサーが大きいのが特徴。セイバー、弱装式パワーランチャー装備。バスターランチャー使用可能。グレードはB級で、量産されている。設計者はグライア・ノーダ。
- グライアノーダ(Greia Norda)
- 全高17m、重量27.8t
- MK-Vまでの初期型グライア。武装、スペックはその後のグライアと変わらない。ただ、パラータ・スターのグライア・ノーダは改良されており、性能はバルブドに匹敵する。マスクをしたような顔が特徴。なお、パラータ・スターの機体は反乱軍に与した民衆に奪取され、反乱軍の僚機となった。色は緑系(ポセイダル軍)と黄色系(反乱軍)が存在。
- スペース・グライア(Space Greia)
- 全高18.5m、重量19.8t
- フロッサーが宇宙用になり通常のパワーランチャーが撃てる。
- バルブド(Bal-Bud)
- 全高18.9m、重量28.7t
- 全てのB級HMの基本となった機体でA級のコストダウンに主眼を置いて造られた。そのためパーツの多くがA級HM用のものが使われており最もA級HMに近い性能を持つB級HM。ポセイダル軍近衛兵にも配備された。また、13人衆のチャイ・チャーも専用塗装のバルブドに搭乗している。全高18.9m、重量28.7t、セイバー、パワーランチャー装備。ムーバル・フレームはMサイズ。少数生産にとどまっているようだ。設計者はバルブド・カワランガで、これにポセイダルが手を加えて完成した機体である。色は赤系(通常機)、黒系(近衛兵)、ダークブルー(第27話でギャブレット・ギャブレーが搭乗していた)と白(チャイ・チャー機)が存在。
- バルブド・カイゼス(Bal-Bud Kayzess)
- 全高18.9m、重量28.7t
- メッタの少女隊と呼ばれるギワザ直属の特務部隊専用機。アイセンサーは新型の物を搭載し、ジェネレーターの強化等を施されているため、機体性能は高い。外見上の相違は頭部と胸部のパーツを変更し、両足のスタビライザーが取り外されている。機体色はピンクと黒で塗り分けられ、流星やハートマークといったファンシーで派手なマーキングが施されており、単に「カイゼス」と呼ばれる事も。俗称はニケ。改造の際に搭乗する少女たちの体型に合わせてもいる為、シートが小さく男性では扱いづらいのが欠点。
- バッシュ(Bat-Shu)
- 全高21.2m、頭長高20.5m、重量20t
- 量産型A級HMでもっとも成功した機体。オリジナル(本物のHM)は1機のみで現存しない。劇中登場した機体はレプリカ(十数体存在する)。しかし単体で飛行可能なスーパーフロッサーやバスターランチャーの使用が可能で能力は高い。ボディはオールラバー製。ミサイル、セイバー(太刀セイバー)、スロウランサー、Sマイン、エネルギーボンバー、パワーランチャー装備。バスターランチャーはオプション。ランチャー接続口は3。ムーバル・フレームはMサイズで、エルガイムMk-Iとほぼ同じ物。そのためアーマーを交換すればエルガイムMk-Iに化けることができる。主なヘッドライナーはギャブレット・ギャブレー、ヘッケラー・マウザーなど。レプリカ機の設計者はオルドナ・ポセイダル。永野のイメージでは真っ黒な機体だったが、黒一色では画面で動きが分かりにくいため、機体色は濃紺とされた。また、この機体が登場した回数もグルーン並みに多く、最終回ではギャブレーが搭乗してダバとともにポセイダルを倒した。
- エルガイムやオージェと同じく永野の手でリファインされ、漫画『ファイブスター物語』では主役機のナイト・オブ・ゴールドと並ぶシンボル機『バッシュ・ザ・ブラックナイト』として登場、永野が当初イメージした黒一色の機体となっている。
- アトール(A.Taul)
- 全高27.5m、頭長高22.6m、重量不明。
- A級HM。オリジナルに匹敵するパワーを持つ高出力の機体で、スーパーフロッサーを装備しているため単体の飛行が可能。フロッガーと呼ばれる鞭のように使用するセイバーを使用する。パワーランチャーはウィンゲルバインダーと呼ばれる腕に装着されている盾に内蔵されており、設定では両腕からバインダーを切り離して四方からパワーランチャーを射撃する事が可能となっている。通常のセイバーも装備。ムーバル・フレームはMサイズ。主なヘッドライナーはギャブレット・ギャブレー。コミカライズ版ではギャブレーがこの機体でポセイダルを倒している。
- 名前の由来はフランスのロックバンド「アトール」(ATOLL)。
- アトールV・マクトミンビルド(A.Taul V McTomin Build)
- 全高27.5m、頭長高22.6m、重量不明。
- 13人衆の1人マフ・マクトミンのカスタムHM。アトールファイブと読む。右腕にオージェのラウンドバインダー、左腕にバッシュのバインダー、背部にアシュラテンプルのサーカスバインダー、手持ち武器にグルーンのロングスピアを装備(武装自体はすべてレプリカ)。バスターランチャーはオプション。ベースがアトールということでファイブと名乗っているらしい。また、マクトミン曰く背部にアモンデュール・スタック(エルガイムMk-II)用のブースターが装備されていたら完璧だったという。
- 「ヘビーメタルの装甲は着せ替えが可能」という永野の設定が作中で反映されなかったため、あえて永野が自分でそれを実現しデザインしたものである。名前の由来は前述のロックバンドからだが、放送当時はアルバムが4枚出されており、5枚目を希望するという意味が含まれている。
- グルーン(G.Roon)
- 全高26m、頭長高20.7m、重量不明。
- A級HMでは、劇中に最も数多く登場した。オリジナルのグルーンは過去の戦争でエンパーテンプルに破壊されており現存せず、レプリカが10機程度存在する。近接武器が豊富で、ロングスピアが標準装備。頭部には長い角があり武器も兼ねている。ロングスピア内蔵のパワーランチャーは弱装タイプで、手から放しても撃つことができる。セイバー、ランサー、ロングスピア、リバースボマー、チャフ、パワーランチャー装備。バスターランチャーはオプション[8]。ランチャー接続口は3。ムーバル・フレームはSサイズだがジェネレーターはMサイズのものを搭載しているのでパワー自体は結構高い。名前の由来はKing Crimsonの楽曲。主なヘッドライナーはネイ・モー・ハン(第31話のみ)、リィリィ・ハッシー、ギャブレット・ギャブレーなど。永野護曰く、本機が本来のネイの愛機(但し改造している。サロンズの項を参照)であり、オージェはポセイダルからの借用との事。
- サロンズ(Salonz)
- 13人衆ネイ・モー・ハン本来の愛機で、彼女がグルーンに改造を施して完成したカスタムHM。グルーンをベースに武装強化し、外観も相当なボリュームアップ施しているために足以外は機体のシルエットをあまり留めておらずカラーリングも赤が主体となっている。グルーンの武装の他にチェーン・ハンマーを装備している。ムーバル・フレームはSサイズ。OVA「フルメタル・ソルジャー」のみ登場。
- アシュラ・テンプル(Ashura Temple)
- 頭長高22m、重量39.7t。
- テンプル・シリーズのA級HM。劇中に登場している機体は、全てオリジナルヘビーメタル「アシュラテンプル」をレストアした機体のさらにレプリカであり、オリジナルのアシュラ・テンプルとはかなり異なっている。出力の高さから、標準で4基のパワーランチャーを扱える。2基のパワーランチャーは背部の副腕が持っている盾・サーカスバインダーに装備され、そのためあらゆる方位への攻撃ができる。劇中で初めてバスターランチャーを使用したが、発射後に動作不能に陥った。胸部には高速で高温の鉄球を無数に撃ち出すリバースボマーを装備する。セイバー、エネルギーボンバー、リバースボマー、パワーランチャー装備。バスターランチャーはオプション。ランチャー接続口は3。ムーバル・フレームはLサイズ。主なヘッドライナーはギャブレット・ギャブレー、バーン・ガニア・キラーズなど。
- 名前の由来はドイツのロックバンド「アシュ・ラ・テンペル」。
- カルバリー・テンプル(Calvary Temple)
- 頭長高23.1m、重量31.1t。
- テンプルシリーズの名を冠したA級HM。立体視スコープを持ち、顔部マスクが左右非対称である。胸に折り畳み式のリフレクターを装備し、パワーランチャーをはね返すことができる。腕にはエネルギー・サッシュと呼ばれるエネルギー兵器を装備する。砲撃力よりも白兵戦に長けたHMで、二刀流で戦う場面も見られた。ポセイダルに洗脳を受けたダバ・マイロードの義理の妹であり婚約者だったクワサン・オリビーが搭乗した。クワサンの機体はカッパーイエローを主体としたカラーリングで、ヘルミーネ(Hellmeene)というコードネームで呼ばれていた。この機体のみオリジナルで、他はレプリカのA級である。その他に黒い機体も数機登場している。セイバー、サッシュ、パワーランチャー装備。バスターランチャーはオプション。ランチャー接続口は3。ムーバル・フレームはLサイズ。主なヘッドライナーはクワサン・オリビー、ハッシャ・モッシャ、リョクレイ・ロン、ハンス・アラハートほか。
- オージェ(Auge)
- 頭長高20m、重量23.1t。
- ポセイダル家に伝わるHMで、プディンオージェと、もう1機の計2機が存在した。劇中に登場した機体はそのレプリカで、A級。Mサイズのムーバル・フレームにLサイズのジェネレータを搭載する高性能。13人衆ネイ・モー・ハンに貸与され、中盤までエルガイムを圧倒した。また彼女以外のパイロットが操縦する機体が1機登場する。最大の特徴は両肩に装備した巨大なラウンドバインダー。自由に稼動し、その先にパワーランチャーを装備する。またバインダー内部に大量のセイバーやスロウランサーなど兵器を格納している(バインダー裏のセイバーを一斉に射出する機能も有しており撤退時など目くらまし代わりに作品内でも使用された)。メインのセイバーは腰の装甲に装着している。バインダーをはじめ機体の各所には金が貼られている(バインダーはビーム攻撃を跳ね返すため金の部分は対ビームコーティングのような物である)非常に豪勢な王家のHM、その外見からダバ達反乱軍は「金ピカ」と呼称していた。セイバー、ランサー、スロウランサー、パワーランチャー装備。バスターランチャーは装備可能と思われるが、作中で使用する場面は無かった。ランチャー接続口は3。ムーバルフレームはMサイズ。主なヘッドライナーはネイ・モー・ハン。
- エルガイムと並び永野護が手を変え品を変え最も数多くリファインを公開している機体である。そのデザインは永野護の漫画ファイブスター物語に登場するMH(モーターヘッド)オージェ・アルスキュル、MM(マシンメサイア)オージェへと繋がっている。永野護の言うところでは、本来は1機しか存在しないポセイダル専用機であるが、作中では別のパイロットが乗る機体が登場しており、永野の意思通りにはならなかった(そもそも永野自身が、マクトミンビルドという、レプリカのオージェからパーツを借用した機体をデザインしている)。
- オージ(Aug/Original Auge)
- 頭長高20m、重量不明。
- 別名オリジナル・オージェ、上半身はオージェのレプリカ。右肩がブラッドテンプル、下半身はプディン・オージェより流用し作製されたHM。本物のHMゆえA級B級といった区別はない。劇中ではオリジナル・オージェと呼ばれている。オージ、オリジナル・オージは本放送後の後付け設定ネーミング。バイオリレーションシステムによるバイオエネルギーと首都スヴェートの基地施設からエネルギー供給を受けるため出力は圧倒的で、至近距離からのエルガイムMk-IIの最大出力のパワーランチャーすら跳ね除ける。アマンダラこと真・ポセイダルが搭乗し、Mk-IIの頭部を切り落とすなど無敵の強さを誇っていたが、ポセイダルの影武者だったミアンの裏切りによりバイオリレーションシステムを止められた為、老化を止めていた真・ポセイダルは一気に老弱して果てた。ハンドランチャー、セイバー、スロウランサー、パワーランチャー、二本のセイバーを連結させて、巨大なサイズを使用する事も可能である。また、作中では装備しなかったが、ブラッドテンプルから流用した右肩部分はバスターランチャーの固定装備が可能となっている。英語表記はAUG。主なヘッドライナーは真・オルドナ・ポセイダル(アマンダラ・カマンダラ)、オルドナ・ポセイダル(ミアン・クゥ・ハウ・アッシャー)。
- ちなみに永野護によれば「着せ替えをしているだけで、基本的にはネイ・モー・ハンのオージェと同じ物であり、プディン・オージェとかいろいろ言われていても全部同じオージェだ」とのこと。デザインは市販のオージェのプラモデルを参考に、より稼動範囲を大きくするようにデザインしたという。
- パゴータ(Pagota)
- OVA「フルメタル・ソルジャー」に登場したヘビーメタル。オージェの系統樹上に存在するヘビーメタルで、それに酷似したラウンド・バインダーとセイバーを内蔵した副腕を複数装備。バイオリレーションシステムの試作機が搭載されており、圧倒的な戦闘力を発揮する。プレータ・クォイズの乗機。
- エイプ(Ape)
- ポセイダル軍総旗艦で、ポセイダル自身が乗り込む戦艦。全長1300mにも達する巨大戦艦で恒星間航行性能も付与され、スラッシュタイプ12隻他、多数のHMを搭載している。巨体なだけに莫大な建造費用がかかり、建造に反対する運動を力で押さえ付けて流血の惨事にもなっている。武装も強力で100門もの長距離パワーランチャーをも含む、数百門のレーザー砲。特に艦首に装備された2門のバスターランチャーは一撃で数隻の艦艇を撃沈するほどの威力を持つ。
- サージェ・オーパス(Sarge Opus)
- 主に13人衆に与えられているプラネットクルーザー(惑星間巡航艦)。全長360m。500門以上のレーザー砲を備え、14機のHMとスライス・シャトルと呼ばれる大型宇宙往還機を搭載している。ギワザがポセイダルに反旗を翻した際に大半がギワザ軍で運用されるようになった。
- レイ(Ray)
- ポセイダル軍の主力となっているプラネットボンバー(惑星爆撃艦)。全長380m。船体下部にプラネットボンバーと呼ばれる多弾頭ミサイルランチャーを装備しており、第2次聖戦の時にはミズンのヤーマン族を殲滅する為に大量に投入され、ヤーマン族の都市部を破壊し尽くした。ヘッケラー・マウザーがスヴェート攻略の際に使用した他、同型艦多数が登場。
- スレンダースカラ
- ポセイダル軍の遊撃部隊司令官となったギャブレーにギワザが与えたレイ級の艦。船体のカラーリングが異なる以外はレイと同型艦である。ギャブレーが13人衆となって以降も乗艦でありつづけた。
- クレパール(Krepaul)
- ポセイダル軍近衛部隊旗艦である大型戦艦。全長410m。クワサン・オリビーの艦。
- スラッシュ(Slash)
- ポセイダル軍が使用している高速宇宙艇。艇と名乗っているが全長160mでHMの搭載も可能。ドリフターロックと呼ばれる連装大型ビーム砲塔を下部へ装備。通常のブリッジの他に全面モニターを備えたコクピットがあり、戦闘時には操縦士が単独で操艦を行う事も可能である。ギャブレイがダバ一行に乗っ取られたトランスポーター追跡に使用したが、本来は地上から軌道上へ緊急迎撃する為のインターセプターで、垂直離床して数分で大気圏外へ到達出来る。
その他
- ゼッタ(Zedda)
- 重戦機(ヘビーメタル)に対し軽戦機(マシンナリィ)と呼ばれる簡易機動兵器の一つ。マニピュレーターもありパワーランチャーも扱えるが、HMには分類されない。
- 脚部がフロッサーの機体で、高速装甲車のような運用をされる。かがみあきらがデザインを担当。第1話ではリーリン一家が派手なマーキングや角が付いた改造機を使っていた。
- また、ポセイダル軍が改造した軍用機もあり、民間用とは外観が異なり背が高く、脚部からシリンダーが露出した、鳥の脚のような形をしている。
- リスタ(Lista)
- ゼッタと同じくマシンナリィと呼ばれる簡易機動兵器。ペンタゴナでは比較的入手しやすいらしく野盗も使っている。なお、宇宙用のスペースリスタも登場しているが、これは外見が似ているための俗称であり、本来はB級HMに分類される機体である。
- スペース・リスタ(Space Lista)
- 宇宙用のマシンナリィ。ソーラージェネレーターを利用したプラズマジェットエンジンとスタビライザーにより宇宙空間における運動性は高いが、フロッサーシステムを持たない為、地上では運用不能。
- ちなみに本来は、B級HMデルマーグ(設定のみで作中には未登場)をベースに強化改良された全高11.2mのB級HMであるが、マシンナリィのリスタに外型が似ていた為、スペース・リスタの名称が定着し、マリンナリィ扱いされた。
- アローン(Alone)
- ペンタゴナでは最も多く見られるHM。反乱軍はゴロンゴという名前で独自のアローンを使用している。いかにもやられメカといった風情である。様々なバリエーションが存在する。全高15.2m、重量29.9t、セイバー、レーザーガン、パワーランチャー装備。ムーバル・フレームはMサイズ。B級で大量に生産されている。英語表記はALLONE。
- 民間用アローン
- ギャブレーが初登場した時に所有していたHM。軍用のものより装甲が薄く、細身のシルエットとなっているが、性能に大差は無い。全高15.2m、重量21.1t。
- ミズン・アローン
- 全高15.2m、重量30.7t、ミズンで使用されている。両肩にパワーランチャー装備。エンパー・テンプルと同じコンセプトだが、威力は比較にならないほど低い。両腕は細く、三本指のマニピュレーターとなっているのは、肩のパワーランチャーにエネルギーをまわしているため。
- スペース・アローン(Space Alone)
- 全高16.2m、重量29.5t。劇中は専ら「S(エス)アローン」と略称されていた。
- ガイラム(Gayrahm)
- ミズン星のヤーマン王朝のオリジナルHM。エルガイムの母体となった機体で、A級およびB級の区別はない。かつてのペンタゴナでの第2次聖戦でポセイダル軍との決戦に備えてヤーマン王朝が改良を行っていた専守防衛に特化したHM。オリジナルHMとしては珍しく量産されている。ペンタゴナ・ワールドでの戦争の決着はHMでの一騎討ちとなる場合が多く、国力で劣るヤーマンであっても劣勢からの挽回が可能だった。無敵を誇ったテンプルナイツのブラッド・テンプルとも互角に戦ったとされる。頭長高22.2m、重量16.1t、パドルスピアー、パワーランチャー、セイバー装備。背中にエルガイムと同型のランドブースターライトが装着される。ムーバル・フレームはMサイズ。ヤーマン王朝滅亡後、数機がポセイダル軍に鹵獲され、サートスターに動態保存されていた。ヘッドライナーはフル・フラット、スー・アザンなど。そのうちの1機を王朝重臣だったダバ・ハッサーが、ヤーマン王朝王族の生き残りであるカモン(ダバ)・マイロードとともに密かに持ち出し、改良してエルガイムとして活躍することになる。本編での初登場は第42話。
- ベアズ(Beas)
- サートスター自警団のアステロイドの運用に特化したHM。足が無いにもかかわらずマシンナリィではなくB級HM扱いである。パワーランチャー、ミサイルランチャー装備。尻尾状のスタビライザーを装備しており、アステロイドでの機動性に富む。
- パードナ(Perddner)
- マイロードを親の仇としてつけねらったミヤマ・アスフィーのB級HM。一見マシンナリィに見えるが、戦闘力の高さによりHMに分類される。パワーランチャー、セイバー装備。有線ビーム砲である子パードナを使ってエルガイムと互角の戦いを繰り広げた。ただし、複数の子パードナを同時にコントロールするのはかなり困難で、アスフィーも完全に使いこなせていなかった。
- ゴンドラ(Gondola)
- 第50話でポセイダルの影武者、ミアンの記憶に出て来たオリジナル(と思われる)HM。劇中の世界より300年も前のHM。アトールと同様にトライデトアル製とされる。詳細不明。
- エンパー・テンプル(Emper Temple)
- 第51話でフル・フラットの持っていた写真の背景に脚部だけ写っていたオリジナルHM。正式名称はエンペリアルテンプル。ガストガルのフロート・テンプル製と脚部に刻まれている。パドル・スピアが武器。詳細不明。
- ブラッド・テンプル(Blood Temple)
- ヤーマン王朝とポセイダル軍との戦争においてポセイダルの主力だったHM。ムーバル・フレームはL型。ポセイダルの近衛師団テンプルナイツにのみ与えられたHMで、頭部の形状がヘッドライナーごとに異なる。ペンタゴナ・ワールドで最強、無敵を誇ったが、一部の機体は戦火で失われている。残存しているブラッドテンプル23機は、オージェと共にエイプ内に封印、保存されていると言われるが真偽は不明。オージの右肩の一部が、ブラッドテンプルのものとされており、これはバスターランチャーを装着するパイロンである。またエルガイムMk-IIの頭部は、戦火で放棄された同機体の3番機の頭部をミラウー・キャオが発掘して使用したもの。やられメカにしかならないということでデザイナーの永野の愛着により登場させなかった。
- ボークスからガレージキットが発売されていた時期がある。暫くはブラッド・テンプルの名称をそのまま使用していたが、再発売時には「プロトタイプ・モーターヘッド B・T」の名称に変更されていた。
- SLG『第4次スーパーロボット大戦/第4次S』では、アマンダラの駆るブラッド・テンプルが登場した。デザイン的にはファイブスター物語に登場するレッド・ミラージュに近い物になっており(レッド・ミラージュはエルガイムのブラッドテンプルの設定を発展させた機体である)、ゲーム作品故に武装も異なっている。
- クウォート(Quart)
- ペンタゴナ全域で広く使われている輸送艦。全長133m。劇中ではトランスポーターと呼称されていた。ポセイダル軍や反乱軍が使用するものはビーム砲塔が装備されている。
- グルグル(Gul-Gul)
- ポセイダル軍のスラッシュと同系列にある高速キャリアーだが、全長は260mとこちらの方が大型。艇首に固定式パワーランチャー2門。レーザー砲4門を装備。やはり垂直離床が可能でリトル・セイを脱出したダバ一行が僅かな間だけ家にしていたが、第18話でスヴェートに単艦で突入してポセイダル像を破壊した時に大破し、ターナと合流すると放棄された。
- パワーランチャー(Power Launcher)
- ペンタゴナワールドにおける、HMが装備する標準的なレーザーランチャー。ワークス等にも搭載可能で、エネルギーチューブを本体のコネクタに接続して発砲する。設定上、エルガイムMk-IIはフル装備だと計12門のパワーランチャーが搭載可能となっている。
- バスターランチャー(Buster Launcher)
- エルガイム作中において、最高火力を誇る強力な切り札。高圧縮化されたエネルギーをカートリッジ内を封じ込め、本体のパワーを利用して点火。数万℃の火の玉を発射する火器。砲身の全長はHMを上回る。バスターランチャー1本につき、3つのコネクタが必要。A級HMであれば単機で発射可能だが、機体のメンテナンスが不十分だと、発射の際の過負荷に耐え切れずオーバーロードしてしまう。ディザードの項目に記されているように、B級HMでも複数機が協力すれば発射自体は可能だが、機体は行動不能になる。セレクターによりバスター、レーザー、ブラスターの撃ち分けが可能。設定ではエイプの艦首にもバスターランチャーが搭載されている。
ファティマ
デザイナー・永野護による設定では、ヘビーメタルのコントロールのために生み出された人造人間で、有機コンピュータとなる「ファティマ」の存在がある。後の永野自身による漫画『ファイブスター物語』にも登場する。テレビ本編でもエルガイムMK-IIやオージの頭部のクリスタル状の窓から人間らしきシルエットがシンボライズドコンピュータとして登場している。後に監督である富野由悠季により「エルガイムの世界にファティマは存在しない」という公式見解が示された。
設定の準備段階で永野は、MARIAという名前の戦闘ロボットを制御する女性ロボットを提案していたが、富野に却下された。このMARIAは、美しい人間の女性と変わりない顔を持つFSSのファティマと違い、いかにもロボット然とした顔を持つ。これは、技術的には人間と同じ顔を持たせることができたが、この世界の女性からの猛反発があったため、という設定。また、ファティマのような人造人間と違い、あくまで機械の体である。この言わば没設定を元に、永野が「お遊び」として挿入したのが、ファティマの設定である。
1985年4月1日発行のザ・テレビジョン別冊のムック「重戦機エルガイム-2」には、『重戦機エルガイム』本編から時間軸を伸ばしたサイドストーリー、『ファイブスター物語』の星団暦年表とイメージイラストが掲載されていた。その設定によると、この「ファイブスター」はペンタゴナ太陽系の5惑星のことであり、エルガイムに搭載されているファティマはクローソー、エルガイムMK-IIはティータ、ディスティニー・テンプルはラキシスとなっている。本編でのエルガイム(Mk-I)のファティマは永野自身が存在を否定しており、永野設定の中でも『重戦機エルガイム』と、ムック掲載の『ファイブスター物語』の扱いは別となっている。但し、1984年12月5日発行のザ・テレビジョン別冊のムック「重戦機エルガイム-1」のカバーを外した表紙には、装甲が外されたエルガイム(Mk-I)の頭部が永野により描かれており、その額部分には「Clotho」がおり、前述のムック「重戦機エルガイム-2」にはMk-IIが描かれ、額にいるのは「Teeta」となっている。
バスターランチャー論争
放送当時発売されたバッシュのプラモデルに付属するバスターランチャーが、一般に流布していた設定画のものではなく、エルガイムMK-IIの物と同型だったため、模型雑誌を中心に「ミスではないか」と論争を呼んだ。
バンダイ側は反論として永野護のコメントを発表。一般に流布した設定画のバスターランチャーは「準備稿」であり、MK-IIの持っているバスターランチャーが決定稿である。また、MK-IIの持っているバスターランチャーは劇中では描かれていないがバッシュが交戦中に落としたものを拾って流用しているので同じ物であるとした。しかし実際には、「準備稿」とされるバスターランチャーもアニメに登場しており、ある回では同一シーンに2機登場したバッシュのそれぞれが「準備稿」と「決定稿」を持っていた。よって、当初の設定はともかくとして劇中では2種類のバスターランチャーが混在していたというのが実情であり、バンダイからB-CLUBのガレージキットとしてプラモデルと同スケールの「バッシュのバスターランチャー」が発売されるに至った(なお、このガレージキットには、MK-IIを原型機アモンデュール・スタックに改造するパーツも付属していた)。
スタッフ
- 企画 - 日本サンライズ
- 原案 - 矢立肇
- 原作、総監督 - 富野由悠季
- シリーズ構成 - 渡邊由自
- アニメーションディレクター - 湖川友謙
- キャラクターデザイン、メカニカルデザイン - 永野護
- 美術監督 - 池田繁美
- 音楽 - 若草恵
- 撮影監督 - 斎藤秋男
- 録音監督 - 藤野貞義
- プロデューサー - 森山涇(名古屋テレビ)、大西邦明(創通エージェンシー)、中川宏徳(日本サンライズ)
- 制作 - 名古屋テレビ、創通エージェンシー、日本サンライズ
主題歌
- なお、TVカットでは早回しされているため音程が長2度高い。
- ※オリコン週間シングルチャート
- 23位(1984年8月20日付)、19位(8月27日付)、20位(9月3日付)、17位(9月10日付)、21位(9月17日付)、20位(9月24日付)
- エンディングテーマ
- 『スターライト・シャワー』
- 作詞 - 井荻麟 / 作曲 - 筒美京平 / 編曲 - 松下誠 / 歌 - MIO
- 挿入歌
各話リスト
- 「エルガイムスペシャル」は本編開始の一週間前に特番形式で放送された。司会は島津冴子。ゲストに富野由悠季、平松広和、本多知恵子、MIO。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | ストーリーボード | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
第0話 | 1984年 1月28日 |
エルガイムスペシャル | ||||
第1話 | 2月4日 | ドリーマーズ | 渡邊由自 | 斧谷稔 | 井内秀治 | 北爪宏幸 |
第2話 | 2月11日 | スキャンダル・P[9] | 今川泰宏 | 大森英敏 | ||
第3話 | 2月18日 | カミング・マン | 富田祐弘 | 川手浩次 | 遠藤栄一 | |
第4話 | 2月25日 | ザ・コネクション | 渡辺麻実 | 斧谷稔 | 川瀬敏文 | 金山明博 |
第5話 | 3月3日 | エスケープ・ラン | 渡邊由自 | 関田修 | 北爪宏幸 | |
第6話 | 3月10日 | シー・ジャック | 富田祐弘 | 井内秀治 | 坂本三郎 | |
第7話 | 3月17日 | スクランブル | 渡辺麻実 | 今川泰宏 | 大森英敏 | |
第8話 | 3月24日 | ヤーマン・クラン | 渡邊由自 | 川手浩次 | 矢木正之 | |
第9話 | 3月31日 | アーミィ・ベース | 富田祐弘 | 鈴木行 | 川瀬敏文 | 金山明博 |
第10話 | 4月7日 | タイム・リミット | 渡邊由自 | 関田修 斧谷稔 |
関田修 | 北爪宏幸 |
第11話 | 4月14日 | ジェラシー・ゲーム | 富田祐弘 | 井内秀治 | 大森英敏 | |
第12話 | 4月21日 | ディコイ・ディコイ | 渡辺麻実 | 今川泰宏 | 川端蓮司 | 坂本三郎 |
第13話 | 4月28日 | コンタクト | 渡邊由自 | 川手浩次 | 中村旭良 亥間我子 | |
第14話 | 5月5日 | レディ・ポセイダル | 富田祐弘 | 川瀬敏文 | 谷口守泰 | |
第15話 | 5月19日 | プライド | 渡辺麻実 | 湖川友謙 | 関田修 | 北爪宏幸 |
第16話 | 5月26日 | ブロークン・ハート | 滝沢敏文 | 川端蓮司 | 金山明博 | |
第17話 | 6月2日 | ライム・ライト | 渡邊由自 | 今川泰宏 | 大森英敏 | |
第18話 | 6月9日 | ガストガル・デモ | 富田祐弘 | 杉島邦久 | 関田修 | 矢木正之 |
第19話 | 6月16日 | ゴーアンドカム | 渡辺麻実 | 井内秀治 | 坂本三郎 | |
第20話 | 6月23日 | スター・ダスト | 河原よしえ | 滝沢敏文 | 川手浩次 | 北爪宏幸 |
第21話 | 6月30日 | ザ・テンション | 富田祐弘 | 関田修 | 金山明博 | |
第22話 | 7月7日 | クワサン・オリビー | 渡邊由自 | 今川泰宏 | 亥間我子 | |
第23話 | 7月14日 | ゼネラル・クロソ | 渡辺麻実 | 川瀬敏文 | 大森英敏 | |
第24話 | 7月21日 | アスフィー・ハート | 富田祐弘 | 川手浩次 | 坂本三郎 | |
第25話 | 7月28日 | ラブアゲイン | 渡辺麻実 | 杉島邦久 | 金山明博 | |
第26話 | 8月4日 | サーチII[10] | 渡邊由自 | 斧谷稔 | 関田修 | 大森英敏 |
第27話 | 8月11日 | ミステイク・ラブ | 富田祐弘 | 井内秀治 | 北爪宏幸 | |
第28話 | 8月18日 | ネイ・クライシス | 渡辺麻実 | 川瀬敏文 | 金山明博 | |
第29話 | 8月25日 | クロス・ポイント | 富田祐弘 | 今川泰宏 | 大森英敏 | |
第30話 | 9月1日 | アワ・マスター | 渡邊由自 | 杉島邦久 | 北爪宏幸 | |
第31話 | 9月8日 | キャッチ・ウォー | 河原よしえ | 川手浩次 | 坂本三郎 | |
第32話 | 9月15日 | フラッシング・ネイ | 渡辺麻実 | 滝沢敏文 | 関田修 | 金山明博 |
第33話 | 9月22日 | マイ・アース | 富田祐弘 | 寺山昭夫 | 川瀬敏文 | 矢木正之 |
第34話 | 9月29日 | レッシィ・マインド | 渡邊由自 | 今川泰宏 | 村中博美 | |
第35話 | 10月6日 | ペリル・ミッション | 渡辺麻実 | 川瀬敏文 | 関田修 | 山田きさらか |
第36話 | 10月13日 | オールド・ソルジャー | 河原よしえ | 川手浩次 | 金山明博 | |
第37話 | 10月20日 | オリビー・クライシス | 富田祐弘 | 滝沢敏文 | 杉島邦久 | 北爪宏幸 |
第38話 | 10月27日 | エスケープ・ギワザ | 渡辺麻実 | 斧谷稔 | 川瀬敏文 | 坂本三郎 |
第39話 | 11月3日 | ザ・オーメン | 富田祐弘 | 横山広行 | 関田修 | 金山明博 |
第40話 | 11月10日 | フル・フラット[11] | 大野木寛 | 今川泰宏 | 山田きさらか | |
第41話 | 11月17日 | スパイ・イン・スパイ | 渡辺麻実 | 杉島邦久 | 亥間我子 | |
第42話 | 11月24日 | ヤング・パッション | 渡邊由自 | 川手浩次 | 小林利充 | |
第43話 | 12月1日 | レディ&ガール | 川瀬敏文 | 金山明博 | ||
第44話 | 12月8日 | ピカレスク・ギワザ | 大野木寛 | 寺山昭夫 | 関田修 | 坂本三郎 |
第45話 | 12月15日 | リリス・メモリー | 渡辺麻実 | 横山広行 | 山田きさらか | |
第46話 | 12月22日 | クワサン・ウェイブ | 河原よしえ | 滝沢敏文 | 川手浩次 | 亥間我子 |
第47話 | 12月29日 | ボーイズ・ボーイズ | 大野木寛 | 寺山昭夫 | 川瀬敏文 | 小林利充 |
第48話 | 1985年 1月12日 |
ファースト・アタック | 渡辺麻実 | 川手浩次 | 関田修 | 亥間我子 |
第49話 | 1月19日 | レディ・キラー | 富田祐弘 | 今川泰宏 | 金山明博 | |
第50話 | 1月26日 | エキサイト・アム | 大野木寛 | 井内秀治 | 坂本三郎 | |
第51話 | 2月2日 | マイ・ラブ | 渡辺麻美 | 横山広行 | 川手浩次 | 山田きさらか |
第52話 | 2月9日 | ファイナル・タイム | 大野木寛 | 滝沢敏文 | 関田修 | 亥間我子 |
第53話 | 2月16日 | ザ・ディクテイター | 渡邊由自 | 川瀬敏文 | 金山明博 | |
第54話 | 2月23日 | ドリーマーズアゲン[12] | 杉島邦久 | 大森英敏 園田美世 |
放送休止理由
1984年5月12日:第10回日本プロゴルフマッチプレー選手権~水戸ゴルフクラブ(16:00 - 17:55)
1985年1月5日:お正月アニメスペシャル「地球へ…」(16:00 - 18:17)
ネット局
- 名古屋テレビ(キー局):土曜17:30-18:00
- テレビ朝日:土曜17:30-18:00
- 朝日放送:金曜17:00-17:30
- 北海道テレビ:土曜17:30-18:00
- 東日本放送:土曜17:30-18:00
- 福島放送:土曜17:30-18:00
- 静岡けんみんテレビ:土曜17:30-18:00
- 新潟テレビ21:土曜17:30-18:00
- 瀬戸内海放送:土曜17:30-18:00
- 広島ホームテレビ:土曜17:30-18:00
- 九州朝日放送:金曜17:00-17:30
- 鹿児島放送:土曜17:30-18:00
- 岩手放送:日曜6:30-7:00
- 山梨放送:水曜17:00-17:30
- 富山テレビ:火曜17:20-17:50
- 北陸放送:木曜17:30-18:00
- 山陰放送:水曜17:30-18:00
- 南海放送:金曜16:55-17:25
- 長崎放送:火曜17:20-17:50
- 熊本放送:月曜17:00-17:30
- 大分放送:月曜17:20-17:50
OVA
- 重戦機エルガイムI ペンタゴナ ウインドゥ+レディ ギャブレー 1986年11月5日発売
- 重戦機エルガイムII フェアウェル マイ ラブリー+ペンタゴナ ドールズ 1987年1月10日発売
- 重戦機エルガイムIII フルメタル・ソルジャー 1987年3月28日発売
『I』『II』はTV版の総集編とオリジナル短編の二本立て。『III』は完全新作の一本。
主題歌
※歌は全てひろえ純が担当。
小説
- 重戦機エルガイム
- 渡邊由自(朝日ソノラマ文庫、全3巻)(1985年)
- 渡邊の初期プロットに基づいた作品。基本的な世界観は同様だが、ポセイダルの正体、一部キャラの結末などオリジナルの部分も多い。
プラモデル
本作品のプラモデルはバンダイから発売されている。
放映当時
リメイクシリーズ
2000年代になって、当時の最新技術でリメイクされた「HGHM(ハイグレードヘビーメタル)」としてシリーズ化され、1/144スケールのエルガイム、オージ、アトールの3種類が発売された。
また、同時期には100分の1スケールの「R3エルガイムMk-II」も発売された。
ゲーム
- ボードウォー・シミュレーションゲーム
- Heavymetal ヘビーメタル --- 戦闘級
- L.GAIM MARK-2エルガイムMARK-2 --- 戦闘級
- SVEETスヴェート(エキスパンションキット) --- 戦闘級
バンダイ製(現バンダイナムコゲームス)
- 重戦機エルガイム --- 1985年5月発売。FM-7用・X1用がテープ版4,800円、PC-8801用がFD版6,800円。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 第4次スーパーロボット大戦S
- スーパーロボット大戦F
- スーパーロボット大戦F完結編
- スーパーロボット大戦COMPACT
- スーパーロボット大戦GC
- スーパーロボット大戦XO
- バトルロボット烈伝
- リアルロボット戦線
- Another Century's Episode
- Another Century's Episode 2
- Another Century's Episode Portable
- サンライズ英雄譚(サンライズ英雄譚R)
- サンライズ英雄譚2
- SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚
ドラマCD
- サンライズワールド〜オープン前夜、キャラ大混乱!!〜
- サンライズラヂオからのドラマCDでガンダムシリーズや勇者シリーズなどのキャラが出演。リリス、レッシィ、ギャブレーも出演。
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:ファイブスター物語- ↑ ザテレビジョン別冊・重戦機エルガイム-2
- ↑ 「アニメック」誌より
- ↑ 双葉社刊 重戦機エルガイム大全より
- ↑ 漫画情報誌「コミッカーズ」1997年8月号
- ↑ 『Ζガンダム』LDBOX ライナーノートより。
- ↑ 6.0 6.1 バンダイ「魂SPEC XS-10 エルガイム」付属説明書・機体解説より。
- ↑ このほか第12話に限りリリス・ファウも一時的に操縦した。
- ↑ 放映終了後に発売された設定資料集ではバスターランチャーは使えないとなっているが、第36話と第38話でリィリィが使用している。
- ↑ ただしナレーション上では“プリャーモ・スキャンダル”と説明。
- ↑ これ以降からサブタイトルの背景が変更され(第1話 - 第25話:宇宙 → 第26話 - 第54話:エルガイムMK-IIの頭部のアップ)、第54話までサブタイトルの画面表示時に話数が表示されなくなる。
- ↑ (時差ネットで放送していた)北陸放送では、この回でネット打ち切り
- ↑ ナレーションでは“ドリーマーズアゲイン”と発音している。