虹彩異色症

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オッドアイの猫(白猫
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虹彩異色症のヒト
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虹彩異色症のヒト
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オッドアイにおける赤目現象の一例

虹彩異色症(こうさいいしょくしょう、heterochromia iridis)は、左右の虹彩の色が異なる、もしくは、一方のの虹彩の一部が変色する形質のこと。

概要

バイアイ(bi-eye、片青眼)やオッドアイ (odd-eyes) も虹彩異色を表す言葉として使われることがあり、特に動物に対して使われることが多い。また、名称だけでなく発症割合としても、ヒトよりもイヌネコが発症する場合が多い(ネコについては別項「オッドアイ (ネコ)」を参照のこと)。

異色症Heterochromiaヘテロクロミア)だけでも虹彩の異常を指す場合がある。

ネコの場合、日本では、一方が黄色の色)、他方が色の虹彩を持つ場合、金目銀目とも呼ばれる。白猫に多く発症し、青色の側に聴覚障害を併発している場合もある。タイ王国では「白い宝石」を意味する「カオマニー (Kaomani)」の名で呼ばれ、については特に「ダイヤモンドの瞳」と称される。なお、イヌの場合、シベリアンハスキーに限っては虹彩異常ではない。

ヒトの場合は、先天的な特徴として現れるほか、ワールデンブルグ症候群まだら症テンプレート:仮リンク等の遺伝子疾患後天的にはホルネル症候群虹彩毛様体炎緑内障、または、虹彩萎縮や、事故による虹彩の損傷等の要因によって現れる。

テンプレート:Anchor虹彩異色症の著名人一覧

生まれの早い者から順に記載する。英語版「List of people with heterochromia」も参照のこと。

近世以前
「一眼は夜の暗闇を、一眼は空の青を抱く」[1]という伝承に基づき、虹彩の色はブラウン(濃褐色)ブルー(青色)であったと考えられる。古代ギリシア人紀元前356年生まれ。[2][3]
近代以降
ファイル:Duncan Jones and David Bowie at the premiere of Moon.jpg
デヴィッド・ボウイ(左にいる息子のダンカン・ジョーンズとは左だけ違っている)
後天性(事故が原因)。右眼はブルー(青色)、左眼は瞳孔が開いたままになりヘーゼル(淡褐色)に見える。イギリス人。

テンプレート:Anchors創作作品における描写

サブカルチャーの創作作品(小説漫画アニメゲーム等々のフィクション作品)では、登場するキャラクター(ヒトに限定しない)の身体的特徴として、虹彩異色症、あるいはそれに似た、左右の眼で虹彩の色が異なる容姿を与えられることがある。現実のヒトには稀な症例であるが、このようなキャラクター設定はしばしば好んで用いられる傾向にあり[4]、多くの作品に登場している。

このようなキャラクター設定は頻用されるあまり、「オリジナリティの無い設定の一例」とみなされることもある。例えば2001年開催の第6回スニーカー大賞の文学賞応募作品では、5篇に1篇は左右の瞳の色が異なる人物が登場する作品であったとされ、これに関して編集部からの批判的なコメントが寄せられている[5]。一方で、漫画原作者でもある評論家大塚英志は、自著でこうした批判に反論し[4]、このような人気のある設定は、物語上不可欠な要素として活かせているか否かを批評の争点にすべきだと説いている[6][注 1]

脚注

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注釈

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出典

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参考文献

関連作品

関連項目

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外部リンク

  • テンプレート:Cite web
  • Ashrafian H. "The death of Alexander the Great--a spinal twist of fate." J Hist Neurosci. 2004 Jun;13(2):138-42. PMID 15370319.
  • Pearce, John M. S., "Fragments of Neurological History". Imperial College Press: 2003, p. 248. ISBN 978-1-8609-4338-6
  • 4.0 4.1 テンプレート:Harvnb
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