キーファー・サザーランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:ActorActress キーファー・ウィリアム・フレデリック・デンプシー・ジョージ・ルーファス・サザーランドKiefer William Frederick Dempsey George Rufus Sutherland, 1966年12月21日 - )はカナダ俳優プロデューサーである。イギリスロンドン出身。アメリカ合衆国でも活動。

プロフィール

履歴

父親は俳優のドナルド・サザーランド、母親は女優のシャーリー・ダグラス(ともにカナダ国籍[1])。祖父はカナダサスカチュワン州の元知事トミー・ダグラス[1]。両親が働いていたロンドンで生まれ、彼より7分後に生まれた双子の妹がいる。キーファーの名はアメリカ生まれの作家、監督ウォーレン・キーファーにちなんで名付けられた。ウォーレン・キーファーはロレンツォ・サバティーニ [2] と名乗り、ドナルド・サザーランドの初出演映画であるイタリアの低予算ホラー映画''生ける屍の城 (Il castello dei morti vivi)で監督を務めた[3][4]。一時期、カリフォルニア州コロナ市に住んでいたが[1][5]、1970年の両親の離婚後、母とともにカナダトロントへ移住し[1][5]カトリック系学校に通った。

Crescent Town Elementary Schoolに通い、その後St. Clair Junior High East York、John G. Althouse Middle Schoolに通った。

高校はSt. Andrew's College、Martingrove Collegiate Institute、Harbord Collegiate Institute、Silverthorn Collegiate Institute, Malvern Collegiate Institute、Annex Village Campusなどを転々とした。

その後、London(Ontario)のRegina Mundi Catholic Collegeに通い、 Sir Frederick Banting Secondary Schoolで週末に演技レッスンを受けた。

子役としてテレビなどに出演し1983年、本格的に映画デビュー。『スタンド・バイ・ミー』で一躍有名となるも役に恵まれない時期が続いた。『ダークシティ』ダニエル・P・シュレーバー博士役(1998年)では、「出演依頼は父への間違いだと思った」とコメンタリーで語っている。

その後、『24 -TWENTY FOUR-』の主人公ジャック・バウアー[6]で復活し、2006年エミー賞ドラマ部門で主演男優賞を受賞。

『24』に出演中の2001年以降は、テレビ・シーズンの撮影がオフになる春から初夏にかけて映画撮影のスケジュールを組むことにより、ほぼ毎年1本のペースで映画出演も続けた。

現在は製作や監督も手がけ、ロサンゼルス在住。また、モンタナ州牧場を所有している[7][5]

現在は、2012年に放送が始まった『TOUCH/タッチ』に主演中で、製作総指揮にも名を連ねている。

2005年11月24日、初来日[8]

結婚・離婚歴

これまで2度結婚し離婚している。最初の妻はロックバンド シカゴのギタリストで事故死したテリー・キャスの未亡人キャメリア・キャスで、女児(サラ・ジュード)をもうける。1996年にエリザベス・ケリー・ウィンと結婚したが1999年より別居し、2009年に離婚が成立した[9]。義理の娘もおり、2005年の二月にサザーランドの義理の孫を産んだ。

24 -TWENTY FOUR-』で自身の娘サラ(現在は女優として活動している)をADとして起用するも態度が悪く、父親であるサザーランド自身が解雇した[10]

フラットライナーズ』で共演したジュリア・ロバーツとも婚約していたが、挙式の3日前(1991年)に破局した[1][5]

エピソード

  • 俳優のロバート・ダウニー・Jr(『1969』(1988年)で共演)や女優のサラ・ジェシカ・パーカーらとルームメイトだった事がある。『ジミー・キンメル・ライブ!』においてサザーランドが、「1980年代にロサンゼルスで3年間同居していた」と明かしている。また「売れっ子俳優ばかりだったので同居中一度も家賃を払わなかった」とも。

金銭

2006年4月、『24 TWENTY FOUR』の第5シーズン終了後、さらに3年間の出演契約をしたことがわかった。この3年契約は出演料だけで4000万ドルと推定され、テレビドラマでは最も高額な出演料の上位にランクインされる[11]

2009年8月、『24 -TWENTY FOUR-』の出演料が1話につき、33万ポンド(日本円で約5200万円)で米テレビドラマに出演している俳優の中で最も高額の出演料をもらっている俳優になることがわかった[12]

2009年11月、経済誌『フォーブス』が「アメリカのテレビ界で最も稼いでいる男性」のランキングを発表し、2008年6月から2009年6月までの収入が1,300万ドル(日本円で約11億7,000万円)で7位にランクインした[13]

2010年3月、『ニューヨーク・デイリーニュース』紙によると、太っ腹なチップを残すセレブとして過去にバーの客全員に酒を振舞い、500ドル(約4万5000円)を支払った上に200ドル(約1万8000円)のチップをスタッフに手渡したことがわかった[14]

2011年8月、米『テレビガイド』誌が「テレビ界の出演料」を発表し、新しいドラマのギャラを1エピソード22万5,000ドル(日本円で約1,710万円)で契約したことがわかった[15]

不祥事

2007年9月25日ロサンゼルス市内で飲酒運転により逮捕され、48時間拘留[1][5][16]。『24 -TWENTY FOUR-』を放映するFOX主催のパーティーからの帰途で、保釈金約300万円を支払い釈放。以前も飲酒運転容疑で逮捕、保護観察処分中だった。2007年10月10日司法取引に応じ禁固48日間の実刑、同年12月、判決下る。米国脚本家組合によるストライキの影響で『24 -TWENTY FOUR-』放映が無期限延期になり、刑は12月5日から2008年1月21日に執行。収監中、洗濯や掃除業務を行い模範囚として過ごす。後にテレビ番組などで自らの獄中でのエピソードを披露。

飲酒にまつわるゴシップが多く報道されている。

2009年5月7日、パーティの席でプロエンザ・スクーラーのファッションデザイナー、ジャック・マッコローがブルック・シールズにぶつかり転倒させた事に立腹、マッコローへ頭突きして顔を切傷させ暴行傷害罪で逮捕[1][5]。「ジャック・バウアー捜査官、またも逮捕される」と報じたメディアもある。

出演作品

映画

公開年 邦題
原題
役名 備考
1983 ニール・サイモンの キャッシュマン
Max Dugan Returns
ビル
1985 キーファー・サザーランドの ベイ・ボーイ
The Bay Boy
ドナルド・キャンベル
1986 ロンリー・ブラッド
At Close Range
ティム
ザ・ブラザーフッド
The Brotherhood of Justice
ヴィクター テレビ映画
スタンド・バイ・ミー
Stand by Me
エース・メリル
1987 ロストボーイ
The Lost Boys
デイヴィッド
プロミスト・ランド/ 青春の絆
Promised Land
ダニー・リヴァース
ダブルトリック 謎のアリバイを追え!
The Killing Time
ストレンジャー
クレイジームーン 恋する予感
Crazy Moon
ブルックス
1988 再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ
Bright Lights, Big City
テッド
ヤングガン
Young Guns
ドク・スカーロック
1969
1969
スコット
1989 レネゲイズ
Renegades
バスター・マクヘンリー
1990 フラッシュバック
Flashback
ジョン
ハマースミスの6日間
Chicago Joe and the Showgirl
カール
ヤングガン2
Young Guns II
ドク・スカーロック
フラットライナーズ
Flatliners
ネルソン
1992 ドク・ソルジャー 白い戦場
Article 99
ピーター・モーガン
ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間
Twin Peaks: Fire Walk with Me
サム・スタンリー
ア・フュー・グッドメン
A Few Good Men
ジョナサン・ケンドリック
1993 失踪 妄想は究極の凶器
The Vanishing
ジェフ・ハリマン
要塞監獄 プリズナー107
Last Light
デンヴァー・ベイリス テレビ映画
監督・出演
三銃士
The Three Musketeers
アトス
1994 カーボーイ・ウェイ / 荒野のヒーローN.Y.へ行く
Cowboy Way
ソニー
1996 ヒッチャー95
Hourglass
クレジットなし
連鎖犯罪 逃げられない女
Freeway
ボブ
レイジング・ブレット 復讐の銃弾
Eye for an Eye
ロバート
評決のとき
A Time to Kill
フレディー・リー・コブ
フランキー・ザ・フライ
The Last Days of Frankie the Fly
ジョーイ
1997 気まぐれな狂気
Truth or Consequences, N.M.
カーティス 監督・出演
アミテージ・ザ・サード POLY-MATRIX
Armitage III: Poly Matrix
ロス・シリバス 声の出演
1998 ダークシティ
Dark City
ダニエル・P・シュレーバー博士
グリーンズ
A Soldier's Sweetheart
赤い標的
Break Up
ジョン・ボックス
乱気流/グランド・コントロール
Ground Control
ジャック・ハリス
2000 美しき家政婦 ウーマン・ウォンテッド
Woman Wanted
ウェンデル・ゴダード
バロウズの妻
Beat
ウィリアム・S・バロウズ
霊視
After Alice
ミッキー・ハイデン
ヴァージン・ハンド
Picking Up the Pieces
ボボ
ダブル・テンプテーション
The Right Temptation
マイケル・ファロー=スミス
2001 エンド・オブ・オール・ウォーズ
To End All Wars
ジム・リアドン(通称ヤンカー)
2002 ワイルド・スタリオン
Dead Heat
パリー
フォーン・ブース
Phone Booth
電話の主
2003 ビハインド・ザ・レッド・ドア
Behind the Red Door
ロイ
シークレット・パラダイス
Paradise Found
ポール・ゴーギャン
2004 テイキング・ライブス
Taking Lives
ハート
2005 ファイナル・ソルジャー
River Queen
ドイル
2006 ライアンを探せ!
The Wild
サムソン 声の出演
ザ・センチネル/陰謀の星条旗
The Sentinel
デヴィッド・ブレッキンリッジ
2008 ミラーズ
Mirrors
ベン・カーソン
24 リデンプション
24: Redemption
ジャック・バウアー テレビ映画
2009 モンスターVSエイリアン
Monsters vs Aliens
W・R・モンガー 声の出演
2010 サーフィン ドッグ
Marmaduke
ボスコ 声の出演
2011 メランコリア
Melancholia
ジョン
2014 ポンペイ
Pompeii
コルヴィス元老院議員

テレビシリーズ

放映年 邦題
原題
役名 備考
1985 世にも不思議なアメージング・ストーリー
Amazing Stories
スタティック エピソードThe Mission
2001-2010 24 -TWENTY FOUR-
24
ジャック・バウアー 主演・プロデューサーも兼任
2011 The Confession -コンフェッション-
The Confession
告解者 10エピソードに出演
プロデューサーも兼任
2012- TOUCH/タッチ
Touch
マーティン・ボーム プロデューサーも兼任

その他

吹き替え

24 -TWENTY FOUR-」以降、小山力也がほぼ専属で担当している。

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:全米映画俳優組合賞男優賞 (ドラマシリーズ)
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 Hollywood Star Walk - Kiefer Sutherland Los Angeles Times 2010年2月11日付
  2. Off Screen Volume 15, Issue 12, 31 December 2011: Warren Kiefer – The Man Who Wasn’t There Retrieved 16 June 2012
  3. The Observer 30 March 2008: On the money – interview with Donald Sutherland Retrieved 16 June 2012
  4. テンプレート:IMDb name
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 5.8 Inland Empire』誌(カリフォルニア州リバーサイド郡サンバーナーディーノ郡のローカル雑誌) 2012年4月号
  6. ザ・シンプソンズ』にも、ジャック・バウアー役で声の出演をしている。
  7. 7.0 7.1 Kiefer Sutherland Loses 900K in Bum Steer Deal ABC News 2010年1月27日付
  8. テンプレート:Cite news
  9. テンプレート:Cite news
  10. テンプレート:Cite news
  11. テンプレート:Cite news
  12. テンプレート:Cite news
  13. テンプレート:Cite news
  14. テンプレート:Cite news
  15. テンプレート:Cite news
  16. テンプレート:Cite news