鵜苫駅

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ファイル:鵜苫駅駅舎裏.jpg
ホームから(2005年4月)
ファイル:Utoma eki.jpg
1978年の鵜苫駅と周囲約500m範囲。右が様似方面。元は島式ホーム1面2線であったが、上り線が様似側で切られ側線化された。その時期がかなり古いためか、この写真では判別が困難であるが、この側線は1983年の時点でも残されていた[1]。その後に撤去されて駅舎までの間がスロープ状に均された。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

鵜苫駅(うとまえき)は、北海道日高振興局様似郡様似町字鵜苫にある北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線である。電報略号ウト

歴史

駅構造

島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅。ホームは線路の南側(様似方面に向かって右手側)に存在する。転轍機を持たない棒線駅となっている[2]。かつては島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。駅舎側が上りの1番線、駅舎と反対側が下りの2番線となっていた[3]。使われなくなった駅舎側の旧1番線は、1983年(昭和58年)4月時点では交換設備運用廃止後も苫小牧方の分岐器が維持されホーム様似寄りの端までの線路が側線として残っていた[3]が、1993年(平成5年)3月までに撤去された[2]。分岐器の形状は片開き分岐であった[3]

無人駅となっている。駅舎は構内の南側に位置しホームとは通路(かつては構内踏切が存在した)で連絡している[2]有人駅時代の駅舎は改築され、ワフ29500形有蓋緩急車を改造した貨車駅舎となっている[4]。出入口扉がアルミサッシに変更されている[4]。塗色は1993年(平成5年)3月時点では水色1色であったが[5]、その後は様似中学校美術部の生徒の手による、正面側がカニタコなど[4]、線路側がなどの10種類以上の海の生物[6]のイラストになっている。

駅名の由来

当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「ウトマム・ペッ」(抱き合う川)に由来する[2][4][7]。鵜苫川が上流で日高幌別川と合流することから付けられた[2]

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は4人[3]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は18人[2]

駅周辺

隣の駅

北海道旅客鉄道
日高本線
日高幌別駅 - 鵜苫駅 - 西様似駅

脚注

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関連項目

テンプレート:日高本線
  1. 北海道690駅 小学館 昭和58年発行
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)105ページより。
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)105ページより。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)359ページより。
  5. 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)15ページより。
  6. 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)114-115ページより。
  7. 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、(2004年2月発行))103ページより。