西様似駅

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ファイル:西様似駅駅舎裏.jpg
ホームから(2005年4月)
ファイル:NishiSamani eki.jpg
1978年の西様似駅と周囲約500m範囲。右が様似方面。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

西様似駅(にしさまにえき)は、北海道日高振興局様似郡様似町西町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線である。電報略号ニサ

歴史

  • 1937年(昭和12年)8月10日 - 国有鉄道日高線浦河駅 - 様似駅間延伸開通(日高線全通)に伴い開業。一般駅
  • 1943年(昭和18年)11月1日 - 線路名を日高本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
  • 1977年(昭和52年)2月1日 - 貨物・荷物取扱い廃止。
  • 時期不詳[注 1] - 出札・改札業務を停止し旅客業務について無人(簡易委託)化。列車交換設備を有し、運転要員は継続配置。
  • 時期不詳[注 2] - 交換設備廃止、運転要員無人化。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
  • 時期不詳[注 3] - 簡易委託廃止、完全無人化。

駅構造

島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅。ホームは線路の南側(様似方面に向かって右手側)に存在する。転轍機を持たない棒線駅となっている[1]。かつては島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[2]。駅舎側が上り線、駅舎と反対側が下り線となっていた。そのほか下り線の様似方から駅舎側に分岐する行き止まりの側線を1線有していた[2]。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後は撤去された。ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲している[1]

無人駅となっており、有人駅時代の駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車を改造した貨車駅舎となっている[3]。駅舎は構内の南西側に位置しホーム西側とを結ぶ通路で連絡している[1]。尚、貨車駅舎の塗色は2003年(平成15年)に様似中学校美術部の生徒の手により[4]、正面側が虹とロケット[4]、線路側が舞い上がる風船[3]のイラストになっている。ホームは苫小牧方にスロープを有している。

駅名の由来

当駅の所在する地(様似町)の西方に位置することから[5]「西」を冠した。

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は6人[2]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は30人[1]

駅周辺

隣の駅

北海道旅客鉄道
日高本線
鵜苫駅 - 西様似駅 - 様似駅

三井軌道

かつて浦河町上杵臼地区から当駅附近へ、森林鉄道である三井軌道が運行されていた[6]。キロ程約30km。トンネルが2箇所あった。動力は内燃ディーゼル機関車、ガソリン機関車各1輌)。1日6往復の運行。三井物産が落札した森林の資源を運搬するために敷設された。しかし太平洋戦争の終戦により伐採は中止となり運行も終了、放置の後撤去された。主となる木材はミズナラで、インチ材や鉄道の枕木となった。またセンカツラベニヤ板の材料となった[7]

歴史

  • 1930年(昭和5年) - 工事着工[7]
  • 1931年(昭和6年) - 全線開通[7]
  • 1941年(昭和16年)春 - 生産量の減少に伴いディーゼル機関車が芦別森林鉄道に転出[7]
  • 1945年(昭和20年)8月頃 - 終戦のため生産中止、それいに伴い運行休止[7]
  • 時期不詳 - 廃止、撤去[7]

脚注

注釈

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出典

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関連項目

外部リンク

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)105ページより。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)105ページより。
  3. 3.0 3.1 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)115ページより。
  4. 4.0 4.1 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)359ページより。
  5. 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、(2004年2月発行))103ページより。
  6. 書籍『写真で見る北海道の鉄道(下)』(編:北海道新聞社、北海道新聞社2002年12月発行)263ページより。
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 ホームページ「浦河百話 第七八話 三井軌道物語 -森林鉄道が走った頃」より(外部リンク参照)。