高田駅 (神奈川県)

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テンプレート:駅情報 高田駅(たかたえき)は、横浜市港北区高田東三丁目にある横浜市営地下鉄グリーンラインである。 駅前には都市計画道路日吉元石川線神奈川県道102号荏田綱島線が走っており、駅前で都市計画道路宮内新横浜線と交差している。港北区の中では、日吉綱島港北ニュータウンの真ん中に位置し、当駅周辺地区は、横浜市における生活拠点に指定されている。[1][2] 駅番号はG08。ステーションカラーはきいろ[3] ゆるキャラはたかたん

駅構造

方向別単式ホーム1面1線の2層構造。地下3階が日吉方面、地下4階が中山方面になっている。 幹線道路の交差点の駅で下水管等の既存の埋設物の影響で用地確保に難航したため、出入口のみ地上に出ており、ホームも上下に分かれ、グリーンラインで一番地下に深い駅となっている。[4]

また、エレベーター等が設置されており、バリアフリーに配慮した構造となっている。[5]

ホーム 路線 行先
高田駅プラットホーム
1 テンプレート:Colorグリーンライン センター北中山方面
2 テンプレート:Colorグリーンライン 日吉方面
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記載している。

利用状況

開業以来の1日平均乗車人員推移は下記の通り。(降車客含まず) 開業以来年平均二桁以上の伸びを示し、右肩上がりで増加しつつある。

年度 1日平均
乗車人員[6]
2007年 19,834 [注 1]
2008年 4,314
2009年 4,950
2010年 5,621
2011年 5,791
2012年 6,180
2013年 6,808
2014年 7,190 [注 2]

駅周辺

出口1(高田東ニ・三丁目方面)前に高田駅前広場が設けられている。3つのバス乗り場のあるバスターミナルと、タクシー乗り場、身体障害者送迎スペースが整備されている。また、ターミナル内への一般車両の乗り入れが可能である。出口1駅前広場の西側、宮内新横浜線を挟んだ正面には市営の駐輪場が整備されている。出口2,3は、都市計画道路日吉元石川線に出る。
ファイル:ヨコハマヒザクラ.jpg
ヨコハマヒザクラ誕生の地高田
駅周辺は主に閑静な住宅街である。東西に綱島日吉港北ニュータウン、南北に新横浜、武蔵新城へ抜ける県道(但し新横浜方向は整備中)が走り、第三京浜都筑インターにも近く、元々東急沿線でもバス便の多い横浜市屈指の人口密度のエリアであったが、地下鉄駅ができ、直通4分の日吉駅東急目黒線が延伸して始発駅になったため座っての通勤が容易になり、さらに東急東横線副都心線と直通、今後神奈川東部方面線が計画されたことで、電車でも車でも都内、横浜・新横浜都心に通勤利用しやすいベッドタウンとしての環境が整っている。「日吉」「綱島」「港北ニュータウン」の商業地の真ん中、電車道路バスの交差するエリアで、横浜市では菊名駅と並び「生活拠点」(交通の結節点及び地域に身近な拠点として、商店街を中心に商業、生活サービス機能を充実させる地区プラン策定候補地)に位置付けられている街である。東急東横線の日吉駅からは、松の川緑道で高田の丘の上の高田天満宮、横浜七福神の一つ興禅寺の辺りまで、自然を感じられる平坦な遊歩道が伸びており、市民の散歩道となっている。「ヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)」誕生の地でもあり、春は桜が美しい。また、晴れた日には富士山が見渡せる早渕川[7]沿いにも緑や白鷺、鯉等の野鳥、魚、亀等の動植物が生息する自然と風と光溢れる散歩道、サイクリングロードがあり、センター北から綱島へはジョギングコースとなっている。駅から北の高田天満宮近く高田の丘北部では「恵みの里」候補地で隠れた夜景スポット、農業振興地域、高田小中学校のあるエリアであるが、それより南部は高度経済成長期以降古くからの低層住宅地域が世代交代により戸建分譲されつつある。

一方南側グリーンラインが地下を走る日吉元石川線沿いの準工業地域、準住居地域は2008年の地下鉄駅開設以降マンション、商業施設、戸建に転化、開発されつつあるが、中小零細工場、企業、駐車場もまだ点在する。さらに今後数年内に早渕川宮内新横浜線の橋梁がかかる予定であり[8]、幹線道路沿いに地下鉄駅からダイレクトに新吉田地区北部、新羽を経由、新横浜に行くことができる予定で、マンション開発され人口増加が予定されている。一方高田駅から北へは、渋滞著しい綱島街道の代替として宮内新横浜線が多摩川大橋経由東京目黒通りまで一本で延伸予定であるが、現在事業中である。港北区の中では、日吉綱島港北ニュータウンに囲まれており、第三京浜道路都筑インター、あざみ野たまプラーザ二子玉川元住吉武蔵小杉新横浜横浜川崎に近く、モザイクモール港北ノースポート・モール港北東急S.C.日吉東急avenueららぽーと横浜ラゾーナ川崎トレッサ横浜イケア港北等の新しい大規模商業施設にも近く、交通の便が良く自然が残っている上質な住宅地の割に比較的地価の安い地域だったが、地下鉄駅ができてからは人気上昇に伴い高騰している。東京カンテイの調査では高田駅開設前後一年で中古マンションの取引価格が11.2%上昇している。[9]また、高田駅前は日吉元石川線宮内新横浜線(一部整備中2015年から橋梁着工予定)が交差する箇所であり、高田駅から新吉田までの開発は横浜市への届出が必要なエリアである。また、駅前から高田ポンプ場までの320mについては、新横浜新羽駅同様ゲリラ豪雨対策として、内径4,000mmの世界最大規模の北綱島第二幹線雨水管埋設工事対策済である。[10][11]

ファイル:早渕川.jpg
1級河川早渕川
駅周辺は元々東急バス便中心の東急沿線住宅地だったこともあり、人口の割に「天満宮通り商店街」以外名前のついた商店街らしい商店街がなく、コンビニエンスストアの多い永らく買い物不便地域であったが、2008年の駅開設以降、交通の便が非常に良くなり、また両隣の駅が市街化調整区域と低層住宅地域ということもあり、高田中央商工会の活動や、駅前の横浜銀行や医療モール、マザーズ高田産医院、等生活に必要な施設が出来始めると、スーパー三徳高田店、オーケーストア新吉田店、まいばすけっと高田駅前店、トヨタレンタカー高田駅前店、オリックスレンタカー高田駅前店、クリエイトSD港北高田店、島忠ホームズ港北高田店等大手資本による出店が始まりつつある他、レストランでも「天然鰻 しま村」が2011年ミシュランで星を獲得する他、横浜市林文子横浜市長による待機児童ゼロ実現でベビーカーを押す世代の流入が増え、保育園の新設が相次ぐ等大きな変化が起こりつつある。
ファイル:興禅寺.jpg
853年創建の横浜七福神興禅寺

周辺施設

テンプレート:Col

主な企業

  • 株式会社トーエル本社[12]
  • フォルム株式会社本社[13]
  • 日本サーモ株式会社本社[14]
  • 大森電機工業株式会社本社[15]
  • 日本スピン株式会社本社[16]
  • JRC特機株式会社本社[17]
  • 日本無線株式会社神奈川営業所[18]
  • 株式会社シノザワ本社[19]
  • 株式会社オースズ[20]
  • 大同メタル工業東京工場(2008年(平成20年)閉鎖、2013年(平成25年)解体。→2014年3月島忠ホームズ港北高田店着工12月4日オープン予定。[21]
  • 中央リネンサプライ横浜工場

買物・食事

【買物】 テンプレート:Col

【食事】 テンプレート:Col

周辺道路


周辺人口

高田駅から半径750m(徒歩10分圏)の人口は以下の通り。増加傾向にある。

住所 世帯数 人口
高田駅周辺人口
高田東一丁目 1,240 2,371
高田東二丁目 619 1,309
高田東三丁目 992 2,189
高田東四丁目 1,126 2,233
高田西一丁目 953 2,130
高田西二丁目 696 1,455
高田西三丁目 619 1,309
高田西四丁目 936 2,168
高田西五丁目 787 1,791
高田町 316 769
新吉田東一丁目 1,628 3,474
新吉田東二丁目 974 2,236
新吉田東三丁目 1,013 2,387
新吉田町 2,055 4,418
  • 高田町東西計 8,379世帯 18,030人
  • 新吉田町東三丁目迄 5,670世帯 12,515人
  • 高田新吉田東一二三丁目計 14,049世帯 30,545人

(横浜市政策局総務部統計情報課 港北区町別世帯と人口より 平成26年5月31日現在)[22] 住民意識については「港北区わかりマス地域別シート高田地区」参照のこと[23]

路線バス

バスターミナル内には、1〜3番乗り場が設置されており、東急バスの下記路線が乗り入れている。このバスターミナルの名称は「高田駅」である。[24] また、県道荏田綱島線(日吉元石川線)沿いの出口2前(高田西二・三丁目方面)及び出口3(早渕川方面)から日吉寄り約60mの位置に「高田駅前」バス停がある。

「高田駅」・「高田駅前」共に停車するバスは、[日41](日吉駅東口〜高田駅)と[城01](綱島駅新城駅前)の2系統のみである。高田駅周辺は古くからバス停便数ともに多く、坂も多いため、地下鉄駅開設後も日吉綱島からのバスが近くて便利であるため高齢者中心に利用者が多い。

停留所名 乗場 系統 主要経由地 行先
高田駅
(バスターミナル)
1番 城01 蟹ヶ谷・千年 新城駅前
- 蟹ヶ谷
2番 日41 日吉元石川線入口・北綱島 日吉駅東口
3番 城01 吉田橋 綱島駅
高田駅前
出口2側
【日吉・綱島方面】
日40 日吉元石川線入口・北綱島 日吉駅東口
日吉駅
日41 日吉駅東口
綱44 吉田橋 綱島駅
綱45
綱47
綱48
綱49
綱50
城01
出口3側
【東山田駅・道中坂下方面】
綱44 道中坂下・横浜市歴史博物館前 江田駅
綱45 道中坂下・センター南駅
綱47 道中坂下・勝田団地 新羽営業所
綱48 道中坂下 勝田折返所
綱49 道中坂下・勝田 センター南駅
日40 東山田駅・長泉寺 東山田営業所
日41 - 高田駅
城01 蟹ヶ谷・千年 新城駅前
- 蟹ヶ谷

歴史と文化

駅名の由来と歴史

古くは都筑郡高田村で、1889年新田村が合併成立した際、大字高田が設けられた。1939年横浜市編入の際に大字高田は港北区高田町となった。

グリーンラインの駅名は所在地名を基本としていたため、仮称は高田町(たかたちょう)駅であった。しかし、1998年に駅設置予定地が高田東に住居表示変更したため、名称の一部が共通する周辺地名(高田町・高田西)も勘案して高田(たかた)駅となった[25]。 なお、地名「高田」は「たかだ」と読む場合もあるが、横浜では「山田」を「やまた」、「中田」を「なかた」、「高田」を「たかた」と濁点無しで呼ぶことが多いため、駅名は濁点無しで「たかた」となった。(例外)「高田中央病院」「高田地域ケアプラザ」、個別マンション名、企業名、会話では「たかだ」と濁る場合もある。 また、「高田駅」は「~前」(例:市役所前駅)を除いた一番多い駅名となっており、その中で一番乗降者数の多い駅となっている。ちなみに、読み仮名が同じで一番多い駅名は「白石駅」である。 上記により、店舗やマンション名などはブランド名に続けて古くは「高田町」、現在は区別しやすいように「港北高田」、もしくは単に「高田」、「高田駅前」とすることが一般的であるが、住民の意識は場所により、「日吉または綱島の奥座敷」であり、住所は高田でも「日吉」「綱島」を名乗っている店舗物件が多数ある。

なお、高田駅周辺の歴史は古い。住民の意向で弥生時代から人々が暮らしてきた寺谷戸遺跡高田中学校を建設している。高田小学校付近は「天神原(てんじんつばら)」と呼ばれている。また、200m東南には「天神社」があり、この一帯には、南北朝時代の武将・桃井播磨守直常の居館があったとされる(『新編武蔵国風土記稿』)。ただし、伝承地もハッキリせず、現在、地元でも伝承は途絶えてしまったという(『日本城郭大系』)。 街道が網の目のように走る高田町の高台に位置し、要害の地形ではあるが、何ら遺構は期待できない。近くの興禅寺は、桃井直常が再興した古刹とされ、文保二年(1318)彼が寄進したとされる石幢六地蔵も残る。 また身近なところで鎌倉時代後期の高田天満宮の建立由来として、以下の記録がある。「後醍醐天皇御世正中二年(1325)五月二十五日夜申酉(西南西)の方角より光物が現れしきりに振動した。夜に至るも四方を昼夜の如くに明るく、遂に当地の山中に鎮まり昼夜を問わず雷光乱れ飛び、人々は近づく事ができなかった。この時子蛇が梅の若木の下に現れ、異香を放ちその様子は観世音菩薩が天神として垂迹したかのように思われた。興禅寺の弁殊法印これこそ衆生済度の方便、大慈悲なりと感じ先達となって榊の枝を取り前に置くと、子蛇は榊枝の先に留った。 領主桃井播磨守直常はこの様子を感じ入り社殿を建立して一帯の氏神と為した。」(高田天満宮由緒掲示より) 高田の神社は,菅原道真公を祭る天満宮であり,公は学問の神である。天満宮は,梅とはなじみの深いものがあるので,1874年「高田学舎」の歴史を持つ高田小学校の校章は梅をかたどり中央に高田を配してある。高田小学校から分校した高田東小学校出身の有名人に、俳優の谷原章介氏がいる。 2013年テレビ神奈川の番組「サクサク」の「みんなでうたおうZ」で♪高田のうたが作詞作曲放映されている。[26] なお、MAXのスペインのカバー曲「TACATA’」[27]を流しているバーが多いが、駅名とは関係はない。

ゆるキャラ「たかたん」

横浜市港北区高田地区に住んでる妖精「たかたん」。

ファイル:Takatan.jpg
港北区高田のゆるキャラ「たかたん」

隣の駅

横浜市営地下鉄
テンプレート:Colorグリーンライン(4号線)
G07 東山田駅 - G08 高田駅 - G09 日吉本町駅

脚注

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注釈

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出典

テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister テンプレート:横浜市営地下鉄グリーンライン

  1. 港北区の将来都市像 http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/suisin/kikaku/housin/soan-02toshizo.pdf
  2. まちづくりの基本理念 http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/suisin/kikaku/housin/rinen.html
  3. 横浜市交通局Q&A http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kids/hushigi/q03.html
  4. 横浜市交通局Q&A http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/kids/hushigi/q07.html
  5. 地下鉄構内図高田駅 http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/sub/kounaizu/g08.html
  6. 横浜市統計ポータル http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/index2.html#3
  7. 早渕川のすべて http://www.city.yokohama.lg.jp/tsuzuki/kusei/kikaku/toppage0.html
  8. 宮内新横浜線整備事業資料1 http://www.city.yokohama.lg.jp/doro/kensetsu/miyashin/shinyoshidatakata/download/130202siryou.pdf
  9. 東京カンテイ調査 http://www.homeguide.co.jp/book/201212/sumikae49.html
  10. タウンニュース http://www.townnews.co.jp/0103/i/2010/09/30/70760.html
  11. JSTT現場見学レポート http://www.jstt.jp/pdf/k74PDF/88.pdf
  12. トーエル http://www.toell.co.jp/
  13. フォルム株式会社 http://www.form-ltd.co.jp/index.html
  14. 日本サーモ株式会社 http://www.nippon-thermo.co.jp/profiles/index.html
  15. 大森電機工業株式会社 http://www.oomori.co.jp/index.html
  16. 日本スピン株式会社 http://www.nihon-supin-jp.com/
  17. JRC特機株式会社 http://www.jrctokki.co.jp/index.html
  18. 日本無線株式会社 http://www.jrc.co.jp/jp/index.html
  19. 株式会社シノザワ http://www.shinozawa.co.jp/
  20. 株式会社オースズ http://www.ohsuzu.co.jp/index2.html
  21. 経済産業省大規模店舗立地法第五条一項http://www.meti.go.jp/policy/economy/distribution/daikibo/downloadfiles/ritti_todogai_5_26fy.xlsx
  22. 港北区町別世帯と人口 http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/jinko/cho/new/kohoku.html
  23. 北区わかりマス地域別シート高田地区 http://www.city.yokohama.lg.jp/kohoku/sinkou/wakarimasu/pdf/takata-all.pdf
  24. 東急バス時刻表 http://www.tokyubus.co.jp/jikoku/dia/cgi/search_route.cgi?stcode=1765508
  25. テンプレート:Cite web
  26. ♪高田のうた http://www.dailymotion.com/video/xylox4_sak2-13-03-29-3-%25E3%2581%25BF%25E3%2582%2593%25E3%2581%25AA%25E3%2581%25A7%25E3%2581%2586%25E3%2581%259F%25E3%2581%258A%25E3%2581%2586z-%25E9%25AB%2598%25E7%2594%25B0%25E3%2581%25AE%25E3%2581%2586%25E3%2581%259F_shortfilms
  27. TACATA http://m.youtube.com/watch?v=DWDCWKFVoJI


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