神奈川中央交通相模原営業所三ヶ木操車所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記

神奈川中央交通相模原営業所三ヶ木操車所・城山操車所(かながわちゅうおうこうつうさがみはらえいぎょうしょ みかげそうしゃじょ・しろやまそうしゃじょ)とは、神奈川中央交通相模原営業所が所管している神奈川県相模原市緑区三ヶ木331に所在する操車所である。

以前、三ヶ木操車所は津久井営業所(つくいえいぎょうしょ)という独立した営業所で、城山操車所は津久井営業所に所属した操車所であったが、2005年平成17年)4月16日に所管する車両・路線全ての運行管理を津久井神奈交バス津久井営業所へ委託し、これに伴い相模原営業所が所管する操車所へ組織変更された。現在、三ヶ木操車所は相模原市緑区内全域および町田市堺地域の、城山操車所は町田市堺地域と相模原市緑区内のうち城山地区の路線を担当している。

なお、ここでは津久井神奈交バス津久井営業所の所管路線についても併せて記述する。

所属車両の社番に付けられる営業所の略号は、津久井営業所時代から引き続けて「」である。神奈交バスの自社所有車は「T-」となる。

所在地

  • 三ヶ木操車所・津久井神奈交バス津久井営業所
  • 城山操車所・津久井神奈交バス津久井営業所城山操車所
    • 相模原市緑区城山
    • 最寄のバス停
      城山(橋14など)

沿革

  • 1944年昭和19年)6月16日:中野営業所として開設(当時は神奈川中央乗合自動車)。
  • 1960年(昭和35年)7月1日:津久井営業所に改称。
  • 1963年(昭和38年)12月13日津久井郡津久井町三ヶ木に移転。
  • 1987年(昭和62年)12月21日:営業所改築が終了。
  • 1989年平成元年)12月4日:管内全路線でバスカード利用開始。
  • 1996年(平成8年)8月1日:管内全路線でバス共通カードに対応。
  • 1998年(平成10年)3月:路線バス車内で、傘の販売を開始。
  • 2004年(平成16年)9月27日:大規模な路線再編が行われる。詳細は2004年の廃止路線を参照。
  • 2005年(平成17年)4月16日:相模原営業所に統合となり、全ての路線・車両を子会社の津久井神奈交バスへ管理委託する。
  • 2008年(平成20年)10月13日:後述の一部路線を除き、全線でPASMOSuicaが使用開始となる。
  • 2010年(平成22年)12月13日:バス停留所の移設と廃止。串川診療所前の三ヶ木方面・長竹クラブ前・串川橋の各バス停留所は三ヶ木方面に移設、串川診療所前の半原・橋本方面は串川橋方面に移設、串川郵便局・長竹の各バス停留所は廃止[1]
  • 2013年(平成25年)10月28日:やまなみ温泉・篠原発着路線を除く全路線で、乗降方法を「中乗り・前降り」に変更[2]

現行路線

橋本駅 - 久保沢 - 三ヶ木方面

ファイル:PJ-MP35JM Kanachu Tsu040 ShiroramaDam.jpg
橋01 城山大橋(城山ダム)にて
  • 橋01:橋本駅 - 二本松 - 久保沢 - 都井沢 - 相模中野 - 三ヶ木
  • 橋01:三ヶ木 → 相模中野 → 久保沢 → 二本松 → 橋本駅南口
  • 橋50:橋本駅 - 二本松 - 久保沢 - 若葉台住宅 - 相模中野 - 三ヶ木(深夜バスのみ)

橋本駅と津久井地区の中心とを結ぶ幹線的な路線である。橋本駅近辺と相模中野近辺を除き、国道413号を走行する。なお、朝は出庫回送の客扱いも兼ねて橋本駅南口行きが存在する。国鉄分割民営化前の頃にはこの路線で連絡運輸を取り扱っていた。路線名は「中野線」となっていたが、これは橋本 - 久保沢 - 相模中野間の路線名称で、橋01の経路が該当する。国鉄との接続駅は橋本駅だった。途中バス停の相模中野が旧国名を冠しているのは、この連絡運輸の名残である。

橋本駅 - 新小倉橋 - 三ヶ木方面

  • 橋03:橋本駅 - 二本松 - 城山総合事務所入口 - 向原北 - (新小倉橋) - 根小屋中野 - 金原 - 沼 - 関 - 三ヶ木

2004年(平成16年)9月27日の大規模路線再編時に、旧・橋03系統を経路を一部変更して新設した。旧・橋03系統が小倉橋、串川橋経由であったのに対して、本路線は新小倉橋と沼地区を経由する系統に改められた。

橋本駅 - 鳥居原ふれあいの館方面

2004年の路線再編時に、旧・橋07系統の鳥屋 - 鳥居原ふれあいの館間を延長する形で新設した。旧・橋07系統は僅かしか設定されていなかったが、本路線は路線の統合再編による影響を受けて運行本数が大幅に増加している。なお、本路線は国庫補助制度を活用して運営が行われている。また、鳥居原ふれあいの館から宮ヶ瀬までは徒歩30分程度で乗り継ぎが可能である。

橋本駅 - 若葉台住宅方面

  • 橋08:橋本駅 - 二本松 - 久保沢 - 若葉台住宅
  • 橋28:橋本駅南口 - 二本松 - 城山相原界 - 町屋本町 - かたくりの里 - 若葉台住宅

橋本駅 - 城山 - 上中沢方面

  • 橋10:橋本駅 - 二本松 - 久保沢 - 城山 - 上中沢
  • 橋14:橋本駅 - 二本松 - 久保沢 - 城山
  • 橋31:城山 → 久保沢 → 二本松 → 橋本駅南口

橋本駅と城山操車所の最寄りである城山停留所、および上中沢とを結ぶ。2004年の路線再編までは、橋10系統は橋本駅では北口ではなく南口を発着しており、橋31系統は橋本駅南口発の運行もあった。

橋本駅 - 町田市堺地域方面

  • 橋16:橋本駅 - 久保ヶ谷戸 - 相原 - 大戸橋 - 大戸
  • 橋18:橋本駅 - 二本松 - 森下 - 根岸 - 東京家政学院
  • 橋20:橋本駅 - 久保ヶ谷戸 - 相原 - 根岸 - 法政大学
  • 橋24:橋本駅 - 二本松 - 森下 - 真米 - 東京家政学院
  • 橋25:橋本駅 - 久保ヶ谷戸 - 相原 - 根岸 - 法政大学 - 大戸
  • 橋26:橋本駅 - 二本松 - 原宿 - 小松橋 - 大戸 - 大戸橋 - 法政大学

橋本駅と大戸および法政大学、東京家政学院とを結ぶ。法政大学発着と東京家政学院発着の路線は本数が少ない。また、学校の休業期間中はダイヤが大きく変わる。

橋本駅南口 - 西橋本三丁目 - 原宿五丁目・上大島方面

  • 橋27:橋本駅南口 - 緑区合同庁舎前- 西橋本三丁目 - 公園前 - 原宿五丁目
  • 橋33:橋本駅南口 - 緑区合同庁舎前- 西橋本三丁目 - 公園前 - 上の原 - 上大島

橋27.33系統は緑区合同庁舎前を経由する。なお、橋33系統の路線は、上の原までは、橋41系統と同区間路線であるが、橋41系統は相模原営業所が担当。

相原 - 町田市堺地域方面

  • 原17:相原 - 根岸 - 東京家政学院
  • 原19:相原 - 根岸 - 法政大学
  • 原19:相原 - (急行) - 法政大学
  • 原21:相原 - 根岸 - 大戸
  • 原23:相原 - 真米 - 東京家政学院
  • 原25:相原 - 根岸 - 法政大学 - 大戸
  • 原26:相原 → (急行) → 法政大学 → 法政大学経済学部前 → 法政大学体育館
    • 2004年(平成16年)9月27日:相原(相原駅最寄停留所)発のみ急行を新設。時刻表上は法政大学止まりと同じ原19系統の扱いとなっている。

相原と大戸および法政大学、東京家政学院大学とを結ぶ。法政大学発着と東京家政学院発着の路線は、学校の休業期間中はダイヤが大きく変わる。

小山小学校(町田市) - 堺中学校方面

  • 橋22:小山小学校(町田市) → 久保ヶ谷戸 → 堺中学校
    町田市立堺中学校の学区域が東西に細長く[3]、久保ヶ谷戸停留所を挟んで町田街道を直通する系統が平日朝に存在しないほか、並行の町30・町60・橋25系統が通勤通学客で混雑するため、小山小学校前発の片道のみ運行されている。スクールバス代行の系統であるため、学校行事や登校時間にあわせた運行をしているほか、神奈中公式サイトや停留所には記載されていない。方向幕は系統番号と行先が書かれた一般的な表示だが、経由表記位置に「スクールバス」と表記されている。なお、下校時刻は並行の系統が比較的混雑しない時間であることや、[町28]まちっこ・相原ルートが往復ともに運行されていることなどから、当系統の運行はない。

三ヶ木 - 三井方面

  • 三11:三ヶ木 - 桜木 - 二本木 - 尾崎記念館 - 新境橋 - 川坂 - 中野小学校前 - 日赤病院前 - 三井

2005年(平成17年)10月1日に新設された路線。

三ヶ木 - 関 - 鳥居原ふれあいの館・半原方面

  • 三51:三ヶ木 - 青山 - 関 - 串川橋 - 半原

三ヶ木から愛川町の半原を結ぶ路線バスである。2004年には神奈川県生活交通確保地域対策協議会に串川橋 - 半原間の退出意向が出されており、2004年の路線再編において廃止候補に上がった路線であった。しかし、愛川町方面から三ヶ木にある津久井高校への通学路線としての役割があったため、神奈川県の補助制度を活用して運転をつづけることとなった。三ヶ木行の一部の便は串川橋で橋07の橋本駅方面と乗継ができるようなダイヤが組まれている。つ012号車が専属で運用に付く。

  • 三53:三ヶ木 → 青山 → 関 → 鳥屋 → 鳥居原ふれあいの館
    • 2004年(平成16年)9月27日:平日三ヶ木発4本のみを(旧三53の置き換えで)新設
    2004年(平成16年)の路線再編時に本来ならば橋本駅 - 鳥居原ふれあいの館線が設定されるため廃止される見込みであったが、出庫のため事業者によって維持される系統として、三ヶ木発の数本が鳥屋 - 鳥居原ふれあいの館間が延長され、残されることとなった。なお、入庫便は営業運行されていない。

三ヶ木 - 月夜野方面

  • 三55:三ヶ木 - 青山 - 青野原 - 西野々 - 夫婦園 - 東野
  • 三56:三ヶ木 - 青山 - 青野原 - 西野々 - 夫婦園 - 東野 - 月夜野
    • 2002年(平成14年)7月15日:津久井町実験バスとして、西野々折返所で分断する。
    • 2003年(平成15年)2月3日:実験終了に伴い、三55系統と三56系統の運転を再開する。
    三ヶ木と月夜野地区を結ぶ路線である。国および県の補助金対象路線となっている。青山 - 東野 - 月夜野は自由乗降区間となっている。また、月夜野停留所は山梨県南都留郡道志村に位置するが、届出上は相模原市とされている。
    一時期、津久井町(当時)実験バスとして、西野々折返場で三56系統も含めて分断乗り継ぎになったが、現在では元に戻っている。なお、分断時の詳しい歴史は2004年の廃止路線を参照のこと。

津久井町循環バス

  • 津01:奈良井 - 川坂 - 中野小学校前 - 日赤病院前 - 土沢 - 串川診療所前 - 串川橋 - 根小屋小学校前 - 根本 - 西二条 - 日赤病院前 - 中野小学校前 - 中野上町 - 奈良井
    • 2004年(平成16年)9月27日:三井 - 小網 - 土沢 - 串川橋 - 西中野 - 功雲寺下 - 西六条 - 茅本 - 小網 - 三井の片周り運行で津久井町によって新設される。
    • 2005年(平成17年)10月1日:起終点を変更、奈良井 - 川坂 - 中野小学校前 - 日赤病院前 - 土沢 - 串川診療所前 - 串川橋 - 根本 - 西二条 - 日赤病院前 - 中野小学校前 - 中野上町 - 奈良井の片周りルートに変更される。
    2004年(平成16年)の神奈川中央交通バスの大規模再編に伴い、バス路線がなくなる地域への交通確保のため、津久井町によって設定された路線で、神奈川中央交通が受託し、旧来の路線に引き続き運行している。その後、路線の細かな見直しなどが行われている。

相模湖駅 - 三ヶ木方面

ファイル:神奈中湖28系統.jpg
湖28 千木良付近(相模原市緑区千木良)
  • 湖21:相模湖駅 - 相模湖大橋 - プレジャーフォレスト前 - 阿津 - 三ヶ木
  • 湖22:相模湖駅 - 相模湖大橋 - プレジャーフォレスト前 - 阿津 - 寸沢嵐坂上 - 三ヶ木
  • 湖28:相模湖駅 - 千木良 - 赤馬 - 桂橋 - 阿津 - 三ヶ木

相模湖駅と三ヶ木とを結ぶ。湖21系統は全区間にわたって国道412号を走行する。湖22系統も同じく国道を走行するが、途中で一旦国道を離れ寸沢嵐坂上を経由した後に再び国道に戻る。プレジャーフォレストでは、冬季期間にイルミネーションイベントが行なわれるため、期間中の一部日程では相模湖駅 - プレジャーフォレスト前間の急行便が運行される[4][5]

湖28系統は千木良まで国道20号を通り、その後県道を経て阿津から国道412号を行く。

相模湖駅 - 藤野駅方面

相模湖駅から国道20号線を走行し藤野駅まで行く路線である。これは、前述の通り八王子駅 - 上野原間の路線バスが短縮された結果である。現在では、藤野方面への路線の出入庫便の形をとっており、乗客、本数ともに非常に少ない。

相模湖駅 - 高尾山口 - 八王子駅方面

八王子駅から国道20号を西進する路線である。過去には、新宿駅から国道20号(甲州街道)を経由し相模湖駅までの運行(新宿 - 八王子間無停車)や、八王子駅から上野原(富士急山梨バスの本町三丁目付近)まで運行されていた時期もあった。また、京王バスが高尾駅 - 大平線と急行・高尾山口 - 相模湖駅線を運転していた時期があったが、1990年代から2000年代にかけて廃止されている。また、かつては神奈中と相互乗り入れで高尾駅 - 上野原間を京王バス[6]が運行していた。

当系統は、八王子市内の渋滞およびハイキングに適した季節においては、国道20号線が片側1車線であることから渋滞しやすい箇所を多く抱えており、定時運行がままならないときがある。多摩営業所担当の八王子駅から片倉台・橋本駅方面の路線(現在の八77系統が相当)が2010年11月20日から八王子駅南口発着に変更されたため、八07系統は八王子駅北口を発着し、かつ西東京バスの営業エリアを運行する唯一の神奈中バス路線になっている。運行本数は、1日3本(平日のみ最終1往復は高尾山口発着の湖29系統となる)の運転であるが、高尾山口 - 大垂水においてはハイカーの利用が、千木良 - 相模湖駅間では通勤・通学客などの利用が見られる。

藤野駅発着路線

  • 野08:藤野駅 - 陣馬登山口 - 上河原 - 和田
    藤野駅から一路北を目指す路線である。道路は大部分が改良されているものの、いまだに狭隘な区間が一部残っている。
  • 野05:藤野駅 - 山口原 - 馬本 - 大鐘 - 奥牧野
  • 野11:藤野駅 - 山口原 - 馬本 - やまなみ温泉
  • 野12:藤野駅 - 山口原 - 馬本 - やまなみ温泉 - 大鐘 - 奥牧野
    • 2001年(平成13年)9月1日:大久和をやまなみ温泉に改称する。
    藤野駅からやまなみ温泉方面に向かう路線である。2001年(平成13年)9月に藤野駅発着路線が多数廃止された中でも運行が継続されたのが、野05および野11系統である。なお、野05系統は一部便のみやまなみ温泉を経由する(やまなみ温泉経由便の車両の行先表示には、現在は独立した系統番号・野12と表示されている)。やまなみ温泉では下記の路線に乗り継ぐことができ、一部の便においてはさらに東野より先の月夜野方面への接続がある。

その他旧・藤野町内路線

  • や01:やまなみ温泉 - 奥相模湖 - 東野
  • や02:やまなみ温泉 - 中尾日向 - 釜の沢 - 篠原
  • や03:やまなみ温泉 - いやしの湯 - 東野
  • 篠01:篠原 → 釜の沢 → 新和田 → 赤沢
    • 2007年(平成19年)3月11日 津久井神奈交バスによる運転開始。や03のみ2009年 (平成21年)4月1日から運行。
    元々は下記の経緯による藤野町営バスの路線であったが、津久井郡藤野町が相模原市に編入されたため、再び神奈中グループで運行することになった。運賃設定は藤野町営バス時代のものを引き継ぎ、低運賃の信用性前払い方式(現金のみ)となっているが、合併5年後を目処に他路線と同様の運賃設定に見直す可能性があるとの方針が相模原市より出されている。なお、これら路線の廃止・新設の経緯は廃止路線の項目を参照のこと。
    篠01系統は早朝1本片道のみの運行で、途中の田ヶ岡・新和田はこの系統のみ経由する。藤野町が自主運行していた時期に開設された路線である。
    上記3路線に使用される車両にはPASMO(Suica)用のICリーダーが設けられているが、上記の経緯から実際に使用していない。

廃止路線

2001年

  • 野01:藤野駅 - 大久和 - 東野
  • 野07:藤野駅 - 大久和 - 篠原
  • 野09:東野 - 月夜野
  • 野10:藤野駅 - 大久和 - 東野 - 月夜野
  • 奥06:奥牧野 - 大久和 - 篠原
  • 藤野町実験バス:やまなみ温泉 - 網子入口
  • 藤野町実験バス:やまなみ温泉 - 東野
  • 藤野町実験バス:やまなみ温泉 - 東野 - 月夜野
  • 藤野町実験バス:やまなみ温泉 - 篠原
    • 2001年平成13年)9月1日:野01、野07、野09、野10、奥06系統を廃止する。藤野町実験バスの運行を開始する。
    • 2002年(平成14年)4月1日:藤野町実験バスの運行を終了し、藤野町による80条代替バスの運行に移行する。

藤野駅から大久和(現・やまなみ温泉)を経由して、東野や篠原方面に向かっていた路線である。過疎化やモータリゼーションの進展により、路線バスが大幅な赤字となり、神奈中としても津久井神奈交バスに移管するなど経営改善に努めたが、状況の改善は見られず、2001年(平成13年)9月当該系統を廃止し、代わりに藤野町と神奈川県がバスの実験運行を行うこととなった。これを津久井神奈交バスが引き受け、半年間運行が行われた。その後2002年(平成14年)4月1日に実験は終了し、藤野町営バスとして80条バスの自主運行が開始されるようになった。その後、2007年(平成19年)3月11日に藤野町が相模原市に合併編入されることに伴い、市内での整合性を取るため再び神奈中グループが路線を運行するようになった。

2002年

  • 湖27:相模湖駅 - 三ヶ木 - 宮ヶ瀬
  • 三54:三ヶ木 - 鳥屋 - 宮ヶ瀬
    • 2000年(平成12年)7月15日:湖27系統を廃止する。
    • 2002年(平成14年)10月1日:三54系統を廃止する。

相模湖駅より三ヶ木を経由して虹の大橋を渡り、宮ヶ瀬まで運行されていた路線であった。一足先に行楽色の強い湖27系統が廃止された。その後、三54系統も鳥屋 - 宮ヶ瀬間については利用客数の減少と生活交通ではないとの理由から補助対象とならず、2002年(平成14年)10月に廃止された。なお、鳥屋および鳥居原ふれあいの館(かつての湖27・三54系統の鳥居原バス停に近い)まではバスが現在でも運行されている。また湖27系統は、運転されていた当時は休日のみの運行で、厚木側からの厚21系統と宮ヶ瀬で接続するダイヤが組まれていた。

2003年

  • 湖24:相模湖駅 - 藤野駅 - 上野原
  • 野24:藤野駅 - 藤野台団地入口
    • 2002年(平成14年)10月1日:上野原 - 藤野台団地入口、相模湖駅 - 藤野駅を短縮し、野24系統藤野駅 - 藤野台団地線に変更する。
    • 2003年(平成15年)4月1日:野24系統を廃止する。

大昔は新宿駅 - 八王子駅 - 上野原間を通し運行する路線であった。国道20号(甲州街道)を走り、途中藤野駅を経由して山梨県北都留郡上野原町(現・上野原市)まで、県境を越えて走っていた。末期の運行本数は少なく1日数本のみの運行だった。また、上野原バス停は富士急行(現・富士急山梨バス)本町三丁目バス停を間借りしていたような形で、上野原駅までは運行されておらず、折り返しも富士急の向風停留所で行っていた。 2002年度(平成14年度)の神奈川県生活交通確保地域対策協議会に退出意向が出され、9月に路線が廃止され、一部区間は代替系統として野24系統が設定された。しかし、この系統も長くはなく、翌年の3月に廃止された。

  • 宮ヶ瀬ダムシャトルバス:宮ヶ瀬 - (虹の大橋・鳥居原園地) - ダム展望台 - 宮ヶ瀬ダム
    • 2003年(平成15年)4月1日:路線を廃止する。

宮ヶ瀬停留所から宮ヶ瀬ダムの管理棟まで運行されていたシャトルバスである。1時間に1本程度の運転であった。2003年(平成15年)4月に運転を終了した。その後しばらししてから厚木営業所により宮ヶ瀬ダム周辺を大きく循環する途中乗降車可能なシャトルバスが運行開始されたが、こちらも廃止となり現在は宮ヶ瀬ダムの観光財団が自主運行している。

  • 橋12系統:相原循環・右回り 橋本駅 → 二本松 → 相原児童館前 → 相原小学校前 → 相原 → 久保ヶ谷戸 → 橋本駅

2003年(平成15年)12月1日に廃止された。かつて存在した左回りの橋11系統が廃止された後もしばらく存続していた。

2004年

2004年(平成16年)当時、津久井営業所管内において神奈川中央交通が退出意向として提出したのは以下の5区間であり、

  1. 津久井警察署前 - 長竹
  2. 串川橋 - 半原
  3. 関 - 鳥屋
  4. 日赤前 - 根小屋中野
  5. 小網 - 三井 - 城山

他にも別途大幅減便の予定のある区間が提出された。そのため、これらに関係する系統の大幅な路線再編が行われることとなり、以下に示すように2004年(平成16年)9月27日に多くの路線が廃止された。

2004年(平成16年)9月27日廃止
  • 橋02:橋本駅 - 二本松 - 久保沢 - 小倉橋 - 根小屋中野 - 根小屋 - 茅本 - 中野上町 - 三ヶ木
    橋本駅から小倉橋・根小屋を経由し、三ヶ木に行く系統であった。
  • 橋04:橋本駅 - 二本松 - 久保沢 - 小倉橋 - 根小屋中野 - 串川橋 - 半原
    橋本駅から小倉橋・串川橋を経由し、半原に行く系統であった。
  • 橋09:三ヶ木 - 相模中野 - 小網 - 三井 - 上中沢 - 城山高校前 - 久保沢 - 原宿 - 二本松 - 橋本駅南口
  • 橋09:三ヶ木 - 相模中野 - 小網 - 三井 - 上中沢 - 城山高校前 - 久保沢 - 原宿 - 二本松 - 橋本駅
    橋01系統とは違い、三井・上中沢・城山方面を経由していた。
  • 橋13:上中沢 → 城山 → 久保沢 → 相原 → 久保ヶ谷戸 → 橋本駅
    末期は休日の上中沢発1本のみ運行が行われていた。
  • 三12:城山 - 小網 - 中野上町 - 三ヶ木
  • 三13:若葉台住宅 → 中野上町 → 三ヶ木
  • 三52:三ヶ木 - 中野上町 - 土沢 - 串川橋 - 半原
    三51系統とは違い、相模中野方面を経由していた。
その他
  • 橋32:橋本駅南口 - 二本松 - 上の原 - 上大島
    • 2004年(平成16年)4月1日:橋32系統を廃止する。
  • 三57:三ヶ木 - 西野々折返所
  • 番号なし:西野々折返所 - 東野
  • 番号なし:西野々折返所 - 月夜野
    • 2002年(平成14年)7月15日:津久井町実験バスとして、三55系統、三56系統の分断により運転を開始する。
    • 2003年(平成15年)2月1日:実験終了となり、西野々折返所 - 東野・月夜野の運転を終了する。なお、2月3日から三55系統と三56系統の運転が再開される。
    • 2004年(平成16年)4月1日:三57系統を廃止し、完全に元の運行形態に戻す。

過去には橋本駅 - 月夜野間の通し運行であった。沿線は、人家がある程度存在する三ヶ木 - 西野々(津久井町青野原)間、東野周辺と、まとまった集落の見られない西野々 - 月夜野間とに分かれ、東野までは運行される本数が若干多かった。赤字路線であったため補助金を受けていたが、その効率性を上げるために2002年(平成14年)7月から約半年間、神奈川県・津久井町(当時)と共同で、実証実験を行なった。これは、西野々付近に折返場を設置し、そこで路線を分断して三ヶ木 - 西野々折返所の系統(三57系統)と西野々折返所 - 東野、西野々折返所 - 月夜野の2系統を運行させるというものであった。 半年の実験の後、運行本数の見直しを行った上で三55系統と三56系統の運行再開および三57系統の運転を続けることになった。その後、三57系統の運転を取りやめ、西野々折返所は廃止されている。

2005年

  • 三12:三ヶ木 - 中野小学校前(バイパス経由) - 小網 - 三井 - 城山

2004年(平成16年)9月27日に旧・三12系統の代替として新設され、平日上り1本のみ運行していたが、2005年(平成17年)10月1日に津久井町営バスの路線見直しに伴い廃止された。 この路線の目的は小学校への通学のためで、唯一バイパスを経由する路線であった。

2012年

  • 湖25:相模湖駅 - 千木良 - 赤馬 - 桂橋
  • 湖30:相模湖駅 - 帝京大学前(急行バス)
    • 2012年(平成24年)4月2日:大学の移転・撤退に伴う廃止であるが、休校日ダイヤの関係で最終運行日は2月20日であった。

他の営業所に移管した路線

町田駅より町田街道を経由して橋本駅までを結ぶ路線で、町田・相模原・津久井の3営業所共管だった。津久井営業所から町田駅はかなり離れているものの、大半の運用を津久井が行っていた。のちに渋滞等の影響で相模原に一本化され、現在は多摩営業所が所管している。新車も含め、車両のLED表示・方向幕などにこの系統と子系統の多摩境駅経由(町60)が設定されている。

車両

山間部路線を担当するという事情から、古くはナローボディー車や9m大型車と言った特殊車が配置されてきた経緯があり、これらの車に強みがあるいすゞ車が伝統的に用いられてきた。道路改修により一般的な大型車が使用できるようになっても、1987年にギャラリーバス「カナちゃん号」が配置されるまでの大型車はいすゞ車のみの配置が続いていた(「カナちゃん号」以前にも、おもに藤野駅発着の路線には三菱ふそう中型車が使われていた)。また、1983年昭和58年)まで取引が続いた北村製作所架装車が配備されていたのも本区である。現在は三菱ふそう製の車両も多く導入されている。そのうち、つ012号車については補助金の関係で半原線に専属して運用されている。車籍が津久井神奈交バスの車両(社番は「T-」となる)については津久井神奈交バスを参照のこと。

参考文献

脚注

  1. テンプレート:Cite web
  2. 津久井神奈交バス津久井営業所の路線バス(一部を除く)において、乗車・降車方法を「中乗り」「前降り」方式に変更致します」神奈川中央交通公式HP 2013年9月17日(9月19日閲覧)
  3. 現在、町田市は学区外通学が可能となっている。
  4. さがみ湖プレジャーフォレストにおけるイルミネーションに伴う臨時運行について 2013年12月19日 神奈川中央交通 お知らせ
  5. [1]
  6. 当時は京王帝都電鉄

テンプレート:Coor title dms テンプレート:Kanachu