玉島バイパス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記 テンプレート:Ja Route Sign 玉島バイパス(たましまバイパス)は岡山県倉敷市街地(玉島地区)の交通渋滞の緩和と交通安全の確保を目的として整備された、倉敷市大西から同市玉島阿賀崎に至る、延長9.3km国道2号バイパスである。 整備中・計画中の笠岡バイパス玉島笠岡道路福山道路と共に地域高規格道路倉敷福山道路の一部を構成する。

概要

  • 起点:倉敷市大西(国道2号岡山バイパスと接続)
  • 終点:倉敷市玉島阿賀崎(国道2号玉島笠岡道路と接続予定)
  • 延長:9.3km(現道拡幅区間の0.7kmを含む)
  • 規格:第3種第1級
  • 設計速度:80km/h
  • 道路幅員:40.0 - 42.0m
    本線部 土工部:18.25m 高架部:18.0m
  • 車線幅員:3.5m
  • 車線数:暫定2車線(完成4車線)
  • 総事業費:約511億
  • 最高速度:60km/h

このバイパスの供用により、並行する旧国道2号の一部区間は国道429号となり岡山県の管理になった。現在は現道拡幅区間を除くバイパス区間の8.6km全線を暫定2車線供用している。

当該道路の位置関係

通過市町村

ランプと交差する道路

本線

  • 路線名の特記がないものは市道
施設名 接続路線名 大阪から
(km)
国道2号岡山バイパス岡山方面
大西 国道429号 193
大西ランプ 国道429号方面(側道)
船穂ランプ 側道
船穂JCT 県道54号倉敷美袋線バイパス(自動車専用道路
玉島長尾ランプ 側道
玉島八島ランプ 側道
玉島道越ランプ
竹川橋 国道429号
県道382号本庄玉島線
玉島阿賀崎ランプ 側道 202
国道2号玉島笠岡道路〔計画〕
国道2号 福山笠岡方面

側道

交差する道路 交差する場所 大阪から
(km)
国道2号本線岡山方面 船穂ランプ
国道2号(本線 玉島長尾ランプ
県道54号倉敷美袋線 B.P美袋線
県道41号新倉敷停車場線 玉島爪崎
県道41号新倉敷停車場線 B.P停車場線
国道2号本線福山笠岡方面 玉島八島ランプ
県道35号倉敷成羽線 -

主な構造物

  • 大西高架橋(下り線:1989年完成、延長874m、幅員8.0m)
  • 片島高架橋(下り線:1984年完成、延長311m、幅員8.0m)
  • 高梁川大橋(下り線:1985年完成、延長630m、幅員10.5m)
  • 船穂高架橋(上下線:2002年暫定供用、延長900m)
  • 船穂ランプ橋(195m)
  • 長尾高架橋
  • 爪崎高架橋(上り線:1998年完成、延長2383m、幅員8.0m)
  • 道口高架橋(424m)
  • 里見高架橋(226m)
  • 里見川橋(142m)
  • 阿賀崎高架橋(220m)

沿革

  • 1972年昭和47年) 事業化
  • 1972年(昭和47年)8月15日 都市計画決定
    当初から大西地区と玉島市街地区は高架化される設計であった。
  • 1974年(昭和49年) 用地着手
    1975年(昭和50年)3月山陽新幹線新倉敷駅岡山駅 - 博多駅)が開業する。この当時の駅南は未開発のままであった。
  • 1977年(昭和52年) バイパス終点部の四ツ土井側より工事着手
  • 1981年(昭和56年)3月31日 初となる、倉敷市大西 - 同市片島町(L=0.9km)の側道供用
  • 1983年(昭和58年)12月10日 県道54号倉敷美袋線 - 県道35号倉敷成羽線(L=2.2km)の側道供用、県道35号倉敷成羽線 - 倉敷市玉島道越(四ツ土井)(L=0.5km)の暫定2車線供用
    これにより、バイパス経由の暫定ルートとして、
    四ツ土井交差点 → バイパス側道 → 県道54号倉敷美袋線 → 新霞橋(現国道429号) → 大西交差点 となる。
    高梁川大橋は建設に時間がかかる為、供用は後になってしまったが、岡山バイパスが西端の大西まで開通により、渋滞の激しい玉島地区の吹き溜まり現象を未然に防ぐ必要があるので、上記のように一部暫定で先行供用された。
  • 1985年(昭和60年)11月13日 高梁川大橋(L=630m)を暫定2車線供用、倉敷市船穂町 - 県道54号倉敷美袋線(L=3.0km)の側道供用
    1988年(昭和63年)3月1日山陽自動車道早島IC - 玉島IC - 福山東IC(L=39.3km)が開通し、翌月に開通した瀬戸中央自動車道と連絡される。
  • 1989年平成元年)11月20日 大西高架橋(L=0.9km)を暫定2車線供用し、現道と交わるため主要渋滞ポイントとなっていた大西交差点を立体化
  • 1994年(平成6年)3月17日 終点部の里見川を越える橋と阿賀崎高架橋(L=1.3km)を暫定2車線供用し、一部側道経由ながら全線開通(ネットワーク概成)
  • 1998年(平成10年)3月23日 爪崎高架橋(L=2.7km)を暫定2車線供用
  • 2001年(平成13年)4月1日 旧2号部分が国道429号に指定
  • 2001年(平成13年)5月26日 長尾高架橋(L=1.1km)を暫定2車線供用
  • 2002年(平成14年)7月27日 船穂高架橋(L=1.4km)を暫定2車線供用し、全線高架化
    2005年(平成17年)7月に新倉敷駅南土地区画整理事業を完了する。

本事業は1977年(昭和52年)度から工事着手し、バイパス側道の整備を先行して1985年(昭和60年)には側道と高梁川大橋を供用した。当時、高梁川大橋建設の際には橋の完成を早めるため、有料道路にするか否かの議論が繰り広げられたが、住民生活道路にも使われる為に反対され、側道開通に遅れながらも無料開通の運びとなった。しかし、バイパス側道は連続する平面交差点のため、B.P美袋線交差点や、BP船穂沖交差点を先頭に1kmを越える慢性的な渋滞が発生。その後、渋滞緩和を目的に順次高架橋が施工され、2002年(平成14年)7月に船穂高架橋が完成することによって暫定2車線ながら全線高架化が完了した。

  • 2010年(平成22年)3月16日 倉敷立体の一部(倉敷市新田 - 同市中島:L=3.6km)の4車線化完成
  • 2011年(平成23年)3月10日 倉敷立体の一部(倉敷市中島 - 同市片島町:L=1.4km)の4車線化完成

今後の見通し

  • 2019年(平成31年)度 倉敷立体(倉敷市片島町~同船穂町間:高梁川大橋の4車線化)の完成[1]

備考

  • 2002年(平成14年)7月の全線高架化後も通勤時には渋滞が発生する。上下線とも渋滞の先頭になっているのが「高梁川大橋本線」(中央部あたり)で、道路線形が悪いこと(勾配、カーブ、上り坂への合流など)による自然渋滞である。早急な4車線化が求められている道路である。
  • 下りの竹川橋では三菱自動車JFEスチール西日本製鉄所(倉敷地区)などの企業が多数ある水島方面からの国道429号と合流するため、夕方の帰宅時には唐船交差点より大規模な渋滞が発生する。さらに現在、付近では平成20年代半ばの供用を目指している玉島笠岡道路の工事により祝日などでも渋滞が発生している。
  • 2014年(平成26年)より、遅れていた高梁川大橋の上り線の橋脚工事が開始される。2019年度の開通予定[1]

脚注

  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite press release

関連項目

外部リンク

テンプレート:国道2号