武蔵野ステークス

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テンプレート:競馬の競走 武蔵野ステークス(むさしのステークス)は、日本中央競馬会(JRA)東京競馬場ダート1600mで施行する中央競馬重賞競走(GIII)である。東京中日スポーツを発行する中日新聞東京本社が優勝杯を提供しているため、正式名称は東京中日スポーツ杯武蔵野ステークスと表記される。名称は施行場の所在地域の武蔵野に由来している。

正賞は中日新聞社賞、地方競馬全国協会理事長賞。

概要

東京競馬場の5歳(現4歳)以上による準オープン競走「武蔵野ステークス」の名称で施行されたのが始まり。1996年に4歳(現3歳)以上による混合・別定の重賞競走として格上げ(GIII)された。

重賞に格上げされた当初は、帝王賞の前哨戦として位置付けされダート2100mで施行されていた。しかし2000年よりジャパンカップダート(現・チャンピオンズカップ)が新設されたことにより施行時期を秋に、施行距離をダート1600mに変更、JBCクラシックとともに同競走の前哨戦として行われている。なお2010年から2013年まではエリザベス女王杯(GI)と同日開催、2014年からは同競走の前日開催となる。

またクロフネが芝路線からダート路線に移し、歴史的な大差勝ちを収めたのも当競走である。

出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)以上のJRA所属の競走馬外国産馬含む)及び、JRAに認定された地方所属の競走馬(4頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)である。

負担重量は3歳55kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減を基本とし、

  • 施行日当日から1年前の開催週以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は3kg増
  • 施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
  • 施行日当日から1年前の開催週より過去のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
  • 施行日当日から1年前の開催週以降の牝馬限定GII競走またはGIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
  • 施行日当日から1年前の開催週より過去の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増

以上のように斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。

歴史

条件競走、オープン特別時代
  • 1986年以前 - 5歳(現4歳)以上の競走馬による混合・馬齢重量の1400万下条件競走として「武蔵野ステークス」が、東京競馬場・ダート1600mで施行。
  • 1987年
  • 1988年
    • 混合競走に再び指定。
    • 負担重量を別定に変更。
    • 施行距離をダート1400mに変更。
  • 1989年
    • 施行距離をダート1600mに戻す。
    • オープン特別に昇格。
  • 1990年 - 負担重量をハンデキャップに戻す。
  • 1995年
重賞競走時代
  • 1996年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬による混合・別定重賞(GIII)競走「武蔵野ステークス」として昇格、東京競馬場・ダート2100mで施行。
  • 1997年 - 指定交流競走に指定され、地方馬は5頭まで出走可能となる。
  • 1998年 - 当年のみ「英国祭UK98開催記念 武蔵野ステークス」として施行。
  • 1999年
  • 2000年
    • 国際競走に指定され、外国調教馬は4頭まで出走可能となる。
    • 地方馬の出走枠が5頭から4頭に変更される。
    • 施行時期を10月下旬に変更。
    • 施行距離をダート1600mに戻す。
  • 2001年
    • 中日新聞東京本社より寄贈杯を受け、名称を「東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス」に変更。
    • クロフネがダート1600mの日本レコード1分33秒3で優勝。
  • 2002年
  • 2007年 - 施行日当日から過去1年以上前の重賞競走および牝馬限定重賞競走優勝馬の負担重量を軽減。
  • 2008年 - 施行時期を11月上旬に変更。
  • 2010年 - 施行日をエリザベス女王杯と同日にし、日曜日開催となる。
  • 2014年
    • 施行日がエリザベス女王杯前日の土曜日開催となる。
    • この年から当競走の1着馬にチャンピオンズカップへの優先出走権が付与される。

歴代優勝馬

1400万下条件・オープン特別

施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主テンプレート:要出典
1986年[[4月20日|テンプレート:04月20日]] ロードレオネ 牡4 1:37.8 菅原泰夫 野平好男 (株)ロードホースクラブ
1987年[[5月16日|テンプレート:05月16日]] ベルベッドグローブ 牡4 1:35.5 郷原洋行 大久保房松 栗林英雄
1988年[[4月29日|テンプレート:04月29日]] イブキノキャニオン 牡4 1:23.1 田村正光 野平富久 (有)伊吹
1989年[[5月13日|テンプレート:05月13日]] レインボーアカサカ 牡5 1:35.0 岡部幸雄 高橋英夫 (有)イーデン産業
1990年[[5月12日|テンプレート:05月12日]] ダイナレター 牡6 1:36.6 杉浦宏昭 二本柳俊夫 (有)社台レースホース
1991年[[5月11日|テンプレート:05月11日]] ミスタートウジン 牡5 1:35.4 安田隆行 福島信晴 藤立啓一
1992年テンプレート:05月16日 ナリタハヤブサ 牡5 1:34.5 横山典弘 中尾謙太郎 山路秀則
1993年[[5月15日|テンプレート:05月15日]] メイショウホムラ 牡5 1:35.3 的場均 高橋成忠 松本好雄
1994年[[5月14日|テンプレート:05月14日]] イブキクラッシュ 牡4 1:37.0 的場均 沖芳夫 (有)伊吹
1995年テンプレート:05月13日 イブキクラッシュ 牡5 1:35.6 的場均 沖芳夫 (有)伊吹

重賞格付け以後

回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主テンプレート:要出典
第1回 1996年[[5月18日|テンプレート:05月18日]] キソジゴールド 牡7 2:11.6 安田康彦 安田伊佐夫 皆吉康子
第2回 1997年[[5月17日|テンプレート:05月17日]] デュークグランプリ 牡6 2:10.5 岡部幸雄 小西一男 石原春夫
第3回 1998年[[5月23日|テンプレート:05月23日]] エムアイブラン 牡6 2:11.8 武豊 伊藤修司 稲見豊
第4回 1999年[[5月22日|テンプレート:05月22日]] エムアイブラン 牡7 2:09.6 武豊 伊藤修司 谷口貞保
第5回 2000年10月28日 サンフォードシチー 牡5 1:35.4 村山明 大沢真 (株)友駿ホースクラブ 
第6回 2001年10月27日 クロフネ 牡3 1:33.3 武豊 松田国英 金子真人
第7回 2002年10月26日 テンプレート:Flagicon ダブルハピネス 牡5 1:52.2 河内洋 柴田政見 伊藤武三郎
第8回 2003年[[11月1日|11月テンプレート:01日]] テンプレート:Flagicon サイレントディール 牡3 1:36.2 O.ペリエ 池江泰郎 金子真人
第9回 2004年10月30日 テンプレート:Flagicon ピットファイター 牡5 1:35.4 柴田善臣 加藤征弘 臼田浩義
第10回 2005年10月29日 テンプレート:Flagicon サンライズバッカス 牡3 1:35.2 佐藤哲三 音無秀孝 松岡隆雄
第11回 2006年10月28日 テンプレート:Flagicon シーキングザベスト 牡5 1:35.3 勝浦正樹 森秀行 吉田和子
第12回 2007年10月27日 テンプレート:Flagicon エイシンロンバード 牡5 1:35.5 吉田豊 小崎憲 平井豊光
第13回 2008年[[11月8日|11月テンプレート:08日]] テンプレート:Flagicon キクノサリーレ 牡3 1:36.0 後藤浩輝 吉田直弘 菊池五郎
第14回 2009年[[11月7日|11月テンプレート:07日]] テンプレート:Flagicon ワンダーアキュート 牡3 1:35.5 安藤勝己 佐藤正雄 山本信行
第15回 2010年11月14日 テンプレート:Flagicon グロリアスノア 牡4 1:36.6 戸崎圭太 矢作芳人 高野葉子
第16回 2011年11月13日 テンプレート:Flagicon ナムラタイタン 牡5 1:35.2 熊沢重文 大橋勇樹 奈村信重
第17回 2012年11月11日 テンプレート:Flagicon イジゲン 牡3 1:36.4 R.ムーア 堀宣行 林正道
第18回 2013年11月10日 テンプレート:Flagicon ベルシャザール 牡5 1:35.3 C.ルメール 松田国英 (有)社台レースホース

※2002年以降は国際重賞(国際GIII)競走により国旗を表記。

本競走からのチャンピオンズカップ(旧・ジャパンカップダート)優勝馬

2000年から同年に新設されたチャンピオンズカップ(旧・ジャパンカップダート)の前哨戦として施行されるようになり、3頭(内1頭が2回制覇)が同年のチャンピオンズカップ(旧・ジャパンカップダート)を制覇している。

回数 馬名 性齢 着順
第6回 クロフネ 牡3 1着
第10回 カネヒキリ 牡3 2着
第13回 カネヒキリ 牡6 9着
第18回 ベルシャザール 牡5 1着

関連項目

外部リンク

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