札幌新道

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テンプレート:Infobox road 札幌新道(さっぽろしんどう)は札幌市西区宮の沢から札幌市清田区里塚に至る都市計画道路であり、札幌市街を北側に迂回するバイパス道路である。都市計画道路としての名称は、札幌圏都市計画道路3.1.47札幌新道。起点から札幌市北区(国道5号、国道231号、国道274号交点)までが国道5号で、同地点から札幌市厚別区大谷地東までが国道274号に指定されている。札幌JCTを境として西側では札樽自動車道が、東側では道央自動車道が併走する。

概要

札幌市街の北西部から南東部にかけて、市街地北側を迂回するルートを取る。1965年(昭和40年)に札幌市が策定した「1バイパス1環状5大放射道路」整備計画の1バイパスとして位置づけられて以降、市内の主要な幹線道路として整備が進められている。2010年(平成22年)3月に公表された「道央都市圏の都市交通マスタープラン」では、「2高速3連携2環状13放射道路」の2環状の一部に位置付けられた[1]。 国道274号の指定区間では、1日(平日昼間12時間)の交通量は3万台以上に達しており[2]、札幌市内でも有数の交通量の多い道路である。近年では、沿線の市街化が進み、ロードサイド型店舗等が数多く立地している。また、渋滞の顕著な交差点も複数存在している[3]

路線データ

  • 起点 :札幌市西区宮の沢1条3丁目(国道5号、北海道道124号宮の沢北一条線北5条手稲通)交点)
  • 終点 :札幌市清田区里塚3条6丁目(厚別東通交点)
  • 路線延長 :25.4km
  • 国道指定区間
    • 札幌市西区宮の沢1条3丁目 - 札幌市北区北34条西2丁目(国道5号、国道231号、国道274号交点):国道5号
    • 札幌市北区北34条西2丁目 - 札幌市厚別区大谷地東5丁目(国道274号、北海道道341号真駒内御料札幌線交点):国道274号
  • 札幌市清田区平岡公園(大曲通交点)から終点までは未開通である。

沿革

1960年(昭和35年)代頃から札幌の自動車交通は飛躍的に伸び、交通の混雑の抜本的な対策が望まれるようになった。こうした情勢に対して、北海道開発局や札幌市が発足した「札幌都市計画連絡幹事会」などによって札幌市の都市活動を円滑に行うためには都心より出る放射状幹線道路と、それを都心周辺で連結する北回りバイパス、すなわち札幌新道の設定が必要であるという結論に至った。これらの構想は1965年(昭和40年)に「1バイパス1環状5大放射道路」整備計画としてまとめられ、札幌新道はその中の1バイパスとして位置づけられた。

道路の中央には後に整備される高速道路(札樽自動車道・道央自動車道)の用地をはさみ、その両側に一方通行の二車線歩道付き道路、道路敷地幅約50m、概算工費230億円(1967年時点)という当時としては極めて新しい規格の道路で1969年(昭和44年)に着工された。

年表

  • 1965年(昭和40年):「1バイパス1環状5大放射道路」整備計画策定
  • 1968年(昭和43年):都市計画決定
  • 1969年(昭和44年)9月:着工
  • 1971年(昭和46年)11月:札幌市西区宮の沢 - 札幌市北区北34条東1丁目(6.6km)開通
  • 1981年(昭和56年)11月:国道区間(札幌市西区宮の沢 - 札幌市白石区大谷地 21km)全線開通
  • 1999年(平成11年):国道274号線交点 - 大曲通交点 間 開通

接続路線

高速道路

一般国道

  • 国道5号(札幌市西区宮の沢1条3丁目、札幌市北区北34条西2丁目)
  • 国道231号(札幌市北区北34条西2丁目)
  • 国道274号(札幌市北区北34条西2丁目、札幌市厚別区大谷地東5丁目)
  • 国道275号(札幌市東区東雁来町)
  • 国道12号(札幌市厚別区大谷地東1丁目)→但し当線-国道12号相互間は直接連絡が出来ず、周辺の道道や市道を経由する形となる。

主要道道・一般道道・主要市道

参考文献

  1. 道央都市圏パーソントリップ調査 道央都市圏の都市交通マスタープラン
  2. 平成17年道路交通センサス
  3. 平成22年7月14日 第1回「札幌市総合交通計画策定委員会」資料

関連項目

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