時代劇専門チャンネル

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テンプレート:日本の衛星放送チャンネル 時代劇専門チャンネル(じだいげきせんもんチャンネル)は、日本映画衛星放送株式会社によって編成されるテレビ放送専門チャンネル。内容は、他メディアで放送された時代劇テレビ番組と、時代劇映画が中心である。

日本映画衛星放送株式会社の大株主であるフジテレビ東宝の制作番組、制作映画が放送の主体であるが、NHKなど他のメディアの制作番組なども放送している。

スカパー!プレミアムサービススカパー!(東経110度CS放送)、その他のケーブルテレビひかりTVで放送している。

侍風のマスコットキャラクターは「」と名付けられ、番組開始時のアイキャッチや放送中に表示されるウォーターマーク、番組・チャンネル案内に起用される他、キャラクターグッズも販売されることがある。

沿革

  • 1998年7月 - スカイエンターテイメント(現・ジェイ・スポーツ)により、スカイパーフェクTV!(現・スカパー!プレミアムサービス)にて放送開始。
  • 2000年4月 - 日本映画衛星放送に業務を承継。
  • 2002年7月 - スカイパーフェクTV!2(現・スカパー!)にて「日本映画+時代劇チャンネル」放送開始(日本映画専門チャンネルとの混合編成)。委託放送事業者はシーエス映画放送。
  • 2003年10月 - スカイパーフェクTV!2で時代劇専門チャンネルを放送開始。委託放送事業者はフジテレビ系のサテライト・サービス。なお「日本映画+時代劇チャンネル」は「日本映画専門チャンネル」にチャンネル名変更(のち2007年9月に「日本映画専門チャンネルHD[1]としてハイビジョン化、委託放送事業者もシーエス映画放送からマルチチャンネルエンターテイメント(現・スカパー・エンターテイメント)へ移行)
  • 2007年10月 - e2 by スカパー!(現・スカパー!)における委託放送事業者をサテライト・サービスからシーエス映画放送へ変更。
  • 2009年10月 - スカパー!HDでハイビジョン放送(チャンネル名は「時代劇専門チャンネルHD」)開始(電気通信役務利用放送事業者はスカパー・ブロードキャスティング)。
  • 2012年7月 - スカパー!e2にてハイビジョン放送開始。日本映画衛星放送の直営放送となる。

放送時間

  • 原則午前5時基点の24時間放送。ただし、午前3-4時台スタートの作品の終了後、5時基点までの間はフィラーとして番組ガイドなどを放送する場合がある。日によっては3時台の放送作品終了後1時間のフィラーとなるケースもある

チャンネルの特徴

  • 暴れん坊将軍』・『銭形平次』・『鬼平犯科帳』などの人気時代劇や『大河ドラマ』から、隠れた名作まで放送する。
  • 歴史上の出来事に焦点を当て、その出来事に関連した作品(その時歴史が動いたなどのドキュメンタリー番組も含む)を特集放送することもある。
  • 松平健栗塚旭加藤剛などの俳優の主演時代劇を特集し、時代劇俳優のインタビュー番組と合わせて放送される。インタビュアーは、フジテレビの時代劇担当プロデューサだった能村庸一が担当している。本人が司会の番組もある。
  • 作品のオリジナリティーを重視し、「めくら」・「乞食」などの差別用語の修正を一切行わない。放送作品の最後には、「作品の時代背景や、原作者・制作者の意図を尊重しオリジナルのまま放送させて頂きました。」のテロップが挿入される。これは放送禁止用語を厳しくカットするファミリー劇場アニマックスとは対照的である。ただし放送用のマスターテープが地上波の再放送用テープを使用している場合は一部に音消しの処理が行われていることがある。また放送作品のサブタイトルに差別用語が使われている場合や、話の内容が今日では不適切な場合は、放送作品の冒頭と最後に「これからご覧頂きます(ご覧頂きました)作品には、現代においては不適切と思われる表現がありますが、製作当時の時代背景や、原作者、製作者の意図を勘案し、オリジナルのまま放送させて頂きます(頂きました)。」と、前述とは異なるテロップが挿入される。
  • また、落語を取り上げた番組も随時放送されている。
  • 殆どの時代劇は正味50分間程度の放送時間であるため、殆どの場合、毎時50分以降の10分間は後述するオリジナルのミニ番組や、10分間のテレビショッピングで穴埋めされる(地上波や他のチャンネル同様、健康食品サプリメントなどのショッピングを普通に放送する)。
  • 2009年10月4日からCS放送のチャンネルとして初のクローズドキャプション方式による字幕放送を一部の作品において行っている[2](当面は、スカパー!HDとスカパー!e2のみで実施)。2012年7月1日よりe2でのハイビジョン化を期にほぼ全作品で字幕放送を実施している。なお、番組表は産経新聞に掲載されている。
  • 2011年から新作オリジナル時代劇を制作・放映している。2012年2月現在で制作・放映された2本は、何れも池波正太郎原作による「鬼平外伝」シリーズである。なお同じく「鬼平外伝」シリーズで第3弾も制作され、放送が決定している。

評価

2008年の調査では、CSでトップの接触率(視聴率占有率)を記録している。

地上波での時代劇放送が削減されているため、加入者数は増加を続けており、2010年から2011年にかけての増加率は20%、100万世帯以上で2011年9月時点での視聴世帯数は816.1万世帯を記録し、最も人気のある有料放送となっている。視聴者層は中高年が中心で、購買力があるためにCM販売も好調である[3]

また、前述のように地上波での時代劇放送が激減していることを受けて、2011年の『鬼平外伝 夜兎の角右衛門』を筆頭とする新作オリジナル時代劇を制作・放映しており、こちらも高い評価を受けている。

主な番組

午後の連続アワー

放送時間 月曜-金曜 12時-14時、16時-23時

朝・深夜の連続アワー

放送時間 月曜-金曜 5時-11時、24時-26時(午後の連続アワーで放送した作品は翌月の朝か深夜のどちらの時間帯で再放送される)

なお、テレビスペシャル版の放送や特別編成で放送が休止されることがある。

主な作品

放送作品は多数なので、代表的な番組のみ記す。公式サイトも参照。

必殺アワー

平日17:00-17:50。2010年4月5日より開始。必殺シリーズの作品を放送するほか、不定期で関係者へのインタビュー番組『必殺を斬る』も放送される。

日替り長編アワー

毎週月曜-金曜 14時台-15時台は長編枠が設けられ、いわゆる過去のスペシャルドラマなどの長編時代劇が放映される。但し、10大TVシリーズで放映されている番組のシリーズ途中に出てくるスペシャル作品は、10大TVシリーズ枠でそのまま放映される。この場合、放映時間によってレギュラー放送の放送時間を変更したり、次番組の放映を翌日に回すなどの措置を講じる。年末年始等の特別編成が実施される日は、この枠が無くなることもある。

オリジナル時代劇

「鬼平外伝」シリーズ

オリジナル番組

以下の番組は主に毎時50分ごろ(長編アワーの時間帯は一部休止となる時間帯がある)から次の作品が始まる正時まで放送されているミニ番組が主である。但し、横浜にぎわい座の番組と『龍ちゃん・松ちゃんぶらり探訪東海道』、『時代劇法廷』は通常の時代劇を放送する時間帯の定時の番組扱いとして放送されている。過去の番組は終了した企画を参照。

土曜の編成

ドラマで楽しむ藤沢周平の世界

19:00-20:50。

特別長編枠

21:00-22:50。

日曜の編成

池波正太郎アワー
市川雷蔵時代劇全仕事

19:00-20:30頃まで

その他、人気テレビシリーズを一挙放送がされる。

終了した企画

オリジナル番組


アニメ
特撮・人形劇

落語

脚注

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外部リンク

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  1. 現在は、BS日本映画専門チャンネルとして放送中。
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite web
  4. 「瓦版」に内包されていたが、2012年11月以降、独立した番組として放送される。