岸和田競輪場

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テンプレート:基礎情報 競輪場 岸和田競輪場(きしわだけいりんじょう)は、大阪府岸和田市にある競輪場である。通称は浪切バンク。施設所有および主催は岸和田市。競技実施はJKA競輪競技実施事業本部近畿支部。電話投票におけるコードは56#。実況は橋本悠督が担当だったが、2011年度からは大津尚之がメインで実況を行うようになった。

概要

岸和田競輪場は1951年に開設された。記念競輪 (GIII) は『岸和田キング争覇戦』が開催されており、近年まで毎年11月の開催が恒例となっていたが、時期移動により2009年度からは3月に開催され、2011年3月の記念開催は東日本大震災の影響により中止となったが、4月16日より同じく中止になった川崎記念の日程と出場選手を振り替える形で被災地支援競輪として『がんばろう日本GIII in 岸和田』が開催されている。なお2012年は10月に移動して開催された。2014年11月29日から12月2日までの開催となる。

概ね4-5年毎にGI競走を開催しており、近年では2005年読売新聞社杯全日本選抜競輪2009年3月日本選手権競輪と同年5月にSSシリーズ風光るの第1回、2011年全日本選抜競輪2013年高松宮記念杯競輪が開催された。今後は2014年12月28日から30日まで西日本初となる寺内大吉記念杯グランプリシリーズ(初日ガールズグランプリ・2日目ヤンググランプリ・最終日KEIRINグランプリ)の開催が予定されている[1]。さらに2015年6月18日から21日まで高松宮記念杯競輪が開催されることが決まった。

イメージキャラクターはライオンの『チャリオン』で、それにちなんで『チャリオンカップ争奪戦』が開催されている。また現役時代に関西のドンとして日本選手権競輪オールスター競輪などを制した石田雄彦を称えた『石田雄彦杯』と、現役時代から「ヤマセイ」と呼ばれ中野浩一より前に「ミスター競輪」とも評されていたほどの強豪であった山本清治を称えた『ヤマセイ杯』が、それぞれ開催されている。

2004年7月17日からは場内およびインターネット岸和田BBスタジオを放送しており、岸和田だけに限らず他場のグレードレースでも映像を配信したことからファンの高い支持を得ていたが、2010年11月より本場開催の映像音声のみの配信に変更された。また2005年4月から2010年3月まではサンテレビジョンで『まいど!火曜日はKEIRIN』を放映し、岸和田競輪の中継や関連情報を紹介していた。

トータリゼータシステムは当場の包括委託業者である日本トーターを採用している。なお2011年7月13日の開催から重勝式投票Kドリームスを発売する。

なお主催者は現在岸和田市のみであるが、過去には富田林市、ならびに「阪南3市競輪事務組合」(泉大津市貝塚市泉佐野市)も主催しており、開催節ごとに主催者を入れ替えて行っていた。この富田林市と阪南3市は2001年度に主催から撤退している。

2010年秋頃からバックスタンドの取り壊し工事が行われ、跡地にBMXコースが造られ2011年4月にオープンした。

2012年5月4日から6日までの開催では『岸和田モーニング945』として午前9時45分に第1R発走とする早朝競走を実施した。

場外車券売場

かつては和歌山競輪場と共に新今宮駅北側、あるいは難波にて専用場外車券売場の開設を計画していたが、いずれも周辺住民などからの反発が大きく、開設困難な状況に陥っていた。これは、第9回全日本選抜競輪(青森競輪場)の場外車券を発売していた1993年7月31日(大会2日目)第2競走で9人中8人が失格するという異常事態に端を発した暴動騒ぎによる部分も大きいと思われる。しかし2007年3月には会員制の競輪場外車券売場サテライト大阪」を大阪市中央区日本橋駅近くにオープンさせた。また2010年4月よりサテライト阪神兵庫県三木市)の管理施行を観音寺競輪場より引き継いでいる。また同競輪場が2012年3月で廃止された後の場外発売も「サテライト観音寺」として引き継いだ。

バンク

400mを使用。クセのない走りやすいバンクで直線も比較的長いため、脚質による有利不利は少ない。なお海岸に近い平地にあることから、1センター側から海風が吹く影響がある。

大画面映像装置は2センター側に設置されている。

交通アクセス

開設当初は、JR阪和線久米田駅以外に春木駅からも無料送迎バスを出していた。

歴代記念競輪優勝者

優勝者 登録地
2003年 新田康仁 静岡
2004年 前田拓也 大阪
2006年 大塚健一郎 大分
2007年 志智俊夫 岐阜
2010年 菅原晃 大分
2011年3月 開催中止
2011年4月[2] 武田豊樹 茨城
2012年 渡邉一成 福島
2014年
※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。

放送送信施設

放送局名 呼出符号 周波数 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
ラヂオきしわだ JOZZ7BK-FM 79.7MHz 10W 31W 岸和田市及び周辺地域 8万1492世帯

注釈

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外部リンク

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  1. 岸和田競輪ホームページ お知らせ
  2. 東日本大震災被災地支援競輪「がんばろう日本G3 in 岸和田」として開催。本来は年度内に全日本選抜競輪が行われるために記念競輪は行われない。
  3. 大阪府岸和田市のコミュニティ放送局に予備免許を交付 - 総務省近畿総合通信局(2011年3月9日プレスリリース)
  4. 大阪府岸和田市のコミュニティ放送局に免許を交付 - 総務省近畿総合通信局(2011年5月9日プレスリリース)