山崎奨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

山崎奨(やまざき しょう / やまざき すすむ[1])は、アニメ『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』の登場人物。声優寺島幹夫、『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』『ヤマトよ永遠に』を原作とした暗黒星団帝国編三部作PS2用ゲームでは秋元羊介、『宇宙戦艦ヤマト2199』では土田大。名前は、新撰組山崎烝に由来する。

概要

ヤマト第二代機関長。白色彗星帝国戦で戦死した徳川彦左衛門の片腕で、波動エンジンに関しては徳川以上に詳しい。初登場は『新たなる旅立ち』であるが、設定上ではそれ以前からヤマトに乗り組んでおり、白色彗星帝国戦後に帰還した19名の内の1人に含まれている。

白髪交じりの中年であるが、叩き上げの実直な人柄で、古代進島大介真田志郎ら自分より若いヤマト幹部にも、丁寧な物腰で接する(真田からは「くん」付けで呼ばれる)。その一方で部下には厳しく、徳川太助ら若い機関部員を一人前に鍛えるために容赦なく罵倒するなど、職人気質の一面も持ち合わせている。

劇中での活躍

宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち
対白色彗星帝国戦では軽傷で済んだためにいち早く退院し、ヤマトの整備に当たっていた。
閉鎖弁と非常制動装置を間違えるというありえないミスをした太助に対し、「親父が泣くぞ!」と怒鳴っている。
ヤマトよ永遠に
暗黒星団帝国の地球侵攻に対し、真田と合流して小惑星イカルスでヤマトの改造・整備(特に波動エンジンのパワーアップ)に当たっていた。
宇宙戦艦ヤマトIII
機関長として、第二の地球探しの航海に参加した。太助が一人前に成長したため、彼に機関室を任せるようになる。
宇宙戦艦ヤマト 完結編
古代の艦長辞職を知らず、彼の退院を心から喜んだ。また、沖田十三がヤマトに単身残って水惑星アクエリアスへ向かった際には駆逐艦冬月」で「艦を止めろ!沖田艦長をお連れするんだ!」と激しい動揺を見せている。なお、その後に沖田を見送るための敬礼シーンでは、スタッフの彩色ミスで制服が通信班員のもの(黄色)となっている。
宇宙戦艦ヤマト2199
宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品であるため、基本設定を反映されて登場する。機関科で徳川の片腕を務める一方、ダメージコントロールを指揮する応急長も務める二尉(二等宙尉)となっている。また、出身地は熊本県、年齢は45歳という設定も追加された。
一人称は旧作シリーズの「私」から「俺」に変わり(目上の人物が相手のときは「自分」と言っている)、旧作より若々しい口調で話す。沖田を「沖田のオヤジ」と呼び、全幅の信頼を寄せている。藪からは「山さん」と呼ばれている(第2話のみ「山崎さん」と呼ばれている)。
容姿に関しては、旧シリーズに比べ、目が小さくやや老けた顔つきになっている。身長も190cm前後と主要キャラクターの中では最も高く、特に機関科内では周囲に低身長の人物が多いため、一層長身が際立っている。
メ2号作戦の最中、不安の声を上げる薮に対し「俺は自分の艦(ふね)を二度と沈めない」と答えており、過去に乗艦が沈んだことを窺わせる描写があった。後に、その「自分の艦」がガミラスと最初に接触して攻撃されて戦没した、島の父の大吾が艦長を務める巡洋艦ムラサメであることや、山崎が地球とガミラスのファーストコンタクトの真相を知る生き証人であることが明かされた。島には「ムラサメは司令部の命令で自分から攻撃して返り討ちにされ、司令部は緘口令を敷いて事実を隠蔽した」という事実を打ち明けたものの信じてもらえず、「父の名誉を汚した」とまで言われてしまう。しかし、その後も「(島は)事実を正面から受け止めてくれる」と信じ続けている。
最終話では加藤三郎と原田真琴の結婚パーティーで島と和解するという脚本を元に絵コンテまで描かれたが、本編ではカットされた。
ゲーム版
基本設定は『新たなる旅立ち』から『完結編』までと変わらないが、容姿は大幅に変更されており、鼻が大きく顎鬚を生やしたかなり強面な顔になっているうえ、身長が高く体格も良くなっている。その容姿に反し、物腰はアニメ版以上に穏やかである[2]。周りからは「さん」付けの敬語で話しかけられている。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場人物
  1. 『完結編』までは両方の表記が混在していたが、『2199』では後者が公式設定となった。
  2. 容姿や性格との関係は不明だが、PS用ソフト『英雄の軌跡』に収録された設定資料内の山崎のラフ画には「2枚目のどなってばっかりのガミガミオヤジだったし…」「とりあえず2枚目にはしたくない」などの記述がある。なお、そのラフ画の山崎は目が丸くやや太り気味の体型で、アニメ版やゲーム本編とはかけ離れた外見をしており、性格も大きく異なっていた。