徳川太助

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徳川 太助(とくがわ たすけ)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』の『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』以降の登場人物。声優古谷徹、『宇宙戦艦ヤマト2199』では岡本信彦

概要

ヤマト機関長であった徳川彦左衛門の息子であり、ヤマト機関室勤務の乗組員である。

ややふくよかな体形に太い眉が特徴。

劇中での活躍

宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち
宇宙戦士訓練学校の機関科を優秀な成績で卒業したが、その後はヤマトへ乗艦するために操縦していたボートをヤマトに見とれて転覆させたり、波動エンジン始動中に閉鎖弁を開かず非常停止装置を作動させてしまうなどの失敗を続けていたため、機関長の山崎奨に「親父が泣くぞ!」と怒鳴られるのが常であった。相原義一からは「徳川さんのせがれにしちゃ出来が悪い」と評されている。また、本人も優秀な機関長だった父といちいち比較されることに、苦痛にも似た疎ましさを感じていたようである。
初登場時には「徳川彦左衛門の長男」という自己紹介を行ったが、実際は次男であり矛盾が生じている。詳細は徳川彦左衛門#家族を参照。
ヤマトよ永遠に
島大介と共に、無人艦隊のコントロールを担当していた。ヤマトで到着した地球そっくりの惑星では、建物内に置かれていたロダンの「考える人」のポーズが左右逆だったことに乗組員中で唯一気付き、ここが偽の地球であることを見破った。
なお、本作で太助が持ってきたスケッチにおける「本物の考える人」のポーズは右肘を右膝に当てているが、これも厳密には誤りである(実物は、顎に右手を当てて右肘を左膝に当てている)。
宇宙戦艦ヤマトIII
一人前の機関部員へ成長したため、山崎に機関室を任されていた。はくちょう座星域での戦闘では、アナライザーの胴体を使って機関の故障個所を特定することを考えつくなど、頭の回転の良さも見せた。
惑星ファンタム発見の際は、嬉しさのあまり号泣していた。
宇宙戦艦ヤマト 完結編
山崎の片腕的存在にまで成長していた。機関室に飾っていた遺影の彦左衛門に「お前がドジを踏まないか心配だ」と言われるが、アクエリアスからトリチウムを積載しての発進では、見事なエンジンコントロールを見せた。退艦時には彦左衛門の遺影に機関室内を見せ、ヤマトを去って行った。なお、シナリオの改訂案にはプレ・ノアからの攻撃中に機関室を守り抜いて戦死するというものもあった。
宇宙戦艦ヤマト 復活篇
前作より大きく成長して身長が伸び、がっしりした体格になっている。
地球防衛軍月面司令官を務める一方、アクエリアスに沈んでいたヤマトの復旧を指揮しており、復旧後は再就役が決定されたヤマトの機関長として乗艦した。
機関の出力低下の際には機関を直接整備して安定させ、制御室でモニターしか見ていなかった天馬兄弟に「スパナーの使い方も知らんのか!」と一喝を入れた。
宇宙戦艦ヤマト2199
宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品である本作ではまだ民間人であり、ヤマトへ乗艦していく彦左衛門を見送る家族の1人として登場する。『新たなる旅立ち』での矛盾は修正されており、次男となっている。
太陽系赤道祭の際には姪のアイ子と共に彦左衛門との通信に参加し、食糧配給が滞り気味で闇物資に手を出していることを話した。その後、彦左衛門から「アイ子を頼むぞ、これからはお前たち若い世代にかかっておる」と念を押されている。
彦左衛門によると、父と同じ船乗りになりたいと思っているらしい。

備考

声を演じた古谷徹は「太助を演じたからこそガンダムアムロができた」と語るほど、太助役には思い入れを持っている(ただし、アムロ〈1979年4月〉の方が太助〈1979年7月〉よりも演じた時期は早いが、「アムロというキャラクターを作り上げていくにあたって」という趣旨とうかがえる)。そのため、『宇宙戦艦ヤマト 完結編』を経て『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』に太助が機関長として再登場することを知った際には、大いに喜んでいる。

外部リンク

テンプレート:宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場人物