ブラックキング

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テンプレート:Pathnav ブラックキングとは、特撮テレビ番組『帰ってきたウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」、および『レッドマン』に登場する架空の怪獣。別名「用心棒怪獣」。

『帰ってきたウルトラマン』に登場するブラックキング

帰ってきたウルトラマン』第37話「ウルトラマン夕陽に死す」、第38話「ウルトラの星光る時」に登場。

  • 身長:65メートル
  • 体重:6万トン

ナックル星人が操る怪獣。黒い体に巨大な金色の角、腹部には『ウルトラマン』に登場するレッドキングのような蛇腹を持つ。ナックル星人によるウルトラマンの能力分析に基づいて訓練されているため、スペシウム光線を防ぎ、ウルトラブレスレットを素手で跳ね返すなど、ウルトラマンのあらゆる技を回避・防御する。また、口から赤い光線を吐き出して攻撃する能力も備えている。その他、MATが輸送していたサターンZを強奪する際には、口から煙幕を吐き出して囮としても活躍する。このように高い戦闘力を持つが、ナックル星人は前述の能力分析から「ブラックキングでも勝てるかどうか危ない」と判断し、冷静さを奪うために坂田兄妹を殺害するなど念入りな作戦を採る。

ナックル星人とタッグを組んで攻撃し、ブラックキングの援護によりナックル星人はウルトラマンを倒すことに成功する。その後、初代ウルトラマンウルトラセブンによって救出されたジャックをナックル星人と共に迎え撃ち、窮地に追い込ませるも、本領を発揮したウルトラマンジャックの猛攻撃に圧倒され、最期は空中に放り投げられたところを手刀による新技・スライスハンドで首を刎ねられ、死亡する。

  • スーツアクター:有川兼光(ノンクレジット)テンプレート:Sfn
  • デザイン:熊谷健[1]。頭部の角は怪獣の強さの象徴として取り入れられている[1]
  • 当時の雑誌や怪獣図鑑テンプレート:Fullに記載された設定ではレッドキングの兄、もしくはナックル星人に捕獲されたレッドキングが改造された姿ともされ、蛇腹があるのはその名残である。この説は現在『週刊 ウルトラマンオフィシャルデータファイル』及び『ウルトラ怪獣DVDコレクション レッドキング編』にも記載されている。
  • 大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』では、赤い光線は「ヘルマグマ」と表記されている。
  • 内山まもるの漫画版では角攻撃をウルトラマンに行おうとしたところ、避けられ主人であるナックル星人に刺さり絶命させる。その後八つ裂き光輪で胴体を切断され倒される。

『ウルトラ超伝説』に登場するブラックキング

てれびくんでのグラビアと漫画で展開された『ウルトラ超伝説』に登場。

グア軍団によって以前の30倍にパワーアップされた改造ブラックキングとして登場。角がドリルになり、首には動力パイプが付けられている。『帰ってきたウルトラマン』の時と同様にナックル星人に率いられてアンドロ超戦士と戦う。

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場するブラックキング

映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。

かつてナックル星人に操られてウルトラマンジャックを苦しめたブラックキングの別個体。今回はウルトラマンベリアルの手下になったレイオニクスのシャプレー星人(RB)に使役されている。光の国のプラズマスパークタワー付近で召喚され、得意技の「ヘルマグマ」をレイ達に放つが、彼の召喚したゴモラに阻まれて対決となる。だが主であるシャプレー星人がタワーに向かった戦士(ハヤタ、ダン、ミライ)を追って別れたために指揮者がいないという不利な状況下で戦った結果、「ヘルマグマ」を使用する間もなく超振動波ゼロシュートを受けて倒される。

また、百体怪獣ベリュドラの左角を構成する怪獣の一体として姿が確認できる。

  • テンプレート:要出典範囲
  • レッドマン』を除けばウルトラシリーズへの映像作品出演は38年ぶりとなった。
  • 『週刊 ウルトラマンオフィシャルデータファイル』では、ブラックキングはナックル星で大量に飼育されており、今回の個体はナックル星人がシャプレー星人に貸し与えた、もしくはシャプレー星人がナックル星人から強奪したものと推測されている。

雑誌連載版

  • 『てれびくん』で連載された漫画版でも光の国を襲い、ゴモラの超振動波を喰らって倒される。
  • 『てれびくん』2009年12月号付録のメガサイズポスターでは、ゴモラに加えてウルトラマンメビウスとも戦っている。

『ウルトラマン列伝』に登場するブラックキング

ウルトラマン列伝』第39話「超決戦!ウルトラヒーロー!!」(『ウルトラマンサーガ』の未公開映像を交えたスペシャル総集編)に登場。

バット星人ハイパーゼットンスフィア細胞で作り出した怪獣兵器の一体。首や胸にスフィアの発光器官が着いている。他の4体(アントラーキングパンドンベロクロンタイラント)と共に地球【フューチャーアース】に送り込まれ、ウルトラ兄弟の内のウルトラマンジャックと戦うが、最期はウルトラランスで倒される。

『ウルトラマンギンガ』に登場するブラックキング(SD)

ウルトラマンギンガ』第1話「星の降る町」、第7話「閉ざされた世界」に登場。

  • 身長:14センチ~65メートル
  • 体重:150グラム~6万トン

礼堂ヒカルが初めてウルトライブした怪獣。スパークドールズは草むらの中から偶然発見したもので、ウルトラマンタロウ(SD)を元に戻せないと知ったヒカルが試しに使用してみたことでウルトライブし、タロウを驚かせる。直後に現れたサンダーダランビア(SD)と対決するも電撃に苦しめられ、最終的にヒカルがウルトラマンギンガへとウルトライブしたことでスパークドールズに戻る。

第7話ではダークガルベロス(SD)と戦うべくウルトライブ。ボクシング形式の対決を繰り広げるがリーチの差でパンチが通じず、第1ラウンドで敗北。続く第2ラウンドではウルトラマンギンガへとウルトライブしたことでスパークドールズに戻る。

  • 着ぐるみは『ウルトラマンサーガ』の未公開シーンで怪獣兵器に改造された物を再改造したもの[2]
  • スパークドールズ劇場では第1回から登場。一人称は「ワシ」(もしくは「ワイ」)。お笑い芸人のような調子と、関西弁が特徴。声の担当は岸哲生キングパンドン(SD)の登場時には「キャラが立っている」と評したり、第5回ではウルトラマンタロウ(SD)の物まねを披露する(サンダーダランビア(SD)は「悪意がある」と評する)。
  • 新ウルトラマン列伝』第37話では、サンダーダランビア(SD)たちからは「クロッチ」と呼ばれ、ウルトラヒーローのことが好きではないかと指摘され、かたくなに否定する。ケムール人(SD)ニセウルトラマンダイナの紹介をした際は、ほぼ標準語で解説を務める。また、番組の終盤では、巨大化し「ヘルマグマ光線」でカオスウルトラマンを倒すという想像をする。

『レッドマン』に登場するブラックキング

『レッドマン』第2話、第5話に登場。スーツは撮影用。

  • 第2話:レッドアローをよけるが、レッドナイフで切られ倒される。
  • 第5話:両手からミサイルのようなものを発射する。レッドフォールで倒される。

ゲーム作品に登場するブラックキング

『ウルトラマン Fighting Evolution 0』

PlayStation Portable専用ソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 0』に登場。

宇宙全体に出現した怪獣達の一匹として登場。地球で暴れまわっており、やってきたウルトラ兄弟の一人(プレイヤーキャラクター)と対決する。追い詰められるとヤプールの能力転送カプセルでエレキングの能力を注入された強化ブラックキングとなる。

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』

大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』第8話「暗殺宇宙人ナックル星人」に登場。

今までのシリーズ同様、ナックル星人の使役する怪獣として登場。ナックル星人が主人公のバトルナイザーを奪うために召喚する。レッドキング以上の怪力でバトルナイザーの怪獣と戦いを繰り広げた後、倒される。

原作同様かなり強力な怪獣であり、ステータスはスピードが低いもののアタックとパワーが高い。特にアタックの値は今作の怪獣の中ではトップクラスであり、ディフェンスが高い相手に非常に有利に戦える。必殺技は劇中の熱線を再現した「ヘルマグマ」の他、ヘルマグマを地面にぶつけ、その際の爆発で相手を空中に放り投げて叩きつける「フルパワーヘルマグマ」、強力な頭突き攻撃を加える「強烈な頭突き」と言う新必殺技を持つ。また、NEO第3弾では主人であるナックル星人と組むことで、「マッドネスコンビネーション」と言うタッグ必殺技を発動させることが可能となった。

  • ポリゴンは『ウルトラマン Fighting Evolution 0』の流用。

その他の作品に登場するブラックキング

ウルトラシリーズ

  • ウルトラマンタロウ』にてエンペラ星人がウルトラ大戦争時に率いていた怪獣軍団の中に姿を確認できる。第40話の回想シーンにも35大怪獣・宇宙人の一体として登場する(テンプレート:要出典範囲)。また、同作放送中に発売された学年誌テンプレート:Fullでの解説によると、第27話から30話までに登場する怪獣は、怪獣軍団から選りすぐって送り込まれたもので、ブラックキングもタロウ抹殺のための候補に上がったが、ナックル星人がついていないと勝てそうにないという理由で除外されたという。40話に登場するタイラントは脚本ではブラックキングの角と記載されており[3]、当時の学年誌では初期設定のまま紹介されているものもあり、『ウルトラマンギンガ劇場スペシャル』パンフレットでも紹介されている。[4]
  • 映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』でもナックル星人と共にジャックと対決。ラストのスライスハンドで首を切り落とされるシーンはカットされ、ウルトラマンに空中に投げ飛ばされた次の瞬間には倒れている。
  • ビデオ作品『ウルトラ怪獣伝説』ではバルタン星人率いる怪獣軍団の一員として登場。
  • 映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では当初登場が予定されており、酉澤安施によるラフデザインも描かれていたが、キングパンドンへ変更されたテンプレート:Sfn。超全集やDVD映像特典のギャラリーにデザインも載っている。またギガキマイラも初稿デザインでは腹部にブラックキングの意匠が存在していたテンプレート:Sfn
  • 『ウルトラマンフェスティバル2012』のライブステージ第一部では、バット星人の仕向けた怪獣軍団の一体として登場。バット星人を追って地球に来たウルトラマンAと戦うが、最期はウルトラギロチンで倒される。
  • ウルトラゾーン』の第10話のアイキャッチにナックル星人と共に登場し、ラーメン屋で働くが、麺の湯切りの際に勢い余って客の女性の頭に麺を飛ばす姿が描かれている。
  • 漫画作品
    • 漫画『かがやけ ウルトラの星』では怪獣軍団の一員として登場。ナックル星人に率いられて東京に出現し、ウルトラマンタロウと戦う。後に他の怪獣と合流してウルトラ兄弟と戦う。
    • 漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では、主人であるナックル星人と共に銀河最強武闘会を観戦して感動するなどの一面も見せる。

その他

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

テンプレート:ウルトラ怪獣
  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite book
  2. 雑誌『宇宙船』142号のインタビューより。
  3. KKベストセラーズ発行『語れ! ウルトラマン 兄弟激闘編』79頁。
  4. 説明はブラックキングの角と紹介されているがアストロモンスの画像が誤って使われている。