チューリップ賞

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テンプレート:競馬の競走 チューリップ賞(チューリップしょう)は、日本中央競馬会(JRA)阪神競馬場外回り1600mで施行する中央競馬重賞GIII競走である。競走名はチューリップから。

概要

1984年に阪神競馬場の4歳(現3歳)牝馬限定の馬齢の芝1600mの桜花賞指定オープン特別競走、チューリップ賞として施行されたのが始まり。上位2着までに入賞した競走馬には桜花賞の優先出走権が与えられた。

1991年は阪神競馬場の改修工事により中京競馬場の芝1700mで施行、1994年は京都競馬場の改修工事による振替開催により再び中京競馬場の芝1700mで施行され、1995年には阪神・淡路大震災の被害による阪神競馬場の復旧工事の影響で京都競馬場の芝外回り1600mで施行された。

1994年からは重賞競走に格上げ、重賞昇格に伴い桜花賞の優先出走権は上位3着までに変更。1995年からは桜花賞のトライアル競走に指定、更に指定交流競走に指定され地方競馬所属の競走馬も出走可能になった。2004年からは外国産馬の活躍による出走資格の見直しの一環により、外国産馬が桜花賞に出走可能になった事に伴い、混合競走に指定、外国産馬の出走が可能になった。2010年からは国際競走に指定されている。

2007年からは2006年12月に阪神競馬場の外回りコースが新設された事により、第1コーナーポケットを発走地点とするコースから向正面を発走地点とする外回りコースに変更された。また上位3着まで入賞した外国産馬にも同様に優先出走権が与えられるようになった。

桜花賞トライアルで最初に施行される競走で格付けこそGIIIながら、桜花賞と同コース・同距離で行われること、同じ桜花賞トライアルのGIIのフィリーズレビューよりも桜花賞までの間隔が長いこともあり、フィリーズレビュー以上の好メンバーがそろうことが多い。有力馬の多くがこの競走をステップに桜花賞へ向かい、同レースで結果を残すことが多い。

現在の優勝レイは桃色地に黄色文字で、地にはレース名にちなんでチューリップの模様が描かれている。

出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)のJRA所属の牝馬の競走馬と地方所属の牝馬の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬の牝馬(8頭まで)。

負担重量は馬齢重量で54kgである。

歴史

  • 1984年 - 阪神競馬場の4歳(現3歳)牝馬の馬齢の芝1600mの桜花賞指定オープン特別競走、チューリップ賞として施行。
  • 1991年 - 阪神競馬場の改修工事により中京競馬場の芝1700mで施行。
  • 1994年
    • 阪神競馬場の4歳(現3歳)牝馬の馬齢の芝1600mの桜花賞指定オープンの重賞(GIII)競走、チューリップ賞として新設。
    • 桜花賞優先出走権取得条件を上位3着までに入賞した競走馬に変更。
    • 京都競馬場の改修工事による振替開催により中京競馬場の芝1700mで施行。
  • 1995年
    • 桜花賞のトライアル競走に指定。
    • 指定交流競走に指定され、地方所属馬は2頭まで出走可能となる。
    • 阪神競馬場の阪神・淡路大震災の影響による復旧工事により京都競馬場の芝外回り1600mで施行。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走資格が「4歳牝馬」から「3歳牝馬」に変更。
  • 2004年 - 混合競走に指定。
  • 2007年
    • ICSCの勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
    • この年より、3-4コーナーで外回りとなる新コースにて施行。
  • 2010年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は8頭まで出走可能となる。それに伴い、重賞格付け表記をGIIIに戻す。
  • 2011年 - レーヴディソールの単勝支持率が、グレード制施行後では重賞最高となる81.4%を記録し、重賞初となる単勝でのJRAプラス10が適用された。
  • 2014年 - 高知競馬場所属の女性騎手別府真衣がクロスオーバーに騎乗(結果は12着)。

歴代優勝馬

オープン特別

施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主テンプレート:要出典
1984年3月11日 ウラカワミユキ 牝3 1:37.8 松永昌博 松永善晴 佐々木八郎
1985年3月10日 アイノサチ 牝3 1:38.1 増井裕 土門健司 田中京子
1986年[[3月9日|3月テンプレート:09日]] レイホーソロン 牝3 1:36.9 村本善之 小林稔 野村截夫
1987年3月15日 マックスビューティ 牝3 1:38.2 田原成貴 伊藤雄二 田所祐
1988年3月13日 シヨノロマン 牝3 1:37.2 武豊 庄野穂積 庄野昭彦
1989年3月12日 ヤンゲストシチー 牝3 1:36.8 本田優 清水出美 (株)友駿ホースクラブ
1990年3月11日 アグネスフローラ 牝3 1:36.4 河内洋 長浜博之 渡辺孝男
1991年3月10日 シスタートウショウ 牝3 1:44.1 角田晃一 鶴留明雄 トウショウ産業(株)
1992年3月15日 アドラーブル 牝3 1:38.5 村本善之 小林稔 根岸治男
1993年3月13日 ベガ 牝3 1:36.8 武豊 松田博資 吉田和子

重賞格付け以後

回数 施行日 優勝馬 性齢 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主テンプレート:要出典
第1回 1994年3月12日 アグネスパレード 牝3 1:43.8 河内洋 長浜博之 渡辺孝男
第2回 1995年3月11日 ユウキビバーチェ 牝3 1:35.1 松永幹夫 新井仁 雪本秀樹
第3回 1996年[[3月2日|3月テンプレート:02日]] エアグルーヴ 牝3 1:34.2 O.ペリエ 伊藤雄二 吉原毎文
第4回 1997年[[3月1日|3月テンプレート:01日]] オレンジピール 牝3 1:37.7 河内洋 山内研二 (有)社台レースホース
第5回 1998年[[3月7日|3月テンプレート:07日]] ダンツシリウス 牝3 1:36.9 四位洋文 山内研二 山元哲二
第6回 1999年[[3月6日|3月テンプレート:06日]] エイシンルーデンス 牝3 1:35.1 野元昭嘉 野元昭 平井豊光
第7回 2000年[[3月4日|3月テンプレート:04日]] ジョーディシラオキ 牝3 1:39.7 武幸四郎 松田国英 (有)大成牧場
第8回 2001年[[3月3日|3月テンプレート:03日]] テイエムオーシャン 牝3 1:35.3 本田優 西浦勝一 竹園正繼
第9回 2002年3月テンプレート:02日 ヘルスウォール 牝3 1:35.2 M.デムーロ 森秀行 鈴木義孝
第10回 2003年[[3月8日|3月テンプレート:08日]] オースミハルカ 牝3 1:35.9 安藤勝己 安藤正敏 山路秀則
第11回 2004年3月テンプレート:06日 スイープトウショウ 牝3 1:35.5 池添謙一 鶴留明雄 トウショウ産業(株)
第12回 2005年[[3月5日|3月テンプレート:05日]] エイシンテンダー 牝3 1:35.3 武幸四郎 武邦彦 平井豊光
第13回 2006年3月テンプレート:04日 アドマイヤキッス 牝3 1:36.5 武豊 松田博資 近藤利一
第14回 2007年3月テンプレート:03日 ウオッカ 牝3 1:33.7 四位洋文 角居勝彦 谷水雄三
第15回 2008年3月テンプレート:08日 エアパスカル 牝3 1:35.8 藤岡佑介 池江泰寿 (株)ラッキーフィールド
第16回 2009年3月テンプレート:07日 ブエナビスタ 牝3 1:36.5 安藤勝己 松田博資 (有)サンデーレーシング
第17回 2010年3月テンプレート:06日 テンプレート:Flagicon ショウリュウムーン 牝3 1:36.1 木村健 佐々木晶三 上田亙
第18回 2011年3月テンプレート:05日 テンプレート:Flagicon レーヴディソール 牝3 1:34.5 福永祐一 松田博資 (有)サンデーレーシング
第19回 2012年3月テンプレート:03日 テンプレート:Flagicon ハナズゴール 牝3 1:35.5 C.デムーロ 加藤和宏 M.タバート
第20回 2013年3月テンプレート:02日 テンプレート:Flagicon クロフネサプライズ 牝3 1:34.9 武豊 田所秀孝 畑清介
第21回 2014年3月テンプレート:08日 テンプレート:Flagicon ハープスター 牝3 1:34.3 川田将雅 松田博資 (有)キャロットファーム

本競走からの桜花賞優勝馬

オープン競走創設年から桜花賞のトライアル競走として施行され、17頭が桜花賞に出走、うち7頭が優勝している。

回数 馬名 性齢 着順 備考
マックスビューティ 牝3 1着 第48回優駿牝馬優勝
アグネスフローラ 牝3 1着 アグネスフライトアグネスタキオンの母
シスタートウショウ 牝3 1着 -
ニシノフラワー 牝3 2着 第26回スプリンターズステークス優勝
ベガ 牝3 1着 第54回優駿牝馬優勝
第1回 オグリローマン 牝3 2着 元地方笠松所属・オグリキャップの半妹
第5回 ファレノプシス 牝3 4着 第3回秋華賞優勝・第25回エリザベス女王杯優勝
第6回 プリモディーネ 牝3 4着 -
第7回 チアズグレイス 牝3 10着 -
第8回 テイエムオーシャン 牝3 1着 第52回阪神3歳牝馬ステークス優勝・第6回秋華賞優勝
第10回 スティルインラブ 牝3 2着 史上2頭目の牝馬三冠馬
第14回 ダイワスカーレット 牝3 2着 第12回秋華賞優勝・第32回エリザベス女王杯優勝・第53回有馬記念優勝
第16回 ブエナビスタ 牝3 1着 第60回阪神ジュベナイルフィリーズ優勝・第70回優駿牝馬優勝・第5回ヴィクトリアマイル優勝・第142回天皇賞優勝・第31回ジャパンカップ優勝
第17回 アパパネ 牝3 2着 第61回阪神ジュベナイルフィリーズ優勝・史上3頭目の牝馬三冠馬[注 1]・第6回ヴィクトリアマイル優勝
第19回 ジェンティルドンナ 牝3 4着 史上4頭目の牝馬三冠馬・第32回ジャパンカップ・第33回ジャパンカップ・第17回ドバイシーマクラシック優勝
第20回 アユサン 牝3 3着 -
第21回 ハープスター 牝3 1着 -

脚注・出典

注釈

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出典

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各回競走結果の出典

関連項目

外部リンク

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