シボレー・クルーズ

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ファイル:2011 Chevrolet Cruze 1 -- 2010 DC.jpg
2代目シボレー・クルーズ(米国仕様)

シボレー・クルーズ (Chevrolet Cruze) はゼネラルモーターズシボレーブランドの乗用車。

1.2001年から2008年まで日本で販売されていた小型のハッチバックスズキとGMの共同開発車で、スズキ製。(→初代

または<p> 2.GMが2009年から世界各国で製造・販売する小型車。(→2代目

初代(2001年-2008年)

概要

テンプレート:Double image stack 初代スイフトをベースに作られた。車体デザインはゼネラルモーターズが担当、15インチの大径タイヤや高めの最低地上高などSUV風に仕上げており、テールランプはシボレー・コルベットをモチーフにされていた。(ちなみに欧州向け初代スイフト(イグニス)と、その兄弟車スバル・ジャスティと車体が共通)スズキの湖西工場(静岡県湖西市)で生産され、日本国内限定で販売されていた。かつてはオーストラリアでも販売されており、GMの子会社、ホールデンブランドで販売されていた。→Holden Cruze (英語版)、ホールデンブランドのクルーズの写真は、Suzuki Ignis(英語版)(日本名:スズキ・スイフト)

2008年6月に生産が終了したことにより、スズキが扱う「シボレー」ブランドの自動車は2000年から発売している「シボレー・MW」のみとなったが、それも2010年で終了した。

エンジン直列4気筒DOHCの1300ccの他、3型まで同1500ccがあった。駆動方式は前輪駆動のほか、電子制御パートタイム4WDがあった。2WD/4WD AUTO/4WD HARDと切り替えることが出来る。 ちなみに元となったスイフトの4WD仕様は全車フルタイム4WDである。

取り扱いディーラーはスズキアリーナ店およびGMシボレー店。販売開始当初はスズキ店でも取り扱っていた。 テンプレート:-

歴史

  • 2001年10月22日 - 新規発売。当初は1300ccの「1.3E」、「1.3X」をスズキの販売網で、1500ccの「1.5LS」、「1.5LT」をGMシボレーの販売網でそれぞれ販売されていた。
  • 2002年5月10日 - オーストラリア向け(ホールデン・リミテッド社)の輸出を開始。
  • 2002年12月16日 - 1.3L車の仕様変更を受ける(アルミホイールの装着など。グレード名も「1.3LS」、「1.3 LT」に変更)。また、スズキ・GM相互で1.3L車と1.5L車を両方扱えるようになる。
  • 2003年6月3日 - 仕様変更(オーディオの標準装備化[1]と車両本体価格の値下げ)。また、99万円からとしたお買い得グレード「1.3LS Eエディション」を追加。なお、「1.5LS」は廃止された。
  • 2003年11月13日 - 一部改良(2型)。エンジン性能の向上により、2WD車は全グレード「超-低排出ガス車(☆☆☆)」認定を取得。1.3L・2WD車は燃費性能も向上。内装の改良や外装部品の追加・変更を行った。
  • 2003年12月12日 - 「1.3LT」をベースにスポーティな外装と上級仕様の内装を施した特別仕様車「1.3Sリミテッド」を発売。
  • 2004年5月12日 - 「1.3LT」をベースにした特別仕様車「1.3SリミテッドII」を発売。
  • 2004年12月14日 - 青色を効果的に配色した内装とスポーティな外装を持つ特別仕様車「1.3S-セレクション」を発売。
  • 2005年4月11日 - 一部改良(3型)。1.3L・2WD車の排ガス性能を向上し、「平成17年排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」認定と「平成22年度燃費基準」を達成。快適装備もプラスされた。なお、「1.3LT」は廃止し、特別仕様車の「1.3S-セレクション」に継承される。
  • 2006年5月25日 - 一部改良(4型)。1.3Lのみの仕様となり、「1.3LS」と「1.3LT」の2グレードに集約される。また、シートを赤と黒のデザインに統一する。
  • 2008年6月30日 - 生産終了に伴いWEBカタログによる案内が終了。

2代目(2008年-)

概要

ファイル:Chevrolet Cruze Heck.JPG
2代目シボレー・クルーズセダン(欧州仕様)
ファイル:Chevrolet Cruze – Heckansicht, 23. Juli 2011, Mettmann.jpg
2代目シボレー・クルーズハッチバック(欧州仕様)
ファイル:Robert Huff 2009 WTCC Race of Japan (Free Practice).jpg
2代目シボレー・クルーズWTCC仕様車

GMグループの日本を除く世界戦略車種に位置付けられるCセグメントファミリーカーで、シボレー・オプトラおよびシボレー・コバルトの後継車種となる。したがって、初代とは名前以外に共通点は全くない。ボディタイプはセダンと5ドアハッチバックが用意され、ステーションワゴンの追加も予定されている。

韓国では当初「ラセッティプレミア」 (Lacetti Premiere) の車名でGM大宇ブランド車として販売されていたが、2011年3月にGM大宇が韓国GMに社名変更し、同ブランドに代わってシボレーブランドが導入されたことに伴って「シボレー・クルーズ」に変更された。また、オーストラリアおよびニュージーランドでは「ホールデン・クルーズ」として販売されている。

エンジニアリングはドイツリュッセルスハイムにあるGMヨーロッパの研究開発センターにて行われ、スタイリングは韓国・仁川にあるGM大宇のデザインスタジオが手がけた[2]。車台はGMデルタプラットフォームの第二世代でオペル・アストラJやビュイック・ベラーノなどと共有する。エンジンのラインアップは仕向け地によって異なるが直列4気筒1.6L、1.8L、1.4Lターボ、1.7Lディーゼル、2.0Lディーゼルが用意される。トランスミッションは6速MTおよび6速ATを搭載。

生産はGMの韓国群山中国瀋陽インドグジャラートアメリカ合衆国オハイオロシアサンクトペテルブルクタイラヨーンオーストラリア・エリザベスの各工場で行われる。

歴史

ファイル:LACETTI PREMIERE.jpg
GM大宇・ラセッティプレミア
ファイル:2009 Holden JG Cruze CDX sedan 07.jpg
ホールデン・クルーズ(JG型)
ファイル:2011 Holden Cruze Turbo .jpg
ホールデン・クルーズ(JH型)フロント
  • 2008年9月モンディアル・ド・ロトモビルでセダンが世界初公開。
  • 2008年10月:前身のラセッティに引き続いて世界ツーリングカー選手権(WTCC)向けのレースカーが発表された[3]
  • 2008年11月8日:クルーズの韓国版「ラセッティプレミア」を販売開始。エンジンは当初1.6L・DOHCのみの3グレード構成となっていたが、2009年2月に2.0Lディーゼル仕様が、10月に1.8L・DOHCの「ID(アイデンティティ)」がそれぞれ追加されている。
  • 2009年3月オーストラリアでホールデン・クルーズ(JG型)として発表。
  • 2009年4月18日:中国で販売開始。
  • 2009年5月:ヨーロッパで順次発売開始。
  • 2009年10月12日:インドで販売開始。2.0Lディーゼルのみの2グレード構成となっており、従来のオプトラ・マグナムも継続販売される。
  • 2009年11月:名古屋モーターショーで右ハンドル仕様が参考出品され、日本初公開となる(日本での発売は現時点では未定)。
  • 2009年12月:ロサンゼルスオートショーにて北米仕様車が2011年モデルとして発表される。エンジンは1.8Lと1.4Lターボの2種類が用意される。
  • 2010年10月:モンディアル・ド・ロトモビルにて5ドアハッチバックのコンセプトが発表される。スタイリングはオーストラリア・ポートメルボルンにあるホールデンのデザインスタジオが担当した[4]
  • 2011年2月28日:オーストラリア向けホールデン・クルーズがフェイスリフトされる(「シリーズⅡ」、JH型)。それまでは韓国から輸入していたが、エリザベス工場での現地生産に切替えられた。ラジエターグリルやフロントバンパーなどの意匠が変更されたほか、新たに2.0Lディーゼルと1.4Lターボが導入された[5]
  • 2011年3月:韓国仕様車がGM大宇ブランドからシボレーブランドに変更される。5ドアハッチバックの市販モデルがジュネーヴモーターショーにて世界初公開となり[6]、やや遅れて豪ホールデン版も発表され[7]、その後ソウルモーターショー2011でも発表された。
  • 2011年5月22日:韓国市場にてハッチバックが「クルーズ5」として発表・発売開始された。
  • 2012年2月9日:3月の第82回ジュネーヴモーターショーにてクルーズのワゴンが世界初公開されることが発表された[8]。ヨーロッパで同年夏の発売を予定している。エンジンのラインナップはガソリンが1.6L、1.8L、1.4Lターボの3種類、ディーゼルは2.0Lと新たに1.7Lが加わる。
  • 2012年4月10日、ブラジルにてハッチバックが「クルーズ・スポーツ6」として発売開始された[9]
  • 2012年4月17日、イギリスにて1.7Lディーゼル搭載車がラインナップに追加された。5ドアハッチバックが翌5月から発売を開始し、ステーションワゴンは2012年後半に投入される予定である[10]
  • 2012年5月24日釜山モーターショーにてフェイスリフトされた2013年型クルーズを発表[11][12]。先に発表されたステーションワゴンと同様のフロントマスクに改められた他、クロームをあしらうなどして高級感を高めると同時にアルミホイールのデザインを刷新。機能面についてもスマートフォンと連携して、音楽や映像のみならず車両情報や空調設定など様々な情報を入手・再生できる次世代インフォテインメントシステム「シボレー・マイリンク」 (Chevrolet MyLink) が導入された。
  • 2012年6月4日、韓国で2013年モデルを発売開始。新グレード「パーフェクトブラック」を設定(1.8Lガソリン、2.0Lディーゼルともに設定)。

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関連項目

外部リンク

脚注

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テンプレート:シボレー車種年表 テンプレート:スズキ車種年表 テンプレート:自動車

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  1. 1.3LS Eエディション」を除く
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  3. テンプレート:Cite web
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