シギ科

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シギ科(シギか、Scolopacidae)は、動物界脊索動物門鳥綱チドリ目に属する模式属ヤマシギ属

分布

アフリカ大陸東部、北アメリカ大陸南アメリカ大陸ユーラシア大陸に分布する。

多くの種が夏季に北アメリカ大陸やユーラシア大陸の寒帯や亜寒帯で繁殖する。冬季になると越冬のため南下し、一部の種はアフリカ大陸東部や南アメリカ大陸まで南下する。

日本に旅鳥として春と秋に渡来するものが多く、ヤマシギのように日本に留まるものもある[1]

形態

尾羽は短い。上面は褐色や灰色の羽毛で覆われ、暗色の斑紋が入り地表では保護色になると考えられている。翼はやや長い。

頸部が長い種が多い。後肢は発達し、多くの種には短い第1趾がある。

分類

ヒレアシシギ科を本科に含む説もある。

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キョウジョシギ属 テンプレート:Snamei

マキバシギ属 Bartramia

オバシギ属 テンプレート:Snamei

ムカシジシギ属 テンプレート:Snamei

ヘラシギ属 Eurynorhynchus

タシギ属 テンプレート:Snamei

キアシシギ属 テンプレート:Snamei

キリアイ属 Limicola

オオハシシギ属 テンプレート:Snamei

オグロシギ属 テンプレート:Snamei

コシギ属 Lymnocryptes

ダイシャクシギ属 テンプレート:Snamei

エリマキシギ属 Philomachus

トゥアモトゥシギ属 Prosoconia

ヤマシギ属 テンプレート:Snamei

クサシギ属 テンプレート:Snamei

コモンシギ属 Tryngites

ソリハシシギ属 Xenus

- など

生態

湿原草原などに生息する。越冬地では河口干潟などでも生息する。飛翔力は強く、渡りを行う種が多い。発達した後肢により地表を素早く走行することもできる。

食性は主に動物食で、軟体動物甲殻類昆虫を食べるが植物質を食べる事もある。

繁殖形態は卵生。高緯度地方で繁殖する種は繁殖期が短い傾向にあり、繁殖地に飛来する前や繁殖地に飛来して数日でペアを形成する。主に乾燥した地表や茂みの中に巣を作り、卵を産む。雌雄交代で抱卵する。

人間との関係

卵も含めて食用とされる事もある。日本で鳥獣保護法により、タシギとヤマシギが狩猟鳥獣に指定されている[2]

開発による生息地の破壊、食用や娯楽としての乱獲、人為的に移入された動物による捕食などにより生息数が減少している種もいる。

日本で見られる種の多数が環境省都道府県レッドリストの指定を受けている[1][3]

シギ科の主な種の画像

脚注

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参考文献

  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、194-249頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥類II』、平凡社1986年、8-14、156頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、97、195-196頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』、講談社、2000年、99、178-179頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、136-163頁。
  • 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、83-86頁。
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、225-275頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、52頁。
  • テンプレート:Cite book

関連項目

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  1. 1.0 1.1 ひと目でわかる野鳥 (2010)、68-89頁
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite web