トウネン

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テンプレート:生物分類表 トウネン当年学名Calidris ruficollis)は、チドリ目シギ科分類される鳥類の一種。

分布

シベリア北東部やアラスカ北西部のツンドラ地帯で繁殖し、東南アジアからオーストラリアニュージーランドにかけての地域で越冬する[1]

日本では渡りの途中で立ち寄る「旅鳥」として、全国に渡来する。小型シギの中では最も普通に見ることが出来る。九州以南では越冬する個体もある。

形態

全長はスズメとほぼ同じ14~15 cm[2][3][4]翼開長は約29 cm[3]。シギ科の鳥の中では小型の一種で、くちばしと足も短い。和名も「今年生まれたもの」という意味で、今年生まれた赤子のごとくからだが小さいことに由来している[5]

成鳥夏羽は顔と胸、背が赤褐色で、翼は軸斑が黒、羽先が白で、残りの羽縁は赤褐色。体の下面は白色である。冬羽は全体的に灰褐色となる。

雌雄同色である[2][3]

生態

非繁殖期には、干潟水田湿地に生息する。砂泥地などを動き回って泥の中にいる昆虫ゴカイ類、小型甲殻類などを捕食する[3]。大きな群れで行動し、日本ではかつては万単位の群れも見られたが、近年では数百羽のことが多い[2]

「チュリッ」や「チュイ」と鳴く。

種の保全状況評価

国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[6]

日本の以下の都道府県レッドリストの指定を受けている[7]

  • 絶滅危惧種 - 京都府(環境省の絶滅危惧II類に相当、近年旅鳥としての飛来が減少している。)[8]
  • 絶滅危惧II類 - 神奈川県(非繁殖期)[9]東京都(区部、北多摩・南多摩・西多摩は準絶滅危惧)[10]
  • 準絶滅危惧 - 大阪府[11]
  • 希少種 - 滋賀県(環境省の準絶滅危惧に相当)[12]
  • 一般保護生物(D) - 千葉県(環境省の準絶滅危惧種に相当。東京湾では埋立地湿地の消失により減少が著しい。)[13]

Sibley分類体系上の位置

テンプレート:Sibley

近縁種

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

関連項目

テンプレート:Commons&cat テンプレート:Sister

テンプレート:Bird-stub
  1. 安部「野鳥の名前」243頁
  2. 2.0 2.1 2.2 山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥 (2006)、284-285頁
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 ひと目でわかる野鳥 (2010)、68頁
  4. 安部「野鳥の名前」243頁
  5. 安部「野鳥の名前」243頁
  6. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「IUCN」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  7. テンプレート:Cite web
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web
  10. テンプレート:Cite web
  11. テンプレート:Cite web
  12. テンプレート:Cite web
  13. テンプレート:Cite web