ザ・チャンス!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記 テンプレート:基礎情報 テレビ番組

ザ・チャンス!』(The Chance!)は、1979年4月10日から1986年10月2日までTBS系列で放送されていた視聴者参加型クイズゲーム番組である。

概要

アメリカCBSの番組『ザ・プライス・イズ・ライト』(The Price is Rightフリーマントルメディア制作、2014年現在も放送中)を翻案した番組である。1979年1月に正月特別番組『超豪華プライスゲーム お年玉だよ!ピンクレディー』というタイトルで放送。これが好評であったことから、1979年4月からレギュラー番組化された。レギュラー放送開始当初はヤンマーディーゼル(現・ヤンマーホールディングス)の一社提供番組で、タイトルに「ヤンマーファミリーアワー」を冠していた(後期では複数スポンサーによる提供)。会場からランダムに選ばれた参加者がゲームに挑戦し、成功すれば自動車や海外旅行などの豪華賞品が贈られた。収録は日本青年館で行われていた。

歴代司会者

初代司会者(正月特番を含む)は、前番組『飛べ!孫悟空』(ドリフターズ出演の人形劇)にも出演していたピンク・レディーだったが、放送開始からまもなくアメリカでのテレビ番組出演のために休むことになり(事実上降板)、ピンチヒッター司会者として伊東四朗湯原昌幸が1週交代で2回ずつ担当した後、伊東が正式に2代目司会者となった。ピンク・レディーの帰国後も、プロデューサーの意向によって伊東が司会を務め続けた。

番組のフレーズ

「ナウ ゲッタ チャンス!」 (Now get the chance!) が合い言葉であり、それを言う際にピンク・レディーは人差し指と中指をクロスさせたサインを出し、また伊東四朗はVサインを出すのが定番だった。また、伊東の発する正解が入っている封筒を開け中身を出す際の「正解は…ニン」や賞金や目録を渡す際に口ずさむ「ニーンニーキニーンニーン」(ヘンデル作曲「見よ、勇者は帰る」、別名「得賞歌」。いわゆる「表彰式で流れる音楽」)などの言葉も彼が司会になってからの名物となっている。

天の声(ナレーション)

ゲームの賞品は、小川哲哉(通称:哲ちゃん)や大竹まこと(通称:まこっちゃん)などが担当する「天の声」(スタート当初は「かげの声」)と呼ばれるナレーションによって紹介された。カーテンから現れる賞品は豪華なものが多かったが、たまにあまり豪華ではない商品(たとえば旅行カバン一式)が登場して参加視聴者が少し落胆したあと、伊東が文句を言いながらもその商品の説明していると「ではこのカバンを持って出かけましょう。豪華海外旅行です!」などとナレーションされて豪華賞品が追加されるという、手の込んだ二段仕掛けになっているケースもあった。

放送時間

  • 火曜 19:00 - 19:30 (1979年4月10日 - 1984年9月)
  • 水曜 19:20 - 20:00 (1984年10月 - 1986年3月) - 『ニュースコープ』20分延長に伴う19時台の再編を受けて移動。
  • 木曜 19:20 - 20:00 (1986年4月 - 1986年10月2日、琉球放送を除く) - この期間に限り、「ザ・チャンス 終 また来週をお楽しみに!(最終回では“終”のみ)」のエンドカード+チャイム音(4月改編期以降、TBS系ゴールデンプライムタイム全国ネット番組のエンディング時に設けられた)とともに、次の番組がワイプで紹介された(クロスプログラム)。

ネット局について

  • 琉球放送は、放送時間移動直前の1986年3月に『木曜スペシャル』(日本テレビ)のネットと重なるために一時打ち切ったが、同年10月からのTBS系ネット再開に伴い、最終回のみをネットした。
  • 1983年3月までTBS系列とフジテレビ系列(FNSのみ加盟)とのクロスネット局だった福島テレビは、クロスネット時代には同時ネットしていたが、同年4月にフジテレビ系列にネットチェンジすると同時に打ち切った。そのため、1983年4月から同年11月までは福島県では未放送だった。しかし、同年12月にTBS系フルネット局として開局したテレビユー福島で放送を再開している。
  • また、本番組を時差ネットしていた一部の日本テレビ系列局では、1984年10月の40分拡大と同時に打ち切りを余儀なくされた局もあった。

出演者

司会

天の声(ナレーション)

クイズ/ゲーム参加者

  • 一般視聴者(会場参加者)
  • タレント(ゲスト)

内容

最初に参加者の中から4チームが選ばれ[1][2]、そのチームを対象に小物賞品の値段を当てるプライスクイズ「チャレンジゲーム」が行われた。このクイズで内輪で正解金額に一番近かったチームが、商品獲得を賭けたゲーム「チャンスゲーム」の挑戦権を得る。答え出し(数字が出るときにレジスターの効果音が鳴る)の数字はデジタル表示となっており、デジタル数字の表示板は挑戦者席だけでなく会場内全体にもわかるように天井にもデジタル数字の表示板が4基付けられていた(賞品獲得ゲームの挑戦権を得たチームのところにはデジタル数字が点滅し、電飾も点灯していた)。4チームの値段の答え出しが終わった時点で正解のチャイムが鳴るとピタリ賞(賞金10万円)がいるという知らせであったが、逆に全チームが内輪とならず、ブザーが鳴らされて解答し直すことも年に数回あった。チャンスゲームの挑戦権を得た1チーム(ゲームによっては2チームの場合もあった)には、この問題で出題された賞品[3]が贈られた。

チャンスゲームに成功すると、参加者の天井に吊るされていたくす玉が割られて大量の紙吹雪が降り、字幕スーパーで「おめでとう!○○(賞品名)獲得!」と表示され、賞品獲得となった(BGMはブラスバンド風のファンファーレ)。逆に獲得失敗・失格の場合には「残念!」と表示され(番組開始当初は表示されていなかった)、賞品を獲得できなかった(BGMは急降下をイメージしたもの)。賞品にはトヨタ・カローラ/トヨタ・スプリンターマツダ・ファミリアホンダ・バラードなど(ちなみに各車種、車両本体価格が100万円以下で、なおかつ80 - 90万円台(当時)の最廉価グレードだった)があった。

主なゲーム

チャンスゲームには商品の種類や金額に合わせて様々なものがあった。以下はその一部である。

プライスクイズ題材

かくれた数字ゲーム
賞品の金額の十万(緑)、一万(赤)、千(黄)、百(青)の桁の数字を当てるゲーム。まず各桁の隠し板を1段ずつ下げ、その後参加者が桁の色を指定し、その色の隠し板を1段下げる(最高4回まで)。終わったら、出た数字の一部を見て推理し、0 - 9の数字を並べる。レギュラー第1回目で初成功したゲームであり、賞品は自動車だった。その他、椅子に各色(緑、赤、黄、青)の風船をのせお尻で割って、各色の隠し板を1段下げることもあった。
ラッキーセブンゲーム
表示された賞品の金額の十万、一万、千、百の桁のいずれかに「7」の箱を入れて正しい金額にするゲーム。
ぬきとりゲーム
表示された賞品の金額の百万、十万、一万、千、百の桁のうち余分な数字の箱を抜き取り正しい金額にするゲーム。
「ラッキーセブン」・「ぬきとり」とも、伊東時代には入れたり抜いたりした後、「後ろの兄ちゃん(スタッフの事)、詰めて下さい」と言うのがパターンだった。
10個の卵ゲーム
賞品の金額の十万、一万、千、百の桁の数字を当てるゲーム。ハズレると、10個限定で雌鶏人形が卵を産んでいく。10個で打ち止めになると最後は口答で金額を当てる。成功率の低いゲームだった。
カラーボールゲーム
賞品の金額の十万(桃)、一万(黄)、千(緑)の桁の数字を当てるゲームで、前述の「かくれた数字」の変型版。袋の中に入った9個の桃・黄・緑のピンポン玉またはスポンジボール(各色にA・B・Cが書かれており格桁の上(A)・中(B)・下(C)の一部分が判明する) + 2個の白い玉(どこも開けられないハズレボール)を5回引く。引き終わると各桁の下に0 - 9の中から3つの数字を並べる。引いたボールは再度袋に戻されるため同じボールを何度も引くことがあり、上・中・下のどこも開けられていない桁は山勘で当てるしかないため、成功率の低いゲームだった。
ウサギとカメゲーム
賞品の金額の十万、一万、千、百の桁の数字を当てるゲーム。正解時にはカメの、誤答時にはウサギのぬいぐるみが進む。ウサギより先にカメがゴール(4桁すべて正解)すると賞品獲得となる。
シャットアウトゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。挑戦者はそれぞれ分割されたボックス(檻)に入れられ、1人ずつ正解と思う数字を答える。間違えると、その人の檻に鉄格子が降り、以後の解答権を失う。5人全員が檻に閉じ込められたら失格となる。賞品は主に旅行で、『クイズ100人に聞きました』のトラベルチャンスと同じ手法を取っていた。檻に閉じ込められた挑戦者は見送りとなっていた。 失格時には伊東が「君たちは終身刑です」とブラックジョークを飛ばしたこともあった。
ダックスフントゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。パネルに描かれているダックスフントの胴体部に10個の数字が並んでいるが、どこかに正解の3桁が並んでいる。挑戦者はその並んでいる3つの数字を指定する。
ロシアンルーレットゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。数字をコールし、はずれたら風船付きの鉄砲(弾6発)を撃たなければならない。風船が割れなければゲームが続行されるが、風船が割れてしまうと失格となる。
おむすびころりんゲーム
賞品の金額の十万、一万、千、百の桁を、高い桁から1桁ずつ当てていく。はずれたら、おじいさんがおむすびを穴に入れる。
タマゴを抱え
賞品の金額の十万、一万、千、百の桁を、高い桁から1桁ずつ当てていく。鶏が卵を産んで、正解のときはチャイムが鳴る。不正解のときはブザーが鳴らされ、卵が転がる。4問終了時に卵が止まっていれば成功で、賞品獲得となる。卵が転がって、蛇が卵を食べると失格。
坊主めくりゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。1 - 9の9枚のパネルは、姫(3つ)と坊主(6つ)が隠れている。数字パネルに1桁ずつ選んだ数字のパネルを開けて、数字をコールし、坊主が出るとはずれ。姫が出ると当たり。3つとも姫が出れば賞品獲得となる。
(ゲーム名不明)
賞品の金額を、十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。7回の内に、はずれたら、兎の耳がピンと立つ。最後に数字を1桁ずつ選んで、はずれた後に、賞品の金額の桁の数字の答えが出て、失格となる。
信号パズル
賞品の金額を、十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。点灯した数字を選んで、はずれると点灯した数字が消える。最後は口答で金額を当てる。成功率の低いゲームだった。

60秒制限題材

特別な例外がない限り、60秒以内で成功させる。

レースゲーム
4つの賞品の金額を45秒以内に並べ替えるゲーム。並べ替えた後、その時点での正解数を表示する「判定器」のもとへ走り、「4」が出れば賞品獲得。「0」「1」「2」が出るとやり直し。
ゼッケンゲーム・パート1
賞品の金額の十万、一万、千、百の桁の数字を当てるゲーム。制限時間は45秒。挑戦者が数字の書かれたゼッケンを着け、自分たちが並び替わることで賞品の金額を当てる。ゼッケンは1枚につき2桁の数字が書いてあるものが複数あり、2人で「十万、一万」と「千、百」の桁を担当する。スタート地点から離れたところにある2人の位置の黒い人型に移動し、判定機(1つ)のボタンを押して○が出ると正解で賞品獲得、×が出るとはずれ(片方だけが正解していたり並びが入れ替わっているだけでも×が出る)で並び直しとなる。制限時間0(タイムオーバー)で失格だが、制限時間0と同時に成功したチームがいて、司会の伊東は「ちょっと、心臓に悪いことしないでくれよ!」と体調不良を訴えるようなリアクションをしたこともあった。
ゼッケンゲーム・パート2
賞品の金額の十万、一万、千、百の桁の数字を当てるゲームで、パート1と似ているが制限時間は60秒。ゼッケンは0 - 9の10枚あり、4人でそれぞれ十万、一万、千、百の桁を担当する。ゼッケンを着けて並び終わったら、ゼッケン置き場から離れたところにある4人の位置の人型の席に座り、上位の桁から順番に金額をコールしないと判定されない。判定は各桁ごとに○×で示され(計4つ)、○が出ると当り、×が出るとはずれ。○の桁の担当者はその場に座り残り、×の桁の担当者はゼッケンを交換する。控えの挑戦者と交代も可能。時間内に4人とも○が出れば成功で賞品獲得。制限時間0(タイムオーバー)で失格。人型の席の色は、十万の桁から順番に赤・灰色・緑・紫だった。音楽は、パート1と同じものであった。
玉RUNゲーム
スタート地点から離れたところにあるボックスからボールを1個取り出す。ボールは赤・青・黄・緑・白があり、リレー形式で白以外のすべてのボールを1回以上引き当てれば成功。ただし、引いたボールはまたボックスに戻すので、既に引いた色をまた引き、「たまらん」思いをすることもある。成功率の低いゲームだった。
ジャンケンゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。ただし、言えるのは「ジャンケン小僧」という等身大人形に勝ったときのみ。
ハタ揚げゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。ただし、言えるのは「旗揚げ小僧」という等身大人形と一緒に挑戦者が同じ色を揚げたときのみ。
リレーゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を、バトン替わりにマジックインキを片手に3×3のマス目に書いて当てるゲーム。
デッドヒートゲーム
スタート地点から離れたところにある得点ボードのうち1枚をめくり、出た数字だけ自分の車を進ませる。ただし、スタート地点に戻ってGOボタンを押さないと進まない。0点のボードもあった(一時停止の道路標識が描かれていた)。対戦相手となる上段の乗り物は1分でゴールする(その時にはSTOPランプが点灯する)ので、その前にリレー形式で100点稼いでゴールする。最終判定で失敗することもあった。
このゲームは、賞品や時期によって、動かすものが車に代わって、飛行機(海外旅行が賞品の時に多かった)、帆船、機関車、バス、エリマキトカゲ(敵のみ)などが登場したこともあった。「新人歌手大会」の時には「ミリオンセラーゲーム」という特別版として行った。ルールは同じだが乗り物が歌手をモチーフにした人形に代わっており、上段の歌手人形が「100」まで到達して100万枚を達成する前に、下段の歌手人形(自分)が「100」に到達して100万枚を達成させるというものだった。
エイティーゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁を、高い桁から1桁ずつ当てていく。解答台に0 - 9のうち正解と思う数字ブロックを置いていくのだが、解答台とブロック置き場は離れているので、挑戦者たちはその間に並びバケツリレーの要領でブロックを渡していく。タイトル通り、制限時間は80秒。
ハウマッチゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。特大のマッチ棒でデジタル数字を作り並べ替えていく。不正解の場合ブザーが流れ、投げるように崩していく。
タイトルは『世界まるごとHOWマッチ』のもじり。
このゲームはもともと、特別番組『タモリのスター対抗クイズ番組大集合』で行われたゲームで、それをレギュラー放送へ持っていったという珍しい例。タモリはこのゲームをやる前、大橋巨泉の物真似で「なんたってハウマッチ!」と言って爆笑を誘っていた。

その他の題材

危険な崖ゲーム
賞品とは別に用意された3つの商品の金額を当てる。金額を答えて、正解のときはチャイムが鳴る。不正解のときはブザーが鳴らされ、予想金額と正解の誤差だけ登山人形がクラリネット・ポルカをヨーデル風に編曲したBGMとともに崖を登る。誤差の合計が5,000円を超えると登山人形が崖から落ちて失格(初期においては荒野でガイコツが出現していたが、後に湖となり湖水がはねるパターンになった)。3問終了時に登山人形が崖に残っていれば成功で、背景が朝日に変わり、湖水から花が咲くという仕掛け(末期のみ。初期の成功時の仕掛けは不明)であった[4]
浦島太郎ゲーム
ルールは危険な崖ゲームと似ている。賞品とは別に用意された3つの商品の金額を当てる。答えた値段が正解の時にはチャイムが鳴る。不正解時にはブザーが鳴り、予想金額と正解の誤差だけ亀に乗った浦島太郎が進む。誤差の合計が5,000円を超えると、亀から浦島太郎が降りて失格。3問終了時に亀に乗った浦島太郎が止まっていれば成功。
パターゴルフゲーム
まず5つの商品を安い順に並び替える。順番通り並べ替えられれば、一番近い距離からゴルフボールをカップ目掛けて打てるが、間違うと、正解のチャイムが流れたラインから打たなければならない。カップに入れば賞品獲得。ハズレたり、カップに届かなければ失敗になる。ピンク・レディー司会時代、未唯mieが、当たり前のような口調で「ちょっとやってみますね」と遠いラインからでも無造作に打って、一発でカップに入れる「お約束」も披露していた。成功率の低いゲームだった。
バスケットゲーム
ボールがゴールに入れば賞品獲得。ボールがゴールに入れなければ失敗になる。成功率の低いゲームだった。
輪投げゲーム
輪が棒に入れば賞品獲得。輪が棒に入れなければ失敗になる。成功率の低いゲームだった。
パチンコゲーム・パート1
手動式の巨大パチンコ台が用意され、既定の玉数で3つの役物(チューリップ)すべてに玉が入れば成功となる。玉が役物に入らず、はずれるとブザーが鳴る。
パチンコゲーム・パート2
パチンコ台の玉をはじくと9分割されたA - Iのポケットのどこかに入り、3×3のパネルのうち対応したA - Iのパネルが点灯するので、既定の玉数で縦横斜めにパネルを3つ並んだ状態で点灯させれば成功となる(スマートボールのルールに近い)。A - Iのポケットのどこかに玉が2つ以上入るとブザーが鳴る。台には伊東の似顔絵の役物があり、そこに玉が入ると伊東の顔がニコニコとして玉が移動する仕掛けがあった。
ヤン坊マー坊ゲーム
ヤンマー単独提供時に展開された、○×ゲーム(?)。ヤン坊人形だったら○、マー坊人形であれば×、というゲームだった。
小切手ゲーム・パート1
ボタンを押して、賞品の金額を、小切手ボードが上へ上がってマークするゲーム。小切手ボードは1枚につき6桁の数字が書いてあるものが複数あったが、マークできるのは3万円圏内だった。最後にボタンを押して、電子音と共に←マークが出てきて上へ上がる判定で有名だった。80万円以上は賞品を獲得できた。矢印マークで賞品の金額を指して当てれば正解で賞品獲得。←マークが出てきて上へ上がり過ぎると失格。なお、賞品獲得失敗の場合、司会の伊東がくやしそうに直すのが恒例であった。パート2はザ・ファイナルマッチを参照。
小切手ゲーム・パート3
パート1やパート2と似ており、ルーレットはラッキーホイールと似ている。ルーレットを回転させ、矢印が数字に当たって止まり、賞品の金額を、赤い小切手ボードから黒い小切手ボードに裏返してマークするゲーム。ただし、マークできるのは3万円圏内。最後に電子音と共に↓マークが出てきて右へ進む判定で有名だった。80万円以上は賞品を獲得できた。矢印マークで賞品の金額を指して当てれば正解で賞品獲得。こちらも賞品獲得失敗の場合、司会の伊東がくやしそうに直していた。矢印マークが出てきて移動で進む際の音楽は、パート1同様。
ラッキーホイール
0から100までの数字が書かれたルーレットを回転させ、矢印止まったところの数字と、賞品の金額を合わせるゲーム。
ダイナマイトプライス
ルールはロシアンルーレットに近い。賞品とは別に用意された3つの商品の金額を当てる。値段を答えて、はずれたら4つの内の風船付きのダイナマイトを撃たなければならない。風船が割れなければゲームが続行されるが、風船が割れてしまうと失格となる。
トンテンゲーム
賞品の金額の一万の桁の数字を当てるゲーム。A - Iの9枚のパネルは、数字(8つ)と泣き泣きブーちゃん(1つ)が隠れている。数字のパネルが8つ開け、賞品獲得となる。泣き泣きブーちゃんのパネルならば失格となる。泣き泣きブーちゃんのパネルが出た後に、賞品の金額の一万の桁の数字の答えが出て、出た数字ならば賞品獲得となる。
好き嫌いゲーム
賞品の金額の一万の桁の数字を当てるゲーム。野菜(4つ)と数字(1つ)の5つの箱のうち、数字の箱が出れば賞品獲得となる。
(ゲーム名不明)
AからDまでの1人ずつ選んで握手をすると、偽お化け(2人)と本物の人(2人)のいずれかが出現する。偽お化けが2人出現してしまうと失格となる。本物の人が2人出現すると賞品獲得となる。

ザ・ファイナルマッチ

最終ゲーム後に残った3組(初期においては2組)の対戦形式で行われた。当初のコーナータイトルは「ザ・ビッグホイール 〜ボーナスゲーム〜」。のちに「ザ・ラストチャンス! ファイナルマッチ」を経て、最末期では「ザ・ファイナルマッチ ウルトラチャンス!」となった。この項目では便宜上、「ザ・ファイナルマッチ」の名称を使用する。

ザ・ビッグホイール
巨大ルーレットゲーム。回転時には矢印が棒にあたり、ピッピッと音が鳴る。
  • ピンク・レディー司会時代には、5から100までの数字が書かれたルーレットを回し、1回目で100が出たら賞金30万円獲得。100が出なかった場合には点数状態によってはその場で止めるか、もう1度回して合計が100になれば賞金15万円獲得。ただし、100点をオーバーすると失格となる。双方とも100が出なかったら、100以内の点数で一番高かった組が点数×1000円の賞金を貰う。
  • 伊東司会時代には通常のゲームとして行われ、100の代わりに伊東の似顔絵が描かれた。2回回転し、数字の合計が80以上100以下、または伊東の似顔絵に止まったら賞品獲得。それ以外(75以下、105以上)は失敗になる。ホイール回転中、観客が「伊東さん」コールで煽るのが恒例だった。
  • 期首特番『4・10月だョ!全員集合』でもやったことがある。ピンク・レディー時代には、2番組の代表者が通常と同じルールで行っていた。伊東時代には、出場全番組名(+レポーター)が書かれたルーレットをパートナー(宮崎美子など)と共に回し、当たった番組に「1等賞」「2等賞」「3等賞」がそれぞれ送られた[5]。余談だが、中期以後毎回坂上二郎一人しか来ない(1回だけ藤村俊二も出た)『ぴったし カン・カン』の幅は、「レポーター」の幅よりも猛烈に狭いのが恒例だった。
小切手ゲーム・パート2
パート1と似ているが、賞品の金額を、50万から100万の小切手ボードにマークするゲーム。ただし、マークできるのは3万円圏内。司会の伊東が「正解矢印ドン」の掛け声の後に、最後に電子音と共に↓マークが出てきて右へ進む判定でテンプレート:独自研究範囲。80万円以上は会場の人が賞品を獲得できた。矢印マークで賞品の金額を指して当てれば正解で賞品獲得。なお、賞品獲得失敗の場合、司会の伊東がくやしそうに直すのがお約束だった。小切手ボードにマークする際の音楽は、パート1同様。50万の小切手ボードの色は黄色。100万の小切手ボードの色は水色。矢印マークの色は赤。
ナンバーボードゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。左右側にある0 - 9の数字が書いてあり、1桁ずつ選んだ数字のボードが出てくる。数字のボードが上昇し、セット上部まで隠したら当り、下へ落ちたらはずれとなる。
ナンバーリングゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。1 - 9の数字のパネルに輪を付けるゲーム。
モンスターハウス
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。0 - 9の数字の書かれた棺桶があり、棺桶の剣穴に短剣を刺すと、「○」(3つ)・「×」(3つ)・「モンスター」(ドラキュラ・フランケンシュタイン・狼男・怪獣、各1つ)のいずれかが出る。モンスターは引いた時点で失格となり、そのモンスターの人形が手渡される。順番に棺桶を開き、最終的に生き残って、○を全て開けたチームが賞品獲得となる。
海賊船ゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。伊東は骸骨のマスクを被るというコスプレをしていた。モンスターハウスと同じ要領のゲームで、棺桶の代わりに0 - 9の数字の書かれた樽を使用。樽の穴に短剣を刺すと、「○」(3つ)・「×」(5つ)・海賊(2つ)のいずれかが出る。海賊を出すと大砲をイメージした火薬が爆発し、全チームが失格となってしまう。やはり最後に○を全て開けたチームが賞品獲得となる。 全組失格後、会場から1組選び、引き続き挑戦できたケースもあった。
ドラキュラゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。伊東はドラキュラの衣装を着ていた。開始前に「DRACULAGAME」の文字の扉が開いて、「ドラキュラ物語」なるものが行われていた。ゲームがモンスターハウスのリメイク版だが、ルールは海賊船ゲームに近い。0 - 9の数字の書かれた棺桶があり、棺桶の剣穴に短剣を刺すと、「○」(3つ)・「×」(5つ)・ドラキュラ(2つ)のいずれかが出る。棺桶の中には、緑の生地が張ってあり、通常は○×が書かれているが、ドラキュラの場合は記号がなく、その生地を破って出現する仕掛けとなっていた。ドラキュラが出現すると全チームが失格となってしまう。また、2回誤答したチームも失格になる。やはり最後に○を全て開けたチームが賞品獲得となる。 こちらも全組失格後、会場に対してのラストチャンスがあった。
海星ゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。0 - 9の数字の書かれた海星を使う。
お化けゲーム
賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。海星ゲームと同じ要領のゲームでルールは海星ゲームに近い。、墓場にお化けが出現。
パニック・ナンバーゼロ
0 - 9の数字が隠されたボールを各組3個ずつ引き、ポイントのが大きいチームが勝ち。ただし、0を引くと、いくら掛けても0なので失格。しかも0に限って、一度引いてもまたボックスに戻され、他のチームが引く危険もある。なお、ボーナスとして数字が続いた場合には賞金10万円が貰えた。最高ポイント7×8×9=504で無条件で賞品と10万円を獲得した組もいた。
カラーダービー
会場から3組が抽選されるが、先に選ばれた組ほど豪華な賞品になっている。各チームの代表者が順番にボックスからボールを1個ずつ引き、いち早く自分のチームのボールがすべて選ばれると賞品獲得となる。勝利に必要なボール数は青(1組目)が5個、黄(2組目)が4個、赤(3組目)が3個。他に銀のボールが2個あり、1個目は全チームが1個ずつボールを獲得した扱いになるが(この時に限り複数チームが勝利する可能性もあった)、2個目を引いた時点で即ゲーム終了となり、勝者なしとなってしまう。
(ゲーム名不明)
選ばれた3組が、3ステージからなるパネルゲームに挑戦する。勝ち残っているチームが1枚ずつパネルを選び、財宝のパネルならば次のステージに進めるが、骸骨のパネルならば失格となる。第1ステージはA - Dのパネルを開けると、鍵(3つ)・骸骨(1つ)のいずれかが出る。第2ステージはA - Dのパネルを開けると、ダイヤモンド(2つ)・骸骨(2つ)のいずれかが出る。第3ステージはA - Cのパネルを開けると、王冠(1つ)・骸骨(2つ)のいずれかが出る。王冠のパネルを当てられれば賞品獲得となる。
ゴールデンコールゲーム
それぞれ3つのチームで賞品の金額の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。1 - 9の数字のパネルを選び、はずれたら、×を付ける。各チームの十万、一万、千の桁が当たれば賞品獲得となる。3チームとも十万、一万、千の桁が当たれば全チームとも賞品獲得となる。
(ゲーム名不明)
数字を答えるチームとゲームに挑戦するチームに分かれて、それぞれ二つのチームで競争するゲーム。その物の答えの値段が分かっていて、万、千、百、十、一の単位の数字がそれぞれ赤、橙、黄、緑、青色(?)の覆いで隠れており、それぞれゲームに挑戦する二つのチームに渡される風船をその前の椅子で割っていく。そうすると、上から一つずつ、隠れているところが、現れてきて、全ての風船を割ると、隠れている数字が全てわかるゲーム。ただ、その途中でその数字が分かり、答えるチームが、早押しボタンを押して数字を答えれば勝ち。不評だったのか、一回で終了した。
(ゲーム名不明)
AからGまでのボックスのもぐらをハンマーで叩くと、花(2つ、または3つ)・宝箱(1つ、または0)・お化け(4つ)のいずれかが出る(花及び宝箱の場合には同時に紙吹雪が、お化けの場合には同時に炭酸ガスの煙が出る)。宝箱ならば賞品獲得となり、お化けならば失格となる。「ナウ ゲッタ チャンス!」の掛け声で、もぐらをハンマーで叩く。
狼と子豚ゲーム
賞品の金額(国内旅行、海外旅行)の十万、一万、千の桁の数字を当てるゲーム。子豚は3匹いて、誤答時には狼が子豚を1匹ずつ踏んで子豚は無くなる。狼が子豚を3匹踏んで、子豚がいなくなったら失格。子豚が残っていれば成功で、背景が朝に変わり賞品獲得となる。

備考

  • 「ザ・ファイナルマッチ」を行わずに4回目のゲームへ移っていた時期があり、その際の4番目のゲストは必ずせんだみつおだった。頻繁に出演するため、伊東が「また、嫌な予感がしますが…」と発言したことがある。
  • ピンク・レディーによる司会は最初の10か月間のみであり、この番組は「伊東四朗司会の番組」というイメージが強い。事実、1984年10月6日放送の『クイズダービー[6]に伊東が女性アシスタントと共に出場した際、「ピンク・レディーが『ザ・チャンス!』を司会したことがある」と知った大橋巨泉は驚き、「随分、極端な変化ですねぇ」と発言した。
  • ピンク・レディーは、中継ぎ司会者の湯原昌幸と共に100回記念大会に出演した。これが彼女たちにとって最後の『ザ・チャンス!』出演となった。

脚注

テンプレート:Reflist

テンプレート:前後番組 テンプレート:伊東四朗

テンプレート:ピンク・レディー
  1. 番号が書かれたカードが入っている回転式(横方向)のホルダーからカードを引いて抽選していた。
  2. 番組初期においてはタレントと一般視聴者がチームを組んだ3チームだった。
  3. 中期以後は、その商品に関連する賞品が贈られる。
  4. ブレーメンの音楽隊や『シートン動物記 くまの子ジャッキー』の世界をイメージしたものと思われる。
  5. もしも同じ番組が当たった時には、初期においては賞品を送らずに回し直しにしていたが、その後は獲得できるようになった。
  6. この回は「番組対抗戦」と銘打ち、『ザ・チャンス!』の他には、『スクール☆ウォーズ』の山下真司岡田奈々、『8時だョ!全員集合』の加藤茶仲本工事志村けんが出場した(いかりや長介は解答者、高木ブーはアキレス腱断裂のために不参加)。