とよのくに号

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ファイル:Oita Kotsu - Oita 200 ka 13.JPG
スーパーノンストップ便(大分交通)
ファイル:Oita Bus - Oita 200 ka 143.jpg
スーパーノンストップ便(大分バス)
ファイル:Nishi-Nippon Railroad - 9133.JPG
ノンストップ便(西日本鉄道)
ファイル:Kamenoi Bus - Oita 200 ka 413.JPG
ノンストップ便(亀の井バス)

とよのくに号(とよのくにごう)は、福岡市大分県別府市大分市を結ぶ高速バス路線である。

愛称は、大分県の旧称でもある「豊の国」から。

概要

大分自動車道の整備にあわせて開設された高速バス路線であり、合計で1日64往復と屈指の規模を誇る高速バス路線である。

JR九州の特急「ソニック」とは激しい競合関係となっており、運賃面ではソニックが2枚きっぷ・4枚きっぷで普通運賃(通常はこれに特急料金が別途発生する)よりもさらに安い料金設定を行ったのに対し、とよのくに号も有効期限のない4枚綴り回数券「とよのくにきっぷ」を発行して、鉄道・バスとも福岡 - 別府・大分間が片道実質2000円台ないし3000円で乗車できるようになっている。所要時間においても、福岡・大分間をショートカットする大分道の全通でスピードアップしたとよのくに号に対して、小倉経由のため遠回りとなるソニックも振り子式電車883系885系を集中投入してスピードアップを図った結果、両者とも所要時間が約2時間台前半となり、両都市間の移動時間短縮に寄与している。

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運行系統および経路・停車停留所

「とよのくに号」は、大きく分けて以下の3系統に分類されており、系統ごとに運行会社の担当が異なる。太字は停車停留所。いずれの便も福岡 - 高速基山間のみ(各停便は福岡市内のみ)、あるいは高速別府湾・APU/椎迫 - 別府/大分間のみの利用は不可。

  • ノンストップ - 福岡市内と別府市内との間をノンストップで結ぶ路線。両都市間を直行する便と、福岡空港(国際線)を経由する便がある。16往復/日(亀の井10、西鉄6往復担当)。予約定員制で事前に予約が必要であるが、座席は指定されないため全席自由席となる。
    • 直行便
    • 福岡空港経由
      • 博多バスターミナル - 西鉄天神バスセンター - 天神北ランプ - (福岡都市高速1号線・2号線) - 榎田ランプ - 福岡空港(国際線) - 半道橋ランプ - (福岡都市高速2号線) - 太宰府IC - (九州自動車道) - 高速基山 - <この間直行便と同じ> - 別府北浜
        • 空港経由便は1日4往復が西鉄天神バスセンター止めとなる。天神発着便は全て亀の井持ち。
  • 各停便 - 福岡市内と別府市内・大分市内を高速道路上の各バス停に停車しながら結ぶ系統。8往復/日(日田バス担当)。予約定員制。

なお、大分バスにおける大分(トキハ前)の正式名称は「大分バス本社前」であるが、他事業者に合わせて同社も当路線ではこの名称を使用している。

運行会社

スーパーノンストップ便のみ運行
ノンストップ便のみ運行
  • 西日本鉄道(運行業務を亀の井バスに管理委託【表記=○亀】)
  • 亀の井バス(担当:別府営業所)
高速(各停)便のみ運行

運行車両・車内設備

かつては当路線専用の全社共通塗装が施されていた。現在は各社とも独自色(各自社高速車用塗装)が用いられているが、日田バスに関しては最近では全て西日本鉄道ないし西鉄高速バスからの移籍車が使用され、塗色も西鉄時代そのままに車体の前後・側面に「日田バス」の社名が入っている。

車内設備

  • (一部を除き)4列シート
  • トイレ
  • 毛布
  • フットレスト(大分バス・大分交通)

沿革

  • 1989年6月16日:福岡 - 別府・大分線としてとよのくに号が開設される。
  • 1990年4月22日大分自動車道朝倉IC - 日田IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。
  • 1993年3月1日:大分自動車道別府IC - 大分IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。スーパーノンストップ系統が新設される。
  • 1995年3月11日:大分自動車道日田IC - 玖珠IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。
  • 1996年3月29日:大分自動車道玖珠IC - 湯布院IC間開通による経路変更およびダイヤ改正。福岡 - 大分間において競合するJR九州の特急「ソニックにちりん」と同一所要時間になる。
  • 2000年11月1日:ダイヤ改正。ノンストップ系統の16往復のうち13往復が別府 - 大分間の運行を取りやめ福岡 - 別府間の運行となり、そのうち12往復は福岡空港経由となる。またスーパーノンストップ系統が10往復増発され44往復となる。
  • 2001年4月14日:ダイヤ改正。ノンストップ系統の16往復の全便が別府 - 大分間の運行を取りやめ福岡 - 別府間の運行となり、そのうち13往復が福岡空港経由となる。またスーパーノンストップ系統が4往復増発され48往復となる。
  • 2006年3月3日:大分自動車道下り線で、スーパーノンストップ系統福岡発大分行(西鉄観光バス運行)として運行中の三菱製車両が走行中に出火・炎上、乗客・乗員は無事。この車両はリコールが2回あり、修理はされていた。
  • 2006年4月1日:ノンストップ(福岡空港経由)系統のうち2往復がスギノイパレスまで延長。
  • 2007年7月1日:全便が高速基山に停車。これに伴い、一部の便で福岡 - 別府・大分の所要時間が数分延びる。
  • 2008年4月1日:ノンストップ(福岡空港経由)系統のスギノイパレスまでの延長をとりやめ、全便別府北浜始発・終着となる。
  • 2009年7月27日:ダイヤ改正。ノンストップ系統と各停系統の全便が横断道路観光港入口・別府自衛隊前に停車。各停系統の全便が杷木に停車。またこの日から西鉄発行のスーパー乗車券の利用が出来るようになる。
  • 2010年4月1日:ダイヤ改正。スーパーノンストップ系統を4往復減便。44往復→40往復に。
  • 2010年10月頃:西鉄観光バス担当分(西鉄本体からの管理委託(ノンストップ系統を除く)を含む)が西鉄高速バスに移管。
  • 2013年3月23日:ノンストップ系統・各停系統にnimoca導入[1]。スーパーノンストップ系統には同年4月以降導入予定。
  • 2013年4月1日:西鉄高速バス担当分(スーパーノンストップ系統)が直営便から同社の管理委託路線に変更となり、運営を西鉄本体へ移管。
  • 2013年4月26日~2014年3月31日:大分交通1台を大分市観光ラッピングバスとして1日一往復半運行する。
  • 2013年5月11日:スーパーノンストップ系統(西鉄バス運行便のみ)nimoca導入
  • 2013年7月1日: 同日出発便よりWebでの予約先が「@バスで(ハイウェイバスドットコム)」に変更される。
  • 2013年10月19日:亀の井バス保有のバス1台に、初音ミクのラッピングを施した特別車両が登場。2014年1月までの期間限定で別府-福岡間を走行する[2]
  • 2014年2月17日:この日以降に発売された「とよのくにきっぷ」に有効期限を設定[3]。3月31日まで発売分の有効期限を6月30日までとする。

脚注

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外部リンク

  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite news
  3. テンプレート:PDFlink - 西鉄お客様センター