万代シテイバスセンター

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万代シテイバスセンター
ファイル:万代シテイ バスセンター 20130826.jpg
万代シテイ第二駐車場ビルより撮影

万代シテイバスセンター(ばんだいシティバスセンター)は、新潟県新潟市中央区万代一丁目、万代シテイ内にあるバスターミナル新潟交通が運営しており、新潟市近郊・郊外の路線バスと、長距離高速バスの発着点となっている。

概要

1951年2月、新潟市流作場、現在の新潟テレコムビルの位置に完成した「新潟交通バスステーションビル」(通称バスビル)が前身。新潟県内では初の本格的なバスターミナルで、各乗り場は車両を建物内へ後退して入線させるスイッチバック式であった。市内線のバスが発着する新潟駅前に対し、バスビルからは近郊・郊外線のバスが発着していた。老朽化と新潟交通本社用地の再開発に伴い、1973年11月に新潟交通本社とテナント群を擁す現ビルに移転し、現名称となる。

バスセンタービルの1階がバスセンターとなっており、1~10番線の乗り場はビル2階部分を覆う人工地盤下に内包されており、車両を自走で周回させるロータリー式となっている。11・12番線と附船町行は新潟市道東港線に面するバスベイが乗り場となっている。尚、バスセンター内の乗り場は基本的に発車のみで、万代シテイ周辺に降車場が設けられている。

かつてバスセンターからは近郊・郊外線バスが多数発着していたが、1980年代半ばから発着地を新潟駅万代口や古町新潟市役所などへ移設する路線が相次いでおり、特に新潟市のオムニバスタウン事業に伴って2007年秋以降に実施されているダイヤ改正では、発着地を前掲の箇所へ移転する路線が増加している。但しこれまでに発着地をバスセンターから移転した路線はその後もバスセンター周辺の停留所を経由しているため、万代シテイ内からの利便性そのものは維持されている。

新潟市が制定したオムニバスタウン計画では当時、往路をバスセンター始発、復路を古町・市役所前終着としている残りの近郊線も、今後往復とも古町もしくは市役所前発着とした上で、最終的にバスセンター発着の路線は県外線高速バスと一部の路線バスのみとする方針であったが、2012年3月に市が制定した「新たな交通システム導入基本方針」においては新潟駅 - 万代 - 古町 - 新潟市役所 - 白山駅間にバス・ラピッド・トランジット(BRT)を2014年度中に導入する目標が示された。これを受け新潟交通では、BRT路線と運行区間が重複する路線を中心にバス路線網を再編する計画を2012年10月22日付で新潟市に提出した「BRT第1期導入区間運行事業提案書」において示しており、現在古町・市役所前発着となっている多くの郊外線について、バスセンターもしくは新潟駅前発着とする意向を明らかにしている。

1階北側のバスセンター5・6番線寄りには定期券回数券など路線バスの各種案内業務を扱う「案内所」、高速バス乗車券の予約などを扱う「高速バス予約センター」、旅行センター「くれよん万代」など、新潟交通の旅客サービス業務に関する窓口が置かれている。案内所の入口付近には、新潟交通グループのICカード「りゅーと」のチャージ機が1台設置されている。1階北側にはこの他に喫茶店などの軽食店や、新潟交通商事(土産品の企画などを手掛ける新潟交通の子会社)が運営する立ち食いそば・うどん店「万代そば」(6番線横)が設けられている。また、ラブラ側の出入口に程近い5番線横には新潟交通商事運営の売店「ウラハマショップ」が設けられていたが、2010年7月30日を以って閉鎖・撤去され、代わって「ファミリーマート 新潟八千代二丁目サテライト店」が8月31日にオープンした。

また1階南側と2・3階は専門店街となっており、軽食店、服飾店などが軒を連ねる。2階には新潟市中心部や日本海佐渡島などを一望できる回転昇降式展望台を備えた塔「レインボータワー」の乗降場が設けられていたが、同タワーは2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響で営業を休止した後、2012年2月8日を以って営業を終了した(詳細はレインボータワーを参照)。低層フロアの2階屋上は人工地盤を利用した広場「万代シテイパーク」で、各種イベントが開催される。

北側には高層フロアがあり、新潟交通の本社が置かれている。本社入口は2階に設けられている。

万代シテイ全体の歴史・概要については万代シテイを参照。

万代そば

前述の万代そばは、新潟交通商事が店舗運営を行っている。そば、うどんとともに名物なのが、カレーライスである。このうち、万代そばで供されるカレー(カレーライス、カレーそば・うどんなどに使用)はルウから手造りしており、このルウを和風だしととんこつをベースにしたスープで伸ばし、ソースが造られている。

なお、コーナーではソースのみをテイクアウトで購入することもできる。新潟交通商事は「出張で新潟に来てバスセンターのカレーを食べた人に、家族の分も土産に買ってもらいたい」と、このカレーをレトルトパウチした商品「新潟・万代シテイバスセンターのカレー」を企画し、2009年11月から万代そば、新潟駅新潟空港、県内の高速道路の主なサービスエリアパーキングエリア、県内の一般道路の主な道の駅の他、新潟交通商事が運営するオンラインショップ「くれよんライフ」、東京都渋谷区に所在する県のアンテナスペース「表参道・新潟館ネスパス」1階のショップ「新潟食楽園」などで販売している。

のりば

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5番線。近郊・郊外線と、長距離高速バスの発着地となっている
  • バスセンタービルの各フロアについては万代シテイの項を参照。
  • 行き先の前に表示する2~3桁の数字は系統番号。なお、路線バスについてはバスセンター発着の全ての路線でバスカードが利用できる。
  • その他、新潟市中心部発着のバス路線については新潟交通のバス路線一覧を参照。

1番線

  • 700 木崎経由 新発田営業所
  • 710 早通団地経由 豊栄駅前
  • 720 新崎経由 新潟競馬場
  • 740 大形本町経由 一日市
  • 741 一日市経由 大江山連絡所前
  • 750 大形本町経由 津島屋

2番線

3番線

4番線

特定の発着路線はなく、3・5番線発の県外線高速バスで続行便が運行される際などに使用される。

5番線

6番線

7番線

  • 13 東港線・山ノ下・臨港町・桃山町経由 北葉町
  • 13A 東港線経由 山ノ下・臨港町・桃山町先回り 新潟駅前
  • 330 東港線・浜谷町・下山経由 松浜
  • 331 東港線・浜谷町経由 新潟空港

8番線

  • 900 山二ツ・亀田・横越経由 水原
  • 901 【急行】亀田バイパス経由 水原
  • 902 【急行】亀田バイパス・水原経由 保田
  • 910 山二ツ・亀田・沢海経由 新津駅
  • 911 山二ツ・亀田・沢海経由 京ヶ瀬営業所
  • 920 山二ツ・亀田・二本木経由 新津駅・秋葉区役所
  • 930 山二ツ・亀田経由 酒屋車庫

9番線

  • 940 京王団地・イオン新潟南SC経由 南部営業所
  • 950 山二ツ・石山団地経由 新潟鉄工所前
  • 960 東明経由 新潟鉄工所前
  • 961 東明経由 北高校前
  • 962 東明経由 大江山連絡所前

10番線

(現在発着路線なし)

11番線

  • 県外線高速バス降車場

12番線

  • 県外線高速バス降車場

13番線

  • 16 八千代橋・西堀通経由 附船町・入船営業所

※バスセンターとしては13番線の設定はないが、12番線のすぐ後方に位置する。バス停名は「万代シテイバスセンター前」。

  • 県外線高速バス降車場

万代シテイ周辺

この他、バスセンター周辺のバス停には「万代シテイバスセンター前」「万代シテイバスセンター南口」「万代シテイビルボードプレイス」「万代一丁目」「弁天一丁目」「新潟日報メディアシップ前」などがある。新潟駅前(万代口)、古町、市役所前発着の路線は、これら周辺バス停からの発着となる。

万代シテイバスセンター前

  • COZMIXビル前・萬代橋東詰(萬代橋通り沿い、古町方面。信濃川寄りから順に)
    • 1番のりば
      • 600 西小針・坂井経由 内野営業所
      • 601 西小針経由 新潟大学前
      • 602 西小針・新潟大学経由 内野営業所
      • 603 【快速】西小針・坂井経由 内野営業所
      • 604 【快速】西小針・新潟大学経由 内野営業所
      • 607 西小針経由 信楽園病院
    • 2番のりば
      • 11 信濃町経由 西部営業所
      • 11A 信濃町先回り 新潟駅前
      • 610 有明経由 内野営業所
      • 611 有明経由 五十嵐一ノ町・グリーン団地
      • 612 有明経由 信楽園病院
    • 3番のりば
      • 620 大堀経由 内野営業所
      • 621 大堀・文理高校前経由 内野営業所
      • 623 大堀経由 信楽園病院
      • 630 寺尾経由 内野営業所
      • 631 寺尾経由 上新町
      • 632 寺尾経由 信楽園病院
      • 640 大堀経由 流通センター
      • 641 大堀経由 流通センター・西警察署前
      • 800 平島・新潟ふるさと村経由 大野
      • 802 平島・ときめき経由 大野
      • 810 平島・ふるさと村・大野・大通ニュータウン経由 白根・潟東営業所
      • 811 【急行】新潟バイパス・ふるさと村・大野経由 白根・潟東営業所
      • 813 【快速】平島・ふるさと村・大野・大通ニュータウン経由 白根・潟東営業所
      • 820 平島・ふるさと村・大野経由 味方・月潟
      • 821 平島・ふるさと村・大野経由 味方・潟東営業所
      • 830 平島・ふるさと村・大野経由 木場学校前
    • 4番のりば
      • 500 西跨線橋経由 女池愛宕
      • 501 西跨線橋経由 江南高校前
    • 5番のりば
      • りゅーとリンク】(中央循環線)
        • 7 川岸町経由 県庁
        • 7A 川岸町・県庁経由 新潟駅南口
        • 10 川岸町・県庁経由 新潟市民病院
    • 6番のりば
      • 12 浜浦町経由 西部営業所
      • 12A 浜浦町先回り 新潟駅前
      • 12B 浜浦町経由 信濃町
      • 19 新潟青陵大学・水族館前
    • 7番のりば
      • 200 古町・昭和大橋・県庁前経由 曽野木ニュータウン
      • 210 古町・昭和大橋・県庁前経由 曽川・嘉木
      • 220 古町・昭和大橋・県庁前経由 酒屋車庫
      • 230 古町・昭和大橋・県庁前経由 酒屋・小須戸

※バスセンター前のうち、萬代橋東詰のバス乗り場に限り、のりば番号が付与されている。

  • ラブラ万代前(萬代橋通り沿い、古町方面。信濃川寄りから順に)
    ラブラ前の高速バス停は新潟駅前発の高速バスのうち、県内線のみが発車。村上線はこのバス停が降車場となる。
    • 9番のりば
      • 柾谷小路経由 古町(三越前)・市役所前
      • 【新潟市観光循環バス】白山公園先回り
    • 10番のりば
      • 古町(東堀五、新津屋小路)
      • (降車場)郊外線
    9・10番のりばは郊外線バス停。古町は路線により新潟三越前、東堀通五番町、新津屋小路の3箇所の降車場があるため、行き先表示に注意が必要となる。

※ラブラ前は、のりば番号は未付与。新潟交通が発行する「のりば案内」に準じて番号順に表記する。

  • テレコムビル前(萬代橋通り沿い、新潟駅方面。萬代橋寄りから順に)
    • 【高速】村上営業所
    高速バスは県内線・県外線ともテレコムビル前が降車場となるが、県庁バスバース発着の村上線に限り乗車のみの扱いとなる。また池袋・新宿線、大宮・新宿線はテレコムビル前は経由しない。その他、県外線高速バスの新潟駅周辺での停車順については後述する。
    • 駅前通・新潟駅前
    柾谷小路方面から新潟駅前へ向かうバスは市内線・郊外線ともこのバス停から発着する。なお、新潟駅前の降車場は、市内線全線と郊外線の一部は万代口ロータリー内、その他の郊外線は帝石ビル前。
  • 秋田銀行前(萬代橋通り沿い、沼垂方面。萬代橋寄りから順に)
    • 牡丹山経由 東部営業所、新潟鉄工所前/竹尾・卸会館前/山二ツ経由 石山団地・新潟鉄工所/東跨線橋経由 南長潟・南部営業所
    • 河渡経由 向陽三丁目、木工団地
    • 下山経由 松浜・新潟競馬場・島見町・北部営業所・三菱ガス化学前・新潟医療福祉大学・太郎代浜/山ノ下・臨港病院前/浜谷町経由 船江町
  • 新潟日報メディアシップ前(東港線沿い)
    • 【新潟市観光循環バス】朱鷺メッセ先回り

万代シテイバスセンター南口

  • 伊勢丹前
    • 2 新潟市美術館
  • シルバーホテルビル前
    • 万代一丁目・駅前通・新潟駅前

万代シテイビルボードプレイス

  • 15 新潟駅前 →この路線は廃止された。

万代一丁目

  • 駅前通・新潟駅前

弁天一丁目

  • 昭和大橋経由 古町・入船町/水島町経由 県庁前・美咲合同庁舎・西部営業所/山ノ下・臨港病院前

新潟日報メディアシップ

  • 新潟日報メディアシップ前(山の下方面車線)
    • 朱鷺メッセ・佐渡汽船/山ノ下・臨港病院前・北葉町/浜谷町経由 新潟空港/浜谷町・下山経由 松浜
  • 加賀田組前(県庁方面車線)
    • 萬代橋通り経由 新潟駅前/バスセンター南口経由 新潟駅前/【モーニングライナー】江南高校前

その他

万代シテイ周辺のバス停はこの他「総合福祉会館前」「逓信病院前」などがある。

県外線高速バスの停車順

ファイル:新潟発着県外高速バスルート.png
新潟発着高速バスのルートの簡易模式図。水色太線は信濃川関屋分水、青色部分は日本海。紫線は新潟(西)バイパス、灰色線は北陸磐越日東道。緑色矢印線が北陸道系、藍色矢印線が磐越系と山形線。

県外線の高速バスはすべてバスセンター発着となっているが、新潟着の便については停車順に特徴がある。

  • 大阪・京都、長野、富山、金沢、名古屋、前橋発は新潟西IC北陸道を流出、新潟バイパス女池ICから新潟県道16号新潟亀田内野線新潟県道1号新潟小須戸三条線新潟県道164号白山停車場女池線(和合線・昭和大橋)、国道116号(東中通)、国道7号柾谷小路)を経由。古町を発車後萬代橋東大通を経由してバスセンター前(テレコムビル前)、新潟駅前(万代口・帝石ビル前)の順に停車後、東大通をUターンして再び万代シテイに向かい、バスセンターの11~13番線が終点となる。
  • 新宿・池袋発の2路線(新宿・池袋発 直行、新宿発 大宮・長岡経由)は新潟市中心部の4停留所(県庁東、市役所前、古町、バスセンター前)を経由せず、新潟亀田ICから亀田バイパス栗ノ木バイパスを経由して新潟駅前(万代口・帝石ビル前)まで直行し、池袋・新宿線は万代シテイバスセンターが始発・終点。大宮・新宿線はバスセンターから東港線と臨港道路を経由し、佐渡汽船新潟港ターミナルの1階バスロータリーが始発・終点となる。
  • 磐越道日東道を経由する仙台、郡山、会津若松、山形発も同様に、新潟亀田ICから亀田バイパス・栗ノ木バイパスを経由し、栗ノ木橋交差点から明石通に入り、中心部に向かう。そして北陸道経由の路線と同様に新潟駅前でUターンした後、バスセンターの11~13番線が終点となる。

県外線高速バスがバスセンター発着となったのは1989年7月24日からである(当時の運行路線は池袋線、京都・大阪線の2路線)。それ以前は往復とも新潟駅前 - バスセンター前(ダイエー前=当時) - 古町の順に停車していたが、ダイエー前の停留所は県内線高速バスに加え、郊外線路線バスの一部も発着することからバスベイ周辺が利用客や通行人などで混雑し、バスの発着にも支障をきたしたことから、始発地をバスセンターとして往路のダイエー前での客扱いを取りやめ、ダイエー前は県内線高速バスと郊外線のみが発着するように改めた。これ以後開設された県外線も全て、バスセンター発着となっている。

関連項目

外部リンク