渡島沼尻駅
テンプレート:駅情報 渡島沼尻駅(おしまぬまじりえき)は、北海道(渡島総合振興局)茅部郡森町砂原東4丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(砂原支線)の駅である。駅番号はN67。電報略号はヌリ。
信号場に出自を持つ大沼駅管理(夜間連絡先は森駅)の無人駅である。
歴史
- 1945年(昭和20年)6月1日:国有鉄道函館本線(砂原線)の大沼駅 - 渡島砂原駅間開通に伴い渡島沼尻信号場として開設[1]。仮乗降場(局設定)として旅客を取扱い。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。同時に駅へ昇格し、渡島沼尻駅となる[1]。
- 年月日不詳[注 1]:無人化。
- 1990年(平成2年)3月10日:営業キロ設定。
- 1991年(平成3年)12月24日:駅舎改築(一部撤去)。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅となっている[2]。ホームは千鳥式に配置され、互いのホームは駅舎側ホーム東側と対向側ホーム西側を結んだ構内踏切で連絡している[2]。駅舎側(北側)ホームが上り線、対向側ホームが下り線となっている(番線表示なし)[2]。そのほか上下線共に安全側線を有し[2]、下り線の森方から構内外側に分岐し対向側ホーム手前までの、転轍機が外され、レール末端部分には枕木が上に置かれた第3種車止めが設置されている[3]行き止りの側線を1線有する[2]。転轍機の形状は両開き分岐である[2]。
駅舎は構内の北西側に位置し上り線ホーム入口部分に接している[3]。有人信号場時代からの古い木造駅舎が残っている[3][4]。一部改築されており、かつては切妻屋根が交差した[4]L字型の建物であったが、直行する部分が解体された[4]。またバットレスが設置されている[3][4]。駅舎内にトイレを有する[4]。ホームは2本共に、大沼方、森方の双方にスロープを有している[3]。長大な編成の列車同士の行き違いもできる設備の中に1両分のホームが設置されている。
駅の標高は60.5mである[2]。
駅名の由来
当駅の所在地近辺の地名に旧国名の「渡島」を冠する。「沼尻」は、アイヌ語の「ヌプ・シリ」(野・丘)に由来する[5]。「ヌプ・シリ」が「ヌパジリ」に、さらに「ヌマジリ」に転訛し、これに「沼尻」の字を当て、ほかに同名の駅があるために旧国名を冠したという[5]。そのほか、近辺の彦澗地区附近にある沼の尻部分に当たるために沼尻としたという説もあり[5]、由来には諸説ある。
駅周辺
駒ケ岳山麓に位置し、駅周囲に人家は3軒のみで[3]、林と農耕地帯となっている[4]。
その他
かつて、NHKBS1にて放映されたテレビ番組、『にっぽん木造駅舎の旅』にて紹介されたことがある。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- テンプレート:Color函館本線(砂原支線)
脚注
注釈
出典
関連項目
- 沼尻駅 (北海道) - 北海道釧路市にあった釧路臨港鉄道(後の太平洋石炭販売輸送)臨港線の駅(廃駅)。
- 沼尻駅 (福島県) - 福島県にあった磐梯急行電鉄(旧・日本硫黄沼尻鉄道部)の駅(廃駅)。
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリ- ↑ 以下の位置に戻る: 1.0 1.1 『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)26ページ。
- ↑ 以下の位置に戻る: 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)38ページ。
- ↑ 以下の位置に戻る: 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 『写真集 秘境駅III』(著:牛山隆信、栗原景、メディアファクトリー、2009年7月発行)
- ↑ 以下の位置に戻る: 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)21ページ。
- ↑ 以下の位置に戻る: 5.0 5.1 5.2 『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)30ページ。
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