新庄酒田道路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年4月28日 (月) 14:47時点における160.18.2.130 (トーク)による版 (インターチェンジなど)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Ja Route Sign 新庄酒田道路(しんじょうさかたどうろ)は、山形県新庄市を起点とし同県酒田市に至る延長約50kmの地域高規格道路である。国道47号バイパスとして整備されている。

起点側末端部である新庄南バイパスが全線開通しており、それに続く部分である新庄古口道路及び、終点側末端部である余目酒田道路高屋道路が事業中である。

概要

新庄市を起点に酒田市まで至る延長約50kmの地域高規格道路である。

山形県内陸部と庄内地方を結ぶルートとしては国道47号のほか、途中に国道112号月山道路を介した山形自動車道があるが、前者は幅員が狭く冬季期間は凍結の恐れがあり、後者は幅員は広いものの月山道路区間で勾配が厳しく、特に大型貨物車の通行において障害となっている。また両ルートとも迂回路がなく悪天候等で通行止めになることも少なくないため、その場合秋田県内や新潟県内を大きく迂回することを余儀なくされることから、物流活動に支障をきたしているとされる。さらに大型化が進んでいる海上輸送コンテナを酒田港で扱うに当たり、月山道路の勾配とともに国道47号の幅員狭小がその輸送の障害となり、酒田港での取扱貨物量が伸びない原因の一つとなっている。国道47号沿線は宮城・山形県境の堺田越も含め勾配が緩く、当道路とそれに接続する石巻新庄道路の整備がこれらの解消に寄与するものと期待されている[1]

また東日本大震災においては、被災した太平洋側への物資輸送に日本海側からの「横軸」ルートの重要性が指摘され、震災直後国道47号の交通量は増加し、酒田港は太平洋側の港の代替港として役割を果たしている。宮城県石巻大崎山形県新庄酒田の4市は2000年より「みちのくウエストライン」構想を掲げている。ともに港がある石巻市から酒田市までの距離は160㎞と東北地方において最短距離で太平洋側と日本海側を結ぶことから腰=ウエストに見立てて名づけられたもので、経済、文化、交流などの強化に効果があるとされる。当道路と石巻新庄道路はこの構想に対応するものであり、これらの4市は各市の商工会議所が開催する少年サッカー大会などで交流を深め、2012年4月には災害援助協定を結ぶなど連携を強め、早期整備を国に働きかけている。[2]

構成する道路名

インターチェンジなど

  • IC番号欄の背景色がである区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色がである区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。
道路名 IC番号 施設名 接続路線名 備考 所在地
国道47号
新庄南バイパス
亀割交差点 国道13号国道47号亀割バイパス - 新庄市
新庄IC 尾花沢新庄道路新庄北道路 -
福田交差点 国道47号 -
国道47号
新庄古口道路
福宮IC 事業中(2015年度供用予定)
升形IC 事業中(2015年度供用予定)
津谷IC 事業中(2017年度供用予定) 戸沢村
古口IC 国道47号 事業中(2017年度供用予定)
古口IC~戸沢村大字古口 調査区間
国道47号
高屋道路
戸沢村大字古口 事業中
戸沢村古口~草薙 調査区間、約11km
戸沢~立川 調査区間、約7km 庄内町
立川~庄内町廻館 候補路線
国道47号
余目酒田道路
廻館IC 国道47号 酒田方面出入り口
事業中(2017年度供用予定)
常万IC 国道47号 事業中(2017年度供用予定)
余目IC 国道47号 事業中(2017年度供用予定)
新堀IC 国道47号 酒田方面出入り口
事業中(2015年度供用予定)
酒田市
小牧IC 新庄方面出入り口
事業中(2015年度供用予定)
酒田中央JCT 日本海東北自動車道山形県道40号酒田松山線 事業中(2015年度供用予定)
東町IC 事業中(2015年度供用予定)
東大町交差点 国道7号・県道40号酒田松山線 事業中(2014年度供用予定)

脚注

  1. テンプレート:PDFlink(公益財団法人東北活性化研究センター2013年9月発表、2014年1月3日閲覧)
  2. 「命と交流の道-『みちのくウエストライン』再考」/横軸整備、復興の力に 『河北新報』 2012年7月27日、4市が災害援助協定締結/石巻・大崎・新庄・酒田 『河北新報』 2012年4月13日

関連項目