白山市
白山市(はくさんし)は、石川県の南部に位置する市。金沢市への通勤率は27.4%(平成17年国勢調査)。
目次
概要
2005年2月1日に1市2町5村が新設合併して誕生する。県内の自治体で最大の面積を有し、人口でも金沢市に次いで2番目となる。南部は自然豊かな山々に囲まれ、日本三名山の白山を有する。市域に沿うように県内最大の河川である手取川が流れ、河口から日本海へと注ぐ。北部の旧松任市周辺は金沢市の南郊に位置することもあり、ベッドタウンとして人口が急増。住宅都市化が進むとともに、工業都市としても急成長している。
地理
自然地理
隣接する自治体
歴史
沿革
- 2003年2月13日 法定協議会(松任・石川広域合併協議会 ホームページ跡地)設置。
- 2003年9月15日 新市の名称が白山市に決定。
- 2004年6月13日 関係市町村による合併協定調印。
- 2005年1月16日 河内村、吉野谷村、鳥越村、尾口村の各村で閉村式が行われる。
- 2005年1月23日 松任市、美川町、鶴来町、白峰村の各市町村で閉市町村式が行われる。
- 2005年2月1日 松任市及び、石川郡の美川町、鶴来町、河内村、吉野谷村、鳥越村、尾口村、白峰村の1市2町5村が新設合併して白山市誕生。
合併に際して
合併後、一部地域(旧美川町・鶴来町・河内村・鳥越村域)では表記変更が行われたが、その他の地域では町名を旧市町村の字が継承された。
- 合併後の表記
- 河内村
- 河内村○○→河内町○○
- 鳥越村
- 鳥越村○○→○○町
また、いわゆる「平成の大合併」において、石川県内では最大の合併となり警察署の管轄など白山市内でも区域の違いが生じている。以下、主な例を記載する。
- 旧松任市・美川町:076
- 白山ろくの旧町村:0761
市外局番は2008年3月1日に白山市全域で076への統一が行われた。
- 旧松任市・美川町:松任警察署(野々市市も管轄)
- 白山ろくの旧町村:鶴来警察署
2012年4月1日に松任警察署と鶴来警察署を統合し、白山警察署が新設された。また、鶴来警察署は白山警察署鶴来庁舎への移行が行われた[1]。
- 石川県議会の選挙区
- 旧松任市・美川町:松任市・石川郡西部選挙区
- 白山ろくの旧町村:石川郡東南部選挙区(旧野々市町も含む)
白山市の合併後も旧市郡の選挙区で選挙が行われてきた。なお、2011年4月10日の統一地方選挙からは、石川郡東南部選挙区のうち旧野々市町を「石川郡選挙区」(2011年11月11日に野々市町の市制移行に伴い野々市市選挙区に改称)として分離し、白山市域を「白山市選挙区」とする選挙区の見直しが実施された。
- 旧松任市:白山市松任斎場(白山市営)
- 旧美川町:手取郷斎場(能美市、手取郷広域事務組合)
- 白山ろくの旧町村:白山郷斎場(白山野々市広域事務組合、野々市市も含む)
斎場に関しては、旧市町村が管轄していた区域[2]を継承しているが、施設の統一は現在行う予定はない。
人口
行政
市長
代 | 人 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
車幸治 | 2005年(平成17年)2月1日 | 2005年(平成17年)3月5日 | 市長職務執行者、旧鶴来町長 | ||
1 | 1 | 角光雄 | 2005年(平成17年)3月6日 | 2009年(平成21年)3月5日 | |
2 | 2009年(平成21年)3月6日 | 2010年(平成22年)10月24日 | 在職中死去 | ||
北田慎一 | 2010年(平成22年)10月24日 | 2010年(平成22年)12月4日 | 副市長、市長職務執行者 | ||
3 | 2 | 作野広昭 | 2010年(平成22年)12月5日 | 現職 |
- 市長 - 作野 広昭(さくの・ひろあき)
庁舎
白山市では本庁方式を採用し、7か所の支所を設けている。
なお、合併時に設けられた支所は2015年度末に河内・吉野谷・鳥越・尾口の4支所は廃止され、新たに設置される「白山ろく総合行政・防災センター」に業務が集約される。また、美川・鶴来・白峰の3支所は2016年度に「市民サービスセンター」に名称が変更される予定となっている[3]。
- 白山市役所 本庁舎
- 〒924-8688
- 石川県白山市倉光二丁目1番地
経済
産業
- 産業人口
- 一次産業 3.5%
- 二次産業 36.9%
- 三次産業 59.1%
農業
広い耕地と豊富な水を生かした稲作が平野部を中心に盛んであり、県内コメ生産額の14%を占める。他、トマト・レタス・メロンなどの野菜やナシの栽培も盛んである。
工業
広い平野であることから、大規模な工場建設が可能であり、製造業が盛ん。手取川の豊富な伏流水を活用した製造業、食品工場なども多い。
- 本社を置く企業
- 主な事業所・工場
商業
伝統工芸
酒造業
姉妹都市・提携都市
現在「白山市」として正式に親善友好都市関係にあるのは、国内1都市・国外5都市である。
合併前の各市町村が締結していた友好姉妹都市との関係は合併に伴って一部変更され、国外については白山市としてすべて引き続き継承、国内については松任市と藤枝市との締結関係のみを継承し、それ以外の締結関係は各地区の交流事業として継続されている。
国内
親善友好都市
各地区ごとの国内友好都市
- 大川村(高知県土佐郡)
- 南有馬町(長崎県南高来郡 現・南島原市)
- 新潟市江南区亀田地区 (新潟県)
- 美川町 (山口県玖珂郡、現・岩国市)
- 美川村 (愛媛県上浮穴郡、現・久万高原町)
- 三川町 (山形県東田川郡)
- 三川村 (新潟県東蒲原郡、現・阿賀町)
- 三加和町 (熊本県玉名郡、現・和水町)
- 以上5町村は旧美川町と(町村名が同じ「みかわ」)
- 門前町 (石川県鳳珠郡、現・輪島市)
- 旧尾口村と。1668年に白山麓18か村が天領となった際、尾添の一部住民が門前に逃れたという経緯による。合併後も「白山祭り」に招待するなど、地域レベルの交流が続いている。
国外
- テンプレート:Flagicon コロンビア市 (アメリカ合衆国 ミズーリ州)
- テンプレート:Flagicon 溧陽市(中華人民共和国 江蘇省)
- テンプレート:Flagicon ペンリス市(オーストラリア ニューサウスウェールズ州)
- 1995年10月9日、旧松任市と親善友好都市提携。2005年に、白山市として親善友好都市の再調印を行った。両市の高校生を毎年交互に派遣する交流を行っている。
- テンプレート:Flagicon ラウンハイム市 (ドイツ ヘッセン州)
- テンプレート:Flagicon ボージャンシー市 (フランス ロワレ県)
- テンプレート:Flagicon ボストン町 (イングランド リンカンシャー州)
地域
公共機関
警察
石川県警察白山警察署が管轄する。 テンプレート:Col テンプレート:Col
上水道
白山市が手取川の伏流水を水源に、石川県環境部による県営水道が手取川を水源に供給する。 テンプレート:Col
下水道
白山市単独の公共下水道と、石川県下水道公社の加賀沿岸流域下水道・犀川左岸流域下水道に接続されている。 テンプレート:Col
ゴミ処理
白山野々市広域事務組合が処理する。
- 松任石川環境クリーンセンター
- 鶴来清掃センター (最終処分場)
電話
金沢市のNTT西日本 金沢支店が管轄する(89 - 91局および97局を除く)。
- 市外局番は松任・美川地区が076(200 - 216,218 - 299)、それ以外が0761(89 - 98)である。なお、天気予報は0762-177である。
- 2008年3月1日に、金沢MAと鶴来MAの統合で、市外局番が白山市全域で076と変更された。すでに市外局番が076の地域は従来通り。
- 0761-89・90→076-297・250(ソフトバンクテレコム管轄)
- 0761-91→076-228(フュージョン・コミュニケーションズ管轄)
- 0761-97→076-209(KDDI管轄)
- 0761-92・93・94・95・96・98→076-272・273・254・255・256・259(NTT西日本管轄)
- 2008年3月1日に、金沢MAと鶴来MAの統合で、市外局番が白山市全域で076と変更された。すでに市外局番が076の地域は従来通り。
郵便
市内の集配は以下の郵便局が行う。
- 松任郵便局 - 〒924-00xx,924-08xx,924-85xx,924-86xx,924-87xx,〒929-02xx
- 鶴来郵便局 - 〒920-21xx
- 吉野郵便局 - 〒920-23xx
- 白峰郵便局 - 〒920-25xx
また、夏季限定で白山の室堂ビジターセンター内に「白山山頂郵便局」が開設されている。
税務
金沢国税局松任税務署が管轄する。
- 松任税務署
その他
学校教育
大学
短期大学
- 私立
高等学校
- 石川県立(3校)
- 私立(1校)
- 美川特区アットマーク国際高等学校(美川中学校内)
中学校
白山市立(10校)…校名のあとに◎のあるものは小中併設校である。 テンプレート:Col
小学校
白山市立(19校)…校名のあとに◎のあるものは小中併設校である。 テンプレート:Col
特別支援学校
- 石川県立明和養護学校松任分校
各種学校
- 北陸中部自動車学校
社会教育
図書館
博物館・美術館等
ホール・その他の文化施設
体育施設
- 松任総合運動公園
- 美川総合スポーツセンター
- 白山市美川武道館
- 美川体育館
- バードハミング鳥越
- 白山郷公園
スキー場
テンプレート:節stub 合併前の白山麓1町5村にそれぞれスキー場があり、5村営スキー場については、合併後は白山市が運営を継承、赤字解消のため、民間委託や用途の変更などが進められた。
- 一般向けスキー場
- 獅子吼高原スキー場(ししくこうげん・旧鶴来町・民間)
- 河内千丈温泉金沢セイモアスキー場(かわちせんじょうおんせんかなざわセイモア・旧河内村・市所有・株式会社スノーエリアマネジメント白山(SAM白山)に運営委託)
- 白山瀬女高原スキー場(はくさんせなこうげん・旧尾口村・第3セクター管理・SAM白山に運営委託)
- 白山一里野温泉スキー場(はくさんいちりのおんせん・旧尾口村・市所有・SAM白山に運営委託)
- 競技用スキー場
- 一般スポーツ施設化
- 鳥越大日スポーツランド(とりごえだいにち・旧鳥越高原大日スキー場・旧鳥越村・市所有・NPO法人に運営委託)
- 休止中
- 白山中宮温泉スキー場(はくさんちゅうぐうおんせん・旧吉野谷村・市所有)
これらのスキー場は昭和40 - 50年代に相次いで開業し(瀬女を除く)、県内外から多くのスキーヤーが訪れ賑わいを競い合った。また、地元住民にスキー場や付近の民宿・食堂など働く"場"を提供し、村の精神的よりどころの一つとなったという点でも重要であった。しかし各種レジャー産業の発展に伴うスキー客の減少のため、年々赤字が増加して共倒れの状態にあり、白山市財政のいわば"お荷物"になっていた。合併後の市は2007年(平成19年)以降、各スキー場の存続をめぐる論議を続けている。しかしスキー場の廃止が過疎化を加速させるなど弊害も予想され、どこを廃止しどこを残すのか、地元住民の失業後の生活補償はどうするのか等、検討すべき課題は多い。
2007年度(平成19年度)に市が出した方針では、
- 「金沢セイモア」と「白山一里野温泉」は2007-08シーズンは通常営業。両スキー場は白山ろくの冬季観光の中心と位置づけ「(別に第三セクターが運営する市内の)白山瀬女高原スキー場との一体的な運営や民営化を検討する
- 「白山中宮温泉」はこの冬以降の営業は休止し、スキー場エリア全体の活用策を地元と協議する
- 「鳥越高原大日」は前年の豪雪によりゲレンデが破損したこともあり、07-08シーズンはゲレンデの整備工事のため1年休業、スノースポーツをはじめとする社会体育施設への転換をはかる
- 「白山白峰温泉」は、2008年(平成20年)2月に全国中学スキー大会が開かれるため07-08シーズンは60日程度営業し、今後は「競技施設としての活用策を県・地元と協議する」
となった。
いわゆる「スキー遠足」は、平野部(旧松任市・美川町・鶴来町)の小学校では授業時間確保のため廃止される傾向にあったが、白山市誕生後復活した。旧5村の小中学校では従来より、冬季の体育の授業やクラブ活動としてスキー学習を行っている。
この他、
- 白峰クロスカントリー競技場(旧白峰村・市営)
- 北陸3県で唯一の公営クロスカントリー競技場。旧白峰村の西側にあるため、地元選手からは『西山』と呼ばれている。
- 白山一里野シャンツェ(旧尾口村)
- 一里野スキー場に隣接するジャンプ台。ミディアムヒル。
がある。
交通
鉄道
道路
バス
- 北鉄グループバス
- 小松バス - 旧鳥越村の一部
- コミュニティバス
- めぐーる - 北鉄金沢バス(松任・美川地域)および加賀白山バス(鶴来・白山ろく地域)に運行を委託している。
- シャトルバス のんキー - 滋賀交通グループに属するののいちバスが運行。北陸鉄道グループ以外のバス事業者が白山市内で初めて参入した路線である[4]。
高速バス
松任海浜公園隣接の徳光パーキングエリア内の松任海浜公園バス停より乗降可能。
- 名古屋:北陸道特急バス(北陸鉄道・名鉄バス・西日本ジェイアールバス・ジェイアール東海バス)
- 京都:北陸ハイウェイバス(西日本ジェイアールバス・京阪バス)
- 大阪:
- 渋谷・八王子:加賀・金沢 - 渋谷・八王子線(北陸鉄道・西東京バス)
- 横浜・湘南:金沢 - 横浜湘南線(北陸鉄道・江ノ電バス)
また、小松空港行きの特急バスが、上記の松任海浜公園バス停だけでなく北陸松任バス停からも乗降可能。
港湾
漁港
- 第1種
マスメディア
新聞
ケーブルテレビ
観光
白山
祭り・イベント
名所・旧跡
保養・休憩施設
温泉
道の駅
白山市を舞台とした作品
出身有名人
- 暁烏敏(僧侶、宗教家)
- 浅川マキ(歌手)
- 奥田敬和(政治家、衆議院議員)
- 音重鎮(元プロ野球選手)
- 乙田修三(作曲家、歌手)
- 加賀千代女(俳人)
- 金丸雄介(柔道選手)
- 澤田貴司(実業家、リヴァンプ代表パートナー、ファーストリテイリング元副社長)
- 島田清次郎(小説家)
- 昭和のいる(漫才師)
- 隅谷正峯(刀工、人間国宝)
- 中田大輔(トランポリン選手)
- 中田直人(元弁護士・茨城大学教授)
- 林一二(実業家、林一二創業者)
- ぶんぶんボウル(お笑いコンビ)
- 森下純平(柔道選手)
- 宮川拓美(柔道選手)
- 宮本利之(長野放送アナウンサー)
- 本谷有希子(劇作家、演出家、女優、声優、小説家)
- やまむらはじめ(漫画家)
- 山本あき(演歌歌手)
- 横西奏恵(女子競艇選手)
関連項目
- 島清恋愛文学賞
- 暁烏敏賞
- 白山野々市広域事務組合(旧白山石川広域事務組合、野々市市の市制施行に伴い改称)
- 白山農業協同組合
- 加賀一向一揆
- ゴールズFC
- テイヘンズFC
- 白山菊酒
- 加賀弁(金沢弁地域以南の方言として)
- 白峰弁(市内山岳部の旧白峰村で話される特殊な方言。ジゲ弁などとも)
- 平成の名水百選 - 白山美川伏流水群
脚注
外部リンク
テンプレート:Sister テンプレート:Multimedia
テンプレート:Navbox- ↑ テンプレート:PDFlink - 石川県警察本部 2012年1月17日
- ↑ ペットの火葬について - 白山市
- ↑ 白山市7支所を統廃合 白山麓に総合センター - 北國新聞 2011年3月15日
- ↑ シャトルバス『のんキー』運行中 - 野々市市 2012年4月1日