キノコ王国
テンプレート:独自研究 キノコ王国(キノコおうこく、Mushroom Kingdom)は任天堂のコンピュータゲームマリオシリーズに登場する架空の王国。国を治めているのはピーチ姫であり、首都はキノコタウン。大陸的規模で見れば、キノコワールドに属する国の一つである。
国名
正式名称は(The) Kingdom of Mushrooma。通称はMushroom Kingdom、略称はKOM。
日本語による呼称はキノコ王国、中国語では蘑菇王國、イタリア語ではRegno di Funghi。
自然
ジャンボル島など、南に位置する島は自然が豊かであり、開発も進んでいない。
地形
地名自体が扱われたのは『スーパーマリオワールド』だが、地形は作品ごとによって毎回異なる。キノコ王国の地理に関することは『スーパーマリオRPG』以降のRPG系統の作品で多く扱われた。キノコ王国の地形は、『マリオストーリー』に登場するゴツゴツ山のような険しい山々から谷や砂漠など様々である。『スーパーマリオRPG』の場合、クッパ城の見える一帯は闇に包まれている地域がある。
平野部には裂け目や穴が空いており、落下すると命を落とすことになるので探検する際には非常に注意を要する。土管などが多く地面から露出している。一部の土管には、隠された場所に繋がっている場合がある。
動植物
非常に多彩な動植物が存在している。一見、亀やキノコのような姿の生物がいるが知的生命体であり、人間と共存している。むしろ人間は少数派である[1]。
菌類には、摂取すると一瞬にして体を倍以上巨大化させるスーパーキノコがある。また、パックンフラワーと呼ばれる人体に攻撃を加える植物が生息している。
なお、取扱説明書では、スーパーキノコ、ファイアフラワー、スーパースターはレンガに変えられたキノコであり、これらを見つけて助けると、パワーを分けてもらい変身できるという旨のことが書かれている[2]。
経済
キノコ王国には貨幣経済が成立しており、通貨単位は「コイン」(『スーパーマリオRPG』ほか)で、一般的な金色から赤色や青色など、色によって価値が変わる。
インフラ
『マリオカート64』では自動車やバス、機関車が、『スーパーマリオサンシャイン』では飛行機が登場した。また下水管の整備に関しては非常に先進的で、あらゆる所に土管が見られる。
資源
『ペーパーマリオRPG』に登場するモコリムの発言から、カラカラ砂漠には石油があるということがわかる。また、『スーパーマリオRPG』ではドゥカティ炭坑が登場している。スターを除いた星のかけらなどは有効利用されないらしい。
産業
- 第一次産業
- 地域によっては農作物は変化するが、キノコは全国各地にある[3]。林業についてはシリーズを通してあまり触れられていないが、木材や木材家屋はたまに登場する。水産業に関してもあまり触れられていない。前述の通り石油や石炭などの資源に恵まれており、労働者の雇用を生み出している。
- 第二次産業
- 建設業・工業についても明確な描写はない。また『マリオカート』シリーズの背景の建物などからも現在に至っても現代的な建築物の立ち並ぶ都市などが存在する。さらに、高速道路のような近代的な舗装道路や、巨大な橋などもある。建築物は基本的に国のシンボルでもあるキノコをモチーフとしているものもあれば、高層ビルもある。
- 第三次産業
- 『スーパーマリオRPG』などに様々な商店が存在している。運輸業では、『スーパーマリオRPG』にジュゲムバスや飛行船が登場する。
外交・貿易
基本的にサラサ・ランドの姫であるデイジーとピーチの付き合いが深い。また『ヨッシーのロードハンティング』での、ジュエリーランドのパイン王子(&ポット王)と友達というピーチの発言から、ジュエリーランドとも親交がある模様。
さらに『マリオ&ルイージRPG』で、隣国として豆の種族で構成されたマメーリア王国という国家が判明しており、使節を送ったり、マメーリア内にリトル・トーキョーの様な都市「リトルキノコ」があるなど友好関係にある。同作でマメーリア内に空港があることが判明している。
軍事
軍事力は有しているが、非常に限定されたものであるらしく、その結果、ピーチ姫が幾度もクッパに誘拐され、城のみならず国土が占領されるという事態が多発している。そのため、有事の際にはマリオ兄弟に助けを求めざるを得ないのが現状である。しかしそれは、キノコ王国が過度に軍事力を求めなくても、統治可能であるという、穏やかな国民性を反映した結果であるとも言え、直近のところ、軍事力強化は行われないようである。『スーパーマリオギャラクシー』ではピーチ姫を守るべき立場のキノピオ兵が襲ってきたクッパの気迫に押され、ピーチ姫の後ろに隠れるシーンがある。
その一方、クッパを中心とするクッパ帝国は、王国と比較にならないほど強力な軍事力を有しており、幾度も王国占領を画策している。しかし、そのたびにマリオ兄弟の驚異的な活躍によって阻止されており、そういう出来事は世界的に有名な物事となっている。とはいえ王国の楽観主義に苦言を呈する意見も少なくなく、大乱闘スマッシュブラザーズXではソリッド・スネークがピーチ姫に「二度とさらわれぬよう警備を強化すべきだ」と助言している。
政治
『スーパーマリオRPG』ではキノコ大臣が登場し、『スーパーマリオサンシャイン』以降の作品ではキノじいと呼ばれるピーチ姫の執事が登場する。ピーチ姫が城にいないときは、大臣が城を管理する。一部の村や街では地方公共団体に近い造りをしていて、村長などがいる。国交の面に関してはあまり触れてはいない。マリオ兄弟らが幾度か他国の危機を救っている。
催事
キノコ王国やピーチ城周辺では、ゲーム作品によって一定の期間ごとに開催される恒例の行事や、様々な事象によって突如開催することになった行事など数多くの催し物が行われている。祭り系からスポーツ大会系まで様々な種類が存在する。
- 星くず祭(『スーパーマリオギャラクシー』)
- ゴルフ大会(「マリオゴルフ」シリーズ)
- テニス大会(「マリオテニス」シリーズ)
- 野球大会(「スーパーマリオスタジアム」シリーズ)
- スポーツ大会(『MARIO SPORTS MIX』)
- 自動車レース大会(「マリオカート」シリーズ)
- シールフェスタ(『ペーパーマリオ スーパーシール』)
住民構成
大部分はキノコ族のキノピオが占めている。初期の設定ではクリボーもキノコ族であったが、裏切ったためにクッパの配下になった。住民の種類はRPG系統の作品から急激に増加し、元々は敵の設定であったカメ族なども一部としては住民入りしている。もちろんマリオやピーチ姫などのいわゆる人間も居住している[1]。
主な住民は、キノピオ、クリボー、ノコノコ、パタパタ、ボム兵、ヘイホー、ヨッシーなど。
地名
- ピーチ城
- シリーズ全般に登場。作品によってはキノコ城とも呼ばれる。
- ピーチ、キノピオらが住む城。
- 壁は白っぽく屋根は赤っぽい。初期はゲームによって外観が違っていたが、『スーパーマリオ64』から外観のデザインがほぼ統一された。しかし内装や場所、城の周りはゲームによって違う(『マリオカートシリーズ』ではピーチ城がコースの近くやコース上にあり、『New スーパーマリオブラザーズ』では、山地のど真ん中にあった)。毎度のことのようにクッパの侵入を許しており、『マリオストーリー』『スーパーマリオギャラクシー』では城ごとクッパに持っていかれ、『New スーパーマリオブラザーズ U』では城ごと乗っ取られた。
- 『スーパーマリオRPG』では初めて城内に入れるようになり、城下町も登場した。
- 城の正門のピーチ姫をかたどったステンドグラスが特徴。このステンドグラスも『スーパーマリオ64』から登場する。
- 『スーパーマリオギャラクシー』では、冒険の舞台が宇宙なので、基本的にはプロローグとムービーシーンに登場するのみ(最終ステージの入り口はピーチ城の玄関だが、中は異空間に繋がっている)。ステンドグラスの前にバルコニーができており、プロローグではそこから姫が助けを求めている。一応、城下町の入り口に扉つきの門が存在し、槍と盾を持ったキノピオ達が警備にあたっている。
- 『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』及び『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にも登場した。
- キノコタウン
- 『マリオストーリー』で登場。ピーチ城もここにある。
- キノコシティ
- 『マリオカートダブルダッシュ!!』と『マリオパーティ アドバンス』で登場。非常に規模の大きな都市でネオン街(タウンエリアと呼ばれる)のほかに小さいながらも砂漠地帯や寒冷地帯、熱帯も存在する。街にはキャサリンのポスターがたくさん貼ってある。
- カラカラ砂漠
- 『マリオカート64』、『マリオストーリー』、『マリオカート ダブルダッシュ!!』に登場する大きな砂漠。主にサンボが生息している。主な交通手段はキノコタウン~カラカラ砂漠間を走る蒸気機関車『K64』。中心部には古代の民族が建造したと思われる神殿やピラミッドも存在する。その苛酷な環境からカートグランプリのコースに選抜されることも。
- カラカラタウン
- 『マリオストーリー』で登場。カラカラ砂漠にある街で主にチューさんが住んでいる。
- ノコノコ村
- 『マリオストーリー』で登場。クッパには直接関わってはいないノコノコたちが住む村。
- ゴロツキタウン
- 『ペーパーマリオRPG』で登場。港町である。
- レインボーロード
- 歴代のマリオカートシリーズで最終コースとして毎回選抜される場所。地球(キノコ王国が存在する惑星)の外にあるが、酸素はあるようで、ここから地球を眺めることができる。最終コースに選ばれるだけあり、シャトルループや柵なし地帯、ジャンプ台などの難関が存在する。『スーパーマリオギャラクシー2』にも登場し、パワースター集めの舞台にもなった。
脚注・出典
- ↑ 1.0 1.1 マリオたち以外の人間の存在が明確にわかる作品としてヨッシーアイランド、ヨッシーアイランドDSがある。
- ↑ ファミリーコンピュータ スーパーマリオブラザーズ 取扱説明書
- ↑ スーパーマリオアドバンス4のカードe+によると、キノコは名産品である。