ヤードバーズ
テンプレート:Infobox Musician ヤードバーズ(テンプレート:Lang-en-short)(1963年 - 1968年、1992年 - )は、イギリスのロックバンド。この項では、1960年代に活動したバンドを中心に記述する。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第89位。
目次
概要
本国イギリスでは、どちらかというと通好みのバンドであったという。
バンド名は、ジャズ・サックスプレーヤー、チャーリー・パーカーのあだ名「ヤードバード(囚人)」に由来。 メインボーカルであるキース・レルフは、童顔の可愛い美男子だったので女性ファンも多かった。そして、エリック・クラプトンやジェフ・ベック、ジミー・ペイジら3人の個性的なギタリスト達も、ギタリストを目指す若者達の心を常に捉えてきた。
著名な3人のギタリストが在籍したことのみを語られてしまうことが多いが、その音楽性は幅広く、R&Bやロックンロールなどを主体に、フォークやクラシック、ポップスを融合し、更にサイケデリック・ロックとハードロックの基礎を築いた先進性で、後進のロックやポップスのミュージシャンに多大なる影響を与えた。 また、ギタリストだけでなく、マネージャーも彼らの活動していた約5年間に3人交代しており(そのため、マネージャー毎に就任していた時期の音源の権利をそれぞれ保有している形となり、CDリリースの際、発売する会社がアルバム毎に異なってしまうことが多い)、とにかく人間の入れ替わりが激しいバンドであったといえよう。
また、同時期に人気のあったバーズとバンド名が似ていることから、ライブで観客から間違えられることもしばしば。それでもメンバーは、即興でバーズの楽曲を演奏するなど、サービス精神も旺盛であったようだ。
メンバー
- Keith Relf キース・レルフ(ボーカル、ハープ)
- Jim McCarty ジム・マッカーティー(ドラムス)
- Paul Samwell-Smith ポール・サミュエル=スミス(ベース)
- Chris Dreja クリス・ドレヤ(リズムギター、のちベース。再結成以降は再びリズムギター)
- Tony 'Top' Topham トニー・トップ・トーパム(ギター、初代)
- Eric Clapton エリック・クラプトン(ギター、2代目)
- Jeff Beck ジェフ・ベック(ギター、3代目)
- Jimmy Page ジミー・ペイジ(ベースのちギター、4代目)
歴史
1960年代前半、ロンドンのリッチモンドで人気のあったナイトクラブ「クロウダディ・クラブ」で、プロデビューしたローリング・ストーンズの後釜で演奏を始めたのが彼らヤードバーズである。当時のマネージャー、ジョルジオ・ゴメルスキーによると、悪ガキっぽいイメージのあったストーンズとは一味違ったスタイルのバンドを、クロウダディの舞台に立たせたかったという。
最初期(1962-1963年)
- キース・レルフ(ボーカル、ハープ)ロンドンのリッチモンド出身
- ジム・マッカーティ(ドラムス)
- ポール・サミュエル=スミス(ベース)
- クリス・ドレヤ(リズムギター)
- トニー・トップ・トーパム(ギター)
当初は、このメンバーで活動を開始。この時代からクラプトン脱退までは、純粋なリズム・アンド・ブルースなどのカヴァーを志向するバンドであった。 しかし、リードギターのトーパムが両親の反対を理由に、間もなく脱退する。 そして、レルフの友人であったエリック・クラプトンがリードギターとして加入した。
クラプトン時代(1963-1965年)
- キース・レルフ(ボーカル、ハープ)
- ジム・マッカーティ(ドラムス)
- ポール・サミュエル=スミス(ベース)
- クリス・ドレヤ(リズムギター)
- エリック・クラプトン(ギター)
この当時の空気を伝えるのが、彼らのファーストアルバムにしてライブ盤の『FIVE LIVE YARDBIRDS』である。メンバーは全員ダーク・スーツ。そしてスローなブルースのカバーをハイテンポかつ大音量で、そして1曲を30分近くかけて演奏するという独特なスタイルであった。 また、アメリカのブルースマン、サニー・ボーイ・ウィリアムソンのライブの伴奏も務め、アルバムも発売された。 ライブでは人気のあった彼らだが、発表するシングルはブルースのカバー曲がほとんどで、しかも彼らのスタジオセッションはライブよりも大人しい音になってしまうのも相まり(ファーストアルバムがライブ盤となった理由もそこにあったようだ)、ヒットに恵まれているとはいえなかった。やがて、ジョルジオ・ゴメルスキーとメンバーはヒットを渇望し、チェンバロをイントロに導入したポップ志向の曲「For Your Love」を録音した。しかし、より純粋なブルースを志向していたクラプトンはそんな彼らと対立し、ブギ風のパートを渋々弾いてはいたが、それ以外はスタジオのベンチでふて寝をしていたという。それをきっかけにクラプトンはバンドの脱退を決意する。だが皮肉にも「For Your Love」は商業的に大ヒットする。
ベック時代(1965-1966年)
- キース・レルフ(ボーカル、ハープ)
- ジム・マッカーティ(ドラムス)
- ポール・サミュエル=スミス(ベース)
- クリス・ドレヤ(リズムギター)
- ジェフ・ベック(ギター)
強力なギタリストを失った彼らは、セッション・ギタリストとして名を馳せていたジミー・ペイジに声をかける。しかしペイジは、学友であったクラプトンを気遣うのと、セッションの仕事の方が忙しいため、代わりに推薦したのが幼馴染みのジェフ・ベックだった。 ベックは名声欲しさに即参加。彼はブルースもさることながら、ポップな感性や斬新な奏法も持ち合わせていたのでバンドとは利害が一致した。ファズを効果的に使用したポップソング「Heart Full Of Soul(ハートせつなく)」を皮切りに、「Train Kept A Rollin」(「ブギウギ列車夜行便」という邦題でも知られる)といったハードロックの基礎となる曲を世に知らしめた。しかし、マネージャーのゴメルスキーとビジネス絡みで不仲になり、バンドはサイモン・ネイピア・ベルという人物を新しいマネージャーとして迎えた。アルバム『Roger The Engineer』はネイピア・ベル体制の下、僅か5日という期間で制作(スケジュールの都合ではないらしい)された。以前のR&B色は薄まり、当時の世相を敏感に感じていたメンバーのアイデアをふんだんに詰め込んだ、ポップな内容となっている。メンバーごとに担当を分担しているのも特徴で、詞をレルフが書き、プロデュースはサミュエル=スミスが(これが彼にとってのアルバム初プロデュースで、のちにプロデュース業へ転向させるきっかけとなった)、ライナーノーツをマッカーティが、ジャケットのイラスト、デザインをドレヤが手掛けている。そしてベックのフィードバック奏法は本作の目玉となった。
ベック・ペイジ時代(1966年)
- キース・レルフ(ボーカル、ハープ)
- ジム・マッカーティ(ドラムス)
- クリス・ドレヤ(ギター、のちベース)
- ジミー・ペイジ(ベース、のちギター)
- ジェフ・ベック(ギター)
又ここで大きな転機が来る。連日のライブ活動や全米ツアーなどに嫌気がさしていたサミュエル=スミスが、以前から興味のあったプロデュース業に転向するという理由で脱退した(ペイジは、オックスフォード大学で行われたコンサートで、レルフが興奮の余り観客に向かって「Fuck」を連発した挙句、ドラムセットに向かって背中から突っ込みそのまま引っくり返ってしまったと言う出来事があり、それに対してサミュエル=スミスが激怒して脱退を宣言したと回想している)。優れたベーシストだったサミュエル=スミスに抜けられたのは痛手だった。そこでベックはペイジをバンドに迎え入れることを提案し、ペイジは快く参加した(実はペイジはベースを弾いた経験が無かったが、何でもいいからバンド活動を開始出来るチャンスを探していた当時の自分にとっては都合が良かったと、後に証言している)。そしてベースをドレヤに持たせ(1週間ほどペイジがベースを弾いていた)、ツインリード編成にして立ち位置を左右にすることでステレオ効果を発揮。今までよりも更に攻撃的な「Happenings 10 Years Time Ago(幻の10年)」、「Psycho Daisies」そしてミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画『欲望』(原題:Blow Up)の挿入歌として使用された「Stroll On(「Train Kept A Rollin'」の替え歌)」の3曲が作られる。バンド自体も出演した「Blow Up」は、本来ザ・フーが出演する予定だったが、都合でヤードバーズに変更された。この映画はベック・ペイジ体制の数少ない貴重な映像としても知られている。劇中では、ベックがギターを壊す演技をするシーンがある。このパフォーマンスを気に入ったベックは、当時のライブで盛んにギター壊しを行っていたという。しかしこの体制は数ヶ月と長続きせず、ベックがライブを欠席する機会が増えていった。メンバーとの不仲(レコード・コレクターズ誌上でのネイピア・ベルのインタビューによると、当時のメンバーの仲は最悪であったという)にストレスを溜め、アメリカでのツアー中に体調を崩したり、アメリカで知り合った女性と遊んでいたなどといわれている。そしてついにベックはある日、ペイジに「俺は辞める」と言い残し、バンドには二度と顔を出さなくなった。公的には「扁桃炎を患ったために脱退」とされた。
ペイジ時代(1966-1968年)
- キース・レルフ(ボーカル、ハープ)
- ジム・マッカーティ(ドラムス)
- クリス・ドレヤ(ベース)
- ジミー・ペイジ(ギター)
ペイジ時代は良くも悪くも一番長続きした時代である。ペイジはベック抜きで時々演奏していたため、そのまま4人体制でいけると判断。そしてハーマンズ・ハーミッツのプロデューサーだったミッキー・モストのプロダクションに移籍。マネージャーのネイピア・ベルもベックを追う形で辞め、後任はペイジと旧知のピーター・グラントになった。この時ネイピア・ベルは「メンバーの中に凄く頭の切れる奴がいる…ジミー・ペイジさ」とグラントに話したという。ペイジはセッション時代に培った豊富なアイデアを持ち、より実験性の強いサウンドを推し進めていったが、当時のプロデューサー、ミッキー・モストやピーター・グラントは、ポップ志向の強い楽曲をレコードにすることをバンドに強要した。そして、その影響が顕著なアルバム『LITTLE GAMES』がアメリカのみでリリースされる。この頃、バンドはイギリスでの人気は落ち目であった。しかし海外ではまだ需要があったため、アメリカやヨーロッパ各国を回るツアー三昧の日々が続いた。ライブ演奏を楽しんでいたペイジをよそに、他のメンバー達は意欲を失いつつあった。レコード・セッションにも参加せず(させてもらえなかった?)、マッカーティはドラッグ漬けで時折演奏不能に陥ったり、元々低めな声のレルフは、ラウドになってゆくバンドのサウンドに付いて行けず声が破綻寸前だった。解散後に発表されたライブ盤『LIVE YARDBIRDS FEATURING JIMMY PAGE』は、そんな状況をしっかりと刻んでいる(後のレッド・ツェッペリンの初期のナンバー「Dazed And Confused」も歌詞以外ほぼ同じに演奏されている)。 そして、「Goodnight Sweet Josephine」、「Think About It」のシングルを発表。1968年7月7日のラトンでのコンサートを最後にレルフとマッカーティは脱退しアコースティック・デュオを結成。ペイジはテクニックとスター性を重視しスティーヴ・マリオットとスティーヴ・ウィンウッドに交渉するも失敗、その後ドレヤとペイジは同じミッキー・モスト・プロダクションにいたテリー・リード(vo.g)とプロコル・ハルムのB.J.ウイルソン(ds)をメンバーに誘うが、テリーには自らのバンドのアメリカツアーが決まっていたため断られ、ウイルソンにはプロコル・ハルムが成功しているとして断られた。ほどなくドレヤも写真家になるべく脱退。残されたペイジは、契約上の問題もあって、バンドを継続させようとセッション仲間だったジョン・ポール・ジョーンズと組みバーミンガム出身で無名のシンガーロバート・プラント、その仲間のドラマージョン・ボーナムを加え再始動する。この時、オリジナルメンバーが居なくなったこともあって、ニュー・ヤードバーズとバンド名を改めた。しかし、その後、契約上の問題が解決したことや、すでに過去の物となりつつあった「ヤードバーズ」を名乗ることに意義が乏しかったことも有り、結局、ニュー・ヤードバーズはレッド・ツェッペリンと改名し、ヤードバーズとは決別して新たなバンドとして、再出発を遂げることとなった。
その後のメンバー達
エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジはリンク参照。
キース・レルフは妹やジム・マッカーティと共に、ルネッサンス、アルマゲドンなど様々なバンドを起こしたが、1976年、自宅でエレキギターを使って作曲の最中に感電事故で死去。
クリス・ドレヤは写真家に転向。レッド・ツェッペリンのファーストアルバムのジャケット裏写真を撮影している。
ポール・サミュエル=スミスはプロデューサー業に転向。レルフらのバンドのプロデュースを含め、 様々なアーティストのプロデュースも行っている。
また、マッカーティ、ドレヤ、サミュエル=スミスらは1985年に『ボックス・オブ・フロッグス』(ペイジ、ベックもゲストで参加)として再結成。ボーカルにはジョン・フィドラーが参加。2枚のアルバムをリリースした。
新生ヤードバーズ
1992年より、ドレヤとマッカーティを中心にヤードバーズは新たなメンバーを加え再結成した。リードギターとベースはしばしば入れ替わっているものの、活動を続けている。2003年には35年振りとなる新作、『BIRDLAND』をリリースした。
メンバーの変遷
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ディスコグラフィ
アルバム
- FIVE LIVE YARDBIRDS(1965年)
- ライブ音源だが、事実上のファーストアルバム。
- FOR YOUR LOVE(1965年)
- シングルからの楽曲を収録したアルバム。
- Sonny Boy Williamson & the Yardbirds(1966年)
- ブルースマン、サニー・ボーイ・ウイリアムスンのバックをバンドが務めたライブ盤。レルフは未参加。
- HAVING A RAVE UP(1966年)
- 当時の新曲を含む、米独自で作られたベスト盤。
- YARDBIRDS(1966年)
- 通称『ROGER THE ENGINEER』。バンドとしては最初に作られたスタジオセッションアルバム。ステレオ盤とモノラル盤が存在し、それぞれ同じ曲で違うテイクが数曲存在する。CDリリースの際にこれらのテイクが全て収録された。
- Blow-Up(邦題:欲望)'(1966年)
- 同映画のサウンドトラックアルバム。B面1曲目に「Stroll On」を収録。この曲以外はハービー・ハンコックの作品。本来この映画では「Train Kept A Rollin'」を演奏するはずであったが、同曲の権利を保有する音楽出版社が多額の利用料を請求して来たため、やむを得ず替え歌として発表したのがこの「Stroll On」である。
- LITTLE GAMES(1967年)
- ペイジ体制になって作られたアルバム。ミッキー・モストのプロデュースによるポップ指向が強い内容。ペイジによるギターの弓引き奏法や、ギターをシタールと同じ調律で演奏した「White Summer」など、ペイジの後のキャリアの原点を見て取れる。当時は米のみで発売され、英では1985年になってから発売された。また、1992年には、アウトテイクやアルバム未収録曲、解散後のレルフ・マッカーティのデュオ「トゥゲザー」の楽曲などを含む、2枚組のリマスター版『Little Games Sessions & More』がリリースされている。
- 1968年5月、ニューヨークで行われた解散間際のライブ音源。ペイジの意向で発売後10日間程で回収されたいわく付きのアルバム。ペイジの発言によると、ライブ当日のエンジニアは「エレクトロニクスを使えば何でもできる」と言い、ドラムセットの上にマイクを吊るなど目茶苦茶なセッティングを施されたという。そのため、バスドラムの音が聞き取りにくくなってしまっている。更には演出のため、闘牛場の歓声を故意にミックスされている。本作は、ブートレグが多く出回った。ブートレグであるにも拘らず、元メンバーのインタビューがライナーに掲載されたこともあるという。また1976年には、コロムビア・レコードから本作の会員向け限定盤が配布されている。
- YARDBIRDS…ON AIR(1991年)
- BBCライブセッション。ベック、ペイジ時代の音源を中心に収録。同内容のタイトルだけを変えたCDが幾度か再発売されている。
- Cumular Limit(2000年)
- 2枚組。主にペイジ時代の未公開セッションやライブ音源などを収録。2枚目には当時のライブ映像が収録されている。
- BIRDLAND(2003年)
- 35年振りの新作。マッカーティ、ドレヤを中心にジョン・アンダン(V)、アラン・グレン(H)、ジピー・メイヨ(G)が参加。全15曲の内、過去の8曲を自らカバーした。ジェフ・ベック、スラッシュ、ブライアン・メイなどのゲストミュージシャンが参加。15曲目の「An Original Man (A Song For Keith)」は、キース・レルフに捧げられた曲。
シングル
- I Wish You Would/A Certain Girl(1964年)
- デビューシングル。ブルースのカバー曲。
- Good Morning Little Schoolgirl/I Ain't Got You(1964年)
- ブルースのカバー曲。A面はクラプトンとサミュエル=スミスがボーカルを務めている。
- For Your Love/Got To Hurry(1965年)
- グレアム・グールドマン作曲による、バンドとしては初のヒット作。このシングルを最後にクラプトン脱退。カップリングは旧来のブルースのカバー曲。
- Heart Full Of Soul(邦題:ハートせつなく)/Steeled Blues(1965年)
- ベックが初参加。A面はグレアム・グールドマン作曲。「Heart Full〜」は、シタールを導入した、実験的な要素の強い曲であった(このテイクも存在する)。しかし音が弱くインパクトに欠けており、ベックが偶然持ち込んでいた新しい機器「ファズ」を利用したところ、力強い独特のサウンドとなった。オリジナルのカップリング曲は、ベック体制で最初に録音されたというインスト曲。
- Evil Hearted You(邦題:いたずらっ娘(こ))/Still I'm Sad(1965年)
- A面はグレアム・グールドマン作曲。
- I'm A Man/Still I'm Sad(1965年)
- Shapes Of Things/You're A Better Man Than I(1966年)
- 米国盤ではカップリングが「I'm Not Talking」「New York City Blues」の2バージョンある。
- Questa Volta/Paff...Bumm(1966年)
- イタリアのサンレモ音楽祭に参加した時のイタリア限定シングル。「Questa〜」はこの音楽祭での課題曲で、ミュージシャン同士で競作することにより優劣を決めるというもの。バンドにとっては不本意な参加であったため、ベックは参加拒否し、ドレヤがリードギターを務めた。
- Over Under Sideways Down/Jeff's Boogie(1966年)
- Happenings Ten Years Time Ago(邦題:幻の10年)/Psycho Daisies(1966年)
- ベック・ペイジ時代に唯一出されたシングル。ジョン・ポール・ジョーンズがベースで参加。実験的なサイケデリック色の強い曲。「Psycho〜」ではベックがボーカルを務めた。米国盤のカップリング曲は「The Nazz Are Blue」。
- Little Games/Puzzles(1967年)
- ペイジら4人体制になってから出されたシングル。チェロのアレンジにジョン・ポール・ジョーンズが参加。この頃より、マッカーティ、ドレヤがセッションから外されることが増えてくる。
- Ha Ha Said The Clown/Tinker Tailor Soldier Sailor(1967年)
- A面はレルフのみ参加。
- Ten Little Indians/Drinking Muddy Water(1967年)
- A面はドレヤ、マッカーティ未参加。B面はタイトル通り、マディ・ウォーターズを茶化したような曲である。
- Goodnight Sweet Josephine/Think About It(1968年)
- ペイジ体制最後のシングル。米国のみ発売。発売中止になった同シングルの英国盤は、マッカーティとドレヤ抜きで無許可でセッションされたために両人からクレームが付き、オリジナルメンバーで改めて録音したというテイク。カップリング曲はオリジナルメンバーによるもので、この時期としては珍しくハードな曲。
映像
- ヤードバーズ(DVD/ワーナーミュージック WPBR-95007): ヤードバーズ5年間の軌跡を追ったドキュメンタリービデオ。当時のライブ映像等も収録。