Su-24 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年4月29日 (火) 00:15時点におけるKurirai1 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 航空機 Su-24(スホーイ24、スホイ24;ロシア語Су-24スー・ドヴァーッツァチ・チトゥィーリェ)は、ソ連戦術爆撃機として使用されていたYak-28の後継として開発された大型の戦闘爆撃機。現在ロシアウクライナベラルーシなど旧ソ連諸国の主力攻撃機となっており、1機約5億円と、戦闘機としては破格の安さで有名である。NATOコードネームフェンサー(Fencer)。

概要

1973年に就役開始。可変翼と並列複座の座席が特徴で、低高度でも高速かつ安定した飛行ができ、大量の兵装を搭載できる。装備できる兵装も多種多様で、給油ポッドを装備すれば空中給油機として運用することも可能。優れた視界やコックピット内の行き届いた配置はパイロットにも好評で、「スーツケース」を意味する「チェマダーン」(чемодан)の愛称で呼ばれた。しかし搭載電子機器がやや旧式で信頼性に乏しいため、攻撃能力は西側のF-111トーネード IDSより劣る。

当初はSTOL攻撃機T6-1として開発され、主翼には可変翼ではなくSu-15のようなダブルデルタ翼を採用し、推進用エンジンに加えて4基のリフトエンジンを胴体内に搭載していた。T6-1は1967年7月2日に初飛行したが、ソ連空軍が要求を変更したことにより形態が効率的ではないと判断されたため、その6ヶ月後にかねてから構想されていた通常の可変翼攻撃機T6-2Iとして再設計され、これがSu-24として正式採用された。

西側に存在が知られたのは1974年だが、当初は誤って「Su-19」と呼ばれ、1981年まで訂正されなかった。

アフガニスタン紛争で初めて実戦に投入され、主にムジャーヒディーンの陣地などの静止目標に対する攻撃に使用された。対空兵器による損害はなかったが、整備上の不具合によって何機かが失われている。その後も第二次チェチェン紛争などに投入されている。湾岸戦争では多くのイラク空軍機がイランに逃げ込み、イラン空軍に接収された。

既に後継機となるSu-34が登場しているが、開発・配備が大幅に遅れているため、今後もしばらくは運用される見込みである。

派生型

ファイル:Sukhoi Su-24.jpg
搭載武装を前に並べたSu-24
S6
Su-7の機体仕様を活用し、固定後退翼を採用した初期設計案。制作されず。
T6-1
ダブルデルタ翼とリフトエンジンを採用した試作初号機。
T6-2I
T6-1に続く試作機。この型から可変翼を採用した。
Su-24(Су-24
前期量産型。細かな改良により3種類に分類されるが、特に形式番号では区別されない。NATOコードネームではフェンサーA/B/Cと区別される。
Su-24M(Су-24М
後期量産型。電子機器を更新し、機首を76cm延長。引き込み式の空中給油プローブも追加。NATOコードネームはフェンサーD
Su-24MK(Су-24МК
Su-24Mの輸出型。
Su-24MR(Су-24МР
偵察機型。機関砲や胴体下のハードポイントを外し、偵察用カメラを搭載。ロシアウクライナなどでは偵察機の主力となっている。NATOコードネームはフェンサーE
Su-24MP(Су-24МП
電子戦機型。電子戦装備を搭載しているが、機関砲は残されている。NATOコードネームはフェンサーF
Su-24M2(Су-24М2
アップグレード型。詳細は不明だが、Su-34に搭載される一部の電子機器を導入し、GPSなどを追加すると見られる。

運用国

仕様(Su-24M)

寸法
  • 全長:24.59m
  • 全幅:17.64m
  • 全高:6.19m
  • 翼面積:51.02m²
重量
  • 空虚重量:22,300kg
  • 運用時重量:33,500kg
  • 最大離陸重量:39,700kg
動力
性能
  • 最大速度:1,700km/h
  • 航続距離:2,850km
  • 最大運用高度:11,000m
武装

関連項目

テンプレート:Sister テンプレート:Mil-aviation-stub テンプレート:ОКБ им. П.О.Сухого