JOYSOUND
JOYSOUND(ジョイサウンド)はエクシング(ブラザー工業グループ)が運用する業務用通信カラオケのシリーズの総称。2位のシェアを持つ。
目次
概要
着メロ、SNS(うたスキ)等のコンテンツと連携したサービスを行っている。特にうたスキで行われている「リアルタイムリクエスト」との連携によって、特定歌手のマイナーソングや東方Projectの同人楽曲、ニコニコ動画のアマチュア楽曲やVOCALOID楽曲が他社よりも多数配信されているという特徴を持つ。うたスキ会員数は2012年5月3日に700万人を突破した。
最新機種「JOYSOUND f1」の配信曲数は、2014年6月現在で業界最多の24万曲以上収録。
ロゴマーク
ロゴマークは「JOYSOUND」の「O」の中心に「・」が付いている。
商品
業務用
- JOYSOUND(ジョイサウンド:JS-1、JS-2、JS-10、JS-20)
- 通信カラオケ黎明期の1992年に、最初の機種「JS-1」を発売。第一興商の「DAM」が台頭するまでは通信カラオケのシェア1位であった。
- JS-1/2/10シリーズは2006年8月末に配信終了。JS-20シリーズも2008年9月末に配信終了。なお配信終了後も、電話回線に接続し使用料を支払えば、配信終了時までに配信された楽曲でカラオケを楽しめる。
- JOYSOUND Major(ジョイサウンドメジャー:MJ-10)
- 1995年に発売された、ナイト市場(居酒屋・ホテルなど)向けのモデル。
- 2007年12月末に配信終了。また、当機種が利用している通信・課金サービス『カルレEX』(NTTコミュニケーションズ)が2008年3月末日に終了したため、同日をもって全サービスを終了。そのため現在は電話回線に接続しても利用出来ない。
- HyperJoy(ハイパージョイ:JS-30L、JS-30X、JS-30VL、JS-30VX)
- 1997年9月発売。アニメソングやマイナー曲の大量投下で人気を博す。2005年9月時点での曲数は約65,000曲で[1]、BMB(当時)が運用するUGAに抜かれるまで業界最多であった。
- この機種には前期モデルと後期モデルが存在し、前期モデル(JS-30LもしくはJS-30X)では背景動画を表示するためにDVDプレイヤー等が必要であったが、後期モデル(JS-30VLもしくはJS-30VX)は内蔵の大容量HDDの映像データを背景動画として表示している。
- 後述のXJ-30Vとともに、2012年3月を以って新曲配信終了予定である。
- CelebJoy(セレブジョイ:XJ-30V)
- 2001年9月発売。ナイト市場向けのモデル。ほとんどの機能はHyperJoyの後期モデルと同じである。
- HyperJoy V2(ハイパージョイブイツー:JS-70、JS-70II)
- 2003年7月発売。HyperJoyの曲も全て選曲可能だが、《PVクリップ》[注 1]や《ライブカラオケ》、更にヴォーカル入りバージョンとして、《PV》[注 2]、《ライブ映像》が追加され、《SHOW劇クリップ》、《ア・カペラ》、スタジオ録音された《スゴオト》(生音)、ハモリでは無いヴォーカルが入った《うたいり》、パラパラダンス教則映像とボーカル入りで楽しめる《パラパラ振り付き・Original》(パラオケパラダイス)といったV2専用曲が追加された。専用曲はBB(ブロードバンド)対応機種をBB環境で利用する時のみ配信される。2003年度グッドデザイン賞受賞。
- 2005年9月にはモデルチェンジしたJS-70IIが登場。
- CelebJoy Hearts(セレブジョイハーツ:XJ-60)
- 2004年11月発売。HyperJoy V2をベースとしたナイト市場向けモデル。収録曲数はV2よりも若干少ない。
- HyperJoy WAVE(ハイパージョイウェーブ:JS-W1)
- 2006年11月発売。HyperJoy V2の曲を全て選曲可能だが、WAVE専用曲も次第に増えている。
- 最大の特徴として、カラオケSNS「うたスキ」に対応する。また、リアルタイムの全国採点(全国採点ONLINE)もシリーズで初めて導入している。あと、サビの部分しか知らない曲や、うろ覚えな曲などをお手本ボーカルがサポートしてくれる《ガイドボーカル入り》が、映像コンテンツとしては、《アニメカラオケ》と《アニメ映像》、《NHKみんなのうた映像》、《おゆうぎカラオケ》が追加された。2006年度グッドデザイン賞受賞。
- 曲数は2008年3月に90000曲を突破。月間配信曲数は1000曲以上で(「うたスキ」の「リアルタイムリクエスト」による上位200曲配信を含む)、2009年11月現在130000曲以上が配信されている。
- 後述のセットトップボックスを接続することにより、各種追加機能を利用できる。テンプレート:-
- JEWEL(ジュエル:XJ-J1)
- 2008年10月発売。HyperJoy WAVEをベースにしたナイト市場向けモデル。カラオケSNS「うたスキ」に対応。収録曲数はWAVEよりも若干少ない。なお、一部ではあるが、《ガイドボーカル入り》、《本人映像》、《ライブカラオケ》、《ライブ映像》、《SHOW劇クリップ》楽曲も選曲可能。
- 常連客の名前や誕生日、来店日などの顧客情報を記録することができる機能「VIP Room」、常連客や店舗スタッフの十八番を管理することができる「十八番」機能のほか、「うたスキ」にも対応。
- CROSSO(クロッソ:JS-WX)[2]
- 2009年10月発売。配信曲数は発売時13万曲、2012年9月1日現在17万曲以上。HyperJoy WAVEの曲を全て選曲可能だが、スタジオ収録した生演奏データをリマスタリングされた《生演奏》が追加された。データ量増大に対応するP2P方式の配信システム「Einy(アイニー)」[3]や3Dアバター等、数多くの業界初の機能を搭載。また本機ではカメラを標準装備しており、HyperJoy WAVEでは必要だった周辺機器を必要とせず、「うたスキ動画」や「アフレコ」などの各種機能が利用できる。なお、名称は英語の「Cross Over(クロスオーバー)」から取った造語で、「音楽を通して、人と人が交わる新しいスタイル」を提供できるように名づけられた。テンプレート:-
- JOYSOUND f1(ジョイサウンドエフワン:JS-F1)[4]
- 2012年6月発売。株式会社BMBとの統合後、初めての商品であり、デイ・ナイト市場双方向けモデル。CROSSOの曲すべて選曲可能な上、収録曲数は業界最多の20万曲を収録。UGAのみで収録されていた楽曲も、一部収録されている。
- 音源にはローランド社の「Super NATURAL」と独自音源の「JOYSOUND Phoenix」を採用。背景映像はフルHDに対応し、採点コンテンツやゲームアプリケーションのグラフィックも向上された。また、シリーズとしては初めて、パネル前面に8.5インチワイド液晶タッチパネルを搭載し、手元にキョクナビが無くても楽曲検索などの簡易操作が行えるようになった。
- 「うたスキ動画」では従来の2動画(画面)から最大5動画(画面)に拡充し、より多くのユーザによる合唱が可能となった。その他、業界初の試みとして、周辺機器「サウンドエフェクター(GB-1)」を使用することにより、ギターやベースの音を雑音なく録音できるほか、チューニングやコード表示などサポート機能が利用可能。
- また、コンテンツとしてはギター演奏に特化した《ギタナビ》や、ボーカルシンセサイザーが歌唱サポートをしてくれる《ボーカルアシスト》が追加された。
- 曲間での予約表示や間奏時の秒数表示など、UGAシリーズの技術・ノウハウも継承されている。
- ちなみに機種名の『f1』には、“fusion”(融合・繋がる:JOYSOUNDとUGAの融合、人々がつながる)・“future”(未来)、“1(one)”(ひとつになる)から、「音楽で世界をひとつに」の意味が込められている。
- 2014年6月30日にマイナーチェンジモデル(JS-F1v)をリリース。こちらはHDMIの出力端子が2系統に増え、HDMIの入力端子が追加された。
- JOYSOUND fR(ジョイサウンドエフアール:JS-FR)[5]
- 2012年10月発売。「JOYSOUND f1」をベースにナイト市場向けに特化したマイナーチェンジモデル。ハードは「JOYSOUND f1」と共通だが本体カラーがブラウンに変更されている。
- 発売時の収録曲数は14万曲と「JOYSOUND f1」に比べ3分の2程度と少ないが、ヒット曲や外国曲、ご当地ソングなど幅広く網羅し、ナイト市場向けモデルとしては業界最多。
- 「分析採点III」のほか、「熱唱!カラオケ大会」など独自のゲームやアプリケーションを搭載しているほか、「JEWEL」同様、顧客管理機能「VIP room」、十八番曲管理機能「十八番」、「うたスキ」の中から、いずれかを選択して利用することができる。
- また、内蔵無線接続により、アクセスポイントを使わずにコマンダとキョクナビとの通信が可能となった。
- 機種名の『fR』は、“First Class”(クラス最高水準の歌いやすさ、気持ちよさ、使いやすさ)、“Reborn Night”(ナイト市場を新たに飾る)から。
- 2014年6月30日に前述のJOYSOUND f1と共にマイナーチェンジモデル(JS-FRv)をリリース。こちらもHDMIの入出力端子の追加のみである。
- JOYSOUND FESTA(ジョイサウンドフェスタ:JS-FW)[6]
- 2013年8月発売。家庭用の「Nintendo×JOYSOUND Wii カラオケ U」をベースに旅館・ホテル、エルダー市場向けに作られた。
- Wii U GamePadをカラオケの選曲端末として利用でき、本人映像カラオケも一部選曲可能である。
- ゲームや採点アプリケーションは「JOYSOUND Wii カラオケ U」と同じ「分析採点U」のほか、「みんなでうた合戦」などや、Wiiリモコンを使って遊べるゲームを搭載している。
- 老若男女問わず体を動かして遊べるコンテンツ「健康王国」に対応。
- また、Wi-Fiに対応で無線環境での使用が可能になった。
- 機種名の『FESTA』は、「楽しさ」、「祝宴」を表現し、コンセプトである「楽しさ」と「健康」で「心躍る時間」を提供する意味から。
家庭用
Wii版およびPlayStation 3版の配信楽曲は7万8000曲以上(2011年12月現在)。選曲番号も同一で、公式HPでの楽曲検索でも一括りで扱われる。
- カラオケJOYSOUND Wii
- 任天堂のゲーム機Wii用ソフト。2008年12月にハドソンからパッケージ版が、2009年7月にエクシングからWiiウェア版が発売された。Wiiポイントで期間別のチケット(24時間、72時間、30日間、90日間)を購入する方式。2009年10月にはネット接続なしのパッケージ(ディスクに入っている曲のみ)も発売された。続編として2009年11月にデラックスが、2010年12月にはスーパーデラックスが発売されている。スーパーデラックスはDSiウェアと連動して、ニンテンドーDSiまたはニンテンドー3DSを選曲リモコンとして利用出来る。
- カラオケJOYSOUND for アクトビラ
- アクトビラを利用したカラオケ配信サービス。2010年6月1日にオープン(プレオープンは5月10日)。利用料金は1ヶ月歌い放題で980円。楽曲は月120曲以上追加されており、2010年8月時点の総曲数は4312曲。CROSSOと同等の音質が楽しめるがマイクなどの付属品は別途用意する必要がある。一部の曲に加えて、《ガイドボーカル入り》、《うたいり》曲も選曲できる。
- JOYSOUND DIVE(ジョイサウンド・ダイブ)
- PlayStation 3向けに2011年11月24日より配信されているカラオケソフト。バンダイナムコゲームスとの共同開発。期間利用チケット(24時間、30日間)をPlayStation Storeで購入する方式。
- JOYSOUND.TV
- ソニーの液晶テレビやブルーレイプレイヤーなどソニーエンターテイメントネットワーク対応製品を対象としたカラオケ配信サービス。2012年6月6日よりサービス開始[7]。サービス開始時点の曲数は21,000曲で、毎月400曲追加されている[8]。
- なお、2012年12月3日にはシャープの液晶テレビアクオスでもサービスが開始[9]されたほか、2013年3月13日からは日立の液晶テレビWoooでもサービスを開始した[10]。
- Nintendo×JOYSOUND Wii カラオケ U
- Wii Uにプリインストールされているカラオケソフト。期間利用チケット(1時間、24時間、30日間、90日間)をニンテンドーeショップで購入する方式。Wii U GamePadを選曲リモコンとして利用出来る。
周辺機器
キョクNAVI
- JR-100
- 2004年11月発売。業界として初めて通信に無線LANを使用。これにより、操作時にコマンダの赤外線ポートへ向ける必要が無くなり、360°全方位からの通信が可能。CDのジャケット写真の表示や映像コンテンツの試聴、歌詞表示などの機能を備える。ゲームもプレイ可能。なお、新譜データの配信は2012年3月をもって終了。
- 本体カラーはシルバー。2004年度グッドデザイン賞受賞。Lavcaでも使用されている。対応機種はHyperJoyV2。
- JR-100II
- 2006年11月発売。カラオケSNS「うたスキ」に対応。歌詞モニタ機能では、通常のモニタに表示される歌詞テロップがキョクNAVIでも閲覧することができる。JR-100同様、ゲームのプレイが可能で、間違い探しやパズルゲームなどがプレイできる。
- 本体カラーはホワイト。OSにはWindows CE 5.0を採用。対応機種はHyperJoyWAVE、CelebJoy Hearts。テンプレート:-
- JR-100s
- 2006年11月、JR-100IIと同時発売。2006年度グッドデザイン賞受賞。
- 本体カラーはホワイト。対応機種はHyperJoy WAVE、CelebJoy Hearts、JEWEL。テンプレート:-
- JR-200X
- 2009年11月発売。同時発売の「CROSSO」に完全対応。FeliCa対応ICカードまたはおサイフケータイのデータ領域にログイン情報を記録することで、次回以降ICカードをかざすだけでうたスキにログインできる機能「かざしてログイン」が追加された。また、画面下部のシートキーが拡張され、予約曲がワンタッチで確認できる「予約確認」ボタン、演奏中の楽曲情報や曲間映像に関する情報を確認できる「i(アイ)情報」ボタンなどが追加された。
- 本体カラーはブラック。OSにはWindows CE 6.0を採用。対応機種はCROSSO。テンプレート:-
ちなみに、現在パセラなどで使用されているΣsystem用の「ΣNAVI」、カラオケの鉄人で使用されている「カラ鉄NAVI」など、主に統合カラオケシステムにおいてキョクNAVIと共通のハードウェアを使用したリモコンが使われる例が多い(多くはJR-100がベース)。
キョクナビ
- JR-300
- 2011年5月30日発売。キョクNAVI.s(JR-100s)及びBMBから引き継いだUGAのUGA NAVI GUEEN(BT-SN02)の後継として発売。カラオケ機器として初めてOSにAndroid(組み込み用Android)を採用しているほか、データベースシステムには日立ソリューションズの組み込み機器向けデータベース/ファイルシステム「Entier」を採用し検索時間の高速化が図られている。
- 画面構成はCROSSOと同時発売されたキョクNAVI(JR-200X)を踏襲。ロゴも一新され、表記も従来の「キョクNAVI」から「キョクナビ」となった。
- 発売当初の対応機種は旧機種のみであったが、バージョンアップをすることによりJOYSOUND f1にも対応。JOYSOUND f1の環境では、従来のかざしてログインのほかに、JOYSOUND ID(メールアドレス)でのログインも可能になった。また、従来はパソコン上からのみ検索が可能だったうたスキ動画の検索がキョクナビからも行えるようになった。
- 本体カラーはホワイト。対応機種は、JOYSOUNDではHyperJoy V2以降すべてのJS(JS-FWを除く)、BJ、XJシリーズ/UGAの全シリーズ(楽宴シリーズを除く)で使用可能。テンプレート:-
セットトップボックス(ST-1)
2008年10月発売。HyperJoy WAVEの機能を拡張する周辺機器で、「うたスキ動画」「アフレコ」など2008年秋以降に追加された新機能を利用するために必要となる。本体と動画撮影用のカメラがセットとなっている。OSにはWindows XP Embeddedを採用した。テンプレート:-
サウンドエフェクター(GB-1)
2012年6月発売。JOYSOUND f1でギターやベース等の音を雑音なく録音したり、チューニングやコード表示などのサポート機能を利用するために必要となる。USBによりJOYSOUND f1から給電する。テンプレート:-
脚注
注釈
出典
関連項目
- イカスキー
- ソフトベンダーTAKERU - サービス初期、サーバーを共用していた。
外部リンク
テンプレート:ブラザー工業- ↑ 株式会社ジェイエスダブリュ(エクシング傘下のカラオケ機器販売会社)の商品案内 2008年2月6日閲覧より(2008年2月13日時点のアーカイブ)
- ↑ 業界初の機能が満載!カラオケ『JOYSOUND』の新モデル「CROSSO」発売 |ニュースリリース|株式会社エクシング
- ↑ Einy紹介ページ(ブラザー工業)
- ↑ JOYSOUND、UGAの技術とノウハウを結集した 新フラグシップモデル 業務用通信カラオケシステム「JOYSOUND f1」発表 |ニュースリリース|株式会社エクシング
- ↑ ナイト市場に特化したハイパフォーマンスモデル、業務用通信カラオケシステム「JOYSOUND fR」発表 |ニュースリリース|株式会社エクシング
- ↑ 「Wii カラオケ U」をベースとした旅館・ホテル、エルダー市場向け業務用通信カラオケシステム「JOYSOUND FESTA」発表|株式会社エクシング
- ↑ ソニー 液晶テレビ〈ブラビア〉で楽しむ本格カラオケ「JOYSOUND.TV」スタート! 無料で体験できる オープン記念キャンペーンを実施中!
- ↑ ソニー 液晶テレビ〈ブラビア〉で楽しむ本格カラオケ! 「JOYSOUND.TV」 2012年6月 サービス開始予定
- ↑ シャープの「AQUOS」で本格カラオケ、「JOYSOUND.TV」がスタート(ITmedia LifeStyle)
- ↑ 日立の「Wooo」で本格カラオケ、「JOYSOUND.TV」スタート(ITmedia LifeStyle)
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