Formula One
『Formula One』または『Formula 1』(フォーミュラ・ワン)は、ソニー・コンピュータエンタテインメントが発売するレースゲームのシリーズ。
目次
概要
世界各地で開催される自動車レース・フォーミュラ1のデータを収録したゲームとして、1996年に第1作が発売。開発はソニー・コンピュータエンタテインメント・ヨーロッパ(SCEE)の子会社、イギリス・テンプレート:仮リンク(旧シグノシス)が担当し、欧州地域ではシーズン毎に[1]シリーズを発売していた。
基本としては「シーズン開幕時点でのマシン・ドライバー」を収録しているが、初代のようにシーズン中に入れ替わったドライバーが重複して収録されているパターンや、『Formula One Championship Edition』のようにシーズン中盤のデータを収録しているケースも存在する。またゲーム内でのコメンタリーには、テレビ中継で実際に担当している人物を据えるのも本作のポイントであり、欧州版ではBBC・ITVで実況を担当したテンプレート:仮リンクが長年起用されていた[2]。
2003年には、フォーミュラ・ワン・マネージメント(FOM)とSCEEの間でF1のゲーム化に関する独占契約権が結ばれたが、2007年以降の契約期間の延長および新作ゲームの発売を行わないことを発表。2006年シーズンの作品(『Formula One 2006』『Formula One Championship Edition』)をもってシリーズは終了した。
SCE以降の公式F1ゲーム
2008年5月9日、コードマスターズが新たにゲーム化の独占権利を獲得したことが発表された。2009年から各家庭用ゲーム機、携帯型ゲーム、PC用のタイトルをリリースする。
発売機種
欧州地域などのみでの発売作品
- PlayStation 2
シリーズ概要
Formula1
1996年12月13日発売。定価5800円。開発は英シグノシス社。販売本数は日本国内で42万本を記録し、全世界累計76万本[3]。1995年シーズンのマシン、ドライバーを再現しており、名目上日本では初めての3Dポリゴンによるフルシーズンが遊べるF1ゲームで、実際のレースと同じ周回数でシーズンを戦ったり、旧型PS本体背面のシリアルI/Oポートを使用したPS本体2台・TV2台・同ソフト2本での全22台によるTV画面フルサイズでのレース対戦が出来たりと、かなりの好評価を得た。日本版の実況には三宅正治、解説に今宮純、コメンテーターに川井一仁を起用している。CMにはComing Centuryが起用された。
Formula1 '97
1998年1月15日発売。定価5800円。開発は前作に続き英シグノシス社。海外版のタイトル名はFormula 1 Championship Edition。日本では当初1997年10月9日に発売する予定だったが、シグノシス社がFOAとのライセンス契約に手間取ったため延期された経緯がある。
前作とは変わってリアル志向の挙動に変更されていて、タイトルの通り1997年シーズンのデータを再現。ただし、ジャック・ヴィルヌーヴのみ当時F1ドライバー内の会合に参加していなかったため「DRIVER WILLIAMS」というヴィルヌーヴに相当するドライバー名に変更されており、ゲーム内の実況音声ではライセンスの都合上ジャック・ヴィルヌーヴを実名では呼ぶことは出来ないため、ドライバー名の編集機能で名前を入力するとイニシャルで「JV」と呼ぶ仕様になっている。実況・解説・コメンテーター陣は前作と同じ人物を起用しており、国内版ではT-SQUAREがTRUTHのレコーディングを新たに行った。なお、他にTRUTHのレコーディングを行った作品は「2005」である。(「2006」「CHAMPIONSHIP EDITION」でも同じ曲を使用している)また、日本国内ではCMにジャン・アレジと後藤久美子が出演した。
車体の挙動はPSのソフトとしては現在から見ても非常に完成度が高く、PS2に移行するまでに発売されたF1ゲームの中でも本作が最もリアルであるという評価もあった。
Formula One 99
1999年10月21日発売。定価5800円。今作からタイトル名が「Formula One~」に代わる。1999年シーズンのデータを再現。前作と比べ、車体の挙動が大きく変わる。
Formula One 2001
2001年10月11日発売。定価5800円。今作からシグノシス社がスタジオリバプール社に社名変更。2001年のデータを再現(マシンは一部2000年型の焼き直し)。今作よりPS2用ソフトとなる。
Formula One 2002
2003年2月20日発売。前作同様スタジオリバプール社製。2002年のデータを再現。前作よりもグラフィックや挙動が進歩している。
Formula One 2004
2004年9月22日発売。2004年のデータを再現(コース改修などは一部追いつけていない)。前作に比べグラフィック・挙動共にレベルアップしている。
Formula One 2005
Formula One 2005 Portable
2005年9月22日発売。基本はFormula One 2005とほぼ同じだが、一部機能などで独自のモードなどが取り入れられている。
Formula One 2006
Formula One Championship Edition
2006年12月26日発売。欧州では57万本を販売するヒットを記録した[4]。2006年のドイツGP以降のデータを再現しており、SAF1のマシンがSA06になっている。PlayStation 3用ソフトとして発売されたことから、Formula One 2006と比べてグラフィック、サウンド等が非常に精巧であり、全てが本物に近い造りになっている。DUALSHOCK 3対応。
脚注
- ↑ 日本ではローカライズなどの関係で、一部作品が未発売。
- ↑ 日本版ではフジテレビジョンのテレビ中継を元に、初代から『2001』まで三宅正治アナウンサー、『2002』では長坂哲夫、『2004』以降は塩原恒夫アナウンサーが起用。
- ↑ Formula 1(PlayStation)
- ↑ Formula 1: Championship Edition(PlayStation 3)
外部リンク
- Formula One 2005/Portable公式サイト - 閉鎖。(2009年6月19日時点のアーカイブ)
- Formula One 2006/Portable公式サイト - 閉鎖。(2009年6月14日時点のアーカイブ)
- Formula One Championship Edition公式サイト - 閉鎖。(2009年6月1日時点のアーカイブ)