ホンダ・CB400スーパーフォア

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テンプレート:Mboxテンプレート:Infobox オートバイのスペック表 CB400 SUPER FOUR(シービーよんひゃくスーパーフォア、略称:CB400SF)は、本田技研工業が発売している400ccネイキッドタイプのオートバイである。

CB400SF (NC31)

CB400SFは、PROJECT BIG-1のコンセプトの下に開発された。PROJECT BIG-1では、以下のような要件を掲げている。

  • 心臓部には4ストロークDOHC水冷直列4気筒エンジンを採用すること
  • ワイルド&セクシーなスタイルであること
  • 走る者の心を魅了する感動性能を有すること

1992年、第29回東京モーターショーにPROJECT BIG-1初の車種としてCB1000 SUPER FOURが参考出品され、その後4月に発売される。

それまでのホンダの4気筒ネイキッドしてはCB-1が販売されていたが、CB-1がスポーツ性能では優秀であったが、実用面ではガソリンタンクの容量が少なかった事や、ライバル車と比べてスタイルが中途半端だったために、販売で苦戦しており、CB400SFはCB-1の失敗を反省し、かつての名車のスタイルを取り入れた形で発売された。

CB-1からの主な変更点としては、以下の点が挙げられる。

マイナーチェンジでVersion Rが登場し、その後、ビキニカウルレスのVersion Sが登場した。またNC31をベースにCB750FOUR風のスタイルを取り入れたCB400FOURといったモデルも存在する。

Version R(バージョンアール)

1995年3月10日発売。ビキニカウル搭載のモデル[1]

STDモデルからの変更点

  • ビキニカウル&専用角型ヘッドライト
  • アルミ製のサイレンサー(STDが鉄の一体型である)
  • スロットル開度に連動して最適な点火時期を供給するPGM-IGコントロールシステム(電子制御点火システム)の採用。
  • Version R専用メーター
  • ハイカム
  • 強化バルブスプリング
  • ハイグリップバイアスタイヤ
  • 専用焼結ブレーキパッド
  • 吸気変更(2、3シリンダーのエアファンネル長さ変更)
  • リアスプロケット番手変更(STD;42T→Ver.R;45T)
  • サスは前・後のダンピングフォース、リアのバネレートの変更
  • フロントエンジンハンガーの車体側を左右に連結するクロスパイプを追加
  • その他、各部ブラックアウト化(トップブリッジ、三つ又、ハンドル〈Ver.R専用品〉)

発売当時の値段は、STDモデルより10万円高となっている。

  • また、ビキニカウルを廃しノーマル丸目ライトに換装、赤/白のCBXカラーにリペイントされヤマモトスリップオンマフラーを装着されたモデルも極少数存在する。CB400SF初のCBXカラー車である。

Version S(バージョンエス)

バージョンSは、バージョンRからビキニカウルをはずし、ネイキッドスタイルとしたほか、フロントブレーキが日信工業製対向4ポットキャリパーとなっている[2]

また、1996年12月のマイナーチェンジによりフロントブレーキにブレンボ製対向4ポットキャリパーを装備したモデルも存在する[3]

Version.Rから具体的な変更を下記に示す。なお、基本的にはVer.Rのカウルレス仕様である。

  • エンジンの外観変更(Version Rはつや消しブラック塗装、Version Sは艶ありブラック)
  • Rショックの変更
  • Fディスクローターの変更
  • Fブレーキキャリパーを対向4potに。
  • 前後ホイールは艶ありブラック
  • メーター周りの変更(トップブリッジはポリッシュ仕上げ、メーターは3眼仕様、三つ又はシルバー)

1996年12月のマイナーチェンジでは下記の変更となる。

  • Fブレーキキャリパーはブレンボ製
  • テールカウルの形状変更、及びそれに伴い、カウルステーの増設、タンデムグリップ、リアフェンダーの形状変更
  • シートの形状変更、及び皮のパターン変更
  • フロントフォークの変更(スプリングのテンショナーが装着される)

また1998年6月にはホンダ創業50周年を記念してアニバーサリー仕様車が500台限定で発売される。 これはカラーリングと鍵の変更のみで通常のVersion Sと大差はない。

CB400SF HYPER VTEC (NC39)

ファイル:CB400SuperFour(NC39初期型(2000年型)) スペンサーカラー.jpg
CB400SuperFour(NC39初期型(2000年型)) スペンサーカラー

1999年2月22日にNC31からフルモデルチェンジが行われ、形式番号もNC39になり、車体、フレーム、エンジンなど車体のほとんどが改良された。

NC31からの主な変更点

  • 中型車では初めてとなるHYPER VTECを初採用
  • ラジアルタイヤに変更(それに伴うタイヤサイズ・大型指定ZRレンジへのタイヤ強度の変更&スイングアーム変更)
  • 外装デザインの大幅な変更

特に、エンジンに可変バルブ機構であるHYPER VTECを採用したことがモデルチェンジの目玉とされている。但しこのHYPER VTECは4輪のVTECと違い、カムシャフトではなく、バルブの開閉による調整を行うものである。具体的には、一定の回転数までは4バルブ中2バルブが閉鎖しているが、一定の回転数を超えると4バルブ化するようになっており、これはかつてCBR400FにあったREV機能から発展したもので、燃費の向上などを目的としており、四輪のVTECと差別化するためにHYPER VTECと名付けられている。

HYPER VTEC SPEC2

2002年1月30日にマイナーチェンジされ発売。

HYPER VTEC(初代)からの変更点

  • バルブ切り替えタイミング回転数の引き下げ(6750rpm→6300rpm)
  • イモビライザーのHISS(Honda lgnition Security System)を400ccクラスで初採用
  • メーターの変更
  • フォークのボトムケースが2ピースから1ピースに変更され、フォークカバーが追加
  • 細かい箇所の改良、サスセッティング変更

2002年12月23日

  • CBX400Fのカラーをモチーフにした新色のキャンディブレイジングレッド(通称:CBXカラー)が追加された。

2003年7月18日

  • ホンダプロス店限定のモリワキスリップオンマフラー付のパールヘロンブルーのCBXカラーの車両の限定発売されるが、スリップオンマフラーは車両登録後に装着の形となっている。

HYPER VTEC SPEC3

2003年12月25日発売。2003年10月25日11月5日までに開催された東京モーターショーに参考出品された。

HYPER VTEC SPEC2からの変更点

  • テールランプがLED
  • 6速のみバルブの切り替え回転数の変更(6300rpm→6750rpm)
  • シートをローダウン化し足付き性の向上
  • ヘッドライトのマルチリフレクター化
  • グラブレールを標準装着。(SPEC2までは純正オプションだった)
  • リアキャリパーを従来(SPEC2以前)の下引きを見直し、上引きに設定を変更。整備性・ブレーキタッチを向上させている。
  • サイドカバーの形状を初代HYPER VTECから一新し、足付き性を向上させている
  • カラーオーダープランの増加
  • CB1300SFのマイナーチェンジを受け、外装の形状をCB1300SFに準じて一新

2005年3月30日マイナーチェンジし、フロントショックにプリロード調整機能がついた(衰力調整機能とは多少異なる)

CB400 SUPER BOL D'OR

CB400 SUPER BOL D'OR(シービーよんひゃくスーパーボルドール、略称CB400SB)は2005年のCB400SFのマイナーチェンジに併せ、ハーフカウルを装備したモデルとして登場した。

高速道路二人乗り解禁に合わせた長距離走行に適した仕様となっており、主な変更点は

  • ハーフカウル
  • 角型マルチリフレクターヘッドライト
  • 左右カウル内側の約1Lの収納スペース

となっている。

CB400SF HYPER VTEC Revo (NC42)

ファイル:Honda CB400 SUPER BOL D'OR.jpg
CB400 SUPER BOL D'OR HYPER VTEC Revo (NC42) 2009年式

2007年12月25日発売。燃料噴射装置であるPGM-FIを装備し、HYPER VTECをさらに進化させHYPER VTEC Revoを搭載。[4]。 エンジンは1986年に発売されたCBR400Rから20年以上に亙って搭載されていたNC23Eから新設計のNC42Eに代わり、アンチロック・ブレーキ・システム採用モデルもラインナップされる。また、SUPER BOL D'ORもラインナップされる。

教習車仕様(CB400SF-K)

市販車からの変更点

NC31ベース 外装

  • 走行状況表示ランプ装備
  • 大型エンジンガード・マフラーガード装備
  • リアショックのリザーバータンク撤去
  • マフラー変更(メッキ→黒塗装)
  • メーターリング変更(メッキ→黒)
  • ライト変更(180φハロゲンライト→小径の普通のバルブ式に)
  • シート変更(ローシート装着)
  • ライトスイッチ装備(所内走行のため)
  • Hiビームのランプがメータに装備されず、ハンドルバーに後付けされる形式。
  • 水温計を装備。

機構

  • リアスプロケット変更(42T→45T)
  • エンジン機構デチューン(常時2バルブ作動)
  • エンジン馬力デチューン(53PS→38PS)
  • エンジントルクデチューン(3.9 kg・m→3.3 kg・m)
  • 最高回転数:12500rpm

NC39ベース 外装

  • NC31時代の外装・マフラー・エンジン外見をNC39ベースの外装に変更
  • Fタイヤ110/70、Rタイヤサイズも140/70のまま
  • メーター内にHiビームのランプが装備される。
  • 水温計を廃止、代わりに燃料計を装備した。

機構

  • エンジンはNC39ベースであるが、教習車専用のカムシャフトを使用しVTECをキャンセル。常時2バルブのみ駆動。
  • 最高回転数は10500rpmまでに引き下げ


NC42ベース

  • 基本はNC39ベースと同様、NC31の前後ホイール、スイングアーム、Fフォーク等がNC42フレームに付いている。
  • エンジンはNC42E。エンジンの外見も同じ。
  • 外装はNC39のまま。小物部品も同様。
  • NC42Eの変更に伴いPGM-FIを搭載
  • キャタライザー異常加熱警告等がハンドルバーに装着される。
  • メーターを見る限り、VTECは外されていない模様。レッドゾーンは13000rpmから(6300rpmくらいから目盛り幅が変わる)

評価

このCB400SFは乗りやすいとの評価が高く、自動車教習所で広く採用されている。ちなみに教習車として使われるCB400SFはNC39の外装のものでもHYPER VTECを採用していないモデルが存在する。これはHYPER VTECのバルブ切り替え時に挙動が変化する事が教習には不向きであるためと思われる。また、馬力・トルクも大幅にダウンされ、どの回転数からでも均等のパワーが出るように改良されている。

バイク便でも社用バイクとしてよく使われるなど、現在でも400ccクラスでは最も販売台数が多いロングセラーモデルとなっている。

長らく日本専用車両であったが、2008年度からオーストラリアでも販売が開始され、好調なセールスを記録している。

脚注

  1. 「ホンダ CB400 SUPER FOUR」の各部を充実させるとともにビキニカウル装着タイプを追加し発売
  2. CB400 SUPER FOUR Version S 1996.2
  3. NEW CB400 SUPER FOUR VresionS 1996.11
  4. Honda 環境性能と俊敏な走りを両立させた「CB400 SUPER FOUR」を発売

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Motorcycle-stub テンプレート:ホンダのオートバイの車種de:Honda CB-1