鬼神童子ZENKI
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『鬼神童子ZENKI』(きしんどうじゼンキ)は谷菊秀原作、黒岩よしひろ作画の漫画作品。1992年12月号から1996年9月増刊号まで「月刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載された。また連載に先駆けて同誌1992年8月号に発表された、設定が異なるパイロット版の読切作品(ジャンプ・コミックス版第5巻に収録)が存在する。1995年にはテレビアニメ化された。
目次
ストーリー
最強の呪術者「役小角」(えんのおづぬ)の血を引く祓い師「役小明」(えんのちあき)は、いつか小角が使役した最強の鬼神「前鬼」を呼び覚ますことを夢見ながら引退した祖母「役小鬼」(えんのさき)に代わって「役呪法堂」(えんのじゅほうどう)を切り盛りしていた。そんなある日、「小角の宝」の存在を信じた「猫丸」と「犬丸」という二人組が役呪法堂に侵入。本堂に封印されていた「憑依の実」(ひょういのみ)に取り憑かれてしまう。小明は必死に立ち向かうが、憑依の実は二人の欲望を吸いきり孵化、「憑依獣」(ひょういじゅう)となってしまう。小明は絶望しかけるが、その時代々伝わる法具「護法輪具」(ごほうりんぐ)が光り始める。「輪具が輝くとき前鬼甦らん…」。小明は幼い頃から聞かされ続けた伝承に最後の望みをかけ「前鬼覚醒」の呪文を唱える。すると本堂に安置されていた「前鬼石」が砕け、前鬼が復活した。前鬼は圧倒的な力で憑依獣を撃破、そして「この女を殺してしまえばオレ様は再び封印されることは無い。」と言い、今度は小明に襲い掛かる。しかし護法輪具の力で前鬼は弾き飛ばされ小明は難を逃れ、前鬼は小角のかけた術によって弱い童子姿に変わってしまう。唖然とする前鬼と小明。すると空に小角の姿が浮かび上がり「世に災厄の種は尽きぬ、我が式神、前鬼を使役し、邪悪と戦い滅せ。」と言い残す。このときから前鬼と小明の長い戦いが始まったのだ。
登場人物
主要人物
- 前鬼(ぜんき)
- 声 - 山口勝平
- 千数百年前、役小角によって使役された最強の紅い鬼神。小角から与えられた破邪の力「金剛角」(こんごうかく)と生まれ持った雷の力を使って戦う。身体能力は人間の力をはるかに凌駕し、憑依獣を素手で引き裂くことも可能。さらに小明や後鬼ら仲間の力を得ることで幾度もパワーアップし、核兵器レベルの攻撃に耐え、大気圏突破も行った。胸や腹を貫かれても死なない不死身とも言える体を持つが、弱点は首で切り落とされると完全に死亡するといわれる。鎧のようなものを着ているがこれは身体と同化しており外れない。性格の粗暴さ故に小角に封印をかけられ、普段はチビ前鬼と呼ばれる形態になっている。復活後は小明を殺そうとする場面も見られたが、だんだん信頼関係が築かれる。その後の戦いで我儘で傲慢な性格は変わらないが人間的倫理感が芽生え、仲間を守る姿も見られるようになる。封印解放のためには小明の呪力であるヴァジュラの光が必要。その他にも前鬼の怒りで封印が解かれるが、その際はヴァジュラの力は使えず身体能力のみでの戦いを強いられる。
- チビ前鬼(童子前鬼)
- 小角のかけた封呪が効いているときの姿。体重が非常に軽いため動きはすばやいが、戦闘力は一般人よりも弱く、小明に力負けする。普段の前鬼の姿。体は(本来)非常に柔らかく脆かったが、肉体が新しくなってからは瞬時に金剛と同じ硬さに出来るようになった。なお、小明に封呪をかけられたときの他、鬼神力(きしんりき)が尽きて封印に抗することが出来なくなったときもこの姿に変わる。
- 鬼神前鬼(アニメ版ではZENKI)
- 声 - 小杉十郎太
- 前鬼石から目覚めてしばらくの間の戦闘形体。小角から与えられた「金剛角」の力を使って強力な術をいくつも使用できるが、「鬼神解縛秘呪」(きしんげばくひじゅ)が不完全なため、全ての能力を使用することが出来なかった。
- 前鬼 完全鬼神
- 「鬼神解縛秘呪」が完全に唱えられた前鬼の完全体。原作では最初の封印開放形態である。見た目はほぼ同じだが、身体能力が向上し、生まれ持った「雷の力」を使用できるようになった。金剛角は折られ、失ってしまったが小明の「ヴァジュラ」(金剛角)の力を取り込むことで同じ力を持つ「金剛光角」(こんごうこうかく)を生み出せる。また、最後の切り札ともいえる術「極覇光」(ルドラ)を使えるようになった。
- 超鬼神前鬼
- ルドラによって以前の肉体が砕け散った後に小明の「生命の光」と後鬼の「転生の陣」の力を借りて生まれ変わった前鬼の新しい姿。これまでの前鬼は「光の魂」が「闇の肉体」に宿るという相性の悪いモノだったのだが、超鬼神は「光の魂」にふさわしい「光の肉体」であるため「完全鬼神」の時ですら比較にならないほどの戦闘力を獲得した。「金剛(ヴァジュラ)の力」を再び使用できるようになったが、封呪を「怒りの力」で打ち破った場合、小明の「金剛の力」を取り込んでいないため、「雷の力」以外使用できない。
- 闘鬼神前鬼
- 最終決戦を目前にして「超鬼神」から更に進化した形体。超鬼神の時、苦戦した敵を一瞬で葬った。
- 読みきり版の前鬼
- 護法輪具および憑依の実とともに土御門高校の裏山に埋められて封印されていた。欲ボケの千明が輪具の封印を解き放ったことで、最初の封を解かれて現臨するが、この時点では童子姿である。輪具をはめた腕で宙に五芒星を描いて名を呼べば誰でも召喚可能で、瘴気を特定量以上吸収すると鬼神姿へと戻ることができる。ただし瘴気を術に変えて消費して、使い果たしてしまうと再び童子姿へと封印されてしまう。物語の最後で千明から輪具を取り上げ、自由となるために、いずこかへと去っていった。
- 役小明(えんの ちあき)
- 声 - 横山智佐
- 役小角の後継者。長い髪をダブルポニーテールのようにした髪型の女子高校生で、未熟だが何事にも負けない芯の強い性格。スタイルが良く原作ではよく脱がされるシーンもあった。金剛角を取り込み、自身の「小角の力」を覚醒させてから徐々に強くなっていった。護法輪具を使用し前鬼の封印開放を行うほか、憑依獣を祓うことも可能。しかしこれは護法輪具によって彼女の力を増幅させているためであり、輪具が無いと封印開放もできない。祖母・小鬼の未来予知によると、将来は小角を超える術師になるという。
- 読み切り版の小明(安倍野 千明 / あべの ちあき)
- 読み切り版では役家の人間ではなく安倍晴明の子孫とされている。私立土御門高校に通う女子高生。金にがめついところがあり、先祖代々の陰陽術(特に押し売りめいた占いや呪的グッズの販売など)を用いて、同級生を相手に些少だが阿漕な商売を行っている。輪具の封印を解いてしまったのも売却目的で、前鬼に対しても「金ヅルになるかも」という思いが強い。陰陽師としての腕は連載初期の小明同様に未熟そのもの。
- 役小鬼(えんの さき)
- 声 - 斉藤昌
- 小明の祖母。小明の代に前鬼が甦ることを予知し、役家の名代を小明に譲り、来るべき危機に備えるために各地を奔走していた。「現代の小角」とまで呼ばれる術者。
- 役寿海(えんの じゅかい)
- 声 - 丸山詠二
- 小鬼の弟で寺の住職。若い頃は「邪術師バスター」だったらしい。スケベな性格で、小明にセクハラ発言もしていた。「役流寿拳」を使う。
- 役小角(えんの おづぬ)
- 声 - 堀勝之祐
- 史上最強の呪術者。千数百年も前から現代のことを予知し、様々な道標を残していた。
- 後鬼(ごき)
- 役小角の使役したもう一人の鬼神。人間を愛したため人と契を結び、子孫を残した。千数百年の間、子孫の中を転生し続け、膨大な知識を得ている。もともとは「空」「風」「火」「水」「地」の五つの力を持っていたのだが、子孫たちにはそれぞれ一つずつしか受け継がせなかったために覚醒したばかりの頃は守護と回復の「空」の力しか使えなかった。(後に神仙坊の「地」の力と母親の「水」の力を取り戻した。)力を取り戻すたびに、鬼神時の姿も変わった。単純な力は前鬼に及ばないものの、身体能力はほぼ互角。温厚な性格で、小明のことを「マスター」と呼び、サポートする。ボディカラーも蒼。封印開放時の前鬼をたしなめることができる数少ない人物の一人。
- 後鬼丸(ごきまる)
- 声 - 緒方恵美
- 鬼神後鬼の血を引く一族の若。12歳くらいの中性的な外見を持つ少年で、とても臆病な性格だったが、後鬼として覚醒した後、心が後鬼と融合したため大人っぽくなった。人間形態でも一般人以上の身体能力を見せ、腹部を貫かれても死なない。当初は自分の力で鬼神に変身できなかったが、水の力を得てからは変身できるようになった。
- アニメ版では人間時の名前は後藤晶で最初から自分で変身できる。
- 「空」の力
- 後鬼の五つの力のひとつ。この力のみ使えた時は後鬼丸の外見に鬼神の鎧をまとった姿になる。敵を弾き飛ばす盾「守護光盾」(しゅごこうじゅん)とドーム状のバリア「守護天蓋」(しゅごてんがい)などの守護の力と傷や毒を治す回復の力「回復光」(かいふくこう)を使える。攻撃技がないため、役寿海の拳法を元に回避能力とカウンター攻撃に優れた「虚空拳」を編み出す。
- 「地」の力
- 後鬼丸のお守役である深仙坊が瀕死の状態になったとき、深仙坊からこの力を受け継いだ。この力に目覚めた時は、長い髪の成人の姿になった。肉体を主とした戦法を得意とする力で「不動龍棍」(ふどうりゅうこん)という棒を使えるようになっている。
- 「水」の力
- 憑依神編で死亡した際、意識の中で母親から与えられた力。小明と同い年くらいの青年の外見になり、ポニーテールのような髪型。氷の力を操ることができる。切り裂いた敵を凍りつかせて破壊する「氷牙斬」(ひょうがざん)と強力な冷気で周囲のものを凍らせる「凍結波」(とうけつは)を使える。
- 神酒壮真(みきそうま)
- 声 - 梁田清之
- 影高野の僧侶で退魔師。サングラスをかけており酒飲みという不良坊主だが実力は確か。自らの呪力を剣に変えて戦う他、酒を剣に吹きかけ炎を生み出し、炎の剣として攻撃する。
- 深仙坊(しんせんぼう)
- 後鬼丸のお目付け役。イメージは格さん。
- 南雲さやか(なぐも さやか)
- 声 - 岡村明美
- 小明の親友。原作では前鬼、アニメ版では犬神に助けられたことを機に惚れる。特にアニメ版では黄泉の国から追われた犬神の唯一の理解者として第4クールで活躍場面が多い。
- 亜子(あこ)
- 声 - 大谷育江
- 小明の親友。
- 憑依の実 (ひょういのみ)
- 一見すると手の平に乗る程度の大きさの果実であるが、活性化すると眼球と触手を展開して人間に憑依し、憑依した人間を憑依獣という怪物に変異させる魔物。同じ憑依の実から生まれる憑依獣は同一形態であるものの、憑依した人間の持つ欲望の種類や強さによって能力が変化する。また、強力な邪術師はこの実を自ら体に取り込むことで、身体能力を飛躍的に強化する者もいる。欲望が憑依の実が満たされるほど高まると憑依獣に変身し、原作では憑依された人間は憑依獣誕生時に肉体が粉々になり死亡するか、精神崩壊など再起不能状態になる。(アニメ版では無傷で生還できるものも多い。)
- この実を主食にする前鬼の持つ「ヴァジュラ」の力を浴びることで不活性状態になる性質を有する。
- 憑依獣にされた人間は、憑依獣の覚醒時に本来の肉体が破壊されなければ、ヴァジュラの力で憑依の実を不活性化させることで命は助かる。普通の恋愛感情や向上心、食欲のように平常生活や生存に必要な欲望で憑依獣になった場合は失神する程度で済むが、暴力的な欲望であった場合は重傷を負ったり、廃人になったりする例もある。アニメ版で前鬼は「憑依の実に完全に支配されなければ死なない(第2話)」、「助かるかどうかは憑かれた人間の心次第(第35話)」と解説している。
四呪士編
- 鴉紋
- 役家を敵視する呪殺士。憑依獣を式神として操ることができる。四呪士と結託し、前鬼を倒そうとするが、彼のタフさを甘く見て敗北した。
- 火呪羅
- 四呪士の一人。炎の術の使い手。卑劣な性格で寿海の魂を人質にとって、前鬼を倒そうとするが風の術で炎の力を消され、敗北する。
- 闇呪羅
- 四呪士の紅一点。自らが作り出した闇の中に相手を引きずりこみ、その者の恐怖を取り込んで武器として扱う。しかし前鬼のルドラに対する恐怖が取り込めず、それが弱点と分かった前鬼のルドラに敗れる。その後魂を死呪羅に抜かれる。
- 魔呪羅
- 四呪士の一人で闇呪羅の兄。憑依の実の力を自分の力として取り込むことができる。これによって鬼の力を扱うことができるようになるが、逆に実を食べ過ぎると乗っ取られる。それを前鬼に見抜かれて敗れる。
- 死呪羅
- 四呪士の頭。武器である死鎌は、相手の魂を抜き取ることができる。これにより式神町の住民たちの魂を抜き取った。前述の三人の魂を吸収し、炎・闇・鬼の力を持った「暗黒死呪羅明王」となる。さらに自分が不利になると鎧の中に封じ込めた人々の魂を人質にして前鬼を倒そうとするなどとても狡猾な手を使う。しかし死鎌によって人質になっている魂たちを解放され、ヴァジュラ雷光牙によって葬られる。
犬神編
- 犬神狼(いぬがみ ろう)
- 声 - 一条和矢 (PC-FX版 - 子安武人)
- 犬神軍団の首領。17歳にして自分のビルを所有している。当初の前鬼のパンチを指一本で受け止め吹き飛ばすほどの怪力。転生した前鬼に顔を殴られたことを根に持ち、魔神獣(の繭)の力で魔神犬神狼となり前鬼と後鬼を圧倒するが、金剛輪ルドラの前に敗れる。
- アニメ版では黄泉の王・閻凱の息子で自ら黄泉の王子と名乗った。
- 黒帝(こくてい)
- 犬神狼の式神。108の憑依の実を食うことで魔神獣になる。106の実を食したことで繭になったが、その状態では身動きがとれず、小鬼率いる術師達によって葬られた。
- 蟇(ひき)
- 犬神四天王の一人で代々犬神家に仕えている一族の出身。邪言霊(まがことだま)を使い邪玄武王となり、前鬼を圧倒するも、転生した前鬼には全く歯が立たず敗れる。
- 血丸(ちまる)
- 犬神四天王の一人。世界を支配したら「昼は犬神が、夜は自分が統括する。」という理由で犬神の下で働いている。そのため犬神に忠誠を誓っていない。妖怪たちを束ねており、吸血鬼のような風貌をしている。不死身ともいえる再生能力を持っているが、それは武器として使用する日本刀が本体だからである。憑依の実を奪おうと神仙坊に重傷を負わせたため、後鬼の怒りを買ってしまい敗れる。
- 鬼門(きもん)
- 犬神四天王の一人。あらゆる機械を操る付喪邪操術を使う。かつてこの術のせいで左半身を失ったが、犬神からサイボーグ手術を受けさせてもらい一命と取り留める。そのため犬神に対する忠義心が強い。最後は自ら小型太陽となるが、前鬼に宇宙空間へ飛ばされる。自爆により相打ちを試みるが金剛輪ルドラによって消滅した。
- ドクロ僧(ドクロそう)
- 犬神四天王の一人。300年前魔神獣誕生の伝承を信じ自らに呪をかけ生きながらえている。水を自在に操り、さらに相手の心を読む特殊能力で前鬼を苦しめるが、彼の底知れぬ怒りに触れ敗北した。
ヴァサラ編
- ヴァサラ
- かつて小角に仕えていた鬼神軍団のリーダー。憑依獣を生み出す人間自体が邪悪だからと、人類を滅ぼそうとしたため、小角によって封じられていたが役家に敵意を持つ鬼道家の手によって復活した。超鬼神前鬼以上の実力者。過去前鬼の角を折った張本人でもある。
- 英有紀(はなぶさ ゆき)
- 小明の通う高校の先輩で、合気道部主将。実家の神社で巫女も務める。悪質な客寄せを行う剛次を懲らしめようとするが、巫女服を引き裂かれ…。
憑依神編
- 風刃の幻糸郎(ふうじんのげんしろう)
- 欲望の塊に憑依の実が取りついて生まれた憑依神の一人。分身を生み出し、目に見えぬ糸で相手を切り裂く「烈空風刃覇」の使い手。
- 鏡乱の雲骸(きょうらんのうんがい)
- 鏡の中を移動し、獲物を見つけると鏡の中に引きずりこむ憑依神の一人。引きずり込まれた人は、生命エネルギーを抜かれて死亡する。
龍魔大帝編
- 龍魔大帝(虚空)
- 異形衆の王である巨大な龍。小角と出会う直前の前鬼を破るが小角、前鬼、後鬼、そしてヴァサラの総攻撃を受けて頭脳部分と肉体を分離させられた状態で封印されていた。頭脳部分は「虚空」という人間の青年男性に似た姿で部下達を統率していた。
- 作品終盤で終に肉体の封印を破ることに成功するが、長年の封印と肉体に残されていた強烈な憎悪の悪影響で自らの肉体に拒絶された挙句、暴走を起こした肉体に部下をほぼ皆殺しにされてしまう。暴走した自らの肉体に地球自体が滅ぼされかねないと判断した彼は最後の力を振り絞って月に飛び…。
アニメオリジナルキャラ
カルマ編
- カルマ
- 声 - 天野由梨
- 憑依の実の封印を解き、この世を邪悪な力で支配しようと企む邪神。その正体は憑依の実を生み出す憑依の樹である。倒された後も怨念を残し、憑依の実を「カルマの実」に、憑依獣を「羯磨獣」に強化させた。
- 三邪導師(さんじゃどうし)
- カルマの使徒
- グレン
- 声 - 難波圭一
- ゴウラ
- 声 - 笹岡繁蔵
- アンジュ
- 声 - 緒方恵美
- 栗林(くりばやし)
- 声 - 上田祐司
- 寿海和尚のお寺の僧侶。千明とは幼馴染み。もともとは原作のサブキャラだった。モデル&名前の由来はクリリン。
- 役ちはや(えんのちはや)
- 声 - 横山智佐
- 金剛龍に800年前の平安時代へ飛ばされたとき出会った、役小角の子孫にして千明の御先祖様。護法童子という式神を使役する。
犬神編(アニメ版)
- 犬神蓮月(いぬがみ はづき)
- 声 - 島本須美
- 犬神狼の母。
- 黄泉軍団(よみのぐんだん)
- 黄泉の王閻凱の親衛隊。影虎、蛭蟇蟲、神錻羅(声:菅原正志)、那戯(声:三石琴乃)の四人。漫画版の犬神四天王に相当する。
- ルルパパ
- 声 - 天野由梨
- 千明が前鬼に代わる新たらしい式神として召喚した謎の生き物。ふわふわしたウサギのような姿。
- 桑折(こおり)
- 声 - 岩田安生
- 聖ニールスク大学文理学部心理学科の教授。心霊考古学と超心理学を研究する傍ら、超常現象関連のトラブルを解決している。
- 速水一恵(はやみ かずえ)
- 声 - 高山みなみ
- 聖ニールスク大学の桑折教授の助手。桑折教授が開発したディスペルガンを扱い、教授とともに超常現象関連のトラブルを解決していた。カルマの実に取り付かれて、晶に羯磨獣になる前にディスペルガンでカルマの実ごと自分を撃ってくれと頼むが、晶には出来なかったため、羯磨獣となった。反能力によって前鬼の攻撃が効かないため、千明たちは倒せず、教授が作ったカルマの実の除去装置により、元へと戻った。
- 後藤晶(ごとう あきら) / 後鬼(ごき)
- 彫刻家の後藤恭司の息子。鬼神後鬼の生まれ変わりである。
- 漫画版の後鬼丸に相当する。
- 後藤恭司(ごとう きょうじ)
- 著名な彫刻家。後藤晶(後鬼)の父。カルマの実により、取り殺される。
書誌情報
集英社から1993年から1996年にかけてジャンプコミックスとして全12巻発売された。その後、竹書房から2005年に全7巻発売されている。
- ジャンプコミックス(集英社刊)
- 第1巻 ISBN 978-4088716381
- 第2巻 ISBN 978-4088716398
- 第3巻 ISBN 978-4088716404
- 第4巻 ISBN 978-4088716565
- 第5巻 ISBN 978-4088716572
- 第6巻 ISBN 978-4088716589
- 第7巻 ISBN 978-4088716596
- 第8巻 ISBN 978-4088718989
- 第9巻 ISBN 978-4088718996
- 第10巻 ISBN 978-4088720654
- 第11巻 ISBN 978-4088720661
- 第12巻 ISBN 978-4088720678
- バンブーコミックス(竹書房刊)
- 第1巻 ISBN 978-4812462225
- 第2巻 ISBN 978-4812462232
- 第3巻 ISBN 978-4812462348
- 第4巻 ISBN 978-4812462355
- 第5巻 ISBN 978-4812462454
- 第6巻 ISBN 978-4812462461
- 第7巻 ISBN 978-4812462805
テレビアニメ
テレビ東京系で1995年1月9日から同年12月25日まで、毎週月曜日18:00~18:30(JST)に放映された。全51話。それまでテレビせとうち制作アニメ枠だったこの時間帯は、本番組からテレビ東京の制作枠に戻り現在に至っている。
基本設定は原作と同じだが、ストーリーや登場キャラクター、憑依獣はオリジナルが多い。特に後鬼の設定は原作と大きく異なる。 また作品の特徴の一つであったパンチラや乳首の露出などのお色気描写や人体切断などの残虐描写は極力控えられている(ただしお色気の自粛は1クール目終盤以降で、それ以前の初期の頃は小明を中心に描写が多く見られた)。 2007年4月17日から1年にわたってキッズステーションにて再放送された。ティー・ピー・オーからDVD-BOX全2巻が通信販売限定で発売された。
スタッフ
- 原作 - 谷菊秀、黒岩よしひろ
- 監督 - 西村純二
- シリーズ構成 - 山口亮太
- キャラクターデザイン - 本橋秀之
- ビジュアルワークエンハンサー - 中嶋敦子
- メカニックデザイン - 寺岡賢司
- アイテムデザイン - 山形厚史
- プロダクションデザイン - 宮崎真一
- 色彩設計 - 飯塚晶子
- 美術監督 - 小山俊久
- 撮影監督 - 藤倉直人
- 編集 - 森田清次
- 音楽 - つのごうじ
- 録音演出 - 若林和弘
- プロデューサー - 小林教子、位下博一、今井修二、朝倉千代子
- アニメーション制作 - スタジオディーン
- 製作 - テレビ東京、読売広告社、キティ・フィルム(後にケイファクトリー)
主題歌
- オープニングテーマ
- エンディングテーマ
各話リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 登場憑依獣ほか |
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1995.01.09 | 1 | 鬼神現臨!オレが噂のZENKIさま!! | 山口亮太 | 西村純二 | 横山広行 | 本橋秀之 | 憑依獣・豺狼豺虎(さいろうさいこ) |
1995.01.16 | 2 | 邪神カルマ三邪導師見参! | 松本佳久 | 憑依獣・錻韋獰(ブイドウ) | |||
1995.01.23 | 3 | 小明危うしシャッターチャンスに御用心! | 時村尚 | 小川浩司 | 亀垣一 | 憑依獣・蛇爬(ダキ) | |
1995.01.30 | 4 | 欲望の壺式神町黄金計画 | 十川誠志 | 松本佳久 | 青木哲朗 | 憑依獣・邪光猿(ジャコウエン) | |
1995.02.06 | 5 | 食欲魔神ZENKIのお味は星いくつ? | 植田浩二 | 鈴木行 | 守岡博 | 山本泰一郎 | 憑依獣・威嚇(イカク) |
1995.02.13 | 6 | 電送の誘惑少年はまたベルを鳴らす | 時村尚 | 山口美浩 | 笠原彰 | 憑依獣・照虚霧(テレコム) | |
1995.02.20 | 7 | 煩悩の走者(ランナー)夜明のゴールへ! | 植田浩二 | 松本佳久 | 金剛寺昭 | 憑依獣・伽藍陀(ガラニ) | |
1995.02.27 | 8 | ミイラ旅館若い女性大歓迎!! | 山口亮太 | 亀垣一 | 本橋秀之 | 血粧乾のヒル | |
1995.03.06 | 9 | 地下室の鬼炸烈!火炎咒・カーン | 鈴木行 | 神原敏昭 | 笠原彰 | 憑依獣・血粧乾(ケッショウカツ) | |
1995.03.13 | 10 | 魔犬大行進!怒れフー太! | 十川誠志 | 鈴木敏明 | 小林利充 | 憑依獣・血流鞭露死(ケルベロス) | |
1995.03.20 | 11 | 地底からの声侍たちの挽歌 | 神原敏昭 | 守岡博 | 木崎文智 | 憑依獣・砕動風士(サイドウフウシ) | |
1995.03.27 | 12 | 丘の上の魔女雪に消えた思い出 | 時村尚 | 横山広行 | 小船井充 | 憑依獣・婆婁羅(バルラ) | |
1995.04.03 | 13 | 寿・絵馬合戦激突!大空中戦だ~っ | 植田浩二 | 松本佳久 | 津田義三 | 小林利充 | 憑依獣・瘋髏(フウガイ) |
1995.04.10 | 14 | 伝説の鬼神ZENKIの秘密をあばけ! | 鈴木行 | なかじまちゅうじ | (総集編) | ||
1995.04.17 | 15 | 鬼神封印計画 | 山口亮太 | 牧野行洋 | 山口美浩 | 笠原彰 | 憑依獣・囮屍魔紫(カシマシ) |
1995.04.24 | 16 | 闇の呪縛壮真VSアンジュ | 鈴木行 | 牛草健 | 七海修 | ||
1995.05.01 | 17 | 女邪導師散るアンジュの一番長い日 | 十川誠志 | 亀垣一 | 本橋秀之 | 憑依獣・呪羅(ジュラ) | |
1995.05.08 | 18 | 黄金龍覚醒幻の不老不死の山へ | 時村尚 | 横山広行 | 木崎文智 | ||
1995.05.15 | 19 | 二人の小明800年の誓い | 植田浩二 | 松本佳久 西村純二 |
守岡博 | 笠原彰 | 物の怪 憑依獣・錻練擰(ブレンドウ) |
1995.05.22 | 20 | 平安京炎上金剛斧よ来たれ! | 十川誠志 | 神原敏昭 | 清水明 | 小林利充 | 憑依獣・火堕裸(カダラ) |
1995.05.29 | 21 | 急げ未来へ!古都に輝く五茫星 | 山口亮太 | 鈴木行 | 鈴木吉男 | 滝川和男 | |
1995.06.05 | 22 | 式神町壊滅?「水の陣」 | 時村尚 | 渡邊哲哉 | 牛草健 | 柳沢哲也 | 巨大サンショウウオ |
1995.06.12 | 23 | 裏切り者ゴウラ「金の陣」「土の陣」 | 植田浩二 | 横山広行 | 新井豊 | 骸骨 土竜 | |
1995.06.19 | 24 | 甦れ!ZENKI「火の陣」 | 十川誠志 | 鈴木行 | 岡崎幸男 | 小林利充 | 炎の獅子 |
1995.06.26 | 25 | 最終決戦!カルマの最期 | 山口亮太 | 織田宏 | 服部憲知 | 憑依の樹 | |
1995.07.03 | 26 | 鬼神祭の夜式神るるぱぱ登場 | 植田浩二 | 鈴木行 | 守岡博 | 小林一三 | (総集編) |
1995.07.10 | 27 | 新たな敵我こそは黄泉の王子 | 山口亮太 | 西村純二 | 織田宏 | 本橋秀之 | 怨念カルマ |
1995.07.17 | 28 | 覚醒の鼓動!晶の秘密 | 時村尚 | 川瀬敏文 | 岡尾貴洋 | 滝川和男 | 羯磨獣・蜈蠕蟲(こせんちゅう) |
1995.07.24 | 29 | 咆哮!超鬼神ヴァジュラ・マハル・サムスカーラ | 十川誠志 | 横山広行 | 新井豊 | 羯磨獣・伽藍堕(がらんだ) | |
1995.07.31 | 30 | 奪われた顔ナンパ男に御用心! | 時村尚 | 岡崎幸男 | 清水明 | 小林利充 | 羯磨獣・断螯殻(だんこうかく) |
1995.08.07 | 31 | 魂を創る指先人形たちの夜 | 植田浩二 | 織田宏 | 笠原彰 | 羯磨獣・擰流(どうる) | |
1995.08.14 | 32 | 湖の恐怖聞け!精霊の歌声 | 山口亮太 | 佐藤育郎 | 中村あきら | 羯磨獣・蛟(みづち) | |
1995.08.21 | 33 | 欲望のかけら小明・絶体絶命! | 十川誠志 | 篁蒼氓 | 織田宏 | 奥野浩行 | 羯磨獣・蘶鵺蹣(ギヤマン) |
1995.08.28 | 34 | 寿海出陣!だるまに清き一票を! | 植田浩二 | 川瀬敏文 | 守岡博 | 新井豊 | 羯磨獣・腑瞳憑(フドウヒョウ) |
1995.09.04 | 35 | 満月を射る弓一子先輩の秘密 | 山口亮太 | 横山広行 | 羯磨獣・矢錻釵女(やぶさめ) | ||
1995.09.11 | 36 | 禁断の花園頭に花を咲かせましょう | 十川誠志 | 織田宏 | 笠原彰 | 羯磨獣・梅雷羅(バララ) | |
1995.09.18 | 37 | スタア誕生つかみはOK!? | 時村尚 | 篁蒼氓 | 清水明 | 小林利充 | 羯磨獣・死罵咥(シバキ) |
1995.09.25 | 38 | 迷ヶ淵の悪夢帰ってきた壮真 | 十川誠志 | 池端たかし | 菱川直樹 | 井上栄作 | 羯磨獣・佗鬼牙魅(タキガミ) |
1995.10.02 | 39 | 蛭蟇蟲の謀略忍び寄る黄泉の影 | 植田浩二 | 西村純二 | 守岡博 | 中村あきら | (総集編) |
1995.10.09 | 40 | 危険な出逢いさやかの揺れる想い | 時村尚 | 渡邊哲哉 | 牛草健 | 新井豊 | 羯磨獣・隷羅(レイラ) |
1995.10.16 | 41 | 奪われた黒帝犬神抹殺指令! | 山口亮太 | 白旗伸朗 | 中村あきら | 羯磨獣・出塵蟶髏(デステール) | |
1995.10.23 | 42 | 狙われた晶黄泉からの襲撃者 | 十川誠志 | 横山広行 | |||
1995.10.30 | 43 | 迫り来る闇小明さらなる試練の時 | 時村尚 | 須永司 | 織田宏 | 笠原彰 | 羯磨獣・狗影沙(クエイサ) |
1995.11.06 | 44 | 聖母(マリア)の奇跡 勾玉の記憶 | 植田浩二 | 清水明 | 小林利充 | 羯磨獣・戯茘鐚(キリア) | |
1995.11.13 | 45 | 一恵暁に死す!幻の羯磨獣を討て! | 山口亮太 | 菱川直樹 | 井上栄作 | 羯磨獣・豫孥傴(シャドウ) | |
1995.11.20 | 46 | 美しき野獣悪夢の反能力 | 十川誠志 | 牛草健 | 中村あきら | 羯磨獣・豫孥傴 羯磨獣・白孥猗(シラヌイ) | |
1995.11.27 | 47 | 役咒法堂急襲出でよ不動龍棍! | 白旗伸朗 | 新井豊 | 羯磨獣・白孥猗 | ||
1995.12.04 | 48 | 月と狼の運命(さだめ)白銀を越えて行け! | 時村尚 | むとうゆーじ | 横山広行 | 中村あきら | |
1995.12.11 | 49 | 鬼神VS犬神運命のラストバトル | 植田浩二 | 江上潔 | 村中博美 | 羯磨獣・白孥猗 犬神狼最終形態 | |
1995.12.18 | 50 | 破壊神降臨戦え!勇気ある者達よ | 時村尚 | 西村純二 | 清水明 | 小林利充 | 魔神獣 |
1995.12.25 | 51 | 朱き鬼神放て!金剛輪極覇光(ルドラ) | 山口亮太 | 守岡博 | 中村あきら |
OVA
- 鬼神童子ZENKI外伝〜黯鬼奇譚〜
- 1997年3月21日発売。漫画版、TVアニメ版に比べてシリアスで内容も悲劇的な部分が多くなっている。
- スタッフ
- 監督・絵コンテ - 西村純二
- 脚本 - 山口亮太
- キャラクターデザイン・作画監督 - 木崎文智
- 演出 - 白旗伸朗
- 美術監督 - 小山俊久
- 撮影監督 - 藤倉直人
- 編集 - 森田清次
- 音楽 - つのごうじ
- 録音演出 - 若林和弘
- プロデューサー - 小暮一雄、稲垣高広
- アニメーション制作 - スタジオディーン
- 製作 - 日本コロムビア、ケイファクトリー
- 主題歌
- エンディングテーマ「超鬼神ZENKI、来迎聖臨!」
- 作詞 - 里乃塚玲央 / 作・編曲 - つのごうじ / 歌 - 影山ヒロノブ
- 挿入歌「鬼神童子ZENKI」
- 作詞 - 里乃塚玲央 / 作・編曲 - つのごうじ / 歌 - 影山ヒロノブ
ゲーム
- 鬼神童子ZENKI 烈闘雷伝:1995年8月4日、ハドソンより発売。スーパーファミコン用ソフト。アクションゲーム。
- 鬼神童子ZENKI:1995年9月1日、セガより発売。ゲームギア用ソフト。アクションゲーム。
- 鬼神童子ZENKI 電影雷舞:1995年11月24日、ハドソンより発売。スーパーファミコン用ソフト。アクションゲーム。
- 鬼神童子ZENKI FX 金剛焱闘:1995年12月22日、ハドソンより発売。PC-FX用ソフト。アクションゲーム。
- 鬼神童子ZENKI 天地鳴動:1996年2月23日、ハドソンより発売。スーパーファミコン用ソフト。ボードゲーム。