馬籠宿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
馬籠宿(まごめじゅく)は、中山道43番目の宿場(→中山道六十九次)で、木曽11宿の一番南の宿場町である。
かつては長野県木曽郡山口村に属したが、2005年(平成17年)2月の山口村の越県合併により岐阜県中津川市に編入された。1895年(明治28年)と1915年(大正4年)の火災により、古い町並みは石畳と枡形以外はすべて消失したが、その後復元され現在の姿となった。
石畳の敷かれた坂に沿う宿場で、馬籠峠を越えた信州側の妻籠宿(長野県木曽郡)とともに人気があり、多くの観光客が訪れる。石畳の両側にお土産物屋がならび、商いをしていない一般の家でも当時の屋号を表札のほかにかけるなど、史蹟の保全と現在の生活とを共存させている。ほぼ中間地点に、旧本陣であった藤村記念館(島崎藤村生家跡)がある。
特徴
天保14年(1843年)の『中山道宿村大概帳』によれば、馬籠宿の宿内家数は69軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠18軒で宿内人口は717人であった。
交通
- JR東海中央本線 中津川駅から北恵那バス馬籠線「馬籠」バス停下車。
- JR東海中央本線 坂下駅から北恵那バス藤沢線「馬籠」バス停下車。
- この路線は本数が少なく、土休日は運休している。
- JR東海中央本線 南木曽駅からおんたけ交通バス妻籠・馬籠線「陣場」(高札場付近)または「馬籠」バス停下車。陣場バス停は宿場の一番上に位置し、宿場へは下りで訪れることになる。馬籠バス停からは逆に上りとなる。
- 南木曽駅から中山道沿いに走るバス。妻籠宿を経由し、馬籠峠を越える。
- 中央自動車道神坂パーキングエリア内馬篭バスストップの以下の高速バス路線については同項を参照。
- 観光バスで訪れる場合は、陣場バス停付近の降車場で降り、宿場を上から下にくだり、馬籠バス停近隣にある馬籠館の駐車場まで歩く。
史跡
- 高札場
- 馬籠脇本陣史料館
- 藤村記念館(島崎藤村生家跡)
- 島崎藤村のゆかりの品を展示する。
- 清水屋資料館
- 枡形
落合宿までの史跡
- 「是より北 木曽路」の碑
- 馬籠城
- 落合の石畳
ゆかりの人々
参考文献
- 『中山道を歩く』 児玉幸多 著 中公文庫 1988年 ISBN 4-12-201556-1
隣の宿
ギャラリー
- 中山道馬籠宿01.jpg
- 中山道馬籠宿02.jpg
- 中山道馬籠宿03.jpg
- Sett of Magome-juku 5.jpg
- Foursquare of Magome-juku 1.jpg
- North mileage pole of Magome-juku.jpg
北口距離標
- South Mileage pole and traffic sign of Magome-juku.JPG
南口距離標