須賀原洋行
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テンプレート:Sidebar with collapsible lists 須賀原 洋行(すがはら ひろゆき、男性、1959年 - )は日本の漫画家。福井県福井市出身。
概要
1982(昭和57)年に立命館大学文学部哲学科を卒業、国家公務員として郵政省に勤務する。1985年(昭和60年)に『月刊コミックモーニング』上に発表した「気分は形而上」で漫画家デビューした。愛知県名古屋市在住。
作風は『非存在病理学入門』に代表されるおかしな行動を取る人間をモチーフとしたものと、『よしえサン』に代表される日常の平凡さをベースにした生活をモチーフとしたものに大きく分かれるが、人気を博したものは後者の実話をベースにアレンジした日記形式のものである。元は4コマ漫画家だが、『よしえサン』の連載以降は日記漫画の定番といえるショートコミック形式となった。
漫画家の岩明均とは『それはエノキダ!』連載中は、同時期に『月刊アフタヌーン』に連載していたこともあり親交があった様で、『寄生獣』の単行本巻末においては、岩明をモチーフにした読切作品『寄生OL』が掲載された。『それはエノキダ!』の単行本で、主人公の「榎田保」の内面的なモデルは過去に関わった担当編集者であるとコメントしているが、キャラクターデザインは、前述の『寄生OL』で描かれた岩明均のものを借用している。
2013年10月、『よしえサン』他のキャラクターのモデルになった夫人が、乳癌からの転移性脳腫瘍で亡くなっていることを、自らの漫画で明かした。
作品
- いつでも辞めてやるっ - 『時事【悶絶】ジャーナリズム』に収録
- よしえサン - 全8巻(文庫版全5巻) 絶版
- よしえサンち - 全3巻 絶版
- 実在ニョーボよしえサン日記(竹書房『本当にあった愉快な話』) 全5巻
- よしえサン日記2 クッキングダンナ(竹書房『本当にあったゆかいな話』→『本当にあったゆかいな話芸能ズキュン!』→『本当にあった愉快な話』、連載中)
- 大合作
- それはエノキダ! - 全7巻 絶版
- 気分は形而上 - 全19巻 絶版
- 非存在病理学入門 - 全4巻 絶版
- あんたのせいだっ - 全1巻
- わかりあえない人々 - 全1巻 絶版
- 個人のモンダイ
- 小学校の先生よっ
- 新釈うああ哲学事典 - 全上下巻
- うああ心理学入悶(扶桑社『SPA!』連載終了)(単行本では『時事【悶絶】ジャーナリズム』となっている。)第1巻- 2巻は単行本化の予定なし
- 真剣十代さぼり場(『中日新聞』火曜朝刊「高校生★News」、2013年3月26日まで連載)
- ゴキちゃん(『コミックボンボン』)全2巻
- 実在ガキんちょ日記(竹書房『まんがズキュン! 本当にあった仰天スクープ』)
- 実在ゲキウマ地酒日記(『イブニング』『モーニング食』) - 作者と作者の妻が登場する。作者の妻は連載中に他界するが、作者はその事を隠して連載を継続し、まだ妻が存命中であるように描かれた。2013年10月に作者は妻が逝去した事実を公表し、連載が終了した。