韓国電力公社
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テンプレート:Infobox 韓国電力公社(かんこくでんりょくこうしゃ)は、大韓民国の公営電力会社である。通常は韓国電力、韓電、もしくはKEPCOと呼ばれる。韓国政府が株式の51%を保有している。本社はソウル特別市江南区。
歴史
- 1898年:李氏朝鮮末期に漢城電気株式会社が設立。朝鮮半島にて電気事業が始まる。その後、各地域で小規模な電力会社が設立される。
- 日本の戦時下の経済統制により、1943年までに朝鮮電業、京城電気、南鮮合同電気の3社に統合される。
- 1961年:朴正煕(パク・チョンヒ)政権下の電力統合政策により、朝鮮、京城、南鮮の3電力会社が合併し韓国電力株式会社に。
- 1978年:韓国で初の原子力発電所となる古里原子力発電所が稼動。
- 1982年:国有化され、韓国電力公社へ。
- 1989年:株式を一般へ発売。韓国証券取引所(現、韓国取引所)へ上場(証券コード:15760)。
- 1994年:韓国企業で初めてニューヨーク証券取引所へ上場(証券コード: KEP)。
- 1994年10月:韓国放送公社 (KBS) の受信料委託徴収開始。
- 1998年:アジア通貨危機後の構造改革の一環として、段階的な民営化を行うことを決定。
- 2001年:電力自由化を見据え、発電部門を6社(水力発電・原子力発電子会社と5つの火力発電子会社)に分割。
- 2005年6月:韓国政府による行政機関の地方移転政策の一環として、光州広域市への本社移転を発表。移転は2012年までに実施される予定。
- 2011年9月15日:電力需要予測の甘さから、離島を除く全国で大停電を発生させる。李明博大統領が本社に怒鳴り込む騒ぎに発展。
発電子会社
- 韓国南部発電 (KOSPO)
- 韓国中部発電 (KOMIPO)
- 韓国東西発電 (EWP)
- 韓国西部発電
- 韓国南東発電 (KOSEP)
- 韓国水力原子力発電 (KHNP)
主な発電所
火力発電所
- 仁川火力発電所(仁川広域市西区、115万kW、韓国中部発電)
- 新仁川火力発電所(仁川広域市西区、180万kW、韓国南部発電)
- 西仁川火力発電所(仁川広域市甕津郡、180万kW、韓国西部発電)
- 霊光火力発電所(仁川広域市甕津郡、160万kW、韓国南東発電)
- 平沢火力発電所(京畿道平沢市、188万kW、韓国西部発電)
- 泰山火力発電所(忠清南道泰安郡、300万kW、韓国西部発電)
- 唐津火力発電所(忠清南道唐津市、200万kW、韓国東西発電)
- 保寧火力発電所(忠清南道保寧市、480万kW、韓国中部発電)
- 釜山火力発電所(釜山広域市沙下区、140万kW、韓国南部発電)
- 蔚山火力発電所(蔚山広域市南区、300万kW、韓国東西発電)
- 河東火力発電所(慶尚南道河東郡、300万kW、韓国南部発電)
- 三千浦火力発電所(慶尚南道固城郡、324万kW、韓国南東発電)
原子力発電所
全てテンプレート:仮リンクが保有・運営
- 古里原子力発電所(釜山広域市機張郡、313.7万kW)
- 月城・新月城原子力発電所(慶尚北道慶州市、計477.9万kW)
- ハヌル原子力発電所(慶尚北道蔚珍郡、490万kW)
- ハンビッ原子力発電所(全羅南道霊光郡、590万kW)
- 新古里原子力発電所(蔚山広域市蔚州郡、480万kW、建設中:2008年稼動予定)
鉄道運営
関連項目
外部リンク
- 韓国電力公社(公式サイト、韓国語・英語)