アオノリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(青のりから転送)
項目 | 分量 |
---|---|
食物繊維総量 | 49.9 g |
水溶性食物繊維 | 19.6 g |
不溶性食物繊維 | 30.3 g |
アオノリ(青海苔、テンプレート:Lang-en)は、スジアオノリ、ウスバアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリなどの海藻の総称。寒帯から熱帯まで広く分布する。アオノリ類は、緑藻綱アオサ科アオノリ属 テンプレート:Snamei に分類されていたが、近年アオサ属 テンプレート:Snamei に移された[2][3]。
天日で乾かした後に粉末状に加工したり、漉いたりして食用とする。独特の香りと鮮やかな緑色が特徴である。近年は生の青ノリも流通している。日本の高知県室戸市では海洋深層水を用いて青ノリの陸上培養養殖が行なわれている。
養殖
伊勢湾などで養殖が行われている。
青海苔の加工品と用途
食材
採取されたアオノリ類は水洗いして風で乾かしたあと、材料として出荷される。この状態で市場に出るものもあり、汁物、天婦羅などにして食べられる。また、海苔と混ぜて板海苔を作ったり、アオノリ単独または海苔と合わせて佃煮に加工されたりもする。近年は生の青ノリも流通しており、食料品店の鮮魚コーナーでのパック入り販売や、寿司店や料亭などでの「磯汁」として目にする機会も多い。
青海苔粉
熱風乾燥させ、2〜3mmの大きさに粉砕されたものは、日本料理や菓子の香り付け、色づけに用いられる。アオノリ類以外にアナアオサなどのアオサ属 テンプレート:Snamei の海藻も併用されている。
青海苔粉が使われる食品:
脚注
関連項目
テンプレート:Asbox- ↑ 海藻の食物繊維に関する食品栄養学的研究 吉江由美子、日本水産学会誌、Vol.67 (2001) No.4
- ↑ Satoshi Shimada, Masanori Hiraoka, Shinichi Nabata, Masafumi Iima, Michio Masuda (2003) Molecular phylogenetic analyses of the Japanese Ulva and Enteromorpha (Ulvales, Ulvophyceae), with special reference to the free-floating Ulva. Phycological Research. Volume 51, Issue 2, pages 99–108
- ↑ 吉田忠生・吉永一男 (2010) 日本産海藻目録(2010年改訂版), 藻類 Jpn.J.Phycol. (Sorui) 58:69-122, 2010