闘犬
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テンプレート:出典の明記 闘犬(とうけん)は、犬と犬が戦う競技。中世では、「犬くい」[1]とも、「犬合わせ」[2]とも呼称(表記)されていた。
概要
娯楽としての闘犬競技は、古代からさまざまな地域で行われていた。
闘犬競技に用いられる犬種としては、ボクサーや土佐闘犬などに代表されるマスティフ種が代表的だが、古くはスピッツ種に分類される秋田犬等大型の狩猟犬も競技に参加していた。
日本では、高知県や秋田県でも行われていた。高知県は土佐闘犬と呼ばれる犬を檻の中に入れて戦わせる。高知県においては現在でも行われているが、秋田県は秋田犬と呼ばれる犬を猟師たちの格好の遊びとして戦わせていた。現在、東京都、神奈川県、富山県、石川県、北海道の5自治体では闘犬取締条例で闘犬は禁止されている(北海道では土佐犬に関してのみ許可制)。
また、アメリカにおいては賭け事の一端として闘犬が行われるケースがある。ルールなしのデスマッチ形式で、飼い主が相手の飼い主に謝らない限り試合は続行され、場合によっては死ぬまで戦わせる。現在では闘犬は動物虐待として扱われ、全50州で人道的な観点から法律的に禁じられている。ワイオミング州を除く全ての州で重犯罪に指定されており、厳罰が課される。
現代ドイツにおいては、闘犬向けに改良されたとされる犬種がリストアップされ、当該する犬種の飼い主は厳重な注意を求められる。